ガルバリウム鋼板とは何か。人気の理由と注意点を徹底解説

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はじめに

こんにちは!ヌリカエコラム編集部です。
最初は綺麗だった屋根も、10年もたつと経年劣化による色あせやこけの付着が目立つようになりますよね。

塗装が一部はがり、屋根材には反りが出て重ね目に大きな隙間があいてることもあります。
屋根は一般的には10~15年ごとに再塗装などのメンテナンスが必要といわれています。
屋根の塗り替えを検討すると、よく「ガルバリウムならメンテナンス不要で長持ちします」と聞いたことはないでしょうか?

この記事ではガルバリウム鋼板の特徴と取付方法を中心にご紹介します。

この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役 長谷川佳広

塗装経験年数29年
千葉を中心に地域に根ざした創業100年を誇る老舗の塗装店の経営をしながら自らも現場に携わる。戸建、アパート、集合住宅、工場、店舗等の外装一切を請け負い、年間施工件数は200件にのぼる

目次




1. ガルバリウム鋼板っていったい何?



ガルバリウムとは鋼板、つまり金属の板の一種です。
似たようなものにトタンやブリキがあります。
屋根に使用されることが多いのですが、10年程前からは外壁にも多く使われるようになりました。

従来のトタンが鉄板の表面に亜鉛をメッキしたもの、ブリキが鉄板の表面にスズをメッキしたものなのに対して、ガルバリウム鋼板はめっき金属にアルミニウムと亜鉛、シリコン(ケイ素)の合金を用いたもので、

・アルミニウム55%
・亜鉛43.4%
・シリコン1.6%

で構成されています。
アルミニウムがめっき層表面に強固な不動態皮膜を形成してめっき層を保護し、亜鉛がめっき層の腐食進行を抑制するため、全体として高い防食性を発揮します。

また工場で着色されて出荷される亜鉛鉄板(トタン)やガルバリウム鋼板などをまとめて、カラー鉄板と呼ぶこともあります。

ガルバリウム鋼板は、アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食機能でさびを防ぐので、従来のカラー鉄板よりも格段に耐久性に優れた素材として、近年では多くの住宅の屋根や外壁に使われるようになりました。

しかしガルバリウム鋼板のセールスポイントとして、一部では「ガルバリウム鋼板はさびないのでメンテナンス不要」、「ガルバリウムの耐久性は半永久的」、「ガルバリウム鋼板は軽量なのでガルバリウムで葺いた屋根の家は地震に強い」、などといわれていますが、これらの話は本当なのでしょうか。

ひとつずつ詳しく見ていきたいと思います。




2.ガルバリウム鋼板のメリット・デメリット

ガルバリウム鋼板のメリット

ガルバリウム鋼板が優れた外壁材として、近年の住宅の屋根材や外壁材として頻繁に採用されるようになったのには理由があります。

それは、ガルバリウム鋼板には今までの屋根材にはなかったたくさんのメリットがあるからです。
それではガルバリウム鋼板のメリットをひとつずつ見ていきましょう。

①優れた耐久性

ガルバリウムの一番のメリットは優れた耐久性でしょう。
ガルバリウム鋼板の耐用年数は条件にもよると思いますが、おおむね25~30年といわれています。(30~50年とするケースもあります)
鋼板としては非常に高い耐久性といえます。
耐食性はステンレスに劣りますが、ステンレスよりもはるかに安いのもメリットのひとつです。

住宅の中でもとくに屋根は、紫外線や風雨の影響を常に受ける場所なので、もっとも経年劣化の激しい部分です。
屋根材にとって耐久性の高さはもっとも重要な要素なので、ガルバリウム鋼板は屋根材として大変優れた素材だといわれています。

②軽量

ガルバリウム鋼板のメリットの一つとして、軽量なことがあります。
これも屋根材として大きなメリットになります。

屋根が重いと建物の総重量が重くなり重心も高くなるため、地震の際に建物の揺れが大きくなってしまいます。
建物の揺れが大きければそれだけ倒壊してしまう可能性が高くなるので、屋根を軽くすることは建物の耐震性能を向上させる上で有効です。

