「自宅キッチンをリフォームしたいけれどまだ具体的に動けていない」
そんな方におすすめしたいのがメーカーショールームです。
実際に商品と触れ合い、体感することで「なんとなく」が「こんなふうに」と具体的になり、あなたのキッチンリフォーム計画が始動します。
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トクラスのショールームへ行こう!
日本には国産のキッチンメーカーだけでも10社以上あり、その多くが全国各地にショールームを展開しています。
今回、編集部はシステムキッチンやシステムバスなどを製造するトクラスショールーム新宿にお邪魔し、担当者の方をインタビューさせていただきました!
そこで直接プロにお伺いした、キッチンリフォームお役立ち情報を、ショールームの魅力と共にお伝えしていこうと思います。
トクラスの前身は、あの有名な楽器メーカー「YAMAHA」。「YAMAHA」の家具・住宅設備部門が時を経て現在のトクラスとなりました。楽器製造からキッチン製造へというのは、なかなか結び付きませんが、楽器製造というのは塗装に寸分の狂いで生じたら響きに影響がでてしまうほど緻密なものなのです。その技術を受け継いだトクラスのキッチンは塗装の美しさが際立ちます。
また、ステンレス全盛の70年代に人造大理石をシステムキッチンに導入し、現在で40年というその道のパイオニアでもあります。
「とにかく美しいキッチン」との賞賛が絶えないトクラスのキッチン、今から直接見に行けるのがとても楽しみです。
予約なしでも大丈夫!ショールームでは自由に見てOK
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今回お世話になるトクラスのキッチンスペシャリスト森下さんです。よろしくお願いいたします。
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よろしくお願いします。
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ここショールーム新宿ではどんな体験ができますか?
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ショールームでは実際にキッチンをみていただくだけではなく、体験していただくことができます。
このキッチンでどんなことができるのか、をスタッフが説明することで、実際に使うことを想像していただく体験ができる場所となっております。
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実際に調理を試す体験などもできるのですか?
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お手入れに関するデモンストレーションは体験いただけます。
実際の調理となると、関東だと埼玉(大宮ショールーム)に実演のキッチンを持っていて、IHのメーカーさんなどをお招きした実演イベントを催しております。そういったイベントを通してであれば体験していただくことは可能です。
スケジュールに関しては各地のショールームのところでイベントの告知をおこなっておりますので、こちらをご参照ください。
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実演で見られるとイメージも膨らみそうですね!
ショールームに対して敷居が高いイメージがある方も多いと思いますが、ふらっと立ち寄って見るだけというのもできますか?
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はい、もちろんです。予約していないと入りずらいというイメージがあるかもしれませんが、予約無しでもご覧いただけます。
ただ、スタッフの対応を希望される場合はご案内の予約で全てふさがっている場合があります。そのため、その場合はお手数ですが改めてご予約いただき、再度足を運んでいただくことになってしまいます。
しかし、立ち寄って見ていただくのは、 ショールーム営業時間内ならいつでも可能なので、お気軽にお越しいただければと思います。 (※トクラスギャラリー横浜のみ完全予約制)
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時間が空いたときにちょっと行ってみよう、というのもありなんですね。
スタッフの方に相談をするときって、抽象的なイメージからの相談しても大丈夫なのでしょうか? 例えば、「SNS映えする外観で、収納は多い方がいいな」とか。
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もちろんです。ショールームのスタッフが幅広くご提案できる技術を持っていますので、どんなイメージでもお伝えいただければ、最適なご提案をさせていただきます。
実際に、弊社公式のインスタグラムを見て「こんなふうにしたい」とご相談に来られる方も多くいらっしゃいます。
弊社キッチンをご購入の方がタグ付けをしてSNSにアップされていますので、実際ご購入いただいた方がどうされているのか、というのはとても参考になるようです。
・トクラス公式インスタグラム
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インスタグラムで実際に使っている姿を確認できると、リアリティが増しますね!
