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外壁の張り替えをカバー工法、塗装と徹底比較!見積書2,655件における費用相場も紹介

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外壁塗装するといくら?

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外壁張り替えとは、既存の外壁材を解体して新しい外壁材を施工するリフォーム方法です。

住宅の外壁リフォームの方法には、他に「重ね張り」や「カバー工法」、「塗装」がありますが、その中で「張り替え」はどのような人に適しているのでしょうか

そこで本章では、外壁張り替えの特徴から「張り替え」「カバー工法」「塗装」の各方法におけるメリット・デメリットや費用、施工タイミングについて詳しく比較しています。また、実際に外壁の塗装、張り替え、カバー工法を行った方の見積もり書から分かった、各工法ごとの費用相場についてもご紹介しています。

ご自宅の外壁のリフォーム方法を決めるときの参考になれば幸いです。

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※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

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監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。

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「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

目次

外壁張り替えがベスト?プロ監修「診断チャート」

外壁リフォーム方法診チャート

外壁リフォームには「塗装」「カバー工法」「張り替え」の3種類がありますが、張り替えは最も根本的な解決策です。

特に、以下のケースに当てはまる場合は、張り替えを強くおすすめします。

外壁張り替えを検討した方が良い場合

・下地(構造体)の腐食が進んでいる場合
外壁材の内側にある防水シートや土台まで雨水が浸入している場合、表面を塗るだけでは家が長持ちしません。
一度剥がして中を補修する必要があります。

・築年数が25〜30年を超えている場合
外壁材自体の寿命が来ているため、他の工法を選んでもすぐに不具合が出るリスクが高いです。

・耐震性を向上させたい場合
外壁を一度取り払うため、カバー工法よりも耐震性を高くできます。

外壁の張り替えは最も費用が高くなりますので、最終的にはプロによる点検や提案を経て決めるようにしましょう。

外壁張り替えは本当に必要?塗装・カバー工法と徹底比較

外壁のリフォームでは「張り替え」の他にも「カバー工法」と「塗装」の主に3つの方法があります。それぞれで適した状況やタイミングは異なるため、自宅の外壁はどの方法が最も適切かしっかりと検討することが大切です。

そこで、まずは3つの方法ごとにメリットから費用目安まで比較できる一覧表をご用意しました。

張り替えカバー工法塗装
築年数と耐用年数から外壁リフォームの必要性を判断するについて外壁カバー工法の場合について塗装
目的根本的な全体修理安価な全体修理美観の回復・耐久性の延長
概要古い外壁を剥がして新しい壁を張る古い外壁の上に新しい壁を張る表面に新しく塗料を塗る
メリット・劣化を根本から解決できる
・耐震性への影響が少ない
・張り替えより安価
・工期が短い
・もっとも安価
・最も手軽に外観を変えられる
デメリット・施工費用が最も高い
・工期が長い
・内部の老朽化は放置される
・耐震性が弱まる可能性がある
・激しい劣化は直せない
・長期的にみるとメンテナンスコストがかかる
費用相場(30坪)160万円~200万円140万円~180万円50万円~100万円
施工タイミング築30年以降築20年以降築10年以降

まずは、各工法ごとに費用やベストなタイミングなどについて解説していきます。

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費用の違い

工法別費用の図解

塗装は既存の壁を生かすため材料費や工賃が安く済みますが、張り替えは古い外壁の撤去・処分費用が発生するため、どうしても総額が高くなります。

カバー工法は廃材が出ない分、張り替えよりは安価ですが、新しい外壁材の費用がかかるため塗装よりは高額です。 予算と外壁の状態を天秤にかけ、最適な工法を選ぶ必要があります。

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施工とタイミングの違い

リフォームのタイミングは、築年数や建物の劣化状況によって決まります。そのため、どの方法が良いかは慎重に判断してください。

まず外壁塗装は、築10年前後で表面の防水機能が低下し始めた頃が最適です。激しい劣化が見られる前に外壁の耐久性を回復させるというイメージとなり、外壁の反りなど外壁材自体に生じた劣化は直すことができません。

続いて、カバー工法は築15〜20年が目安で、塗装では補いきれない外壁の反りやひび割れが目立ってきた段階で行われることが多いです。外壁を新しくするという意味では張り替えと同じですが、古い外壁材の劣化が進んでいると張り替えがおすすめされる場合もあるでしょう。

外壁の張り替えは、築25〜30年が経過し、外壁材自体の寿命や内部結露による腐食が見られる際に行う方法です。外壁のなかがどのような状態になっているかは、最終的には剥がして確認してみなければ分かりません。そのため、特に築年数が経っている場合はカバー工法より張り替えを検討した方が良いケースもあります。

