外壁塗装の相場はいくら?20坪・30坪・40坪など坪数別の費用相場をシミュレーター付で解説!

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外壁塗装するといくら?
外壁塗装は一般的に100万円以上かかる場合が多いですが、外壁塗装の費用は一律ではありません。自宅の大きさによる「坪数」や、使用する塗料、工事する範囲などの要素によって、費用は大きく変動します。
一般的な一軒家の外壁塗装の相場は、80万円~140万円です。

上の図は2020年1月~2024年6月の期間に弊社ヌリカエを通して行われた外壁塗装工事10,247件分の費用相場をまとめたグラフとなっています。
弊社の統計でみる一軒家の外壁塗装の相場は以下の通りとなりました。
約7割の方が80万円~140万円の費用帯で外壁塗装を行っており、もっとも該当人数が多いのは100万円~120万円の費用帯でした。
また、一般的な一軒家で外壁塗装と屋根塗装を同時に行う場合の相場は、100万円~170万円です。
外壁塗装の費用に20万円~30万円を上乗せすると、外壁と屋根の両方を同時に塗装した際の費用の目安になります。例えば、外壁塗装が100万円の場合、屋根塗装を同時に行うと120万円~130万円ほどになることが多いです。
本の記事では、一般的な一軒家の外壁塗装の費用相場について、シミュレーターや費用が上下する理由、依頼先別の相場の違いなどについてご紹介していきます。
外壁塗装の相場シミュレーター
ざっくりとした費用相場を知りたい方は、ぜひ「概算見積もりシミュレーター」 を活用してみてください!
ヌリカエの「概算見積もりシミュレーター」は、住宅の延べ坪数と塗料の種類を選択することで、塗装にかかる概算費用を簡単に算出できる無料ツールです。
15坪から60坪までの住宅に対応し、シリコン、ラジカル、フッ素、無機塗料などの塗料タイプを選択するだけで、塗装にかかる概算費用を簡単に確認できます。 実際の市場価格に近い費用感を把握できるため、予算の検討や業者の見積もり価格が相場と差異がないかなどの確認に活用できます。
【坪数別】外壁塗装の費用相場(10坪・20坪・30坪・35坪・40坪・50坪・60坪)
| 延べ坪数 | 塗装面積 | 費用相場 |
|---|---|---|
| 10坪 | 40㎡ | 70万円~80万円 |
| 20坪 | 79㎡ | 80万円~100万円 |
| 30坪 | 119㎡ | 90万円~110万円 |
| 35坪 | 139㎡ | 95万円~115万円 |
| 40坪 | 158㎡ | 100万円~120万円 |
| 50坪 | 198㎡ | 105万円~125万円 |
| 60坪 | 238㎡ | 120万円~140万円 |
データ出典:当サービス「ヌリカエ」2023年11月~2024年11月の1年間で、外壁塗装を施工した3,111件より
坪数別の外壁塗装の費用相場は、10坪で70万円~80万円、20坪で80万円~100万円、30坪で90万円~110万円、35坪で95万円~115万円、40坪で100万円~120万円、50坪で105万円~125万円、60坪で120万円~140万円程度です。
外壁のみ実施した場合で、足場代や高圧洗浄代、雨樋やといった付帯部塗装まで含んだ総額の費用です。 また、外壁に加えて屋根も同時に塗装する場合は、費用に20万円~30万円上乗せした額が費用相場になります。
参考:延べ坪数とは?
外壁塗装の費用は何によって変わる?