軽量な屋根材ほど万一の地震時に建物の揺れを抑えることができます。
主な屋根材の重さ(屋根面積1坪あたりの重量)は以下のとおりです。

・和瓦            160kg/坪
・セメント瓦         140kg/坪
・スレート(コロニアル)    68kg/坪
・アスファルトシングル     30kg/坪
・ガルバリウム鋼板       20kg/坪

ガルバリウム鋼板の重量は和瓦の1/8、従来より軽いとされてきたスレート屋根(コロニアル)のわずか30%ほどの重量しかありません。
屋根の面積が20坪であれば、スレート屋根よりも960kg、瓦よりも実に2800kgも屋根が軽くなるので、地震に対する効果は抜群です。

現在の屋根材の中ではもっとも軽い屋根材なので、家の構造体へ負担をかけず、地震に対する安全性はもっとも高いといえます。

ただしよく勘違いされるのは、ガルバリウム鋼板の屋根自体が地震に対して強いわけではないということです。

構造がまったく同じ建物であれば、軽い屋根材で葺いた建物の方が耐震性が高くなりますが、重い屋根材でも構造を丈夫にすれば軽い屋根材の建物よりも耐震性を高くする事ができるので、誤解のないようにしてください。

木造住宅の耐震補強工事のひとつとして、瓦屋根からガルバリウム鋼板などに葺き替えるのは、あくまでも屋根の軽量化のためです。
決してガルバリウム鋼板の屋根の家が耐震性が高いというわけではありません。

➂さまざまな屋根勾配に対応可能

屋根葺き材は、屋根材どうしを重ね合わせて屋根全体を覆っているので、重ね目には隙間があります。
そのため屋根には、屋根葺き材の防水性能とともに、勾配によって水の流れを確保することが求められます。
屋根材によって水はけ能力が異なるため、それぞれ最低限必要になる水勾配も異なります。
主な屋根材に必要な水勾配は次のようになります。

・和瓦             4/10以上
・スレート(コロニアル)   3/10以上
・ガルバリウム鋼板       2.5/10以上

したがってガルバリウム鋼板は瓦やスレートと比べて、緩い屋根勾配にも幅広く対応することができます。

④意匠性

見た目はまるでトタンのようなので、人によっては「ガルバリウム鋼板で葺いた屋根は安っぽい」と感じてしまう方もいると思いますが、好みの問題なので人それぞれです。

しかしシンプルで軽快・シャープな印象を与えることから、ガルバリウム鋼板はアトリエ系建築家が好んで使うことが多い屋根材です。
近年のデザイナーズハウスと呼ばれる住宅の多くで採用されています。
シンプルな箱型の外観を持つ軒の出の少ない住宅や、片流れの住宅などに良く似合います。

通常は他の金属屋根と同じように横葺きや縦葺きで施工しますが、瓦型の形状をしたガルバリウム鋼板の屋根材もあります。

またガルバリウム鋼板には、塗装がされていないもの(素地仕上げ)とされているものがありますが、屋根には通常塗装されているものを使用します。

ガルバリウム鋼板の本来の色はいわゆる金属色ですが、工場で表面に塗装を施すことで、カラーバリエーションが豊富なこともメリットのひとつです。

一般的に流通しているガルバリウム鋼板の屋根は、ポリエステル樹脂塗膜製品が多いようですが、より耐久性の高いフッ素塗膜製品もあります。

ガルバリウム鋼板のデメリット

メリットばかりが強調される傾向があるガルバリウム鋼板ですが、もちろんデメリットもあります。
ではガルバリウム鋼板のデメリットを具体的に見ていきましょう。

①施工が難しく施工費が高い

ガルバリウム鋼板自体のコストは和瓦よりは安く、スレートや他の金属屋根よりも高くなります。

一方ガルバリウム鋼板は軽量で施工しやすいといわれますが、施工には加工技術が必要です。
ガルバリウム鋼板の施工は瓦屋さんではなく、主に板金屋さんが行います。
板金職人には経験豊富な職人の数が少なく、施工費も高めです。

施工時にガルバリウム鋼板の表面に傷がつくと、メッキがはがれ赤さび発生の原因になります。

また端部等の切断時に発生する鉄粉をきちんと処理しないで屋根上に放置したままにすると、もらいさびが発生する原因になるので、施工には細心の注意が必要です。
ガルバリウム鋼板に発生する赤さびの原因の大半は、施工中の傷や鉄粉が原因です。

