遮熱塗料「ガイナ」はズバリ「買い」か? 特徴・費用対効果は?

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本記事では、遮熱塗料のひとつ「ガイナ」について解説します。

ご近所の評判やネットの記事で「ガイナ」について知ったばかりの方や、
屋根のリフォームにあたって「ガイナ」を業者からすすめられて知った方が、次に気になるであろう、

・「ガイナ」の効果、メリット・デメリット
・「ガイナ」をオススメできる人
・お得な施工方法

について徹底解剖していきます。

読者のみなさまの、屋根リフォームのお役に立てれば幸いです。

Point
  • 「ガイナ」は夏の冷房効率だけでなく、冬の暖房効率も上げる
  • 初期費用は高いが、耐用年数が長いためトータルコストは最安クラスに
  • 初期費用の高さがOKなら、ズバリ「買い」である
  • 「ガイナ」の使用で補助金がおりる場合も
  • この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役 長谷川佳広

    塗装経験年数29年
    千葉を中心に地域に根ざした創業100年を誇る老舗の塗装店の経営をしながら自らも現場に携わる。戸建、アパート、集合住宅、工場、店舗等の外装一切を請け負い、年間施工件数は200件にのぼる



    1.「ガイナ」とは? そもそも「遮熱塗料」とは?

    1.1. 「ガイナ」とは?

    「ガイナ」とは、日進産業が開発した、屋根・外壁用の遮熱塗料です。

    水系のシリコン樹脂塗料で、他社の多くのシリーズのように、樹脂の違いによるバリエーションはありません。

    「ガイナ」は、遮熱塗料でありながら「断熱・保温(暖房効率アップ)」「遮音・防音」「空気質改善(臭い対策)」の他に、「防露」「耐久」「低VOC(揮発性有機化合物)含有」「不燃」等のさまさまな効果が備わっています。

    また、「ガイナ」はロケットの塗装にも使われるなど、先端宇宙技術をもとに開発されており、メーカー公式サイトやカタログなどでよく宣伝文句としてうたわれています。

    【表:「ガイナ」基本情報】
    品名 樹脂 耐用年数 色数 設計価格
    GAINA(ガイナ) 水性・シリコン 15~20年 基本52色(淡色系のみ) 約5,600円/㎡

    「ガイナ」は遮熱塗料のなかでも、もっとも多機能であり、その分塗料価格も高額です。
    しかし、耐用年数がトップクラスに長いため、使用年数でみたトータルコストは最安値クラスになります。
    そのため、施工時の塗料代の高さと、色が淡色系のみであることを了承できれば、検討価値は高い、つまり「買い」であると言えます。


    1.2. 「遮熱塗料」とは? 使ったほうがいいの?

    そもそも「遮熱塗料」は、汎用の塗料とどう違うのでしょうか。

    遮熱塗料とは、汎用の「シリコン塗料」や「フッ素塗料」に遮熱効果をもたせたもので、
    ひと言でいうと「太陽光を跳ね返す力が強い塗料」のことを言います。



    この効果により、
    ・夏場の屋内の暑さを和らげる
    ・冷房代を節約する
    ・建材の熱劣化を遅らせる

    などの効果が期待できます。

    汎用塗料に比べて、価格は平均2%ほど高くなりますが、冷房代の削減や、住宅が長持ちすることで元を取ることができるので、 ヌリカエ編集部では「屋根の塗装には遮熱塗料の検討をオススメ」しています。

    >>こちらも合わせて読みたい!
    遮熱塗料の特徴や、代表的な遮熱塗料について解説しています。
    【遮熱塗料】外壁塗装で検討する価値はあるか?~効果・実績・費用~

    続いて、遮熱塗料のなかでも「ガイナ」を検討する場合の判断材料を見ていきましょう。

    2. 「ガイナ」の特徴、メリット・デメリットは?