ちなみに係りの人がご案内に来た際、とりあえず自分たちだけで見たい場合、係りの方にはなんてお伝えすれば良いですか?
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確かにそういうお客様も多くいらっしゃいます。そのような場合は「見学だけさせてください」と一声おかけいただければ、ご見学中にスタッフがしつこく話しかけたりということはございませんので、お気軽におっしゃってください。
逆に、何か気になることや聞いてみたいことが見つかった際は、その都度お近くのスタッフ、あるいは受付にお声がけいただければ、対応させていただきます。
グッドデザイン賞受賞のツールでカラーイメージもばっちり!
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ショールームで「これいいな」と思うキッチンを目にしたとき、多くの人が考えることは①「うちに入るか」②「うちに合うか」③「いくらかかるか」の3つだと思います。
これらはこのショールームで解決ができると考えてOKですか?
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①のサイズに関しては、詳細をお話することになるとやはりショールームにご予約いただいてお話させていただくことになるのですが、その際に図面をお持ちいただけると、そこに合わせたプランニングができます。
②に関してですが、ショールームにはプランニングはもちろん、インテリアや色など、様々なジャンルの知識を持つスタッフが揃っていますので、どんな空間に対しても最適な提案をさせていただきます。特に色に関しては弊社の方でこのようにいくつかのインテリアパターンの台紙を用意しています。それを114色あるカラーチャートに合わせるだけで色の雰囲気を直感的につかむことができます。
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なかなかアナログな方式ですが(笑)、逆に新鮮ですね!確かに、パソコンなどで余計な操作をする必要もなく直感的に色を確かめられて良いと思います。アイデア勝ちですね。
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こちらの114色のキッチン扉と色選びのツールはグッドデザイン賞を受賞していまして、おっしゃる通り、画面操作などの必要がないので、どなたでも簡単にキッチンの色を見定めることができて、大変好評をいただいております。
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ツールを含めグッドデザイン賞受賞というのも珍しいですね。
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誰でも気軽に試せるというところも評価されているかと思います。
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素晴らしい!誰にとっても優しい設計ということですね。
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はい!
先ほどのご質問の続きで、③に関してお答えします。これはどこのショールームさんでも同じだと思うのですが、ショールームでは商品の定価までしかお教えできないんですよ。より具体的な金額のお話をしたいというのであれば、やはり設置を依頼する工務店さんの方に直接伺っていただくことになります。その工務店さまを伴ってショールームにいらっしゃるのが、一番手っ取り早いですね。
実際にそうされているお客様も大勢いらっしゃいます。
レンジフードが生んだ感動エピソード
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森下さんはこれまでたくさんのお客様と接してこられたかと思いますが、お客様の心をがっつりと掴む秘訣みたいなものはありますか?
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トクラスのショールームは「体験できる」というのが魅力の一つでもあります。本当にキッチンを一度汚してみて、お掃除してみるという体験をしていただくことは、何気なく入って来られたお客様の心をつかむ材料かもしれませんね 。
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今までで一番印象的だったお客様とのエピソードなどあれば聞かせていただけますか?
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トクラスのオリジナルで作っている換気扇に関してなのですが、そのエピソードのお話をする前にまずその換気扇をご紹介します !
