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屋根カバー工法とは | デメリットや2,655件の見積もりにおける費用相場を紹介

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カバー工法とは、古い屋根の上から新しい屋根材をかぶせる工事方法です

カバー工法とは、既存屋根に新しい屋根材を被せるようにして施工する方法です。工事費用や工事が短期間で済むメリットがある反面、屋根内部の点検ができない工事でもあります。

ご自宅の屋根の劣化や雨漏りなど、屋根トラブルに見舞われている方の中には、「屋根のカバー工法ってどんな工事?」「カバー工法の相場っていくらなの?」といったお悩みや疑問を抱えている方も多いでしょう。

そこで本記事では、屋根カバー工法のメリットやデメリットのほか、費用については「ヌリカエ」における2,600件以上の見積もりデータから分かった相場をご紹介しています。

カバー工法にするかどうか迷ったときに使いたいチェックリストもご紹介していますので、屋根のリフォームを考えている方の参考となれば幸いです。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

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監修者:外装劣化診断士 小林 成光

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目次

カバー工法とは?屋根リフォームの仕組みと寿命

本章では、カバー工法の仕組みや「どのくらいもつのか」について分かりやすくご紹介します。

既存の屋根に重ねる「カバー工法」の仕組み

「カバー工法」の仕組みの図解

カバー工法とは、現在の屋根材を撤去せずに、その上から新しい防水シート(ルーフィング)と屋根材を被せる工法のことです。「重ね葺き(かさねぶき)」とも呼ばれます。

最大の特徴は、古い屋根の解体費用や廃材の処理費用がほとんどかからない点にあります。一般的に、古い屋根材にはアスベストが含まれているケースがあり、その処分には高額な費用が必要になりますが、カバー工法ならそのコストを大幅にカットできます。工期も短縮できるため、住みながらのリフォームに最適な選択肢と言えるでしょう。

ただし、どんな屋根にも施工できるわけではありません。屋根が二重になるため、重さに耐えられる軽量な屋根材(ガルバリウム鋼板など)を使用するのが一般的です。また、瓦屋根のように凹凸が激しいものには施工できないため、スレート屋根や金属屋根のリフォームで主に採用される技術です。

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カバー工法の耐用年数は約20〜30年

カバー工法でリフォームを行った場合、しく設置する屋根材の寿命に基づき、約20〜30年の耐用年数が見込めます。

項目耐用年数の目安
カバー工法20〜30年
金属屋根材(ガルバリウム鋼板)25〜35年
防水シート(ルーフィング)20〜25年

カバー工法の寿命は使用する部材によって決まります。特に重要なのが、屋根材の下に敷く「防水シート」のグレードです。いくら表面の屋根材が長持ちしても、防水シートが劣化すれば雨漏りの原因となります。

リフォームの際は、屋根材だけでなく防水シートも耐久性がある高機能なものを選ぶことで、次のメンテナンスまでの期間を最大限に延ばすことができるでしょう。

なお、30年が経過した後は、二重になった屋根をすべて撤去して「葺き替え」を行う必要があります。カバー工法は何度も繰り返すことはできないため、これが人生で最後、あるいは最後から2番目の大規模リフォームになると考えて計画を立てるのが賢明です。

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カバー工法で後悔しないためのメリット・デメリット比較

カバー工法の主なメリットとデメリットは、以下のようになります。

メリットデメリット
葺き替えよりも安い
工期が短い
断熱性が上がる
屋根が重くなる
下地の補修ができない

カバー工法には塗装や葺き替えにはない多くのメリットがありますが、注意すべきデメリットもあります

カバー工法にするか考える時は、メリットとデメリットを把握し慎重に判断しましょう。メリットとデメリットについて、それぞれ詳しくご紹介していきます。

メリット:費用が安い・工期が短い・断熱性が上がる

カバー工法の最大のメリットは、リフォームにかかるトータルコストと時間を最小限に抑えつつ、住まいの性能を向上させられる点にあります。

まず費用面では、既存屋根の解体や処分が不要なため、浮いた予算をよりグレードの高い屋根材(断熱材入りのガルバリウム鋼板など)に回すことが可能です。工期についても、葺き替えなら1か月前後かかるケースもありますが、カバー工法なら最短1週間程度で完了することも多いです。工事中の騒音やホコリの飛散も少なく、近隣への影響を最小限に抑えられます。

また、屋根が二重構造になることで、「断熱性」と「遮音性」が向上する可能性があります。冬は室内の熱が逃げにくくなり、夏は直射日光による屋根裏の温度上昇を和らげる効果に期待できるでしょう。

デメリット:屋根が重くなる・下地の補修ができない

カバー工法には、「屋根の総重量が増えること」「内部の状態を確認できないこと」というデメリットも存在します。

屋根が二重になるため建物全体にかかる負担が大きくなります。耐震性に余裕がない古い木造住宅などの場合、屋根が重くなることで地震時の揺れが大きくなるリスクがあるため注意してください。

屋根の重さをできる限り軽くするため、カバー工法では軽量な金属屋根材を使用することになります。

もう一つのリスクは、既存の屋根下地(野地板など)を隠してしまう点です。新しい屋根を被せた後は、元の屋根がどれほど傷んでいるかを確認することができません。もし下地が腐食していた場合、新しい屋根材を固定する釘やビスがしっかり効かず、台風などの強風で剥がれてしまう危険性があります。

安易に上から被せるのではなく、事前にプロによる詳細な下地診断を受けることが不可欠です。

カバー工法ができないケースは?

