シリコン塗料の特徴は? 選び方や費用、オススメ塗料をズバリ解説!

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住宅用の塗料は、「アクリル塗料」「ウレタン塗料」「シリコン塗料」「フッ素塗料」の主に4種類で、近年主流になっているのが「シリコン塗料」です。
本記事では、シリコン塗料の特徴や費用対効果・人気の種類などをご紹介します。

Point
  • シリコン塗料は、もっとも費用と耐久年数のバランスが良い
  • 屋根用は「遮熱塗料」から選ぶのがオススメ
  • 外壁用は「ラジカル制御型塗料」から選ぶのがオススメ


  • 1. シリコン塗料とは?

    1.1. シリコン塗料の基本的性質



    シリコン塗料とは、樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料のことです。
    外壁塗料として、最もスタンダードに使われ、費用と耐久年数に優れています。

    そのため、使用する塗料のグレードに迷ったら「とりあえずシリコン塗料」に決めても、失敗することは少ないでしょう。

    アクリルやウレタン塗料は6~8年おきに塗り替えが必要ですが、シリコン塗料の耐用年数は外壁で約10年~15年、屋根で約8~13年と耐久性が高く、コストパフォーマンスが優れていることが人気の理由になっています。

    また、シリコン塗料の多くはは光沢・ツヤのある仕上がりになり、汚れにくいため長期間美観を保つことができます。

    また、シリコン樹脂は他の塗料と比較し、以下のような特徴があります。

    1.耐熱性

    塗料の種類次第では、600℃前後の環境下でも耐えられる塗料も存在します。

    2.耐水性

    水を通しにくく、湿気や雨による建材の劣化を抑える効果がで期待できます。

    3.耐候性

    緻密に結合した分子構造の働きで、外壁の劣化を最小限に抑え、高い耐候性を発揮します。


    1.2. 他グレード塗料との価格・耐用年数の比較



    シリコン塗料は、一般的なアクリル塗料・ウレタン塗料・シリコン塗料・フッ素塗料の4種類の塗料の中では中上級のグレードに位置しています。

    【表:塗料のグレード4種の比較】
    樹脂・商品 耐久年数(外壁用) 実勢価格(/㎡) 特徴
    アクリル 5~7年 1,400円~1,600円 最安価。住宅にはほぼ使われない
    ウレタン 7~10年 1,700円~2,200円 価格が安いがやや低耐久
    シリコン 10~15年 2,200円~3,000円 最も頻繁に使われる
    フッ素 15年~それ以上 3,800円~4,800円 高耐久だが価格が高い

    1.3. 迷ったらシリコン塗料を選べば失敗は少ない

    シリコン塗料は、最もスタンダードに使われている塗料で、どんな場合でもオススメしやすいグレードの塗料です。
    他の塗料と比較して突出した性能を持つわけではないですが、価格や性能、耐用年数などのバランスもよく、最も使い勝手の良い塗料と言えます。
    そのため、初めて塗装をするという方は特に、まずはシリコン塗料から検討し始めてみるのが良いかと思います。

    反対に…シリコン塗料「以外」が向く場合

    • 6,7年以内に家を退去・売却する場合
    • 初期費用が高くても、トータルコストを抑えたい場合
    前者は、シリコン塗料よりも低グレードで耐用年数が短い「ウレタン塗料」などを使ったほうが、費用の無駄がありません。
    後者は、ひとつ上のグレードの「フッ素塗料」をオススメします。塗料代こそ高くなりますが、耐用年数が長く、長期間でみた場合にはお得になるからです。

    2. シリコン塗料の分類と性能の違い

    では、シリコン塗料を選ぶ際に重要なポイントは一体何でしょうか?
    シリコン塗料の場合に限らず、塗料を性質を決めるのは次の2点です。

    「1液型」と「2液型」:使用方法の違い


    これは、「1つの缶の液体だけで塗料として使う事が出来る(1液型)」か、「2つの異なる缶の液体を組み合わせて塗料として使う(2液型)」かの違いのことです。
    一般にそれぞれ、以下のような特徴を持ちます。