判断に迷う場合は、記事の冒頭でご紹介した以下のチャートも併せて参考にしてみてください。

外壁リフォーム方法診チャート

耐久性の違い

工法によって施工後の安心感が続く期間は大きく異なるため、将来の計画に合わせて選ぶことが大切です。

外壁塗装は、塗料のグレードによりますが一般的に15~20年程度の耐久性に期待できるでしょう。塗装はあくまで表面をコーティングして保護する方法なので、その後も定期的な塗り替えを繰り返すことで建物を守っていくことになります。

カバー工法は、30年以上の耐久性があります。外からの衝撃や雨風に強くなるだけでなく、断熱性が向上するメリットもありますが、内部の古い下地がそのまま残ることに注意が必要です。そのため、下地の劣化状態によってはすぐにリフォームが必要になる可能性があります。

外壁の張り替えは、下地からすべて一新するため、新築同様の耐久性を保つことができます。外壁を根本から新しくできるため、一度施工すれば将来的なのメンテナンスの負担を大きく減らすことが可能です。

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【外壁材別】外壁張り替えの目安

外壁材によって耐用年数や特性が異なるため、同じ状況であっても外壁材によってベストなリフォーム方法は変わります。そのため、外壁のリフォーム方法を決めるときは、築年数や各方法の費用や耐久性に加えて、今の外壁材がどの種類であるかを確認しておきましょう。

本記事では、「窯業系サイディング」「モルタル」「金属サイディング」「ALC」「タイル」ごとに、張り替えの目安を解説します。

窯業系サイディング

窯業系サイディングは、主にセメントと繊維質からつくられている外壁材です。日本では最も普及している外壁材となります。

耐用年数は築30年~40年ですが、以下のようなケースであれば外壁の張り替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう。

窯業系サイディングの張り替え・カバー工法を検討した方が良いケース

著しい反り・浮きがある場合: パネルの端が反り返り、隙間が大きく空いている。
・凍害が認められる場合: 寒冷地などで、表面がボロボロと崩れ落ちている。

窯業系サイディングは、内部に水が侵入すると膨張し乾燥してくると収縮する特性があります。長期間にわたってこれが繰り返さえると、パネル自体が反り返ったり割れたりしてしまいます。

一度反ってしまったパネルは塗装では直せません。既存のサイディングを撤去して張り替えるか、上から新しい壁を張るカバー工法が必要です。

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モルタル

モルタル

モルタルは、砂とセメントと水を混ぜて、職人が手作業で塗り上げた外壁です。

耐用年数は築30年~40年ですが、以下のようなケースであれば外壁の張り替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう。

モルタルの張り替え・カバー工法を検討した方が良いケース

・構造クラックが多数ある場合: 幅0.3mm以上、深さ5mm以上の深いひび割れが多数ある。
・広範囲にわたり膨れや浮きがある場合: 壁を叩くと「コンコン」と軽い音がし、下地から浮いている。
・剥落している場合: モルタルの一部が崩れ落ちている。

モルタル壁は塗り固めることでつくられるため、比較的頑丈ですが、経年劣化で防水性が落ちるとひび割れが発生しやすい素材です。

髪の毛程度の細いひびなら塗装で埋められますが、名刺が入るような「構造クラック」は、すでに雨水が壁の内部へ侵入している可能性が高いです。また、モルタル自体が下地の金網から剥がれて浮いてしまうと、地震などの揺れで塊ごと落下する危険性があります。

浮き範囲が広い場合は、部分補修ではなく壁全体のやり直し(張り替えやカバー工法)が安全です。

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金属サイディング(ガルバリウム)

金属サイディング

ガルバリウム鋼板などの金属サイディングは、軽量で耐久性が高いのが特徴です。 耐用年数は30年~40年と長いですが、塩害や傷によるサビが発生することがあります。

耐用年数は築30年~40年ですが、以下のようなケースであれば外壁の張り替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう。

金属サイディングの張り替え・カバー工法を検討した方が良いケース

・赤サビが広がっている場合: 表面だけでなく、腐食が進んで茶色や赤黒いサビが広がっている。
・多数の穴が開いてる場合: サビが貫通して穴が開いている。
・大き破損がある場合: 車の衝突や飛来物による大きな凹みや傷がある。

ガルバリウムは金属の中でも非常にサビにくい素材ですが、絶対にサビないわけではありません。

特に海沿いの地域(塩害)や工場地帯では、傷がついた箇所を放置しておくとサビが発生する可能性が高いです。 表面の白い斑点(白サビ)程度なら部分補修で間に合うケースもあります。

しかし、赤サビがある場合は鋼板自体の強度が落ちている状態です。サビて穴が開くとそこから雨水が入り放題になるため、部分的なまたは全体の張り替えが必要になります。

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ALC

alc

ALC(軽量気泡コンクリート)は、断熱性や耐火性に優れた外壁材です。

耐用年数は60年以上と他の外壁材と比べても長めですが、以下のようなケースであれば外壁の張り替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう。

