【入門】ガルバリウム鋼板の全知識を公開!特徴・価格・勾配・選び方

  • 【更新日】2023-05-29
【入門】ガルバリウム鋼板の全知識を公開!特徴・価格・勾配・選び方

屋根や外壁のリフォームをご検討されている方であれば、「ガルバリウム鋼板」を一度は耳にしたことがあるでしょう。

ガルバリウム鋼板は金属の外壁材・屋根材として、特にリフォーム領域においてよく使われる屋根材の一つですが、営業トークに「メンテナンスフリー!」や「一切錆びない!」などの誇張表現が使われがちな素材でもあります。

これらの表現は本当に正しいのでしょうか? 本記事では、ガルバリウム鋼板の特徴に加え、これら過大表現の真相と正しい見極め方、知っておきたい注意点などを解説していきます。
Point
  • ガルバリウム鋼板は、金属の外壁材・屋根材の中で最も「総合力」が高い
  • ガルバリウム鋼板を採用する前に、特に業者選び保証内容に注意
  • 「横葺き」か「縦葺き」か?SGLか?を事前に確認する

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

ガルバリウム鋼板とは?

 

ガルバリウム鋼板とは、アルミニウムと亜鉛を主とした金属板の一種です。

外壁材・屋根材として用いられます。

業界では「ガルバ」「GL鋼板」などと略されます。(よく使われるので、覚えておくと良いかもしれません。)

ガルバリウム鋼板は、表面がアルミニウム55%/亜鉛43.4%/シリコン1.6%で構成されためっき鋼板です。アルミニウムの耐食性と亜鉛の防食作用により、20年以上の長期にわたり錆を防ぐ(※注)ことが特徴です。アルミニウムと亜鉛の強みを兼ね合わせた「良いとこどり」の材質と言えるでしょう。

メッキ鋼板の種類

メッキ鋼板はガルバリウム鋼板だけではなく、身の回りにも様々な種類のメッキ製品があります。

メッキ製品 素材 使用例
ガルバリウム アルミ+亜鉛+シリコン 屋根・外壁
トタン 亜鉛 塵取り・漏斗
ブリキ スズ
SGL(スーパーガルバリウム) アルミ+亜鉛+シリコン+マグネシウム 将来の主流

トタンやブリキも同じメッキ鋼板ですが、トタンは亜鉛で、ブリキはスズによってメッキ加工されています。

このように、どのような成分によってメッキされるかによって、鉄の錆やすさは変わるのです。

耐久性

ガルバリウム鋼板の耐用年数は30~40年です。メンテナンスの周期もふまえると、もっともコストパフォーマンスの高い屋根材となります。

代表的な他の屋根材と耐用年数・メンテナンス周期を比べてみました。

屋根材 耐用年数(寿命) メンテナンス周期
スレート屋根 30年 5年
ガルバリウム鋼板 30~40年 15年
トタン屋根 20~30年 10年
和瓦(釉薬瓦) 30~40年 15年

ガルバリウム鋼板は、錆が原因で生じる穴さえメンテナンスができれば、長期にわたって利用することができます。寿命を延ばすためにも適切にメンテナンスを行うことが重要です。

「他の屋根材の耐用年数」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根の耐用年数はいつ?スレート・トタン・瓦・ガルバリウム…寿命とメンテナンス法を調査」

新製品の開発

ガルバリウム鋼板は非常に厚みが薄い屋根材です。その薄さから、「断熱性」「遮音性」の低さがデメリットとして懸念されていました。

しかし現在使用されているガルバリウム鋼板は、屋根の裏面に断熱材を張り付けた製品が主流です。断熱材が使用されることにより、これまでの懸念点であった「断熱性」「遮音性」の問題を大きく改善することができました。

ガルバリウム鋼板の商用流通が始まったのは30年前。保守的な建設業界において、販売当初はほとんど売れることがありませんでしたが、2022年現在は、屋根をはじめ、外壁材としても施工事例が多数あります。

