太陽光発電のメリットやデメリットについて詳しく知ろう!

  • 【更新日】2019-01-16
太陽光発電のメリットやデメリットについて詳しく知ろう!

近年ではクラウドファンディングで資金を募り大規模なメガソーラー太陽光発電を行う企業も増えてきているように、再生可能エネルギーが見直されています。家庭でもできる太陽光発電とは一体どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか。

今回はそのメリットやデメリット、実際に導入するにあたっての注意事項など詳しくご紹介いたします。


太陽光発電のメリットについて

電気料金の支出を大幅にカット

太陽光発電を導入するメリットとして、まずご家庭で発電することにより電気を電力会社から買電する量が減り、電気料金の支出をカットすることが挙げられます。特に夏や冬などにエアコンを使う時期は電気料金の支出を大幅に減らすことができます。

電力削減に効果

また、各自家庭で発電することにより、エネルギーを自給することができて、夏の昼間など電力使用量ピーク時のエネルギー総使用量を緩和することができます。

余った電力は電力会社に売ることができる

太陽光発電によって発電した電気を使いきれない場合、余った電気を電力会社が買い取ってくれるという売電制度があります。売電価格は太陽光発電の設置費用の下落に合わせて毎年引き下げられますが、一度設置すれば太陽光発電設備の売電価格は売電期間はずっと一定のため、年度による売電価格引き下げの影響は受けません。

売電期間があることで、太陽光発電の設置を検討する人が売電期間の収入や支出を計算し、ある程度の収支の計画を立てることができるようになっています。

二酸化炭素を排出しない石油燃料を使わないため有害な廃棄物などが発生しない

原油など燃料の消費と温室効果ガス排出量が避けられない火力発電や、放射性廃棄物の処理や事故が起きた場合の汚染被害を及ぼす原子力発電への依存度を削減することができます。太陽光発電をご家庭に導入するすることにより個人で再生可能エネルギーへとシフトすることが可能です。

停電などの時にも電気を使うことができる

また、停電時などでも太陽光発電システムに備わっている自立運転機能を活用することで、電力を使うことができます。さらに蓄電池の利用で電気を貯蓄することにより非常用電源とすることも可能です。

地方自治体から補助金をもらうことができる

太陽光発電システムの設置自体に対する補助金には2008年に太陽光発電の導入目標が掲げられたことをきっかけに、2009年1月より補助金が開始されました。しかし、補助金なしでも普及が進む状態となり、現在では国からの補助金はなくなりましたが、今でも、都道府県・市町村などで補助金を独自に出している場合もあります。

使用されている部品や機器などのリサイクルが可能

太陽光パネルは、大部分がガラスやアルミなどのリサイクル可能な材料からできているため、資源化してリサイクルすることができます。また、資源化してリサイクルするだけでなく、中古販売も注目されています。設備の劣化状態にもよりますが、使用している間に経年劣化を少なくすることにより、数年間以上使用していたとしても中古販売ができるケースもあります。

補償が充実

まずは製造したメーカーによる補償があります。太陽光発電システムの初期不良や製造上の問題による故障についての補償を受けることができます。

また、太陽光パネルの発電量は、発電量が少しずつ劣化していくものなので、想定よりも早いスピードで出力が低下してしまった太陽光パネルに対して、無償で修理や交換など補償を受けることができます。

保証期間は10年~25年が多く、発電量が最大出力の何パーセント未満になったかなどメーカーによってそれぞれ異なります。(有料で保証期間を延長できるメーカーもあります)保証を受けるための条件はメーカーによって異なりますが、10年間で90%未満低下、10年で81%未満・25年で72%未満となった場合などケースバイケースですので、メーカー選びも大切な要素となります。

太陽光発電のデメリットについて

設置費用が高額

設置費用が高額で維持費がかかり、家庭用として導入する際に設置費込みで120万円~200万円が現在の太陽光発電費用がかかってしまいます。金額は、導入する太陽光パネルの大きさや発電量によって前後します。