ALCの張り替え・カバー工法を検討した方が良いケース

・爆裂現象がある場合: コンクリートが欠け落ち、中の鉄筋が露出・サビている。
・パネルの著しい破損がある場合: 物理的な衝撃などでパネルが大きく割れている。

ALCパネルは、防水保護をしていれば非常に長持ちするため、築30年程度で全面張り替えになるケースは稀でしょう。

しかし、ひび割れや欠けなどを放置して内部に水が入ると、中に入っている補強用の鉄筋がサビて膨張し、コンクリートを内側から破壊する「爆裂」が起きます。こうなると強度が保てないため、そのパネルごとの交換が必要になります。

ALCは「張り替え」よりも「定期的な塗装と目地(シーリング)交換」で延命させることが最もコストパフォーマンスが良い建材です。

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タイル

タイル外壁は、石や土を高温で焼いたタイルを貼り付けることで、表面の塗装は基本的に不要な強固な外壁です。

耐用年数は築40年以上(タイル自体は半永久的)ですが、以下のようなケースであれば外壁の張り替えやカバー工法を検討した方が良いでしょう。

ボックスのタイトル

・タイルの浮き・剥離がある場合: 接着力が弱まり、タイルが剥がれ落ちそうになっている。
・目地が消失している場合: タイル同士の間のコンクリートやゴムが劣化してなくなっている。
・下地が腐食している場合: タイルは無事でも、その下地が腐ってタイルを支えきれなくなっている。

タイル自体は、紫外線や雨水では劣化しにくいため、ほぼ永久に使えます。問題になるのは「タイルを貼り付けている接着剤や下地」の寿命です

接着力の低下や下地の劣化を放置するとタイルが浮いて剥がれてしまいます。タイルがない状態の外壁は下地が雨風にさらされるため、外壁全体を交換する必要がでてきてしまうでしょう。

そのため、タイル外壁のリフォームは、劣化部分を新しいものに交換するといった「部分的なメンテナンス」が中心となります。

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実際に外壁を張り替えた人の体験談

本章では、実際に外壁の張り替えた方の体験談を3つご紹介します。

ご自身の状況と照らし合わせながら、張り替えがベストなリフォーム方法なのか考えてみましょう。

築32年の外壁を張り替えた体験談

70代男性
二色塗装と外壁張り替えを依頼したが、価格についても相応と判断でき仕上がりも満足。

塗装による外観補修も検討されましたが、最終的には張り替えの仕上がりと性能を選ばれた体験談です。

初期費用よりも、張り替えによる長期的な安心感と質感に納得されています。今後何十年も住む家であれば、中途半端な補修を繰り返すよりも、張り替えの方がコストパフォーマンスは高くなるケースもあります。

また、塗装では表現できない重厚感や新築のような質感を求める場合は、初期費用が高くても張り替えを選ぶ方が良いでしょう。

築41年の外壁を張り替えた体験談

70代男性
経年劣化した車庫の屋根、壁面の塗り替え・張り替えを行いました。仕上がりにも大変満足しています。

車庫のように、住宅本体と同様に経年劣化が進んだ建物のリフォームで張り替えを行った方の体験談です。

建物の老朽化が著しく進んで基材そのものが脆くなっている場合は、塗装での補修には限界があります。建物の寿命を延ばすためにも、張り替えで外壁材をすべて新しくする方がよいでしょう。

築35年の外壁を張り替えた体験談

70代男性
現状を十分把握した提案で外壁の張替えもやっていただき満足です。但し天候が悪く完成まで時間が掛かってしまった。

家を長持ちさせるために、現状をシビアに分析した結果として「張り替え」という選択をされた方の体験談です。

張り替えは、一般的な大きさの戸建てでも200万円弱ほどかかるケースが多い工事となります。そのため、張り替えにするかどうかは、プロによる詳細な診断を通して決めることが大切です。

リフォーム方法に迷った際は、納得のいくまで専門業者による点検や提案受けてみましょう。

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まとめ

外壁張り替えは、現在利用している外壁材を解体し、新しい外壁材に付け替えるリフォームの方法です。

利用している外壁材に応じて、張り替えの目安は変わってくるため、まずは自宅の外壁材がどんな種類かを確認してみてください。

外壁を張り替えることで、家のイメージチェンジにもつながります。

複数の業者から相見積もりをとり、必ず費用を確認して自身にあった外壁に張り替えてみてください
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参考資料
▼書籍
  • 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2022年度版』一般社団法人経済調査会 2021
  • みんなの建材倶楽部『使える!!内外装活用シート 2016-2017』エクスナレッジ 2016
  • 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019
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