ガルバリウム鋼板は今やなくてはならない建材です。

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ガルバリウム鋼板のメリット

ここまででガルバリウム鋼板とはどのような建材なのか、なんとなくお分かりいただけたかと思います。

以下では、ガルバリウム鋼板の特徴を更に細かく見ていきましょう。まずはガルバリウム鋼板のメリットをご紹介します。

  • 金属屋根の中でも特に「総合力」の高い素材

  • デザイン性に優れている

では、それぞれ具体的にみていきましょう。

金属の中でも特に「総合力」の高い素材

ガルバリウム鋼板が金属の建材の中でも「総合力」の高い理由は大きく2つあります。

  • ● コストパフォーマンスが高い(耐用年数が長く、価格が安い)
  • ● (特に後述のSGLであれば)耐食性がステンレスにも劣らない

確かにガルバリウム鋼板よりも、ジンカリウム鋼板やステンレス鋼板の方が耐用年数は長いですが、その分価格も高くなるというのが難点です。

また例えば一般的な30坪(100㎡)程度の住宅の場合、ガルバリウム鋼板屋根のカバー工法の場合は60~90万円、葺き替えの場合は80~120万円ほどの費用が必要になります。

▼参考:各金属屋根の種類ごとの説明

ガルバリウム鋼板 トタン屋根 ジンカリウム鋼板 ステンレス鋼板
施工費用(㎡) 6000~9000円 5000~6000円 7000~12000円 10000~14000円
耐用年数 25~30年 10~20年 40~50年 50年~
主な特徴 錆びにくい 安価だが、耐久性が低い 防音性に優れる 耐久性・耐候性が高い

デザイン性に優れている

画像出典1:日光鋼板株式会社 画像出典2:住宅塗り替え館.com 画像出典3:株式会社牧野製作所-施工事例-

ガルバリウム鋼板は、金属のため、基本的にはどの色を選んでもスタイリッシュかつ、シャープな印象を与えます。

また、カラーバリエーションも幅広く存在するので、与える印象を自由に変えることができます。

「ガルバリウム外壁材のデザイン」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ガルバリウム鋼板外壁材のデザインパターンと施工事例15選。イメージ通りにリフォームするには?」

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ガルバリウム鋼板のデメリット

ガルバリウム鋼板のメリットをご紹介しました。

ガルバリウム鋼板は多くのメリットのある優れた建材ですが、デメリットもいくつかあります。

この章で詳しく確認しておきましょう。

  • ● 施工自体が難しいうえに、本職の業者を探すことも難しい
  • ● 施工費用が高くなる傾向にある
  • ● 断熱性が低い
  • ● 遮音性が低い
  • ● 結露が発生しやすい

一つずつ具体的にみていきましょう。

施工自体が難しいうえに、本職の業者を探すことも難しい

ガルバリウム鋼板は原則として、瓦屋や塗装屋ではなく、主に板金工事業者が行うことになっています。

その理由は、ガルバリウム鋼板は確かに錆びにくい素材ではありますが、実は傷には弱い素材(厚さ約0.4mm)だからです。

施工途中に角をぶつけてしまったり、切断面の鉄粉を残したままにしてしまうと、そこから腐食が進行し、錆びになりやすくなってしまいます。そのため、ガルバリウム鋼板の施工は難しく、本職と言われる板金工事業者も、その数自体が少ないため、業者選びも含めて施工難易度の高い素材と言えるでしょう。(※注)

※注:東京都の場合:板金工事業者3679社・屋根工事業者5779社・塗装工事業者7698社
※出典:建設業界のマッチングサイト「ツクリンク」

▼「業者の選び方」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

施工費用がやや高くなる傾向にある

実際のところ、多くの塗装業者や瓦業者がガルバリウム鋼板を含む、板金工事を請け負う営業活動を行っているのが現状です。

塗装業者や瓦業者が工事を請け負う場合、板金工事が外注になるので、いわゆる「中間マージン」が上乗せされた料金での施工になることが多く、結果的に施工費用が高くなる傾向にあります。