    1液型 安価・作業性が高い・耐久性が低い・再利用可能
    2液型 高価・作業性が低い・耐久性が高い・再利用不可

    「水性」と「油性」:臭いや耐久性の違い


    これは、溶媒の種類による塗料の違いです。
    水によって顔料や樹脂を溶かしているものを「水性塗料」、シンナーなどの溶剤で溶かすものを「油性塗料」と呼びます。
    一般にそれぞれ、以下のような特徴を持ちます。

    このうち、耐久性に関してはすでに水性塗料は油性塗料に追いついてきているので、現在では臭いの少ない水性塗料が多く選ばれるようになっています。

    水性塗料 安価・臭いがない・作業性が高い・耐久性が低い(低かった)
    油性塗料 高価・臭いがある・作業性が低い・耐久性が高い

    「1液型と2液型」「水性と油性」の違いを統合すると、下の表のようになります。

    価格 臭い 作業性 耐久性 再利用
    1液型 水性
    ✕~◯
    油性
    △~◯
    2液型 水性
    油性

    塗料の分類について詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。


    3. オススメできるシリコン塗料の人気製品

    塗料の分類と特徴の違いをつかんだところで、具体的なオススメの塗料をご紹介します。

    シリコン樹脂塗料のなかでも、価格と耐用年数、付加性能のバランスから、屋根用には遮熱塗料の「サーモアイSi」、外壁用にはラジカル制御型塗料「プレミアムシリコン」を検討候補に入れることをオススメします。

    下に挙げる各塗料の価格はメーカー公表の設計価格であり、実際に施工店に依頼した際には2,000円~2,500円が相場です。

    【屋根用オススメ】サーモアイSi


    名称 サーモアイSi
    メーカー 日本ペイント
    分類 2液油性シリコン樹脂塗料
    適用下地 スレート・波形スレート屋根、金属屋根・トタン、住宅用化粧スレート屋根
    光沢の種類 ツヤあり のみ
    設計価格 約3,930円/㎡~
    耐用年数 8~12年

    太陽熱を反射する力が強い「遮熱塗料」の一種。建物のなかでも最も熱劣化の激しい屋根を長持ちさせ、夏場の冷房効率をアップする効果があることから、屋根用の塗料ならば必ず検討候補に入れたいオススメの塗料です。価格も一般的なシリコン塗料の相場内に収まります。

    「サーモアイ」について詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。


    【外壁用オススメ】プレミアムシリコン


    名称 プレミアムシリコン
    メーカー エスケー化研
    分類 1液水性シリコン樹脂塗料
    適用下地 サイディング・モルタル・コンクリート・ALC・スレート板など
    光沢の種類 4種
    「ツヤあり」「5分ツヤ」「3分ツヤ」「ツヤ消し」
    設計価格 約2,600円/㎡~
    耐用年数 13~16年

    汎用シリコン塗料と同等価格ながら、上のグレードであるフッ素塗料に近い耐用年数があることで人気の「ラジカル制御型塗料」のひとつです。
    ラジカル塗料のなかでも「プレミアムシリコン」はコストパフォーマンスがよく、外壁用として忘れずに検討したい、オススメの製品です。


    「プレミアムシリコン」について詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。


    【1液型・水性】オーデフレッシュSi100 III


    名称 オーデフレッシュSi100 III
    メーカー 日本ペイント
    分類 1液反応硬化形シリコン系塗料
    適用下地 外壁各種旧塗膜の上(モルタル面、コンクリート面、窯業系サイディングボード、ALCパネル面)
    光沢の種類 5種
    つや有り、7分つや有り、5分つや有り、3分つや有り、つや消し
    設計価格 約3,060円/㎡~

