依頼すべき・依頼すべきでない見積もり書の例
お客様が見積もり書の見方がわからないことを逆手にとって、
費用を水増しして請求する外壁塗装・屋根塗装業者がいます。これから外壁塗装・屋根塗装を行うみなさまが業者に騙されないためにも、ここでは
依頼すべき・依頼すべきでない業者の見積もり書例を紹介します。
依頼すべき業者の見積もり書例
依頼すべきでない業者の見積もり書例
外壁塗装・屋根塗装の見積もり書の見方・費用内訳
外壁塗装の見積もり書には専門用語が多く記載されています。
初めて塗装を行う人にとっては難解で、事前知識がなければ「何に、いくらかかっているのか」「この金額は妥当なのか」を理解することができません。
ここでは、外壁塗装・屋根塗装の見積もり書に記載されている各作業工程と費用相場について解説します。
①仮説足場工事
仮設足場工事は、外壁や屋根の塗装工事の最初の工程です。足場は職人さんの手が届かない場所に設置され、外壁や屋根を塗装する際には必ず必要な工程になります。仮設足場工事にかかる費用がこの項目で記載されます。
仮設足場工事の費用単価は、
1㎡あたり約700~900円です。
外壁・屋根塗装では平米単価を使用することが一般的ですが、足場面積では、架平米(掛平米)という単位を用いる場合があります。足場面積が算出されている単位と、かかる費用が相場と合致するかどうか確認しましょう。
外壁塗装の足場費用に関する詳細な解説はこちら
②外壁塗装工事
外壁塗装工事は「外壁塗装」にかかる費用を示す項目です。具体的には、
下塗り・中塗り・上塗りといった塗装工程ごとの単価と、使用する塗料名がここで記載されます。
単価は使用する塗料によって大きく異なりますが、
下塗りで600~1,000円、中塗り・上塗りで800~4,000円程度が相場となります。
塗装工事は
「下塗り・中塗り・上塗り」と三回塗りすることが基本です。見積もり書に記載されていない工程があったり、塗装回数が記載されていない場合は
必ず業者に問合せをしましょう。外壁塗装の上塗り・中塗り・下塗りに関する詳細な解説はこちら
③屋根塗装工事
屋根塗装工事は「屋根塗装」にかかる費用を示す項目です。ここでは、
使用する塗料名と平米単価が記載されます。
平米単価は使用する塗料によって大きく異なりますが、
2,000円~5,000円程度が相場となります。
使用する塗料の種類にもよりますが、
屋根塗装も2~3回塗りが基本です。屋根塗装の下塗りで使用される塗料は、シーラーやプライマーと呼ばれます。これらの下塗り材の塗料名は備考欄に記載されている場合もあります。
屋根塗装の費用相場に関する詳細な解説はこちら
④付帯部塗装
⑤コーキング工事
コーキングは外壁の隙間に充鎮するもので、外壁材の緩衝や水浸を防ぐ役割を果たします。コーキングはサイディング塗装を行う際には必須の工事です。
「打ち替えと増し打ち」二つの工法があり、「打ち替え」はコーキングの交換、「増し打ち」は劣化部分の補修を指します。
コーキング工事の平米単価は、
500~1,000円程度です。コーキング工事も
「コーキング工事一式」と表現される場合があります。工事面積が記載されていない場合は、どの箇所にどんな工法でコーキング工事を行うか業者へ確認しましょう。
外壁コーキング費用に関する詳細な解説はこちら
⑥高圧洗浄
高圧洗浄は、塗料を密着させるための重要な洗浄の工程です。水圧を利用し、外壁に付着しているホコリやカビ・古い塗膜を洗い落とします。
洗浄にあたって薬品を使用する場合は、「バイオ洗浄」と記載されます。「バイオ洗浄」をすることで、コケや藻などの細菌を徹底的に取り除くことができます。
「高圧洗浄」の平米単価は、
200~400円程度です。「バイオ洗浄」の場合は
平米単価あたり200円程度費用が高くなります。なお、高圧洗浄で使用する水道代は家主負担となります。高圧洗浄に関する詳細な解説はこちら
⑦諸経費・運搬費
外壁塗装・屋根塗装を成功させるためには相見積もりをとりましょう
一見信頼できそうな見積もり書に見えても、プロの観点から「不透明な箇所が多い」と指摘を受けるケースがあります。
外壁塗装・屋根塗装は本来高度な専門性が求められる領域ですが、一方で資格等がなくてもできる仕事でもあるので
未だに悪徳業者が多く存在します。
外壁塗装・屋根塗装を成功させるためにも、
複数社から見積もりをもらい比較する「相見積もり」を取ることが大切になるのです。
相見積もりを取ることによって
適切な相場価格を把握することができます。
さらに複数の業者から意見を聞くことで、新しい知識を得ることもできます。提案された工事内容は自分のニーズにあったものか再検討する機会にもなります。
外壁塗装で後悔しないためにも、入念に相見積もりを取ってみることをおすすめします。