外壁塗装の費用相場は、主に「家の大きさ」「塗料の種類」「工事の範囲」の3つの要素によって大きく変動します。
まず、塗装面積が決まる「家の大きさ」については、広さに比例して費用が高くなります。一般的な戸建てサイズである30坪であれば、90~110万円が相場です。そして、40坪で100~120万円、60坪では120~140万円程度が目安となります。
また、塗料は種類によって㎡あたり1,000円以上変わるため、外壁面積が大きいほど価格差が大きくなります。たとえば、グレードの低いアクリル塗料は1,177/㎡(※)が相場ですが、グレードの高い無機塗料では3,907/㎡(※)です。
塗料のグレードとその人気ランキング、相場については、次章で詳しく解説していますのでぜひ参考にしてみてください。
工事範囲について、こちらは屋根塗装や防水塗装も同時に行うことで費用が大きくアップしてしまうでしょう。しかし、気になる箇所を一回で施工することで、足場代や人件費を一回にまとめられます。足場代は20万円前後かかることも多く、1回にまとめることで40万円近く節約できる可能性も高いです。
(※)2025年12月時点での「ヌリカエ」における2,655件の施工データから算出
外壁塗装における塗料の人気ランキングと相場

「ヌリカエ」が2025年12月に実施した2,655件の施工データの調査より、約4割の人がシリコン塗料を選んでいることが分かました。次に多いのが無機塗料、3番目に多いのはアクリル塗料とフッ素塗料でした。
シリコン塗料はコストパフォーマンスに優れていることから、外壁塗装ではよく使われています。無機塗料は耐用年数が20年以上と、塗料のなかではトップクラスにグレードが高いものです。
以下は、外壁塗装で使われ6種類の塗料の費用と耐用年数をまとまめたものになります。

以下は、低いグレードのアクリル塗料と高グレードの無機塗料の間には、約3,000円の差があります。費用だけでなく性能も大きく違うため、どの塗料が自宅にとってベストなのか慎重に判断することが大切です。
続いては、今回の施工データの調査で特に人気の高かった「シリコン塗料」「無機塗料」「フッ素塗料」の特徴についてそれぞれご紹介していきます。

1位:シリコン塗料(2,630円/㎡)
シリコン塗料は、現在日本の戸建て住宅の塗り替えで最も多く使われている「スタンダード」な塗料です。 耐用年数は15年程度あり、コストパフォーマンスに優れています。 耐熱性や耐水性も高いです。
各メーカーから豊富な商品ラインナップが販売されており、水性・油性、1液・2液など多くの種類から選べます。 ただし、ウレタン塗料に比べると塗膜が硬くなる傾向があり、地震などの揺れでひび割れしやすいという特徴があるので注意してください。相場は3,000円/㎡前後になります。

2位:無機塗料(3,907円/㎡)
無機塗料は、セラミックやガラスなどの無機物を主成分とした、最高グレードの塗料です。 紫外線で劣化する有機物の含有量が少ないため、非常に高い耐候性を誇り、耐用年数は20年~25年にもなります。
燃えにくく、カビや苔が発生しにくいという特徴があるため、大型建築にも使われることが多いです。相場は4,000円/㎡前後と高額ですが「とにかく長持ちさせたい」「メンテナンスの回数を減らしたい」という方におすすめです。 ただし、塗膜が非常に硬いため、外壁材の動きに追従できずひび割れてしまうリスクがあり、施工には高い技術が必要になります。

3位:フッ素塗料(3,529円/㎡)
フッ素塗料は、蛍石を原料としたフッ素樹脂を主成分とする、無機塗料に次いでグレードの高い塗料です。耐用年数は20年前後と長く、紫外線や雨風に対する耐久性が高いのが特徴です。
親水性が高く汚れが雨で流れ落ちやすいことから、屋根塗装でも人気な塗料になります。初期費用は高くなりますが、塗り替えサイクルを長くできるため、長期的なメンテナンスコストを抑えたい場合におすすめです。 相場は無機塗料と同等かそれより安い3,000/㎡前後になります。

