ガイナの費用対効果は? メリットとデメリットを徹底解剖

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みなさんは「ガイナ」という塗料をご存知でしょうか。
ガイナ塗料は一般的な塗料の機能のほかに、「断熱効果」や「遮熱効果」を併せ持ち、暑さ対策・寒さ対策としても効果を発揮することを目的とした塗料です。
しかし、その特徴やデメリットを良く理解しておかないと、過剰な期待をし過ぎて、思っていた程の効果が得られなかったと後悔することにもなりかねません。

ガイナ塗料とはいったいどのような塗料なのか、ほかの塗料とはどこが違うのか等、今回はガイナ塗料について徹底解説したいと思います。

この記事を読み終える事で、ガイナ塗料について正しく理解することができ、ご自身の家にあった塗料選定ができるようになります。


1. ガイナ塗料ってどんな塗料? 普通の塗料と何が違うの?

ガイナは、日進産業が最先端宇宙技術をもとに開発した水性セラミック配合アクリルシリコン樹脂断熱塗料の商品名です。

ガイナのオフィシャルサイトを見ると、塗料でありながら断熱・保温機能(寒さ対策)、断熱・遮熱機能(暑さ対策)、遮音・防音機能(騒音対策)、空気質改善(臭い対策)の他に、防露・耐久・安全・不燃等のさらなる効果がうたわれています。
塗料としての機能のほかに、断熱効果や遮熱効果などの多くの機能を併せ持っているところが、一般的な塗料と大きく異なる点といえます。

中でもガイナの最大の特徴といえるのは、断熱と遮熱の両方の効果があることです。
遮熱塗料は、夏は遮熱するので涼しくなりますが、冬は逆に寒くなってしまうという欠点があります。
一般的な塗料では、断熱か遮熱のどちらか一方になります。
一方、ガイナ塗料はその両方を併せ持つ唯一の塗料です。
そのためガイナは、外壁だけでなく室内の内壁や天井にも使われています。

2. ガイナは宇宙技術から生まれたってホント?

ガイナは、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の断熱特許の供与を受けて、独自に考案された断熱塗料です。
ロケットの打ち上げ時の熱から機体や人工衛星を守るために、ロケットの先端部に塗布する断熱技術として開発されました。

ロケット開発で培われた最先端の断熱技術を採用し、特殊セラミックを適正配合した塗るだけで効果のある断熱塗料で、防菌・防護などの機能を有し、不燃材料としても認定されています。

なぜ塗るだけでこのような多くの効果が発揮できるのでしょうか。
その理由は、特殊セラミックを高密度に多層化させていることにあります。

この特殊セラミックには周辺温度に適応する性質があり、その結果として熱の均衡化をもたらし、熱の移動を抑える働きをするためです。

3. ガイナ塗料のメリットとは?

ガイナのオフィシャルサイトには、ガイナの5つの効果が記載されていることは前述しました。
ここではそれらの効果を少し詳しく見ていきたいと思います。

3.1. 断熱・保温機能

ガイナを建物内部(内壁・天井)に塗布し冬季室内で暖房を使用すると、塗布面の温度が瞬時に上昇し、室内側へ赤外線を効率的に放射することで暖かい室内環境を創出します。(ガイナ オフィシャルサイトより)

壁・天井の表面温度が高くなれば体感温度も上がるので、効果を実感しやすく、結露防止対策としても有効です。
また、熱の移動を抑制するため保温効果につながり、光熱費を節約できます。

3.2. 断熱・遮熱機能

ガイナを屋根や外壁に塗装すると、日射を効率よく反射するため、熱の発生を抑え、夏の暑さ対策として効果を発揮します。
更に一部吸収した熱についても、遠赤外線を放射することにより、外からの日射を逃がし、遮熱効果を高めます。

またガイナを塗布した部屋は、冷房を使用すると壁・天井の表面温度が下がるので、体感温度も低くなります。

3.3. 遮音・防音機能

ガイナは塗膜表面の大部分がセラミックで構成されていて、一般塗料と比較して塗膜の表面積が大きくなっています。

音は表面積の大きさに比例して反射されるので、ガイナで塗装された建物は音を効率的に反射し、音の侵入を抑えることができます。
車や電車の音、建物外部から侵入してくる音を和らげ、人の話し声や生活音などの建物内からの音漏れを抑えることができます。