施工費用を安く抑えたい方は「本当に板金工事業者かどうか?」の確認は必ず事前に行いましょう。(「ガルバリウム鋼板を採用する場合の注意点は?」の章にチェックリストを設けましたのでご覧ください)

断熱性が低い

上述の通り、ガルバリウム鋼板は薄いため、断熱性能はほとんどありません。

また、熱伝導率が高いため、夏場には太陽熱の影響で屋根直下が高温になり、室内温度が上昇しやすくなります。 そのため、リフォーム以外でガルバリウム鋼板を使用する場合は通常、断熱材とセットで販売されるか、遮熱塗料で塗装をすることが多いです。

リフォーム(カバー工法でガルバリウム鋼板屋根を採用するなど)の場合は、既存の外壁材・屋根材の断熱性能も考慮し、断熱材を組み込むか否か決めることになります。

例えば、既存屋根がスレート屋根であれば断熱材は不要ですが、トタン屋根であれば断熱材を組み込むとよいでしょう。

▼「屋根材の種類」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

遮音性が低い

ガルバリウム鋼板は薄く、音や振動が伝わりやすく、雨音が響きやすいのも欠点の一つです(屋根勾配が緩いお建物の場合は、特に響きやすいです)。

カバー工法で使用する場合は特に心配ありませんが、リフォームではなく、新築でガルバリウム鋼板の使用をお考えの場合は、対策を講じたほうが良いでしょう。

その場合は、断熱材を兼用したり、天井裏に吸収材などを敷き詰める、など建築本体での対策を行うことが多いです。

結露が発生しやすい

通常の屋根材の場合、ある程度湿気が外に逃げるように施工されますが、ガルバリウム鋼板の場合は、隙間なく敷き詰めるので、室内の気密性が高まります。

加えて、ガルバリウム鋼板は熱伝導率が高いため、湿度が高いと屋根裏などに結露が発生しやすく、結露が発生すると住宅の腐食につながります。 そのため、対策として屋根下に湿気が溜まらないよう、定期的な屋根裏換気などを行う必要があります。

強風に弱い

屋根が軽いと耐震性は向上しますが、同時に強風には弱くなってしまいます。これには、大きく二つの欠点があります。

一つは「強風により屋根材が剥がれる可能性がある」という点です。

屋根と住宅本体の接合部分が弱いと、強風が原因でガルバリウム鋼板がはがれ、元の素材が丸出しになる、という可能性も考えられます。もう一つは、「飛来物が当たった場合、へこみやすい」という点です。上述の通り、もともと素材が薄いためへこみやすく、へこみが錆びの原因になる可能性も考えられます。

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ガルバリウム鋼板の注意点は?

ガルバリウム鋼板は採用する場合、注意すべき点が特に多く、見極めが必要な建材の一つです。

というのも、冒頭で記載した通り、「ガルバリウム鋼板は決して錆びないので、メンテナンスは不要です。」「ガルバリウム鋼板は耐久性が非常に高いので半永久的に使用可能です。」などの誇張表現がセールストークとしてよく使われるためです。

業者の言うことをそのまま鵜呑みにせず、常に疑ってかかることが、一番大事なことといえるでしょう。
それを踏まえ、以下4つの注意点を解説していきます。

業者選びの見極め

ガルバリウム鋼板の施工において、業者選びは特に重要です。ガルバリウム鋼板を取り扱える板金工事業者の数が少ないということもあり、塗装職人やリフォーム業者が現場では施工を行っているともいわれているためです。

以下に、チェックリストを記載しましたので、ぜひ実際に業者に直接聞いてみたり、業者HPをご見るなどして、活用してみてください。

▼参考:本職の屋根専門職人を見分けるためのチェックリスト

  • 瓦工事業者ではなく、板金工事業者か?
  • ガルバリウム鋼板を取り扱える本職の職人さんがいるか?
  • 専門資格や技術を持っているか?(施工職人が「建築板金責任施工士」という資格を持っていないと、瑕疵保険が適用されません。)
  • ガルバリウム鋼板を、4~5種類以上の幅広いラインナップで提案できているか?