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どうやら深いエピソードがありそうですね。
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はい!(笑)
こちらの換気扇ですが、一般的には(整流板)で目隠ししてしまうというのが現在の流行りでスタンダードなタイプとなっていますが、弊社はこのような形をしています。
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ここに機械で煙を送り込むと、まだ換気扇のスイッチを入れていない状態でも、案内板の形状により煙を巻き込むよう設計されています。
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そこで換気扇のスイッチを入れると、このように巻いたものをそのまま吸い込んでいきます。その利点は上記の流れを見ていただければわかる通り、煙を渦巻き状態に回転させて、周りの空気ごと吸い込むことができます。
そうすることで、高い集煙性能を実現することができているのです。
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この形状は清掃性にも利点があります。今流行りのフラットパネルがついたものは毎日のお手入れの際に手を裏返して不自然な姿勢で拭き取りをおこなわなければならず、姿勢が辛くなります。
でもこの形状だと、手や腕にとって自然な動きで拭き取ることができるので、毎日の簡単な拭き取りがストレスになりません。
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油汚れもこの2つのフィルターにつくようになっているので、このように片手で簡単に外していただき、月に2回程度軽くお掃除していただければ大丈夫です。このフィルター自体が親水性の塗装が施されているので、ぬるま湯につけ置きしていただくだけで、油汚れが浮き上がります。
また、そのまま食洗機にも入れていただいても大丈夫です。
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この奥というのはどうなっているのですか?
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基本的に汚れはこのフィルターがキャッチします。もし気になるようであれば油をはじく塗装が施されているので、大掃除のときなどはこのように簡単に開けていただき、拭き取っていただけるようになっています。
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凹凸を減らしたシンプルな構造なので、お手入れをしやすくしていますが、レンジフード内部のお手入れをしなくても、煙を集める能力が落ちることはありません。また、中に入ってしまった油汚れも両脇のオイルトレーに落ちる仕組みになっています
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1ヶ月に1回のペースで覗いていただいて、何滴か油汚れが入っているようでしたらそのまま食洗機に投入していただければ簡単に洗えます。汚れはフィルターとオイルトレーでほぼ取り切れます。換気扇のお手入れは一般的には分解清掃が必要となり、ファンのお手入れが 非常にネックとなるでしょう。しかし、この換気扇はそれが必要ありません。
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必要ないとは?
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10年間ファンのお手入れは必要ありません。
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えええ、すごいですね!それでこの換気扇が1エピソードを生んだということなのですね?
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そうなんです!こうしてあるお客様に換気扇のお掃除のやり方を説明していた時のことですが、お客様は「ショールームではそんなこと言っても、実際に使ったら汚れるし、中は大変なことになるでしょう!こういうところでは良いことだけ言うのよね!」と仰って(笑)まったく信じてくれなかったんです。
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それを言われたら元も子もないですね。
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でもそのお客様はキッチンを選んでくださったんですよ。それで1年半くらい経った頃に急にそのお客様がショールームにお越しになり、「あ!いた!」と私の顔を見るなり(笑)、「こないだ大掃除で中開けたら、あなたが言っていたとおり、綺麗だったのよ!もうびっくり!」とわざわざ言いにきてくださったことがありまして、あれは忘れられないですね。
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よほど感動したのでしょうね、そのお客様は。
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お客様からは様々なリアクションをいただきますが、これは珍しい例だと思います(笑)
「わたしあのときあんな言い方しちゃったけど、本当に掃除しなくて大丈夫だったの!この驚きはあなたに直に伝えなきゃ!」ということで、来られたそうです。とても感動しました!
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森下さんのお顔を拝見していると、本当に思い出深い出来事だったんですね。素敵なエピソードをありがとうございます!
ちなみにトクラスさんのキッチンを導入しようというお客様は主にどんな層の方たちが多いのですか?
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新築をされる方、リフォームをされる方、年齢層的にもかなり幅広い層の方にお選びいただいています。
ただ弊社の認知が水まわり大手さんに比べてまだまだ及んでない分、よりこだわりを持って調べた結果、トクラスに興味を持って下さるというお客様がとても多いですね。もっとキッチンを良くしたい!こだわりたい!という、感度の高い方にお選びいただいてるという印象があります。
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前身のYAMAHAのピアノ塗装で培った高度な塗装技術など、ラグジュアリーなこだわりもあるぶん、マーケット的には富裕層がコアターゲットという位置づけになるのでしょうか?
