オール電化住宅のメリットとデメリットとは|ガスの併用は必要か

  • 【更新日】2019-01-04
オール電化住宅のメリットとデメリットとは|ガスの併用は必要か

オール電化の住宅にする住宅が多い中で、オール電化住宅にしようと迷っている人は多いと思います。オール電化住宅は給湯や暖房、キッチンなどは全て電気でまかなう住宅のことです。
オール電化住宅にも、メリットとデメリットが存在します。深夜電力の使用で電気代を節約できますが、設置するのに初期費用が高くなるなどさまざまです。オール電化住宅のことをよく理解してから、オール電化生活をはじめましょう。

オール電化住宅の仕組み

オール電化住宅の仕組みは、給湯・暖房・キッチン等の熱源が全て電気によって得られているので、ガスや灯油などを利用しない住宅のことをいいます。
例えば
  • キッチンーガスを使わずIHで加熱料理をする
  • 給湯ーガスや灯油でお湯を沸かさずに、主に深夜の電力を利用してお湯を沸かすことも可能。エコキュートや電気温水器などは夜の間にお湯を沸かして、貯めておくこともできます。
  • 暖房ー暖房もガスや灯油ではなく、エコキュートや蓄熱ヒーターを利用します。夜のうちに熱を蓄熱できるので、電気代も抑えることが可能です。

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オール電化のメリット

オール電化にするメリットはいくつかあります。暖房費を安く済ませることが可能、支払料金をまとめて支払うことで手間が少なくていい、熱源がないので安心、地震などの天災などの時、貯水タンクの水を活用できるます。オール電化のメリットをみていきましょう。

暖房を安く利用できる

オール電化では温水式電気床暖房を利用するので、暖房費も安くすみます。なぜ、温水式電気床暖房なら暖房費が安くなるかというと、エコキュートのお湯を活用できるからです。
他にも、蓄熱暖房機などは深夜電力を利用するので、オール電化でも暖房費をおさえることができるのです。

使用料金をまとめて払える

オール電化にすることによって、使用料金をとめて払うことができるので、支払い忘れなどもなくなり、便利になるでしょう。
今までだと、電気、ガス、灯油と別々に支払っていたので、灯油代は何日、ガス料金の支払いに行ったりなど、手間がなくなり、まとめての支払いなので、確認も電気の1箇所ですみます。

家の中に熱源がないので安心して生活できる

オール電化住宅は家の中には熱源が存在しません。ガスを利用していると、ガス漏れや不完全燃焼を起こす可能性があります。知らないうちにガスが漏れていて、一酸化炭素中毒になるということも防ぐことができるでしょう。
キッチンはIHを利用するので、ガスに比べると火災の可能性は少なくなります。また、ガスを使わないので室内の空気はキレイにたもつことができます。料理をしていても火が出ていない分キッチンも熱くならない、ガスコンロより汚れも少なく、掃除もやりやすいのが特徴です。
子供がガスコンロにいたずらして、一酸化炭素中毒や火災になることもないので、子供がいても安心して、暮らせるのがオール電化住宅です。

地震などの天災の時にはタンクの水を活用できる

オール電化住宅では、エコキュートや電気温水器に水をためることができます。その水は地震などの天災時に活用することができ、もし、水道が止まった時の緊急時にも対応できるでしょう。
しかし、エコキュートや電気温水器に貯蓄してある水は飲料水には使用できないので、注意が必要ですが、トイレやお風呂などには利用して、復旧するまで活用できます。
また、災害時の復旧がガスより早い傾向にあります。ガスに比べると電気の復旧は早いので、大きな震災があっても、早めに従来の生活を取り戻すことができます。

オール電化のデメリット

オール電化のメリットはわかってもらえたと思いますが、良いことだけではなくデメリットもあるのも事実です。昼間に使う電力が高い、設置費用が高い、調理器具の問題、もし、停電になったときなど、いくつかあるので詳しくみていきましょう。

