お風呂用ドアの種類とメリット・デメリットを解説!折れ戸・開き戸・引き戸の選び方

  • 【更新日】2023-12-11
お風呂用ドアの種類とメリット・デメリットを解説!折れ戸・開き戸・引き戸の選び方

お風呂のドアは毎日開閉する箇所であり、水回りに接することからも劣化が進みやすい設備です。カビも発生しやすいため、汚れが落ちにくくなると交換リフォームを行うケースも多くなります。

しかしお風呂用のドアには、大きく分けて「折れ戸」「開き戸」「引き戸」の3種類があり、どれを選べばいいのか迷う方も多いでしょう。

本記事では、それぞれのお風呂用ドアの種類について、メリット・デメリットと選び方、リフォーム費用について解説します。

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お風呂用ドアの種類は主に3種類

お風呂用ドアの種類とメリット・デメリット

お風呂用のドアに使われるのは、折れ戸・開き戸・引き戸の3種類です。それぞれのメリット・デメリットをまとめると、以下の通りです。

メリット デメリット
折れ戸 開閉スペースが最小限

引き込みスペースが不要

折りたたみ構造が故障しやすい

汚れが溜まり掃除しにくい

開き戸 床に溝がなく掃除がしやすい

体重をかけて開閉しやすい

開閉のためのスペースが必要

安全性が低い

引き戸 間口を広く確保できる

安全性が高い

溝に汚れが溜まり掃除しにくい

ドア本体が高価

最も一般的なドアは折れ戸タイプで、賃貸マンションの浴室にも多く使われています。

開き戸は洋室のドアのようにスイングするタイプになっており、手前に引く形状と浴室側に押す形状の2つがあります。

引き戸は、ふすまのように横にスライドして開くタイプのドアで、バリアフリーリフォームとして補助金の対象になることもあります。

ドアだけの交換リフォームも可能

お風呂用のドアは、「ドアのみ交換」「カバー工法」「外枠・ドア交換」の3つの方法で交換リフォームすることが一般的です。

ドアのパネル破損など、外枠部分に問題がない場合にはドア部分のみの交換でリフォームが完了することもあります。ただしドアの規格を合わせる必要があるため、同じ規格の商品が販売終了している場合には向いていません。

カバー工法とは、現状の外枠の上に新たな外枠を被せる方法を指します。ただし、外枠の分だけ開口部が狭くなるほか、外枠の劣化が進んでいる場合には下地の補修が必要になるケースもあります。 ドアの開き方を変更したい場合には、外枠・ドアの両方を交換する工事が行われます。外枠・壁の工事が伴うため費用や工期は長くなりますが、ドアの寿命を大きく延ばし見た目も美しくリフォームできる特徴があります。

なお、浴室全体のリフォームとともにドアを交換することも可能なため、予算に応じてリフォーム会社と相談しながらプランを考えることをおすすめします。

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折れ戸タイプのお風呂用ドアのメリット・デメリット

お風呂用ドアの種類とメリット・デメリット

「中折れ戸」とも呼ばれる折れ戸タイプのお風呂用ドアは、扉の中央で折りたためる形状になっています。各メーカーで標準仕様として設定されており、費用は3種類のドアの中で最も安価です。

折れ戸タイプのメリット

折れ戸タイプのドアは、開閉に必要なスペースを最小限に抑えられるメリットがあります。

開き戸のようにドアを90度スイングさせる必要がなく、引き戸のようにドアの収納スペースも不要なため、最もコンパクトに設置できます

タオル掛けを設置できるオプションもあり、利便性の高い浴室空間を実現することが可能です。

折れ戸タイプのデメリット

折れ戸タイプは、真ん中の折りたたみ構造が複雑なため、故障しやすいデメリットもあります。

凹凸が多いため、汚れやカビが溜まりやすく、掃除しにくい点もデメリットです。経年劣化に伴ってスムーズに開閉できなくなり、ドアがうまく折りたためなくなるケースもあります。

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開き戸タイプのお風呂用ドアのメリット・デメリット

お風呂用ドアの種類とメリット・デメリット

開き戸タイプのお風呂用ドアは「スイングドア」とも呼ばれ、ドアノブをひねって開ける一般的なドアのように開閉します。脱衣所側から手前に引いて開けるタイプと、奥に押して開けるタイプの2種類があります。

開き戸タイプのメリット

開き戸タイプには、折れ戸や引き戸のように床にスライド用の溝がないため、掃除がしやすいメリットがあります。

体重をかけやすいため、小さな子どもや高齢の家族でも開閉しやすい点もメリットです。

開き戸タイプのデメリット

開き戸タイプのドアは、浴室側に開く仕様だと浴室で家族が倒れた際に救助が困難になるデメリットがあります。

また、開閉のためのスペースを空ける必要がある点や、脱衣所側に開く仕様では床に水滴が落ちる点もデメリットです。

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引き戸タイプのお風呂用ドアのメリット・デメリット

お風呂用ドアの種類とメリット・デメリット

引き戸タイプのドアは、折れ戸のように横にスライドして開閉する仕組みですが、折りたたむ構造ではなく、ふすまや障子と同じ方法で開閉します。

シンプルな1枚引き戸タイプから、2枚引き戸タイプ、引き違いタイプなどのバリエーションもあります。

引き戸タイプのメリット

引き戸タイプでは間口を広く取れるため、開放感のある浴室を実現できるメリットがあります。

折れ戸や開き戸と比較すると、入浴中に家族が倒れた場合にも救助しやすく、安全性が高いバリアフリーリフォームの対象にも定められています。

引き戸タイプのデメリット

引き戸タイプでは、床にレールや溝を作る必要があるため、掃除が大変になるデメリットがあります。

また、ドアの引き込みスペースを用意する必要があるため、浴室のレイアウトによっては導入しにくい点にも注意が必要です。他の種類のドアに比べてコストも高い傾向にあり、予算を抑えたい人には不向きです。