施工の不備や経年劣化のために塗り替えを行う際にも、ガルバリウム鋼板は汚れなどが付着しづらいメリットがある反面、塗装の乗りも良くありません。
塗装には専門的な技術が必要になるので、意外とメンテナンスコストが高くついてしまう事もあります。

また以下に述べるガルバリウム鋼板の欠点を補うために、建築本体での対策工事が必要になることで、トータルコストがかかってしまうケースがあります。

➁傷がつきやすい

ガルバリウム鋼板は軽量なことがメリットですが、通常屋根に使われるものは厚さ約0.4mm程度と薄いので、>傷がつきやすいという欠点があります。
硬いものがぶつかると凹んでしまうこともあり、傷や凹みはさびの原因にもなるので注意を要します。

➂断熱性が低い

ガルバリウム鋼板は薄いため、断熱性はほとんどありません。
さらに熱伝導率が高いため、夏場には太陽熱の影響で屋根直下が高温になり、室内の温度が上昇しやすくなります。

建築本体の断熱工事でカバーする必要があります。
また、ガルバリウム鋼板と断熱材を一体化させた製品もあります。

④遮音性が低い

ガルバリウム鋼板は薄いので音や振動が伝わりやすく、雨音が響きやすいのも欠点です。断熱材が入っているものは防音効果もあるようです。
防音対策など、建築本体での対策を要します。

⑤結露が発生しやすい

ガルバリウム鋼板は熱伝導率が高いので、湿気が多いと小屋裏に結露が発生しやすくなります。
屋根下に湿気が溜まることがないように、小屋裏換気などの通気対策を行う必要があります。

⑥強風に弱い

屋根が軽いと地震に対しては有利になる反面、台風などの強風には不利になり
ます。
屋根に葺いたガルバリウム鋼板自体が強風の影響を受けるだけではなく、屋根ごと飛ばされてしまう危険性もあるので、屋根と構造躯体の接合部を強固にすることが大切です。

以上で見てきたように、ガルバリウム鋼板にもデメリットがあります。
材料の特性などメリットとデメリットは常に表裏一体なので、いいことばかりではありません。
しかしガルバリウム鋼板には、屋根材としてもっとも重要と思われる耐久性が備わっていて軽量であり、デメリットの多くは建築本体の工夫次第で解消できるものです。

そういう意味では、やはり優れた屋根材といえると思います。



3. ガルバリウム鋼板のカバー工法

屋根のカバー工法とは、一言でいえば既存の屋根の上に新規の屋根材を重ねて葺く方法で、「重ね葺き」「被せ葺き」などともいわれています。
既存の屋根材を撤去しないので、その分コスト削減、工期短縮につながります。

近年ではスレート屋根の改修工事の際には、ガルバリウム鋼板を重ね葺きするケースが増えています。

ところでスレートとはどんな屋根?

そもそもスレートとはどんな屋根材なのでしょうか。

スレート屋根は、それまでの日本住宅の屋根材の主流だった瓦に代わって、30年程前から急速に普及し、現在の屋根材でもっともポピュラーなものになりました。

軽量で安価、施工がしやすいため取り扱う職人も多いので、住宅会社がこぞって採用するようになったためです。
当時人気のあった洋風住宅の外観にも合うので、洋風住宅を大量に供給する時代にあっては、まさにうってつけでした。
スレート屋根は、一般消費者にとっても住宅会社にとっても、とても都合のいい屋根材だったのです。

しかし当時のスレート屋根は、色あせや塗膜の劣化による美観の低下が早い時期から発生し、約10年ごとに再塗装が必要でした。

そして30年が経過するあたりから、塗り替えによる改修が難しくなるため、屋根材の葺き替えが必要になります。
こうした背景から生まれたのがガルバリウム鋼板による重ね葺きです。

スレートに含まれるアスベストとは?