    2.1. ガイナのメリット

    1.「遮熱」機能

    ガイナを屋根や外壁に塗装すると、日射を効率よく反射するため、熱の発生を抑え、夏の暑さ対策として効果を発揮します。更に一部吸収した熱についても、遠赤外線を放射することにより、外からの日射を逃がし、遮熱効果を高めます。
    またガイナを塗ると、壁・天井の表面温度が下がるので、体感温度も低くなります。

    2.「断熱」機能

    ガイナを建物内部(内壁・天井)に塗布し冬季室内で暖房を使用すると、塗布面の温度が瞬時に上昇し、室内側へ赤外線を効率的に放射することで暖かい室内環境を創出します。壁・天井の表面温度が高くなれば体感温度も上がるので、効果を実感しやすく、結露防止対策としても有効です。
    また、熱の移動を抑制するため保温効果につながり、光熱費を節約できます。

    3.「遮音・防音」機能

    ガイナは塗膜表面の大部分がセラミックで構成されていて、一般塗料と比較して塗膜の表面積が大きくなっています。音は表面積の大きさに比例して反射されるので、ガイナで塗装された建物は音を効率的に反射し、音の侵入を抑えることができます。
    車や電車の音、建物外部から侵入してくる音を和らげ、人の話し声や生活音などの建物内からの音漏れを抑えることができます。

    4.空気質改善

    ガイナを建物内部の天井や内壁に塗装すると、臭いや汚れ物質の影響を抑えます
    また、空気中の物質の浮遊を抑えるため、消臭効果や空気質の改善効果があります。
    これらは、ガイナの塗膜表面を構成するセラミックから放射される遠赤外線の働きによって、マイナスイオン優位の環境となることが要因です。

    5.結露の抑制

    ガイナの塗膜は、周辺の温度変化に適応する特性を持っているため、内壁や天井に塗装すると、塗装面は室温に近づきます。
    その結果、温度差が小さくなることで、結露の原因となる熱の移動が少なくなるため、発生を抑えることができます。

    6.建物の耐久性向上

    ガイナは、紫外線に最も強いセラミックを多層化した塗料です。
    紫外線吸収率が高い(93~95%)ので通常の塗料の1.5~2倍の耐久性(約15年)を持ち、さらに断熱・遮熱性能により、建物の膨張・収縮を最小限に抑えるとができます。
    これらの特徴により、建物の耐久性を向上させることができます。
    なお、ガイナの耐久性は、「15年~20年」といわれています。

    7.安全性

    水性であるガイナは、「VOC」(揮発性有機化合物)の含有量が油性塗料に比べて少なく、塗料独特のシンナー臭がほぼ発生しない安全・低刺激な塗料です。
    さらにガイナは、国土交通大臣から認定を受けた不燃材料でもあります。


    2.2. ガイナのデメリット

    1.汚れやすい

    ガイナの塗膜には汚れが付着しやすく、目立ちます。
    ガイナ塗料には光沢の種類が「ツヤ消し」しかないのに加え、塗膜の表面が粗くザラザラした状態になっているため、汚れが付着しやすいのです。

    この点が気になる場合、表面にコーティング剤を別途塗布する家主さんが多いのですが、さらに費用(500~700円/㎡)がかかります。

    2.ツヤあり仕上げができない

    「ツヤ消し」しかないガイナ塗料は、光沢のある塗膜を好む方には不向きな塗料です。

    3.濃い色は非対応

    ガイナの基本色は「白」です。
    基本のカラーバリエーションは52色で、混合によって200色以上のカラーに対応できるといわれていますが、白に色を混ぜてカラーを作るため、黒や赤などの濃い色にはできません。
    屋根にガイナを塗装する場合も、薄めの色になります。


    4.塗膜がフラットにはならない

    ガイナ塗料には中空ビーズ(これによって高い断熱・吸音効果を発揮することができる)が含まれているため、塗膜の表面に細かい凹凸ができてしまいます。
    フラットな塗膜を望む方にはオススメできません。

    5.防カビ機能がない

    シリコン樹脂系やフッ素系塗料に備わっている防カビ機能がガイナにはありません。
    防カビ機能を持たせたい場合、別途ガイナ抗菌防カビ材を使用する必要があります。

    6.塗料が高い

    ガイナ塗料の一番のデメリットといえるのが、価格の高さです。
    1㎡あたりの実勢価格は「3,800円~4,500円」
    14kg/缶あたり「56,000円~58,000円」が相場です。
    これはシリコン塗料の約1.5倍の金額で、フッ素塗料よりも若干安い程度です。一方、耐久性もシリコン塗料の1.5倍前後なので、必ずしも費用対効果で劣っているとはいえません。
    しかし、シリコン塗料にはない機能性と耐久性を備えているので、
    ガイナ塗料は値段相応の価値を備えた塗料といえます。