昼間など電気代は高くなってしまう

オール電化の場合に必ずというくらい、すすめて来るのが深夜の割引プランです。深夜割引プランは夜にお湯を沸かしてタンクに貯めておくので、基本的には電気代は安くなります。しかし、昼間の電気料金は高く設定されているので、昼間、家にいる人がいる時間が長い場合は、節約になりません。
オール電化住宅にして、深夜割引プランにするのなら、昼間は電気料金を気にして、工夫することで対応しましょう。家族全員が注意して節約するか、太陽光発電を利用して昼間の電力を補うことも考えなくてはなりません。
昼間は仕事で家にいないことが多いのなら、節約になるのですが逆に気にせず使うと電気料金は高くなります。。つまり、どのようなライフスタイルなのかも考えて、料金プランを選びましょう。

本体を設置するときの費用は高い

オール電化住宅は電気料金だけなので、毎月の料金は安くなりますが、設置する初期費用は高くなります。相場は60〜80万円になりますが、エコキュートの寿命は10〜15年なので修繕費用も考えなくてはなりません。
エコキュートは370Lが普通のですが、販売価格と工事費用は業者によって違います。エコキュートだけでなく、台所、お風呂、床暖房などの設備も変えなければ、オール電化住宅になりません。床をはがす工事もあるなら、さらに、費用も高くなるのです。
また、エコキュートは高額なので、もちろん、高性能な機材で作られています。高性能なだけに修繕の時は高額になる場合があります。どこが壊れるかにもよりますが、高額な部品が壊れた場合には、3万円以上の修理料金が必要になります。部品の交換だけなら安く済みますが、場所によっては、エコキュートの全交換になると、高額になってしまいます。
また、メーカー保証は2〜8年くらいです。その後に故障した場合には修理費も自分で支払うことになるので、初期費用+修繕費用も考えて、オール電化住宅にしましょう。

IHなので調理器具が限定される

IHは鍋やフライパンは特別なものを使用しなければなりません。ガスコンロとIHクッキングヒーターの両方使える調理器具ならよいのですが、ガスコンロ用は使えないので、買い替えなければなりません。
IHクッキングヒーターで使えるかどうかは、調理器具にSGマークが付いているかどうかです。SGマークが付いているとIHクッキングヒーターでも安全、安心して使えます。
料理が好きな人はフライパンや調理器具にもこだわりがあると思います。IHクッキングヒーター対応の調理器具も多いのですが、気に入った使いやすい調理器具がIHクッキングヒーター対応ではない時には、コンロはガスに頼ることも考えなくてはいけません。

停電になると全て使えない

災害のときには注意が必要です。特に停電になった時には、全ての電化器具が使えなくなります。ガスと併用している家では、電気がなくても、給油や料理はできるので、生活はなんとかできます。エコキュートはタンクに水が入っているので、水は使えるのですが、飲料水には使えないので注意してください。
特に冬の寒い時期には、部屋を暖めることができなくなります。厚着をするのにも限界があるので、灯油の反射式ストーブがあると便利です。灯油の反射式ストーブなら、電気は使わなくても、暖かいので、寒い時期も十分です。

設置場所が必要

オール電化にしたくても、アパートやマンションだと注意が必要です。エコキュートを設置するのにスペースが必要だからです。幅は約180�p、奥行きは約80�pのスペースは必要です。
薄型のエコキュートもあるので、業者と相談して設置するようにしましょう。薄型は約45�pですが、お隣との隙間が少ないと、設置できない場合が多いです。

水圧が少し弱い

エコキュートを利用すると、少しシャワーの勢いが弱くなることがあります。しかし、このシャワーの弱さは初期型のエコキュートに多く、最新のエコキュートは改善されていて、あまり、気にならないかもしれません。
最新のエコキュートでもシャワーの水圧が弱いと感じたなら、シャワーのヘッドを低水圧用に変えて対応しましょう。

オール電化と太陽光発電の相性と違い

オール電化住宅と太陽光発電は似たように思えますが実際は違います。オール電化と太陽光発電の違い、オール電化と太陽光発電の相性はどうなのか?詳しくみていきましょう。

オール電化と太陽光発電は違うの? 

