タイル張りの浴室リフォーム方法は3種類!メリット・デメリット・費用を比較

  • 【更新日】2023-12-11
タイル張り浴室のリフォーム方法

本記事では、現在タイル張りの浴室を使っていて傷みが気になってきた方へ向けて

  • 浴室タイルの修繕やリフォームにはどんな方法があるか
  • リフォーム方法別のメリット・デメリット
  • リフォーム方法別の費用の違い

などを解説いたします。

Point
  • タイル張り浴室のリフォーム方法は「補修」「張り替え」「ユニットバスへ交換」の3通り
  • 浴室タイルの張り替え費用は13万円~23万円
  • タイル張り浴室をユニットバスにする費用は105万円~130万円

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タイル張り浴室のリフォーム方法は3種類

タイル張りのお風呂・浴室が傷んできた場合のリフォーム方法は「タイルの補修」「タイルの張り替え」「ユニットバスへ交換」の3通りです。

リフォーム方法 施工費用 特徴
タイルの補修 2万円~
  • もっとも安く済む
  • 直した箇所が目立つことも
タイルの張り替え 13万円~23万円
  • タイルのままイメージチェンジが可能
  • 色や形の自由度が高い
ユニットバスへ交換 105万円~130万円
  • タイルよりお手入れがラク
  • 浴室の機能が増える場合も
  • 5~6日浴室が使用不可に

次章からは、それぞれのリフォーム方法ごとにメリット・デメリットや費用の違いを解説します。

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方法① 浴室タイルを補修する

補修で済む場合

工事内容

タイルの表面に入ったヒビや欠けなどを部分的に埋めて浴室を使い続ける方法です。
補修では、もっとも手軽かつ安価に浴室壁の傷みをある程度程度回復させることが見込めます。

>>浴室タイルの補修方法と費用

リフォーム費用

浴室タイルの補修工事にかかる費用は2万円前後が相場です。

コーキング剤などを買って自分で補修する場合はさらに安く済みますが、プロが行うのに比べて仕上がりが粗くなったり、防水性が落ちたりする場合があります。ご注意ください。

メリット

  • 費用が安い
  • すぐに作業が終わる
  • DIYでも可能

補修は、ヒビや欠けを埋めるだけ作業なので金銭的・時間的な負担が少ないのがメリットです。作業も難しくないためDIYで済ませることも現実的です。

デメリット

  • 補修部分が目立つ場合がある
  • 傷みが進んでいると直せない

補修によってタイル自体は新しくならないため、直した箇所が引き続き目立つ可能性があります。補修で対応可能な範囲も軽い劣化に限られます。

向いている場合

  • タイルの傷みが軽い場合。ヒビや欠け程度

総合すると、補修は軽い劣化を自分で早く・安く直すための方法と言えます。

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方法② 浴室タイルを新しく張り替える

張り替えが必要な場合

工事内容

浴室の壁はタイル張りのまま使うことを前提に、傷んだタイルを新しい製品に張り替える工事です。
張り替えは、タイル浴室のデザイン性・オリジナリティなどのメリットはそのままに耐久性や美観の回復することができます。

リフォーム費用

浴室タイルの張り替え工事にかかる費用は13万円~23万円が相場です。
費用の内訳は、既存のタイルの撤去費用が約3万円、新しいタイルの材料費と張り付け工賃が10~20万円となります。

タイルの張り替えの金額は、浴室の広さよりも新しいタイルの価格が費用を大きく左右します。

メリット

  • タイルのままイメージチェンジができる
  • 色や形の自由度が高い

タイルを使い続けられることと、リフォームを機会にデザインの違ったタイルを選べることがメリットです。タイルのデザインは他の浴室壁材よりも圧倒的に豊富なので、選ぶ楽しみも大きいでしょう。

デメリット

  • 浴室が数日間使えなくなる
  • 目地の掃除しにくさは変わらない

浴室タイルの張り替えには2~4日かかるのが通常で、その間はお風呂が使えないのがデメリットです。
また、現在主流のユニットバスの壁はタイルよりも掃除がしやすく、そちらに乗り換えるチャンスを逸することとも言えます。

向いている場合

  • タイル張りの浴室が好き
  • 水栓などの使い勝手を変えたくない
  • タイルの傷みは大きいが、予算があまりない(10万円台)

タイルが気に入っていて、リフォーム後も変わらずタイル材の壁を希望する場合は張り替えが最適です。
また、ユニットバスへの交換よりはリフォーム費用が安いため、壁の交換が必要だがリフォーム予算は抑えたい方も向いているでしょう。

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方法③ タイル張り浴室をユニットバスにリフォーム

工事内容

タイル張り浴室の使用をやめ、メーカー製のユニットバス(システムバス)を導入する工事です。
タイルよりも掃除がしやすくなるほか、最新ユニットバスのさまざまな機能を体感することができます。

