「お風呂が狭くてリラックスできない」「浴槽が小さくて子どもと一緒に入れない」など狭いお風呂に不満を感じ、リフォームを考える方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、狭いお風呂を広くリフォームするための方法や、お風呂の広さの目安などを紹介しています。
- 狭いお風呂を広くするには、間取りの変更やユニットバスのサイズアップが必要
- お風呂が狭いと感じないためには、浴槽は140㎝以上を選ぶと良い
狭いお風呂を広くリフォームする方法
まずは狭いお風呂を広くリフォームするためには、以下のような方法があります。
それぞれの特徴を詳しく解説します。
方法①間取りを変更する
隣接する脱衣所や洗面所、トイレのスペースに余裕がある場合はその一部を浴室に拡張し、間取り変更を行うことでお風呂を広くすることができます。
洗面所が広すぎて使いにくい場合や狭くなっても影響がない場合には、間仕切りを移動させることで浴室を拡張できます。スペースに余裕がない場合には壁を薄くすることも方法の一つです。
方法②ユニットバスをサイズアップする
古い物件の場合は、実際の浴室のサイズよりも小さいサイズのユニットバスが設置されている場合があるため、ユニットバスを交換するだけでサイズアップさせることができます。
新しい物件であっても、ユニットバスと浴室の壁裏に余ったスペースがあれば、その分サイズアップすることができます。
方法③拡張できるユニットバスを設置する
各メーカーが出しているユニットバス商品のなかには、細かくサイズを指定できるユニットバスもあります。
特にタカラスタンダードの「ぴったりサイズシステムバス」は2.5㎝刻みでサイズオーダーできるので、梁や柱のある浴室でも無駄なスペースを作らずに浴室を広くできます。
方法④配管スペースを移動・縮小する
古いユニットバスでは、配管スペースが浴室を圧迫しているケースもあり、配管スペースを移動することで浴室の面積を広く確保できる可能性があります。
最近では薄型の配管設備も選べるため、リフォームの際に調節することでお風呂を広く使えるようになります。リフォームの制約が多いマンションのお風呂でも、配管スペースの縮小は効果的です。
方法⑤出窓を作って浴槽を大きくする
お風呂に出窓を設置することでお風呂を広く見せられるほか、浴槽や配管のスペースとしても利用し、空間を有効活用できることがあります。
壁を解体するリフォームと比較して費用を抑えられるほか、採光性や通気性が高まることもメリットです。窓の部分は断熱性が高い二重窓や樹脂サッシを利用すると結露やカビの抑制、保温性が高まります。
方法⑥増築する
予算や敷地に余裕がある場合、増築によってお風呂を拡張する方法もあります。費用はかかりますが、浴室・浴槽・洗い場のいずれのスペースも拡張できるほか、脱衣所や洗面所の広さも調整することができます。
ユニットバス交換や間取り変更のリフォームと比較すると、工期も長くなりますが、理想の広さを実現したい場合には最も効果的な選択肢となるでしょう。
快適に過ごせるお風呂の広さとは?
快適に過ごせるお風呂の広さは人それぞれです。自分の家族構成やお風呂での過ごし方によって適切なお風呂の広さを決めましょう。
お風呂の広さを決めるうえで軸となるのが以下の2点です。
- 浴槽の大きさ
- 洗い場の大きさ
お風呂が狭いと感じる場合は、まずは浴槽サイズと浴室サイズのどちらが狭いのかを明確にしてからリフォームプランを立てることが大切です。
それぞれ快適に過ごせる広さを解説していきます。
浴槽の大きさ|140cm以上がおすすめ
浴槽の大きさはお風呂の広さを決めるうえでとても重要です。浴槽でどのように過ごしたいかに応じて適切なサイズを決めましょう。
足をのばしてゆっくり浴槽に浸かりたい方や親子で浴槽に浸かりたい方は、140cm以上の浴槽を選ぶのが良いでしょう。130cm以下の浴槽の場合は、足がのばしきれないこともあるので窮屈に感じやすいです。
以下のイメージ図は、身長170㎝の方が浴槽に入った時を想定しています。
イメージ | サイズ | 広さ |
---|---|---|
1,000mm以下 | 足をのばせず、少し窮屈に感じる広さ | |
1,000~1,300mm | 身長160㎝以下の人であればある程度ゆっくり入れる広さ | |
1,400mm | 身長180㎝程度の人が少し膝を曲げて入れる広さ | |
1,600mm | だれでも膝をのばして入れる広さ。親子での入浴も可能 | |
1,800mm | 親子でゆったりと入浴できる広さ。入浴介護もしやすい |
浴槽の大きさは浴室の広さに制限されるため、浴室の拡張工事や増築が必要となる可能性もあるので注意しましょう。
洗い場の大きさ|1.25坪以上がおすすめ
洗い場は体を動かすところになるため、できるだけ余裕のある大きさにしておくと良いでしょう。
家族が増えた方や介護が必要な家族がいる場合には、1.25坪以上の洗い場を選ぶのが良いでしょう。
イメージ | サイズ | 広さ |
---|---|---|
0.75坪 | 1人での入浴にはぴったりな広さ。背の高い人だと手狭に感じる | |
1坪 | 1人での入浴には十分な広さ。1,400㎜以上の浴槽には最低限必要 | |
1.25坪 | 子どもとの入浴や介護に便利な広さ | |
1.5坪 | 1人で入るとかなり広く、複数人での入浴や介護に十分な広さ |
ただし、浴室が広くなるほど掃除が大変になり、浴室が温まりにくくなるなどのデメリットもあります。
快適に過ごせるお風呂の広さは人それぞれです。自分の家族構成やお風呂での過ごし方によって適切なお風呂の広さを決めましょう。
「浴室の間取り」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
まとめ
お風呂が狭いと感じる場合、まずは「浴槽サイズ」と「浴室サイズ」のどちらが狭いのかを確認しましょう。
お風呂の拡張リフォームでは、間取り変更やユニットバス交換、増築などの選択肢もありますが、予算や浴室空間によって最適な工法は変わります。そのため理想の浴室を実現するためには、リフォーム会社と相談しながらリフォーム内容を決める必要があります。
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