※一部の銀行や地方銀行、信用金庫などで「ソーラーローン」という通常のローンより低金利で組めるプランもあります。太陽光発電を初期費用0円で導入することも可能です。

維持費用(ランニングコスト)がかかる

 太陽光発電に関する資料によると、太陽光発電の維持費用は、家庭で使用する場合、1kwにつき3,000円と試算され、は住宅用で4kwとすると年間平均12,000円ほどかかります。

その維持費用ですが、発電しない夜間のパワーコンディショナーの待機電力や、定期的な発電システムの点検費用・清掃費用などが主な要因です。また、パワーコンディショナーの寿命は10年~15年で、交換には工事費込みで20万円~30万円、部品交換だけでも5万円~10万円ほどかかり、保証期間外での部品の交換やメンテナンスなどで費用が発生する場合もあります。

また、太陽光発電のシステムは不動産の様に固定的な資産のため、償却資産税という税金が課せられます。償却資産の価格は償却され一年ごとに下がっていきますが、その価格に対して一定の税率(1.4%)を税金として支払わなくてはならなくなります。

そして売電により得た収入は所得税の対象となります。収入から減価償却費を差し引いた金額に対して税金が課せられるため、納税のための資金の準備を事前に考えておくことも必要とされています。

費用の回収までにはかなり掛かる

太陽光発電は初期費用がどうしても高くなってしまう商品になります。そのため、初期投資費用を回収するまでの期間が長くなってしまいます。仮のケースとして、初期費用を1,620,000円(1,500,000万円+税)、維持費を15,000円、年間の金銭メリットが150,000円のケースで計算すると、

1,620,000円÷(150,000-15,000)円 =12 

となり、初期投資費用の回収に12年かかることになります。

様々なトラブルが起こる可能性

太陽光発電は、積雪や降雨など自然によって劣化するほか、工事の段階でのミスや経年劣化などが理由でトラブルが起こる可能性もあり得ます。例えば、雨風で石が飛んでくることで太陽光パネルのガラスにヒビが入ったり、落雷により故障することがあり雷が太陽光パネルに直接当たることだけでなく、近辺に雷が落ちることでも故障する場合があります。他にも、太陽光パネルに落ち葉などが張り付くと、その場所が極端に熱を持ってしまう場合があり、損傷する恐れもあります。

不具合を確認する方法として、太陽光パネル内に水分が入った場合にパネルに亀裂が入っていることが多く、目視での日常的なご自身での確認も大切です。

他にも、雨漏りなどがトラブルとして挙げられます。雨漏りの原因は構造的な原因だけでなく、業者の技術力の問題も考えられますので、料金の安さだけで判断せず実績でヌリカエなどから複数の業者を選び業者を選ぶことも重要とされています。

太陽発電を設置することで生じるデメリット

今ある屋根に太陽発電を設置すると見た目が悪くなる

太陽光発電を新たに自宅に導入する場合、どうしても見た目や景観を損ねてしまうケースがあります。見た目が気になる人は屋根一体型も選択肢としてあげられます。太陽光パネルを屋根材に組み入れることによりパネルと屋根を一体化することとができて、外観も優れ違和感なく仕上げることができます。

近隣からの苦情の可能性

新たに太陽光発電の電池パネルを設置することにより、隣家の日照時間が減ったり景観が悪くなるなど、隣地の方や自治会から苦情が出て近隣問題にあるパターンもあります。基本的に、法基準に適合している場合は考慮する必要はないとされていますが、今後の近隣の家庭との付き合いなども考慮し、苦情が出た場合は弁護士に相談することも必要です。

弁護士を通じて話し合いをすることにより、感情的にならず理論的にお互いが落ち着いて交渉して苦情のスムーズな解消につながります。

発電量が思うように得られない場合もある

また、基本的に太陽光発電は光をエネルギー化するものなので、天候や季節、隣地の建物の高さなど日当たりの問題により想定よりも発電することができない場合もあります。対策方法としては、太陽光パネルを設置する前にご家庭の気象条件や太陽光の当たる角度を考えるなど、発電の効率的な方法を業者と相談することも必要です。また、思うような発電量が得られなかった場合、蓄電池も合わせて導入して、発電した電気を蓄電する方法も視野に入れてみてはいかがでしょう。