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塗装のグレードはお選びいただけるので、価格帯も幅広くご用意しています。
確かに今は骨組みにシンクだけ載せる、といったようなDIYのキッチンが価格的にも安く、しかも自分流に作れるということから流行っているようですが、トクラスのキッチンはどちらかというとそういう層とは対極に位置していますね。
メーカーがしっかりと作りこんだ家具のようなキッチンが多いので、インテリアとして取り入れたい、というお客様がターゲットとなります。
人造大理石を素材から開発している唯一のメーカー
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料理研究家の栗原はるみさんプロデュースのキッチンがあるそうですですね。これはどんないきさつで実現したものなのですか?
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こちらは栗原はるみ先生の長年の夢でもあった「自分のカスタマイズしたキッチンを作りたい」というお話を実現したものでして、「東邦ガス」さんと栗原はるみさんの「ゆとりの空間」そしてトクラスの三社による共同開発品になります。
元々は東邦ガスさんと栗原はるみさんの方で企画されていまして、東邦ガスさんがいろんなメーカーさんに声をかけていたのですが、その中ではるみさんの想いを実現できるのがトクラスであり、他のメーカーでは実現が難しい、という評価を頂戴し、このキッチンが誕生しました。
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その栗原はるみさんプロデュース「harumi’s kitchen」をはじめ、トクラスのキッチンの多くに使用されている人造大理石ですが、これについて聞かせていただけますか?あえて天然の大理石を使用しないのはなぜでしょうか?すみません、素人の質問で(笑)
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大丈夫です、そう思われる方も多いと思います。
まず、人造大理石というもの自体、成分や使っている素材に対して規格が無いのです。「人造大理石」という言葉はあるんですけどね(笑)
なので、メーカーによって 人造大理石 の定義が曖昧でして、素材も違えば使い方も違ったり、本当マチマチなのです。
そういった中で、トクラスは量産メーカーのうち人造大理石を素材から開発している唯一のメーカーでして、キッチンのためだけにその素材を開発いたしました。
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キッチンのためだけに、というところにキッチン愛を感じますね。
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愛ももちろんですが(笑)、キッチンって、火も使えば鋭利なものも使われ、冷水と熱水を交互に受け止めなければない、結構過酷な環境なのですよ。
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言われてみれば確かにそうですね。普段何気なく使っていますが。
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そのような過酷な状況で10年20年と毎日使うものなので、安心して長くいつまでも綺麗なものを使っていただきたいという願いから、樹脂素材から開発しました。
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え。樹脂なのですか?どう見ても石にしかみえないのですが!
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こういった化成品の技術というのもYAMAHAのスポーツ事業、とりわけスキーの板やアーチェリーの弓で培った技術がベースになっていまして、それがキッチンの人造大理石へと昇華した感じです。
天然の大理石は形状に制限が多く、加工も難しいといった特徴があります。この化成技術がそれらのウイークポイントを覆し、キッチンにぴったり合う素材を開発したことが、トクラスは人造大理石の分野ではパイオニアといわれている所以です。
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なるほど。人造大理石のことなら任せてといった感じですね。
トクラスさんの作るキッチンのここは他社以上に力を入れてるぞ!というところを教えていただけますか?
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やはりこの人造大理石を自社製造している、というところでしょうか。一般的なキッチンメーカーは、カウンタートップを社外の素材メーカーさんから買ってきて載せることが多いのですが、トクラスはキッチンのためだけに開発・製造しているカウンターなので、そこにはかなり力が入っているのではないかと思います。
おすすめのキッチンをシチュエーション別にご紹介!
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キッチンを変えてみたいという動機には、キッチンが老朽化していい機会だから新しくしようという「リフォームタイプ」と、キッチンはまだまだ現役だけど、生活の質をより高めるために付加価値を求める「リノベーションタイプ」の2タイプがあると思いますが、それぞれで求めるところに違いなどはありますか?