    下塗りから上塗りまで全てに水性塗料で施工可能なのが特徴。臭いが少なく安全で環境に優しい塗料で、臭いの苦手な方、臭いに敏感な家族やペットがいる方にオススメです。


    【1液型・油性】シリコンルーフII


    名称 シリコンルーフII
    メーカー 日本ペイント
    分類 1液反応硬化形シリコン系塗料
    適用下地 鋼板屋根・トタン屋根・住宅用化粧スレート屋根
    光沢の種類 つや有り のみ
    設計価格 約2,570円/㎡~

    光沢感・高耐久が特徴の屋根用1液シリコン樹脂系塗料です。
    積雪・滑雪などの厳しい自然環境に耐える、高い耐久性を持ち、速乾タイプなので、冬場の塗装においても高い作業性を実現します。そのため、積雪量の多い地域に向く塗料です。


    【2液型・水性】アレスアクアセラシリコン


    名称 アレスアクアセラシリコン
    メーカー 関西ペイント
    分類 1液反応硬化形シリコン系塗料
    適用下地 トタン屋根 ほか
    光沢の種類 4種
    ツヤあり、7分ツヤ、5分ツヤ、3分ツヤ
    設計価格 約3,900円/㎡~

    低汚染性・耐候性・弾性追従性に優れ、水性なので臭いが少ない塗料です。
    2液タイプのため、ベースと硬化剤を指定の比率で混合、電動ミキサーで攪拌(かくはん)し、可使時間内に使い切る必要があります。


    【2液型・油性】クールマイルドシリコン


    名称 クールマイルドシリコン
    メーカー エスケー化研
    分類 2液油性シリコン樹脂塗料
    適用下地 コンクリート、セメントモルタル、ALCパネル、
    スレート板、GRC板、押出成形セメント板、
    各種サイディングボード、鉄部、亜鉛メッキ鋼、
    アルミニウム、ステンレスなどの金属、
    各種旧塗膜(活膜)など
    光沢の種類 3種
    「ツヤあり」「5分ツヤ」「3分ツヤ」
    設計価格 約2,200円/㎡~
    耐用年数 12~15年

    塗装可能な素材(適用下地)の種類が非常に多い塗料です。
    住宅の建材やもともと塗ってあった塗料の種類を問わず、強い耐久性のある仕上がりが期待できます。
    また、セラミックの配合により、従来のシリコン塗料よりも汚れくく、万一汚れても落ちやすい性質をもちます。


    4. さいごに:シリコン塗料は大手製の実績のあるものを

    シリコン塗料の
    価格相場
    約2,000円~2,500円
    こんなシリコン塗料に注意 ・シリコン含有率が低いもの
    ・施工店独自の「オリジナル塗料」

    シリコン塗料を選ぶ際は、シリコン樹脂の含有率に注目することも重要です。
    同じシリコン塗料でも、含有率の低いものでは20%以下、高いものでは45~65%程度と、その差は大きく開きます。

    「シリコン塗料」だからすべて安心、ではありません。
    シリコン樹脂の含有率が高いものほど、シリコン樹脂の持つ低汚染性や耐久性を発揮しますが、含有率が低いと性能が劣ります。

    比較的安心な、シリコン含有率の高い塗料(含有率45~65%)には以下が挙げられます。


    • 水性セミシリコン(エスケー化研)
    • クリーンマイルドシリコン(エスケー化研)
    • セラMシリコンⅡ(関西ペイント)

    塗装店独自の「オリジナル塗料」を勧められても、なるべく大手塗料メーカーなどの信頼性の高い塗料を選び、あまり低グレードのシリコン塗料は選ばないのがオススメです。
    シリコン樹脂の含有率は余裕があれば、各塗料メーカーのサイトなど確認することが可能です。

    以上、内容が読者の方のリフォームのお役に立つことをお祈りいたします。


    ▼書籍
    小林敏勝『わかる! 使える! 塗料入門』(日刊工業新聞社 2018)
    平野八州夫『住まいのリフォーム 外壁塗り替え塗装入門』(慧文社 2008)
    ▼専門家(ヒアリング)
    株式会社POD 代表 長谷川佳広 氏


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