引き戸タイプへのバリアフリーリフォームは補助金の対象に

引き戸タイプは安全性の高さから、バリアフリーリフォームとして補助金が受けられる可能性もあります

たとえば、介護保険における住宅改修の補助金では、「引き戸等への扉の取替え」が補助の対象として明記されています。

参考:厚生労働省「介護保険における住宅改修

介護保険を使ったバリアフリーリフォームでは、自己負担分を含む支給限度基準額が20万円とされています。自己負担割合が1割の方であれば18万円、3割の方は14万円までの補助金が受けられるため、引き戸への交換リフォームの費用負担を大きく抑えられるでしょう。

ただし補助金の対象になるのは、要支援・要介護と認定されている方が住む住宅のリフォームに限られ、病院や福祉施設で生活している場合も対象外となるため注意が必要です。

補助金の利用を検討している方は、まずは担当のケアマネジャー、もしくは市区町村の窓口に相談してみると良いでしょう。

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お風呂用ドアの種類選びで知っておきたいポイント

お風呂用ドアの種類とメリット・デメリット

お風呂用ドアを選ぶ際には、折れ戸・開き戸・引き戸それぞれのメリット・デメリットを踏まえ、家族構成やライフスタイルに合ったものを選択することが大切です。

ここではお風呂用ドアの選び方として、大きく3つのポイントを解説します。

掃除のしやすさで選ぶ

お風呂用ドアは、掃除のしやすさを念頭におきながら選びましょう。

浴室は湿度が高くカビが発生しやすいほか、石鹸カスや皮脂汚れも溜まりやすい場所です。

引き戸のようにレールを設ける必要があるドアでは、水の部分の掃除をこまめに行う必要があります。

折れ戸では折りたたみ部分の凹凸が少ないものを選ぶと、日々の手入れがしやすくなるでしょう。

また、ドアに使用されているパッキン部分もカビが発生しやすいため、パッキンを使用していないドアを選ぶのも効果的です。

あるいは、メーカーによってはパッキン部分にカビが入り込みにくい素材を使用しているものもあるので、リフォーム会社やメーカーに相談するのも良いでしょう。

開閉時の安全性で選ぶ

浴室は住宅の中でも事故が起こりやすい場所のため、安全性に配慮したドアを選ぶことも大切です。 小さな子どもや高齢の家族がいる場合には、指が挟まりにくいドアや緊急時に取り外しが可能なドアを選ぶと、安心して浴室が使えるようになるでしょう。

浴室全体のリフォームも併せて行う場合には、脱衣所や洗い場に滑りにくい床を採用したり、段差の解消や手すりの設置を検討したりするのもおすすめです。

小さなお子さんがいる場合はチャイルドロックのオプションも

なお、浴室を使っていない時に小さな子どもが誤って浴槽に落ちて溺れてしまう事故を防ぐためには、チャイルドロックを取り付けられるドアを選ぶこともおすすめです。

メーカー各社からオプションで取り付け可能な浴室ドアが販売されています

厚生労働省の「人口動態調査」によれば、2015年から2019年までの5年間、子供の不慮の事故死の中で、溺水による死亡事故は1歳では不慮の窒息に次いで、3歳以上では交通事故に次いで死因の上位となっています。

引用元:消費者庁「子どもを事故から守る!PROJECT News Release」(令和3年7月7日発行)

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お風呂用ドアの交換にかかる費用相場

お風呂用ドアの交換にかかる費用相場をまとめると、以下の表の通りです。

ドアのみ交換 カバー工法 外枠・ドア交換
折れ戸 3万円〜6万円 6万円〜7万円 8万円〜12万円
開き戸 3万円〜5万円 5万円程度 7万円〜10万円
引き戸 8万円〜10万円 10万円程度 13万円〜16万円
リフォーム費用が最も高額になるのは​​引き戸ですが、もし介護が必要な家族がいる場合には、補助金を受けることで費用負担を最小限に抑えられる可能性もあります。

また、ドアのみ交換を行う場合が最も費用は安くなりますが、ドアの規格が合わずカバー工法や外枠・ドア交換が必要になるケースもあるため、リフォーム会社に相談しながら工事内容を決めることをおすすめします。

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お風呂用ドアはメリット・デメリットを踏まえて種類を選ぶ

お風呂用のドアには折れ戸・開き戸・引き戸の3種類があり、それぞれ異なるメリット・デメリットがあります。

浴室の広さやレイアウト、予算、家族構成によっても最適なドアの種類は異なるため、それぞれの特徴をよく理解して商品選びを進めることが大切です。

ご自宅の浴室に適したドアの種類に迷った場合には、信頼できるリフォーム会社と相談しながら商品や工事内容を決めることをおすすめします。

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