保証の対象範囲

「本当に保証の対象内か」を事前に確認しておくことも重要です。ガルバリウム鋼板のメーカーは、赤サビ・穴あき・塗膜の変色、全てにおいてメーカー保証を10年程度つけていることがほとんどです。

しかしながら、その保証内容をよく見ると、製品を出荷する際は10年保証がついているものの、実は現場で加工・切断すると、その時点で保証対象外になる、という規定が設けられていることが多くあります。

実際、ほとんどの現場でガルバリウム鋼板を加工することになるので、いつの間にか保証対象外になっていた・・・という事態を避けるために保証の範囲について事前確認をすることが大切になります。

▼「保証」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

メンテナンスの頻度と方法

 

ガルバリウム鋼板も決してメンテナンス要らずの魔法のような素材ではありません。上述の通り、永久に錆びない素材ではなく、メンテナンスが必要な屋根材です。

メーカー推奨のメンテナンスは「1年に数回の水洗い」「5年に1回の業者点検」「10年に1回の塗装」となります。

なお、水洗いを行う際は、以下2点の注意が必要です。まず「雨に濡れにくい箇所を重点的に洗うこと」です。雨に濡れにくい箇所は塩分や酸が付着しやすくなっていおり、重点的に水洗いをすることで白さび予防になります。

次に「高圧洗浄機の使用は避けること」です。高圧で洗浄するとガルバリウム鋼板が凹んだり、表面を傷めてしまうのでご注意ください。自宅で車を洗うときの水の量や勢いがおおよその目安です。

ガルバリウム鋼板の使用を避けたい環境

ガルバリウム鋼板は、沿岸地域・排気ガスの多い工業地域・落ち葉や枯れ葉がたまりやすい地域にお住いの方は使用を避けましょう。

上述の通り、金属屋根(ガルバリウム鋼板を含む)は潮風による塩害影響を受けやすい屋根材です。また金属系素材に共通して言えることですが、錆による劣化を低減させることが大切になります。

酸性雨が降りやすい工業地域に住んでいる方、屋根上に落ち葉がたまるような環境にお住まいの方は、ガルバリウム鋼板の使用は避けたほうが良いでしょう。

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ガルバリウム鋼板の錆と劣化症状

冒頭でお伝えした通り、ガルバリウム鋼板は他の屋根材に比べて錆びにくいことが強みではありますが、メンテナンスフリーというわけではありません。耐用年数が長いことも特徴ではありますが、それはしっかりとメンテナンスを行うことが前提となり、ガルバリウム鋼板といっても、錆や劣化症状は発生します。

ここからは、ガルバリウム鋼板の代表的な劣化症状である錆の種類と原因について解説します。

赤錆

赤錆は、表面についた傷が原因となる症状です。基本的には表面に傷ついた箇所のみで発生する錆です。ガルバリウム鋼板の表面はさびにくい素材により構成をされていますが、硬いものがぶつかったり、飛来するなど表面に傷が入ると、そこから赤錆が発生することがあります。

特に注意しておきたいのが、屋根に上って作業を行うシーンです。メンテナンスやアンテナの設置など、屋根に上って作業を行う際は施工中に傷がついてしまうことも多くあります。なので、ガルバリウム鋼板屋根のメンテナンスを行う際は、念入りに養生をするようにしましょう。