カバー工法ができないケースの図解

非常に便利なカバー工法ですが、屋根の劣化状況や建物の構造によっては、物理的に施工できない、あるいは施工すべきではないケースがあります。この3点に該当する場合は、葺き替え工事を検討してください。

カバー工法ができるか見極めるためには、屋根裏から雨染みを確認したり、実際に屋根に登って下地の沈みを確認したりする専門的な診断が欠かせません。「自分の家は大丈夫だろう」と過信せず、必ずプロの点検を受けるようにしましょう。

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【独自データ公開】カバー工法の費用相場と内訳

本章では、ヌリカエにおける見積もりデータから分かったカバー工法の費用相場についてご紹介します。

カバー工法の全体費用は100万円〜150万円がボリュームゾーン

カバー工法の相場の図解

屋根カバー工法の費用は、屋根の面積や使用する屋根材によって変動しますが、一般的な戸建て住宅(30坪程度)の場合、200万円以内に収まることが多いでしょう

なお、こちらの費用はあくまで目安としてご覧ください。カバー工法の費用は、屋根の勾配や形状、立地条件などにより金額が加算される可能性があります。

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葺き替え工事と比較して約20〜40万円抑えられる理由

カバー工法が「安くてお得」と言われる最大の理由は、既存の屋根を壊さないことで「解体費用」と「廃材処理費用」をほぼゼロにできるからです。

実際に、屋根をすべて新しくする「葺き替え工事」と比較した場合、どれくらいの差が出るのかをまとめました。

項目カバー工法葺き替え工事
工事の仕組み既存屋根の上に重ねる既存屋根を剥がして新調
解体・処分費ほぼ不要(約5〜10万)高額(約20〜40万)
全体費用の差20〜40万円ほど安いカバー工法より高くなる

特に、2004年以前に建てられた住宅で「アスベスト」を含む屋根材を使用している場合、葺き替えでは廃材の処分費用だけで数十万円単位の追加コストが発生します。カバー工法であれば、アスベストを封じ込める形で施工するため、この高額な処分費を節約できるというメリットがあります。

安さだけで選ぶのは危険ですが、構造的に問題がない屋根であれば、カバー工法はコストパフォーマンスの高い方法と言えるでしょう。

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【事例公開】実際カバー工法はいくら?

本章では「ヌリカエ」における実際のカバー工法の事例について詳しくご紹介します。

費用のほか、築年数や施主、業者の提案などについてもご紹介していますので、ご自宅の状況と照らし合わせながらご覧ください。

【150万円】劣化した屋根を高断熱・高耐候の金属屋根材でカバー工法した事例

事例①
お客様
経年劣化で屋根の色あせ・苔・サビの発生が目立つようになっているので、美観の回復と耐久性の向上、断熱性能も改善させたい。
工事業者
屋根全体に対してカバー工法による《横暖ルーフ》の施工をご提案。
遮熱鋼板と断熱材が一体となった高性能な金属屋根材で、断熱性・遮熱性・遮音性・防水性をすべて備えたハイスペック仕様です。
選定したブラウンカラーは、自然や周囲の景観とよく調和しつつ、落ち着きと重厚感を演出します。
また、軽量なため建物への負担も少なく、安全性の面でも優れた製品です。

事例の詳細

所在地:茨城県取手市
物件の種類:一戸建て
築年数:37年
工事金額:100〜150万円
工期:7日

>>この事例を詳しく見る

【100万円】カバー工法した事例

事例②
お客様
屋根がパミールなのでカバー工法をお願いしたい
工事業者
カバー工法できる屋根材を3種類提案させて頂き断熱効果の高い屋根材を使用しました。

事例の詳細

所在地:神奈川県川崎市幸区
物件の種類:一戸建て
延床面積:82.64m2
築年数:17年
工事金額:50万円~100万円
工期:9日

>>この事例を詳しく見る

【200万円】カバー工法した事例

事例③
お客様
ご近隣の方が屋根のカバー工法をしているのが気になっているのと、外壁はチョーキング、コケや藻があるので塗装工事もしたい。
また、外壁塗装工事・屋根カバー工法工事の適正な工事金額を把握したい。
工事業者
雨などのお天気からの影響に強く、さらに汚れを雨できれいに洗い流せてしまう高耐候の塗料:超低汚染リファイン1000MF-IRでの塗装を提案いたしました。永くお住い頂くためにも屋根カバー工法工事をお勧めしました。
スカイメタルルーフでの屋根カバー工事はメンテナンスフリーでメーカー保証が30年と耐久性に自信があります。