外壁塗装の依頼先別の相場

「ヌリカエ」を通じた外壁塗装の業者別平均費用は、専門業者が約110万円、工務店が130万円、ハウスメーカーが約150万円でした。
専門業者の平均費用が最も抑えられているのは、基本的に中間マージンがないこと、地域密着型で広告宣伝費などが少ないことが主な理由です。
一方で、幅広いリフォームを手掛ける工務店はと専門業者に比べるとやや高めの費用相場となっています。また、ハウスメーカーは専門業者と工務店には少ない中間マージンと広告宣伝費が含まれることが多いため、費用は最も高くなるケースが多いです。
ハウスメーカーは全国に支店網があること、保証などのサポート体制が充実していることから「費用よりもとにかく安心をとりたい」とお考えの方におすすめの依頼先といえるでしょう。

思ったよりもかかった外壁塗装の費用ランキング

外壁塗装の内訳は、主に「足場」「下地補修」「塗装」「付帯部工事」「諸経費」の5つになります。このうち、見積もり時や工事中に「思ったよりも高くなった」と感じやすいのは足場代となるでしょう。
足場代は、一般的な戸建ての大きさである30坪住宅でも20万円程度かかるケースが多く、外壁塗装にかかる費用のうち大きな割合を占めるものです。
1位:足場代

足場代は、30坪の一般的な2階建て住宅でも約10万円~20万円程度と工事費用の約2割を占める高額な項目です。
足場は工事完了後には解体されるため疑問を持たれやすい費用ですが、職人の安全確保はもちろん施工品質を安定させるために絶対に欠かせないものになります。なお、3階建てや敷地が狭く運搬が困難な場合には、足場代が上乗せされるケースがあります。

2位:下地補修代

「下地補修」の中でも特にサイディング外壁のシーリング(コーキング)打ち替え工事は、30坪の住宅で約10万円以上かかるケースもあります。軽微なひび割れ補修であれば数万円で済みますが、シーリング全面打ち替えや基礎の構造クラック補修が必要な場合は、予想外に総額を押し上げる可能性が高いです。
シーリング工事のほか高圧洗浄費用やケレン費用なども下地補修に含まれます。いずれも単価は㎡あたり数百円であるケースが多いですが、外壁面積が大きいほどまとまった金額になるでしょう。
3位:諸経費(廃材処理費)など

外壁塗装にかかる費用のなかには、下地補修や塗装作業の過程で出た廃材処理費やそれにかかる人件費も含まれます。塗装だけでなく、交換工事なども行うと諸経費がかさむことになるでしょう。
たとえば、外壁の張り替え工事を行う場合は既存外壁の撤去・廃材処理費だけで10万円近くかかることもあります。また、アスベストが含まれる外壁材や屋根材をリフォームする場合は注意が必要です。アスベストを処分する場合は特別な処理が必要まため、その処分費用だけで10万円以上となる可能性があります。
4位:塗料

本来は費用の中心ですが、予算に応じてグレードを選択できるため「想定外」にはなりにくいです。しかし、一般的なシリコン塗料(30坪で30万円~39万円程度)に対して耐久性の高い無機塗料などを選ぶと58万円~71万円と倍近くまで費用が跳ね上がります。
耐用年数などの性能を重視して高品質な塗料にする場合には、材料費そのものが工事費用を大きく引き上げことになるでしょう。
5位:付帯部工事

雨樋や軒天、破風板などの塗装だけであれば数万円程度で収まることが多いため、比較的安価な項目です。ただし、経年劣化により付帯部を「交換」する必要がある場合にはまとまった費用になるでしょう。
付帯部全体を取り換える必要がある場合は、10万円以上かかる可能性もあります。

まとめ
この記事では、一般的な一軒家における外壁塗装の費用相場をご紹介しました。ただし、ここでご紹介した相場はあくまでも参考程度と考えた方が無難です。というのも実際にかかる費用は、住宅の大きさや使用する塗料の種類、現在の外壁の劣化状況などの様々な要因によって変動するからです。
そこで、より正確な費用を把握するために、以下の費用シミュレーターのご利用をおすすめします。簡単なフォームに入力いただくだけで、お客様のお住まいの大きさや劣化症状に基づいた費用を算出いたします。ぜひご利用ください。
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