初期のスレート屋根には、人体への有害物質であるアスベストを含んでいるため、その撤去や処分の方法も法律で厳しく規制されていて、既存のスレート屋根材の撤去には高額なコストや手間がかかります。
撤去の際には、アスベストの周辺への飛散防止のために、有効な対策を講じる必要があるためです。

アスベストとは石綿(いしわた、せきめん)ともいい、耐熱・耐薬品性にすぐれているため、断熱性・防火性が要求される断熱材や内装材・耐火被覆材・屋材などの建築資材としても幅広く利用されてきました。

しかしアスベストには発ガン性があるとの指摘を受け、2006年に使用が禁止されています。
スレートにはそれよりも早い時期から使用されなくなったようですが、2005年(平成13年)までのスレートにはアスベストが含まれている可能性があるので注意が必要です。

こうした事情も、カバー工法(重ね葺き)が生まれた大きな要因になっています。

カバー工法のメリットとは?

それではカバー工法のメリットとはなんでしょうか?

➀コスト削減

>最大のメリットはコストの削減にあります。
既存の屋根材をはがす手間や、はがした屋根材を処分する費用が節約でき、工期もその分短くなります。
また、既存屋根材撤去時の近隣へのアスベストの飛散防止にもなります。

➁雨の影響を受けない

既存の屋根材を撤去する場合には、工事中に万一雨が降ると、部屋の中に雨漏りしてしまいます。
カバー工法であれば雨の心配をする必要がなく、雨漏りを防ぐためのシート掛けなどの余分な手間が不要になります。

➂屋根の防水性向上

屋根が二重になるので結果的に防水性が向上し、屋根からの雨漏り対策になります。

カバー工法のデメリットとは?

一方デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?

➀屋根が重くなる

屋根のカバー工法を行う場合の屋根材は、軽量であることが条件です。
そういう点では、ガルバリウム鋼板はカバー工法に最適な屋根材といえます。
ガルバリウム鋼板と同様にカバー工法に適した屋根材では、金属屋根以外だとアスファルトシングルがありますが、ガルバリウム鋼板はアスファルトシングルの約2/3の重さしかありません。

しかしどんなに軽量な屋根材でも、カバー工法前よりも屋根の重量が重くなってしまうことに変わりありません。
屋根面積が20坪の屋根にガルバリウム鋼板のカバー工法を行えば、屋根の重量は最低でも400kg重くなってしまいます。
わずかの重量増加であっても、建物の耐震性への影響は無視できません。
耐震性が多少低下してしまうのは否めないでしょう。

一部業者の中には、ガルバリウム鋼板の耐震性の高さをアピールしながらも、カバー工法を薦める事例があります。
前述したように、ガルバリウム鋼板自体に耐震性能があるわけではないので、屋根にガルバリウム鋼板を葺いたからといって耐震性が向上するわけではありません。
誤解しないようにすることが大切です。

➁湿気がこもる

古いスレートには、多少の水分が含まれています。
また屋根の継ぎ目部分にも、雨水が滞留していることがあります。
それらを新しい屋根材で覆ってしまえば、水分まで中に閉じ込めてしまうことになってしまいます。

湿気がこもり、最悪のケースでは野地板(屋根の下地材)まで腐らせてしまう恐れがあります。
カバー方法を行う際には、屋根の乾燥状態に注意する必要があります。

➂雨漏りの原因特定が難しくなる

屋根のカバー工法では屋根が二重になるので、雨漏れ対策になることは先に述べました。
しかし万一屋根から雨漏りが発生してしまった場合には、その原因特定が難しくなり、修理にもお金がかかります。

④心理的な嫌悪感

せっかくお金をかけて表面が綺麗になっても、下には古くて汚い屋根があるのが気になる方もいるでしょう。
また有害なアスベストを含んだものが家の中に閉じ込められているのは、あまり気分のいいものではありません。

こうした心理的な嫌悪感もデメリットのひとつといえるでしょう。

カバー工法の2つの施工方法

屋根のカバー工法には、屋根の劣化度合いに応じて2つの工法があります。
一般的なのは、既存の屋根の上に直接アスファルトルーフィングと呼ばれる下葺き材とガルバリウム鋼板を葺く方法です。

既存屋根に傷みが少なく、下地として十分に機能している場合の施工方法です。

2つ目は、既存の屋根の上に野地板を貼り、その上にアスファルトルーフィングとガルバリウム鋼板を葺く方法です。
既存屋根に劣化が多く、下地として不備があると思われる場合の施工方法です。
ただしこの場合は、屋根の重量が野地板分さらに増えてしまいます。