雑草の問題

太陽光パネルを設置する箇所によっては、雑草の影響で発電量が減ったりパワーコンディショナーに不具合が起こるが場合もあります。また、雑草は取り除かなければ増えていく一方で蛇など小動物や虫が住み着いて太陽光パネルの故障原因となる場合もあります。そのため、雑草対策として、日常的な草むしりや防草シートを敷いたり、機械によって除草するなど対応が必要になります。

もし、雑草が広範囲な場合は業者に依頼したほうがよいかもしれません。業者探しはヌリカエがおすすめです。

太陽光発電に関する今後の懸念事項

固定価格買取制度の今後

太陽光発電によって余った電気は、固定価格買取制度によって設定された価格は、10年間は同一の価格で電力会社が買い取る仕組みになっています。しかし、この制度は太陽光発電の普及が進んでいなかった2009年にスタートしたので、初期導入の費用のコストが減ったことなどから売電価格は年々低下しており、太陽光発電による利益も減っていくのではないかと考えられます。また、今後も上昇する可能性は少ないとされています。2019年以降に固定価格制度による10年間の保証期間の終了後、太陽光発電を持つ世帯に対して電力が会社がどのような対応を取るかが不明瞭なままで、これが太陽光発電における一つの懸念事項となっています。

今後補助金が廃止になる可能性がある

平成26年度以降の国の補助金は打ち切られましたが、現在でも各地方自治体で継続されています。しかし、国の補助金と同じように打ち切る自治体や前年度よりも減額する、期間など条件を付けての補助という形に、徐々に補助金は削減されていく方向に進んでいます。ご家庭の自治体の補助金のタイプなどをしっかり把握することが大切になります。

太陽光発電に関する様々な疑問は業者に相談する

太陽光発電の疑問や不安点は色々ありますが業者に聞くことで早く答えが出ます。複数の業者に色々質問することで、業者の良し悪しも見分けることが出来ます。

より良い業者を見つけるためにもヌリカエなどで見積もりを数社に依頼してみてはいかがでしょうか。

太陽光発電の業者選びをするときのポイント

太陽光発電はここ数年で急速に広がったため、中には専門的な知識が不足したまま発電事業を手がけている事業者もいて、実際に不適切な設計・施工によるトラブルも発生しています。

例えば、太陽光発電のシステムもお手頃な金額から高い金額まで品質によって価格がことなりますが、悪質な業者だと粗悪品を相場よりも高い金額を提示してくる場合があります。

また、業者による設置工事やメンテナンスの品質により、太陽光発電の不具合や経年劣化が早く進んでしまうこともあり得ますので、業者選びは大切なポイントです。

対策方法として、一般社団法人太陽光発電協会(JPEA)による「太陽光発電事業の評価ガイド」や「太陽光発電所簡易チェックシート」を活用することにより、より良い業者を選定することができます。

また、業者が倒産して太陽光発電が故障しても保証してもらえないリスクも考えられるため、倒産した場合にスムーズに保証を受けたりメンテナンス業者を探すための対処方法として、「保証申請をしてメーカーや販売業者に保証の相談」「他社にメンテナンスを依頼するために図面で配線を確認」「メンテナンス継続のため、他の業者を探す」「経済産業省から受けた太陽光発電の設備認定のIDとパスワードの確認」の4つをすることをお勧めとなります。

太陽光発電検討中なら事前にメリットとデメリットの確認しておくこと

最後まで記事をご覧いただきありがとうございます。太陽光発電のメリットとデメリットなどお分かりいただけたでしょうか。

メリットが大きい太陽光発電ですが、実際に導入して使い続けていくにはコストがかかりやメンテナンスも欠かせません。そのため、業者選びは太陽光発電をご家庭に導入するにあたり重要となります。

太陽光発電の業者選びはヌリカエが便利

太陽光発電には業者選びが重要ですが、ヌリカエでは太陽光発電を取り扱う沢山の業者の中から、それぞれのご家庭の状況に合わせた太陽光発電の業者を選ぶことができるのでお勧めです。

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