3.4. 空気質改善

ガイナを建物内部の天井や内壁に塗装すると、静電気によって付着する臭いや汚れ物質の影響を抑えます。

また、空気中の物質の浮遊を抑えるため、消臭効果や空気質の改善効果があります。
これらは、ガイナの塗膜表面を構成するセラミックから放射される遠赤外線の働きによって、マイナスイオン優位の環境となることが要因です。

3.5. 結露の抑制

ガイナの塗膜は、周辺の温度変化に適応する特性を持っているため、内壁や天井に塗装すると、塗装面は室温に近づきます。
その結果、温度差が小さくなることで、結露の原因となる熱の移動が少なくなるため、結露の発生を抑えることができます。

3.6. 建物の耐久性向上

ガイナは、紫外線に最も強いセラミックを多層化した塗料です。
紫外線吸収率が高い(93~95%)ので通常の塗料の2~3倍の耐久性を持ち、さらに断熱・遮熱性能により、建物の膨張・収縮を最小限に抑えることができます。
これらの特徴により、建物の耐久性を向上させることができます。
なお、ガイナの耐久性は、フッ素塗料と同等の15年から20年といわれています。

3.7. 安全性

水性であるガイナは、有機溶剤などの危険物を使用しません。
塗料独特のシンナー臭が発生しないので、安全です。

またガイナは外壁にも使用するためF☆☆☆☆を取得することができませんが、F☆☆☆☆と同程度の安全性を確保しているので、ホルムアルデヒドの拡散量が少ない環境にやさしい塗料です。

さらにガイナは、国土交通大臣から認定を受けた不燃材料です。

4. ガイナ塗料のデメリットとは?

どんなに優れた塗料でも、デメリットは必ずあるものです。
ガイナ塗料も例外ではありません。
ガイナ塗料には、どんなデメリットがあるのでしょうか。

4.1. 汚れやすい

ガイナは汚れが目立ちます。
ガイナ塗料には、ツヤの種類が「ツヤ消し」しかないため、余計に汚れやすいという印象を受けてしまいがちですが、原因はそれだけではないようです。

ガイナの塗膜は表面積が大きく、遮音・防音性に優れている反面、表面が粗くザラザラした塗膜になっているため、汚れが付着しやすいという欠点になります。

4.2. ツヤあり仕上げができない

「ツヤ消し」しかないガイナ塗料は、光沢のある塗膜を好む方には不向きな塗料です。

4.3. 濃い色には対応できない

セラミック塗料のガイナは、基本となる色は白です。
基本のカラーバリエーションは52色で、200色以上のカラーに対応できるといわれていますが、白に色を混ぜてカラーを作っていくので、黒や赤などの濃い色には対応できません。
屋根にガイナを塗装する場合も、薄めの色になります。

4.4. 塗膜がフラットにはならない

ガイナ塗料には中空ビーズ(これによって高い断熱・吸音効果を発揮することができる)が含まれているため、塗膜の表面に細かい凹凸ができてしまいます。
フラットな塗膜を望む方にはオススメできません。

4.5. 防カビ機能がない

シリコン樹脂系やフッ素系塗料に備わっている防カビ機能がガイナにはありません。
防カビ機能を持たせたい場合には、別途ガイナ抗菌防カビ材を使用する必要があります。

4.6. 費用が高い

ガイナ塗料の一番のデメリットといえるのが、価格の高さです。
1㎡あたり3,800円~4,500円くらいが相場です。
これはシリコン塗料のおよそ1.5倍の金額で、フッ素塗料よりも若干安い程度です。
一方、耐久性もシリコン塗料の1.5倍前後なので、必ずしも費用対効果で劣っているとはいえません。
しかし、シリコン塗料にはない機能性と耐久性を備えているので、ガイナ塗料は高いけれどそれなりの価値を備えた塗料といえます。

4.7. 塗料の使用期間が短い

ガイナ塗料は全て受注生産なので、注文してから納品するまでに時間がかかります。
また、一般的な塗料のほとんどが、3~4年程度の使用期間があるのに対し、ガイナの場合は未開封の状態でも3か月しかもちません。
ストックができないため、ガイナを使用する場合には、事前にしっかりと必要量を把握しておく必要があります。

5. ガイナを採用する上で注意すべき点とは?