>>在来浴室のリフォーム方法

リフォーム費用

タイル張り浴室をユニットバスへリフォームする費用は105万円~130万円が相場です。
費用の内訳は、浴室の解体工事が5万円、床の基礎やドア枠などの工事が8万円、ユニットバスの本体価格と組み立てが60万円、給排水とガス・電気工事が40万円となります。

高価格帯のユニットバスを選んだ場合、本体価格が上がる影響で総工費もさらに高くなります。

メリット

  • タイル張りよりも掃除がしやすい
  • タイル張りより断熱性が上がる場合が多い
  • 浴室の機能が増える

ユニットバスの壁はタイルのように目地がないためお手入れがしやすいのがメリットです。浴室の床との間に空気層ができるため、多くの場合冬場の冷えも軽減されます。

デメリット

  • 浴室が5~6日間使えなくなる
  • リフォーム費用が高い

ユニットバスへの交換は、タイルの張り替えよりも長くなり、その分お風呂が使えない期間も長くなります。施工費用も100万円近く高くなるでしょう。

向いている場合

  • 浴室の機能をグレードアップしたい
  • お手入れしやすい浴室にしたい
  • 冬場でも冷えにくい浴室にしたい

総合すると、ユニットバスへの交換がオススメな方は最新のユニットバスにあるリラックス機能・断熱機能・メンテナンス性の高さに魅力を感じていて、予算にも余裕がある方と言えます。

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タイル張り浴室をリフォームする前の注意

タイル張り浴室を使っている場合の注意点と、その対処方法をみていきましょう。

  • タイルの割れ・ひび割れは早めに対処する
  • 表面の欠けやひび割れは自分でも補修できる
  • リフォーム依頼は繁忙期を避けた時期がおすすめ

タイルの割れ・ひび割れは早めに対処する

タイルの割れやひび割れを放置するとよくありません。なぜなら、タイルの割れなどを放置してしまうと防水性が低くなり、さらにそこに水が溜まって、カビなどが発生する可能性があるためです。

また、タイルの内部にある柱や土台などに水が浸み込んでしまうと、腐ってきてしまい、家全体の補修が必要になる可能性もあります。そのため、タイルの割れやひび割れに気づいたら、早めに対処をすることが大切です。

表面の欠けやひび割れは自分で格安で補修できる

タイル表面の欠けやひび割れは、市販の目地補修材などで格安に修復できます。また、壁と床のタイルと浴槽の間にすき間がある場合、コーキング剤を用意すれば、自分でも補修することができます。DIYをするなら、必要な材料をあらかじめ調べておき、材料が不足して作業を中断することがないように、多めに用意しておきましょう。

ただし、下地まで割れていると一時的な補修ではカバーできません。下地まで割れている場合だと、水が浸入して下地がもろくなってしまう可能性があります。このような状態だと一度タイル全体を剥がし、下地の補修を行う必要があるのため、リフォーム会社に依頼しなければなりません。

リフォーム依頼は繁忙期を避けた時期がおすすめ

浴室のリフォームを行う際に注意したいのが、施行を行う時期です。当然のことながら、お風呂のリフォーム中はお風呂が使えません。そのため、リフォーム中は銭湯を利用する人がほとんどでしょう。夏場は銭湯で汗を流しても、帰り道には汗をかいてしまいますし、冬場は帰り道で湯冷めすることも考えられます。

そして、春の3月や4月の時期は引っ越しの時期とも重なり、リフォーム業者は繁忙期で、工事が希望通りの日程で進まないことがあります。また、繁忙期だと商品の納品までに時間がかかることもあります。

したがって浴室のリフォームは、気候がよい10月や11月といった秋に行うのがおすすめです。この時期にリフォームが完了するように手配すると、スムーズにリフォームが行えます。商品の選定などを考えると、2カ月程度前の8月ごろから業者に相談し始めるとよいでしょう。

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浴室タイルをリフォームするなら業者に依頼するほうが安心

浴室のタイルは、簡単な補修なら自身で行えますが、タイルの破損がひどかったり、下地までヒビが入っていたりした場合は、DIYでは難しいでしょう。床タイルの施行は、水漏れしないように下地の施行を行ったり、耐水性や耐久性のあるタイルを選んで、しっかりと施行する必要があります。

劣化や痛みの激しい浴室タイルをリフォームする際は、業者に依頼したほうが安心です。その際は、満足のいくリフォームにするために、信頼できる業者を選んで依頼することをおすすめします。

▼書籍
  • 建築工事研究会『積算資料ポケット版 リフォーム編 2023年度版』一般社団法人経済調査会 2022
  • 建築資料研究社『積算ポケット手帳2022-2023 設備編』2022
  • 田村誠邦・甲田珠子『プロのための住宅・不動産の新常識』エクスナレッジ 2019
  • 菊池克弘『住宅リフォーム重要事項32選』都市環境建設 2015
  • 『図解 リノベーション大百科』エクスナレッジ 2022
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