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何をもって付加価値とするか、にもよると思いますが、単純に入れ替えリフォームで考えると、「新しくなればいい」、「最新の設備を入れたい」、「今の間取りやインテリアに合う色を提案してほしい」とスポットで提案を求められることが多いです。
大掛かりなリノベーション、大型のリフォームとなると、間取りを変えたり壁紙を変えたり、ということになるので、トータルな提案を求められることが多いですね。
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ではそんな両者に対していくつか商品のご提案をいただきたいのですが、商品に関しては単純入れ替えもリノベーションも一概に「リフォーム」と統合して考え、おすすめの商品をご紹介いただければと思います。
また、商品についてショールームでぜひ体感してほしい点、その商品でのリフォーム具体案などをいただけますか?
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そうですね。具体案というところでは、ここ新宿のショールームでは「Berry」というトクラスのフラッグシップキッチンをベースに、具体的なイメージが沸くようにオーナー様の年代別にパターン展示をしているので、それを紹介したいと思います。
まずは、30代~40代の子育て世代をイメージして作られたキッチンです。キッチン本体を2列型に配したタイプで、シンクとコンロを分けて配置しています。お値段は2,158,700円(税抜)となっています。
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水の仕事と火の仕事にクルっと振り返るだけでアプローチできるので、動線が少なくて済むという利点があります。
また、今の流行でもあるのですが、シンク脇にカウンターを設置しているので、片づけもスムーズに済みます。
こちらは子育てが忙しい世代や、若い世代に人気のスタイルです。
収納では、他の一般的なメーカーさんでは入れられないドイツのプレミアム家電ブランド「ミーレ社」の食洗機が入ります。これはかなり魅力だと思います!
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ミーレの食洗機は、国産食洗機よりはるかに大きい容量や高い洗浄性能から、憧れる方も多い食洗機です。
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憧れの食洗機が入ったこの組み方は忙しい世代でも食事時にゆとりが感じられますね。
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ショールームではぜひこの動きやすい動線を確認していただけたらと思います。また、ミーレの容量も実際に見ていただくとびっくりすると思います。
次にご紹介するのが50代から60代のご夫婦世帯をイメージしたパターンです。ご主人が定年されて、お子さんも手を離れてお二人の時間が増えるというときに、夫婦二人で楽しめるおうち作りをしたいという方へのご提案です。
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コの字型に組み、動線も少なくし、快適さも追求しました。
手前のカウンターにはちょっと高めの椅子をおいたりすると、カウンターでササッと軽食を済ますこともできます。
また、コンパクトに見えながらも、実際には二人立っても邪魔にならない広さがあるので、お二人で料理を楽しむこともできます。
収納の多さも特筆すべき点でして、普通だったらデッドスペースになるようなコーナーも、無駄なく収納にしています。
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なんと、忍者屋敷のような仕掛けがこんなところに!
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下段もあります。下段のボックスにはお米などを入れるのもよいですし、お二人だとそこまでゴミが出ないので、分別したゴミ置き場として、普段は見えないよう収納しておくこともできます。
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素晴らしい発想ですね!この収納の技、お見事です!
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ありがとうございます。この収納の妙技をぜひショールームで体感していただきたいです。ちなみにお値段は、3,695,310円(税抜)となっています。
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このキッチンを使えば、誰でも収納上手になれそうですね!
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次にご紹介するのは年代別という括りではなく、マンションのリノベーションとしてのご提案です。
コンパクト&シンプルにまとめているので、1人暮らしはもちろん若いご夫婦にもご提案させていただきます。
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この塗装、とても美しいですね!
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まさにピアノで培った、塗装の真髄というべきところです。
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ピアノの塗装は音を左右するほど繊細だと聞いたことがあるのですが、実際はどうなんですか?