事例の詳細

所在地:神奈川県横浜市青葉区
物件の種類:一戸建て
延床面積:99.17m2
築年数:15年
工事金額:150~200万円
工期:32日

>>この事例を詳しく見る

【150万円】カバー工法した事例

事例④
お客様
外壁はひび割れ、チョーキング、コケや藻、色あせが、 屋根は色あせ、欠け反りが気になっている。
工事業者
外壁の一部がタイルのため、「タイルフレッシュ」という専用の塗料を使用し、その部分以外の外壁には2トーン色で塗装することをご提案いたしました。
屋根は欠け反りが見られたので、屋根カバー工法工事を説明いたしました。

事例の詳細

所在地:神奈川県川崎市高津区
物件の種類:一戸建て
築年数:20年
工事金額:150万円~200万円
工期:16

>>この事例を詳しく見る

【150万円】カバー工法した事例

事例⑤
お客様
「屋根の汚れや色あせが気になっていて、見た目を良くしたいと思っています。特に雨漏りなどの心配がないように、しっかりメンテナンスして長持ちするように仕上げてもらいたいです。」
工事業者
お客様のご心配に応えるため、屋根全体をしっかりと点検した上で、今回は「カバー工法」でご提案しました。既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工することで、雨漏りなどのリスクを減らし、見た目も新築のように一新されます。カバー工法は廃材が少なく工期も短縮できるため、費用面や環境への負担も抑えられる点を説明し、お客様にもご納得いただきました。

事例の詳細

所在地:埼玉県越谷市
物件の種類:一戸建て
築年数:19年
工事金額:50万円~100万円
工期:13日

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【診断チャート】カバー工法にすべきか迷ったら

カバー工法にするか迷ったときの診断チャート

まずは、屋根の劣化具合から「カバー工法が可能かどうか」を判定しましょう。

以下のチェックリストで1つでも「葺き替えが必要」に該当する場合は、カバー工法を避けるべきです。

チェック項目カバー工法でOK葺き替えが必要
雨漏りの有無なしあり(深刻な状態)
屋根材の剥がれ一部のみ全体的にボロボロ
下地(野地板)しっかりしている踏むと沈む、ブカブカする
現在の屋根材スレート・金属瓦(和瓦・洋瓦)
前回の修理今回が初めてすでに一度カバー工法済み

カバー工法は「下地が生きていること」が前提の工法です。特に、屋根の上を歩いたときに「沈む感じ」がしたり、天井に雨染みがあったりする場合は、内部の腐食が進んでいるサインとなります。この状態で無理にカバー工法を行うと、重みでさらに建物が傷むため、プロによる正確な診断が必要です。

また、「費用」と「この先何年住むか」というライフプランでも判断するとよいでしょう。

迷った際の大きな判断基準は「次のメンテナンス」です。カバー工法は、次回の修繕時に二重の屋根を撤去する必要があるため、解体費用が高くなる可能性があります。「今回でリフォームを上がりにしたい(住みきりたい)」のであればカバー工法がよいですが、「お子さんの代まで引き継ぎたい」のであれば、今回思い切って葺き替えをしておく方が、トータルの出費は抑えられる可能性があります。

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まとめ

今回ご紹介したカバー工法について、要点を整理していきます。

記事の要点整理

屋根のカバー工法について、特に重要なポイントをまとめました。

カバー工法のポイント

  • 仕組みと寿命
    既存の屋根に新しい屋根を重ねる工法で、寿命は約20〜30年と長期的。
  • 費用相場
    30坪程度の住宅で60〜150万円が目安。葺き替えより20〜40万円ほどお得。
  • メリット
    低コスト・短工期。断熱性や遮音性も向上する。
  • 注意点
    雨漏りや下地の腐食が激しい場合は施工不可。屋根がわずかに重くなる。

カバー工法は、正しく施工できれば非常にコストパフォーマンスの高い優れた工法です。

しかし、「安さ」だけで選んで下地の傷みを見逃すと、数年後に大きなトラブルに繋がりかねません。自分の家に本当に適しているかを冷静に判断することが、後悔しないリフォームの第一歩です。

「うちの屋根はカバー工法ができる状態なの?」「実際の見積もりはいくらになる?」と気になった方は、まずは専門業者による「屋根診断」を受けるとよいでしょう。

屋根の上は自分では確認しづらく、劣化の進行度を素人が判断するのは危険です。プロの目で、野地板(下地)の強度や雨漏りの予兆をチェックしてもらいましょう。ヌリカエでは、お住まいの地域の優良なリフォーム業者から、一括で診断や見積もりを依頼することができます。納得のいくリフォームを実現するために、まずは無料の診断から始めてみてください。


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