オール電化と太陽光発電どう違うのでしょうか?
  • オール電化ーガスの給湯器をエコキュート、ガスコンロをIHクッキングヒーター、灯油の暖房を電気の床暖房に変えることで、全て電気に頼るシステムのことをいいます。
  • 太陽光発電ー太陽光パネルを屋根に載せ、昼間の太陽光で発電し余った電力を売電するシステムです。

このように、オール電化と太陽光発電は違うということがわかると思います。

オール電化と太陽光発電は相性はよいのか?

オール電化と太陽光発電は相性は抜群です。オール電化の弱点でもある昼間の高い電気料金を太陽光発電で補うことができるのです。
昼間に太陽光発電で発電し、夜間は安い電気料金で電気を使う。両方を補って、さらに余った電気を売電できるので、結果、電気代は安くなるのです。
太陽光発電を利用するのには、もうひとつおすすめする理由があります。太陽光発電を利用するのは高額な設置費用がデメリットです。しかし、2012年ころ高額な太陽光発電ですが、2017年には約半額まで値が下がっているのです。
太陽光発電だけでなく、蓄電池も年々値下がりしているのが現状です。以前と比べても、オール電化+太陽光発電は安く設置できるのです。
太陽光発電の設置ならヌリカエで紹介されている業者へ
ヌリカエはオール電化と太陽光発電の設置を詳しく紹介しているサイトです。優良業者ばかりを厳選して紹介しているので、おすすめです。

オール電化へのリフォーム代金の相場はいくらか

オール電化住宅は電気料金などメリットが多いのですが、リフォーム費用がどれくらいかかるのかわからいと思います。相場は約60〜80万円くらいになります。メーカー希望小売価格よりも販売価格は安い場合などあり、どのようなポイントをみて、決めたらいいのか、詳しくみていきましょう。

60〜80万円が大体の相場である

オール電化住宅のリフォーム工事の相場は、IHクッキングヒーターやエコキュートを合わせると、約60〜80万円が相場になっています。
さらに、太陽光発電をプラスすると、工事費も高くなり、約180〜300万円くらいになるでしょう。太陽光発電は設置には工事費は高いのですが、昼間の電気を太陽光発電でおぎなうので、電気料金は安くすみます。

メーカー希望小売価格よりも販売価格は安い場合がある

オール電化にするには費用は高いですが、少しでも安くするポイントがあります。メーカー希望小売価格よりも販売価格を重視して見るということです。
メーカー希望価格から販売価格になると、最大で50〜70%引きになる場合もあるのです。どうして、そんなに値引きになるのかというと、業者の戦略で大幅に安くするのです。リフォーム会社によって、さまざまな戦略があるので、希望小売価格で判断するのではなく、直接に確認して、値段交渉しましょう。

オール電化へのリフォームが得意な業者にリフォームを頼むと余計な事にお金がかからない

リフォームが得意で実績のある会社を選ぶと失敗しないでしょう。オール電化のリフォーム工事をどれくらいの事例があるのか、確認するのも、リフォーム会社を選ぶのによい方法です。
実績が少ない場合には、オール電化の仕入れなどが割高になり、工事も下請けに任せて、工事費だけが高くなることもあるからです。
どのようなリフォーム工事をするのか、しっかりと伝えて、明確にリフォーム工事してもらいましょう。

太陽光発電の利用はオール電化との併用がお得

太陽光発電するのなら、オール電化と併用するのがおすすめです。
オール電化は、昼間の電気料金は高くなりますが、夜間は安くなります。高い料金の昼間に太陽光発電し、発電した電気を利用、さらに、発電した電気が余れば売電もできるのです。

太陽光発電設置を頼むならヌリカエに厳選された業者へ

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