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塗装は木の工程から何回も塗って研磨して塗って研磨してを繰り返し行い、何層にも重ねていくものになります。
なので研磨の工程がしっかりしていないと、美しい扉にはならないのです。美しい扉とは映ったものに歪みがおこりません。
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ほんとだ!まったく歪みがないですね!まるで鏡のよう!
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これが熟練の職人が一枚一枚手仕上げをしている証なのです。また、こちらはコンパクトな仕様となっているので、先ほどの50~60代の方向けのモデルにもありましたように、収納の仕掛けも凝ったものを仕込んであります。
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こういった収納のアイデア、いったいどうやって出すんですか?
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弊社は実は半分が女性の会社でして、開発部門にも女性が多数在籍しています。日頃キッチンに立っている女性ならではの目線が反映されるのも、トクラスのキッチンの魅力ではないかと思います。こちらの商品の価格は2,350,900円(税抜)となっています。
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なるほど。女性ならではのアイデアがたくさん出てくるのですね!
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はい!
最後に、栗原はるみさんプロデュースのキッチンをご紹介します。
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このキッチンは随所にはるみさんの意匠が取り入れられていまして、このビルトインワゴンもその一つです。なんでも入ってしまう容量もさることながら、中棚の高さも変えられるので、背の高いものも収納できます。また、トップは人造大理石カウンターなので、板面の広さを活かしてパンをこねることもできます。御影石調の色もはるみさんのこだわりです。
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また、上部の収納も普通だったら横にスライドするか観音開きになるところですが、観音開きは開けたまま移動すると扉に頭をぶつけるおそれがあります。でもこの上に開く方式なら、開けたまま作業することができます。こういうところにもはるみさんの主婦目線が活きています。
長年蓄積された栗原はるみさんのキッチンへの想いが詰まっているんです。!
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確かにありがたい機能が満載ですね!ここでご紹介いただいた商品を実際に導入した方からはどんなリアクションがありましたか?
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そうですね。やはりインスタグラムを通じて感想をいただくことが多いですね。他のメーカーさんでは叶えられなかったことがトクラスでは叶えられた、トクラスを選んでよかった、というお声を多くいただきます。
特に、トクラスのカウンタートップは自社で作っているからこそ可能なのですが、1mm単位で合わせていくことができます。これにより全てのお客様が邸別の受注生産をおこなうということになるので、そこに対してお褒めの言葉を多く頂戴いたします。
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そうなると、ほぼオーダーメイドみたいなものですもんね。
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トクラスキッチンを選んでいただくお客様は空間作りへの意識というか、感度が高いので、必然的にインスタ映えもして、アップしたくなるのかなと。
トクラスはどんな間取りや構造でも柔軟に対応することが可能
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ご紹介いただいた商品は各地のどのショールームに行っても、見て触って確かめることができるのですか?
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ショールームによってプランが異なる場合もありますが、各地のショールームでそれをもとにご説明できるようになっています。
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すみません。少々基本的なことを伺いますが、トクラスさん的にはキッチンの交換時期っていつ頃とお考えですか?
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一般的には20年~30年が、寿命の面からも、また機器類が新しくなっている面からも、交換の時期といわれています。ただ、使い方や環境によっても一概には言えず、トクラスのキッチンを30年以上経ってもキレイなままお使いいただいているお客様もいます。
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定期的な点検ってキッチンでも推奨されたりしているのですか?
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基本的に毎日使うものなので、使っている中で経年変化等で引き出しがひっかかるようになったとか、ガス機器やIH機器が調子が悪い、といった時にその都度施工を依頼した工務店さんや、トクラスお客様相談窓口にご相談いただく、というのが一般的です。
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キッチンを選ぶ際にサイズ面で最も重視しなければいけない点はなんですか?
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サイズという面ではトクラスの製品はかなり自由が利く部分があるので、特段重視しなければいけない箇所があるというわけではないですね。柔軟にお考えいただければと思います。ただ、長年ご使用していただくことになるので、身長に合った「高さ」というのは重要になると思います。
ショールームではその高さに関しても、体感していただくことができます。
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一戸建ては問題ないと思うのですが、マンションでもできるのですか?