白錆


画像出典:大和鋼管工業

白錆は、ガルバリウム鋼板に含まれる亜鉛が酸化することで白い無数の斑点が発生する症状です。酸化の大きな原因となるのは、酸性雨や潮風に含まれる塩分です。

酸性雨が降りやすい工業地帯や、潮風の影響を受けやすい沿岸地帯での使用を避けるべき理由はまさに白錆が発生しやすい環境にあります。また、白錆は一度濡れたら乾わきにくい高温多湿な箇所でも発生することがあります。

対策方法として、軒の出を削除するという方法が取られることがありますが、同時に雨漏りのリスクも向上してしまいます。施工方法には工夫が必要です。

もらい錆


画像出典:大和鋼管工業

もらい錆は、風で運ばれてきた鉄粉や塗膜処置がなされていないステンレスがガルバリウム鋼板に付着して錆をもたらしてしまう症状です。異なる金属素材が接触することで電食作用が発生し、ガルバリウム鋼板が錆始める原因になります。

もらい錆が生じやすいケースとして、工場・鉄道の線路が家の近くにある場合は鉄粉の影響を受けやすく、また、アンテナの配線など屋根に設置している機材が錆びている場合も、もらい錆が発生しやすい環境といえます。

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ガルバリウム鋼板を選ぶポイントは?

ガルバリウム鋼板を屋根材に使用する場合には、「横葺き」と「縦葺き」という2つのタイプがあります。
横葺きは、地面に対して屋根材を平行に葺いた屋根(屋根面に対して横に張る屋根)のことで、
縦葺きは、雨が流れる方向に屋根材を葺いた屋根(屋根面に対して縦に張る屋根)のことです。

さらに、ガルバリウム鋼板にはSGLという進化型の素材も開発されています。

ここからは、ガルバリウム鋼板を選ぶポイントについて解説します。

「横葺き」か「縦葺き」か?

※出典:日鉄鋼板株式会社 エバールーフ横葺5型

ガルバリウム鋼板を屋根材に使用する場合には、「横葺き」と「縦葺き」という2つのタイプがあります。
横葺きは、2.0寸(約11°)以上の屋根勾配でなければ施工することができません。 縦葺きは、勾配が緩い屋根から急な屋根まで幅広く(0.2寸~)施工可能です。

世間一般では、横葺き屋根のほうが安価で良いのではないか?との認識が広まっていますが、実は多くの点で縦葺き屋根が優れています。

縦葺き屋根は横葺き屋根とは異なり、屋根材同士の横のつなぎ目がないため、雨漏りしにくいこと。また、屋根の長さに合わせてあらかじめ加工された屋根材を張るだけの屋根なので、手間がかからず、短い期間で施工することができます。

▼「縦葺き」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

新しいガルバリウム鋼板(SGL)であるか?

※出典:日鉄鋼板株式会社 「エスジーエル・耐食性の比較」

SGLとは「スーパーガルバリウム」の略で、従来のガルバリウムにマグネシウムを添加した屋根材です。これまでのガルバリウムと比較して、3倍を超える耐食効果(錆びにくさ)をもち、特に、腐食が起こりやすい切断面の腐食抑制効果が大きく改善されました。

2016年頃から普及し始め、現在ではほとんどの金属屋根メーカーがSGLを採用しています。今後ガルバリウム鋼板を採用しようとお考えの方は、事前にSGLであるかどうかの確認は必ず行いましょう。

▼「ガルバリウム鋼板のメーカー情報」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

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まとめ

ガルバリウム鋼板はアルミニウムと亜鉛を主とした金属板の一種で、主要な屋根材の一つです。メリットとしては「軽量で耐震性が高い」「緩い勾配でも施行可能」「デザインが豊富」があげられる一方で、「工事費用が高め」「断熱性が低い」「遮音性が低い」などのデメリットもあります。

金属の外壁材・屋根材の中でも総合力に優れていますが、使用する場合の注意点が多く慎重に工事内容を決定することが重要になります。

納得感のできる判断を下せるよう、張替工法などほかの工事方法・外壁材についても情報収集をしてみてください。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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