ガイナは、従来の塗料にない様々な機能を持っている一方で、デメリットも少なくありません。
採用した後で、後悔しないようにするためには、これらのデメリットをきちんと把握しておくことが重要です。

ここまでの説明を読んで、是非採用してみたいと思う方も少なくないと思います。
しかし採用するにあたって、他にも注意すべき点があります。

5.1. 期待したほど断熱性能が実感できないことがある

実際にガイナで塗装を行った多くの方が、冷暖房費の削減や結露の軽減など、断熱性・遮熱性の向上を実感されているようです。
特に「夏の暑さが和らいだ」という感想を多く耳にします。
しかし、中には期待したほどの効果がなかったという声もあるようです。

ガイナは、断熱・遮熱効果のある塗料ですが、断熱材ではありません。
冬場寒かった部屋が、ガイナで塗装して劇的に暖かくなったなどということはありません。
壁や天井の断熱性能を向上させるに過ぎないので、過剰に期待しすぎるのは禁物です。

また、いくら壁や天井の断熱性能が上がっても、熱は窓などの開口部からも逃げてしまいます。
断熱性能をさらに高めるためには、内窓の取り付けやペアガラスへの交換など、窓の断熱工事が必要になる場合があります。

5.2. ガイナの効果を十分に発揮させるためには塗装業者の選定が重要

ガイナは主成分がセラミックのため、他の塗料と比べて扱いにくく、塗りにくい塗料といわれています。

ガイナの性能を十分に発揮させるためには、下地に応じた適切な施工方法で塗装を行わなければいけません。
また、ガイナを塗布する際には、電動撹拌機で十分に撹拌してセラミックを均等に散らす必要があります。
このようにガイナの特徴を十分に理解した上で、扱い慣れた職人が作業にあたる必要があるため、施工実績が豊富な業者に依頼することが大切です。

6. こんな人にはガイナ塗料がオススメ

それではガイナは、どのような方に適した塗料なのでしょうか。
それにはこれまでご説明してきた塗料の特性が深く関わってきます。

ガイナは、塗装面がセラミックビーズで覆われているため、塗膜の表面に凹凸ができます。
表面が平滑でないため、積もった雪が落ちにくくなります。
また、室内の熱を逃がしにくいため雪が解けにくく、積雪の多い地域には不向きな塗料といわれています。

また、ガイナの効果がより実感できるのは、冬よりも夏です。
どちらかと言えば、ガイナは夏の暑さが厳しい地域の暑さ対策として、最大の効果が発揮できる塗料といえます。
また前述したように、光沢がある塗膜や、濃い色がお好みの方には不向きな塗料です。

したがってガイナ塗料は、夏の暑さ対策を重視する一方で、冬も快適に過ごしたい方や淡い色のマットでシックな仕上げがお好みの方にとって、最適な塗料といえるでしょう。
美観上では和風住宅の塗り壁風の外壁などに非常に良く似合うと思います。

7. まとめ

今回はガイナ塗料についてご説明してきましたが、いかがでしたでしょうか。

この記事の要点は以下の2つです。
ガイナ塗料は従来の塗料にはなかった様々な機能をあわせ持った塗料ですが、その特徴を正しく理解していないと、後悔してしまう事にもなりかねません。
メリットだけでなくデメリットについても十分に把握しておく必要があります。

ガイナ塗料の効果を十分に発揮させるためには、正しい施工が不可欠です。
特殊な塗料であるガイナ塗料は、施工実績が豊富な業者に依頼することが重要になります。

皆様が正しい塗料選択や業者選定を行う上で、本記事がお役に立てば幸いです。

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