一方既存屋根の傷みが激しく下地として機能しないようであれば、カバー工法を断念して屋根を葺き替えるしかありません。

カバー工法にはメリットも多いのですが、このようにデメリットがないわけではありません。
カバー工法と葺き替えのどちらがいいのかは、ケースバイケースで判断するしかないでしょう。

メリットとデメリットを良く比較した上で、何を優先したいのかを十分に検討して決定してください。



4. ガルバリウム鋼板の劣化事象



ガルバリウム鋼板のセールストークとして良く使われるのは、「ガルバリウムはメンテナンスフリーなので、メンテナンス費用がかからず、長持ちします。」という話です。
本当にガルバリウム鋼板には、メンテナンスが必要ないのでしょうか。

ガルバリウム鋼板はたしかに耐久性に優れていて、金属でありながらさびにくい素材です。
しかしどんなに優れた素材であっても、メンテナンスの必要がないものは存在しません

ガルバリウムの持つ耐久性を十分に発揮させるためには、適切なメンテナンスは不可欠です。

ここではまず、ガルバリウムの劣化について見ていきましょう。
ガルバリウム鋼板の劣化事象には次のようなものがあります。

➀赤さび

赤さびはガルバリウム鋼板の表面が傷ついてしまった場合に発生するさびです。
工事中に付いてしまった傷のほか、硬いものをぶつけてできた傷や風でモノが飛んできて知らない間に傷がついてしまうこともあります。

ガルバリウム鋼板の表面は特殊なメッキ加工が施されているためさびることはありませんが、中身は鉄板のようなものなので表面が傷つけばさびてしまいます。

屋根は外部に面している場所で、普段はなかなか目にすることができないので、定期的な点検が必要です。

➁白さび

潮風があたる海の近くの住宅や、高温多湿な状況下で発生しやすいさびが白さびです。
白さびは、ガルバリウム鋼板の表面に白い斑点のような形で現れます。

古いアルミサッシに付いた、粉を吹いたような白さびを見たことのある方も多いでしょう。
さびないはずのアルミサッシにも白さびは発生します。

白さびはガルバリウム鋼板の表面のメッキに含まれている亜鉛が酸化したもの
が表面にでてしまう現象です。
また白さびは、雨がかかりにくくて、かかっても乾きにくい場所に多く発生します。

さびは通常水に濡れやすい部分から発生するものですが、白さびの場合は少し事情が異なります。
雨水に含まれる塩分や酸、潮風に含まれる塩分、道路にまかれた凍結防止剤な
どがガルバリウム鋼板に付着し、それが徐々に乾いて塩分や酸だけが残るとその影響を受けて白さびが発生します。

雨で洗い流されないのでこのような症状が発生しやすくなるわけです。
この現象はガルバリウム鋼板だけに限らず、金属系のものすべてで起こります。

➂もらいさび

もらいさびは他の金属から出たさびを、ガルバリウム鋼板がもらってさびてしまう現象です。
流し台のステンレスシンクの上にさびているものを放置しておいて、シンクがさびてしまった経験がある方もいると思います。
その時ステンレスシンクに付いたさびが、もらいさびです。

さびた釘を屋根の上に放置したり、近くから飛んできた鉄粉が屋根に付着してしまうともらいさびが発生します。

④電蝕

金属が他の金属と接触して腐食してしまうことを電蝕(異種金属接触腐食)といいます。
電位が異なる2つの金属が直接接触すると、電位の低い金属が電位差によって腐食してしまいます。
ガルバリウム鋼板は電蝕を起こしやすい金属なので、釘や金物などの他の金属製品に注意する必要があります。

下屋(1階部分の屋根)の上に金属製のバルコニーなどを設置すると、電蝕が起きる可能性があるので要注意です。



5. ガルバリウム鋼板のメンテナンス方法

ガルバリウム鋼板も決してメンテナンス要らずの魔法のような素材ではないことをわかっていただけたでしょうか。ガルバリウム鋼板 は屋根材

モノである以上必ず劣化するので、定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
「メンテナンスフリー」などというセールストークを信じて本当に何もしないで放っておくと、後悔することにもなりかねません。