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勿論です。マンションの方が複雑な対応が求められるケースが多いのですが、様々な間取りや構造でも柔軟に対応することが可能です。
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最近ではマンションだとガスよりもIHというトレンドを感じるのですが、戸建てとなるとやはりガスが多いですか?
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これは好みですね。戸建てとマンションで、という分かれ方ではないと思います。機能面では両者とも拮抗しているので、お手入れ面ではIH、火の方が調理している感があるからガス、というように個々人の趣向でお選びになって構わないと思います。
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カタログ通りのシステム全てを導入するのではなく、1部分だけの導入はできるのですか?
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機器だけを変えるというのも可能です。事例は決して多くはないですが、人造大理石のカウンタートップのみを既存のキッチンに1mm単位で合わせて入れた、ということもありました。
ご相談いただければ対応させていただきます。
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できる範囲内で、それぞれお客様に合った対応をしてくれるのですね。
施工を行うのはもちろん工務店になるかと思いますが、こちらの商品を取り扱っているメーカーさんは、全国にどのくらいいますか?
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トクラスのキッチンを入れたい、とご相談いただければ基本的には全国的にどの工務店さんでも対応可能なはずです。
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ショールームに来て具体的にこの商品が良い、となった場合、以降の流れはどのようなものになるのですか?
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建築の方に合わせてプランを作らせていただき、工務店さんにこちらから金額を出させていただきます。それを受けた工務店さんがお客様に対し、工事費等を入れたトータルのお見積りを提示し、ご了承いただければお支払いをいただくという形です。後は工務店さんとトクラスの方で商品の納入の話へと進んでまいります。そこから工事スケジュールを合わせていくというのが一般的な流れです。
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その流れの中で、ここは肝心だから「こだわりを強く持った方が良い」というポイントがあれば教えてください。
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それはやはりキッチン選びではないでしょうか(笑)
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それはごもっともですね。全ての根源ですからね。
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建築に関わることは一般のお客様にはわからないことが多いので、そこに関してはプロにお任せするとして、やはりキッチン本体はご自身が、しかも毎日お使いになるものなので、決して妥協してはいけない部分だとおもいます。
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一番良いのは、様々なショールームを回って直接話を聞いていただき、比較していただくのが良いのかなと思います。あとから「あのメーカーさんのどこそこがよかったわ!」と思い返しても、施工に入ってしまえばもう取り返しがきかないので、最初のキッチン選びこそ、ドキドキする部分でもあり、慎重にならなければいけない部分でもあると思います。
カタログやWebではわからない部分もショールームで解決できるので、とにかく足をお運びください。
家族団らんの風景にあるピカピカなキッチン
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本日のまとめにトクラスさんでキッチンリフォームをすることの価値をお客さんにアピールしていただけますか?また、ショールームで是非見て欲しい点を挙げていただけますか?
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そうですね、家族団らんの風景を思い出したとき、キッチンってかならず出てくる場所かと思います。
このように、一緒に時を過ごす家族の歴史を刻んでいくキッチンを大切に作り続けていきたいという想いがトクラスの原動力です。
愛着を持って永く使い続けて頂くためには、お客様自身で簡単にキレイを保つことができる、ということが一番大切だと思っています。ショールームではぜひその綺麗さがいつまでも続く秘訣を堪能していただければと思います。
本日は取材にご協力いただきありがとうございます。トクラスのキッチン、熱い想いがとても伝わってくるキッチンでしたね。本物の仕事が施されたキッチンを使う事は最高の贅沢でもあり、キッチンに立つ人の夢なのではないでしょうか。この記事を読んでいただきリフォーム熱がヒートアップしてくれれば幸いです。トクラスさんのショールーム、要チェックです!是非一度足を運んでみてください!