    7.塗料の使用期間が短い

    ガイナ塗料は全て受注生産なので、注文してから納品するまでに時間がかかります
    また、一般的な塗料のほとんどが、生産後3~4年程度の使用可能期間があるのに対し、ガイナの場合は未開封の状態でも3か月しかもちません。
    ストックができないため、ガイナを使用する場合には、事前にしっかりと必要量を把握しておく必要があります。

    3. こんな方には「ガイナ」がオススメ

    それではガイナは、どのような方に適した塗料なのでしょうか?
    それにはこれまでご説明してきた塗料の特性が深く関わってきます。

    3.1. 費用がかかっても良いものを使いたい人

    最大のネック「塗料代の高さ」が問題ないのであれば、「ガイナ」は様々な機能を備えた、長耐久の良い選択肢です。
    また、その耐用年数の長さにより、期間で見た場合は遮熱塗料で最安クラスのトータルコストになり、結局は得になる場合も多いです。

    3.2. 夏場だけでなく、冬の寒さも対策したい人

    「遮熱」と「断熱」、ふたつの効果により夏冬両方の空調効率を上げることができます。
    暑さ、寒さのどちらも苦手な方にはオススメです。
    ただし、最大の効果を得るためには、屋根だけでなく外壁もガイナに塗り替える必要があるでしょう。

    3.3. 淡い色が好みの人

    前述したようにガイナの光沢種類は「ツヤ消し」しかないため、光沢がある塗膜や、濃い色がお好みの方には不向きな塗料です。美観上では、和風住宅の塗り壁風の外壁などに非常に良く似合うとされています。

    3.4. 積雪量の少ない地域にお住まいの人

    ガイナは、表面が凹凸上で平滑でないため、積もった雪が落ちにくくなります。
    また、室内の熱を逃がしにくいため雪が解けにくく、積雪の多い地域には不向きな塗料といわれています。


    4. ガイナを検討する際の追加ポイントは?

    ガイナを検討するにあたって、他にも知っておきたい点があります。

    4.1. 期待したほど断熱性能が実感できないことがある

    実際にガイナで塗装を行った多くの方が、冷暖房費の削減や結露の軽減など、断熱性・遮熱性の向上を実感されております。特に「夏の暑さが和らいだ」という感想を多く耳にします。
    しかし、中には期待したほどの効果がなかったという声もあるようです。

    ガイナは、断熱・遮熱効果のある塗料ですが、断熱材ではありません。
    冬場寒かった部屋が、ガイナで塗装して劇的に暖かくなったなどということはありません。
    壁や天井の断熱性能を向上させるに過ぎないので、過剰に期待しすぎるのは禁物です。
    また、壁や天井の断熱性能が上がっても、熱は窓等の開口部からも逃げてしまいます。
    断熱性能をさらに高めるためには、内窓の取り付けやペアガラスへの交換など、窓の断熱工事が必要になる場合があります。

    4.2. 効果を発揮させるためには塗装業者の選定が重要

    ガイナは主成分がセラミックのため、業者にとっては他の塗料と比べて扱いにくく、塗りにくい塗料といわれています。ガイナの性能を十分に発揮させるためには、下地に応じた適切な施工方法で塗装を行わなければいけません。また、ガイナを塗布する際には、電動撹拌機で十分に撹拌してセラミックを均等に散らす必要があります。
    このようにガイナの特徴を十分に理解した上で、扱い慣れた職人が作業にあたる必要があるため、施工実績が豊富な業者に依頼することが大切です。


    4.3. 【重要】自治体から補助金がおりる可能性も

    ヒートアイランド対策に有効な「高反射塗料」を使って外壁塗装を行う場合、自治体から補助金・助成金がおりる可能性があります。
    ただし、補助金・助成金制度は原則自治体に申請するものであり、自治体によっても条件が異なるので、どのような工事が補助金の対象になるのか?を事前にしっかりと把握しておくことが重要です。

    私たちヌリカエは、無料の相談窓口もさせていただいております。
    もちろん、補助金についてもお答えすることができますので、お気軽にご連絡ください。


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