ではガルバリウム鋼板には、どのようなメンテナンス方法が望ましいのでしょうか。

ガルバリウム鋼板が持っている耐久性を十分発揮させるためには、年に一度定期的に屋根の点検を行いましょう。
屋根に上って点検するのが理想ですが、危険な場合はムリをしないで双眼鏡などを使って見るのがいいと思います。

バルコニーから自撮り棒を使って、スマホのカメラなどで屋根を撮影して確認する方法もあります。
屋根の上にモノが落ちていないか、屋根に凹みや傷がないか、金属製品を屋根に立てかけていないかなどを確認します。
屋根に異常を見つけたらそのまま放置しないで、早めに業者に補修を依頼するようにしてください。

そして一年に一回でもいいので、屋根に水をかけてあげるといいと思います。
とくに雨に濡れにくい場所は塩分や酸が付着しやすくなっているので、重点的に水洗いを行うと白さび予防になります。

また潮風を受けやすい海沿いの地域や、酸性雨が降りやすい地域では、1~3か月に1回を目安になるべくこまめに水洗いを行うのがガルバリウム鋼板を長持ちさせる秘訣です。

なお水洗いを行う際には、高圧洗浄機などの使用は避けるようにしましょう。
高圧で洗浄するとガルバリウム鋼板が凹んだり、表面を傷めてしまうので注意してください。
自宅で車を洗うときの水の量や勢いが目安です。



6. ガルバリウム鋼板を塗装する際の注意点



耐久性に優れたガルバリウム鋼板も、長い間紫外線や風雨にさらされ続けると経年劣化するので、ある程度劣化が進めば再塗装する必要があります。

ガルバリウム鋼板も表面は塗膜で仕上げられているので、塗膜の変退色は避けられません。
色褪せてきたと思ったら、そろそろ塗り替えを検討する時期です。
一般的なポリエステル樹脂塗膜のガルバリウム鋼板の屋根は、15年程度で色あせが目立ち始めるでしょう。

屋根の塗膜の退色や変色は美観の問題で、屋根材の機能(防水性)には直接関係ありません。
しかし美観は建物の大切な要素なので、あまり軽視できません。

塗膜には保護機能があるので、屋根を長持ちさせるためには早めに手を打った方がいいでしょう。

一方塗り替えを行う場合には、注意すべき点があります。
ガルバリウム鋼板は汚れが付着しにくい素材なので塗料も付着しにくいため、専門知識と経験が豊富な塗装業者に依頼する必要があります。

塗膜を密着させるための専用のプライマー(下塗り材)の塗布や、さび止めなどの下地処理を丁寧に行う必要があります。
塗料の密着が悪ければ数年で剥離してしまうので、塗装業者の選定は慎重に行いましょう。
また素人のDIYは、絶対に控えた方がいいでしょう。



7. まとめ

ガルバリウム鋼板は、一般的に言われているように決してメンテナンスフリーでさびない素材ではありません。
ガルバリウムはメリットばかりが強調されてデメリットについてはあまり触れないことが多いので、すべてを鵜呑みにするのは危険です。

だからといってガルバリウム鋼板やカバー方法が良くないということではありません。
どんな素材や工法も、メリットがあればデメリットもあります。

ガルバリウム鋼板は、屋根材として必要な機能は非常に優れているので、メリット・デメリット・メンテナンス方法などの基本的な知識を身に付けた上で採用すれば、期待を裏切られることは少ないと思います。

ガルバリウムのデメリットとした挙げた断熱性や遮音性の問題にしても、本来は建築本体で解決すべき問題で、屋根材に要求すべき性能ではありません。
ただし他の屋根材には、ガルバリウム鋼板よりもこれらの性能が優れているものがあるというだけです。
屋根材にこれらの性能を求めるのであれば、他の屋根材を選ぶべきでしょう。

元々の建物に断熱性や遮音性が不足している場合には、「ガルバリウム鋼板を使って屋根をリフォームしただけでは改善できない」ということをよく理解した上で採用する分には何の問題もありません。

またこの場合には、屋根を葺き替えるよりもカバー工法を採用した方が、元々あった住宅性能を損なわずにすむので、メリットになります。

こうした1軒ごとに異なるそれぞれの事情をよく考慮した上で、最適な屋根材や工法を選ぶことが屋根材選びで本当に重要なことなのではないでしょうか。



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