千代田区にお住まいの方で、リフォーム工事をお考えでしたら、自治体の設置している補助金を使って工事費用を安くできる可能性があります!
本記事では、千代田区にある、バリアフリー化・省エネルギー化・環境対策・耐震化の工事に出る補助金制度の調査結果と、補助条件・金額の決まり方などをわかりやすく解説します。
- 千代田区でリフォームにおりる補助金は主に7種類
- 千代田区の制度ではバリアフリー化・耐震化・省エネルギー化などの工事が補助金の対象
- 補助金制度を利用するためには着工前に区の担当窓口に相談する。
千代田区にあるリフォーム補助金制度は?
千代田区にある家の工事を対象にした主な補助金制度は、以下の4つです。
分類[/text]
| 制度名 | 補助金額 |
---|---|---|
バリアフリー化 | 高齢者福祉住環境整備事業 | 事務手数料を除く実費相当額 補助率ではなく限度額の設定 |
防災対策 | アスベスト除去工事補助 | (住宅の倉庫・駐車場、分譲・賃貸の共同住宅の共用部分(廊下等・機械室・受水槽室・駐車場等)) 補助率:2/3 補助限度額:100万円 |
耐震化 | 千代田区住宅付建築物耐震改修促進事業 | <改修> 単位面積当たりの限度額:51200円/㎡ 一般道路沿道 補助率 :23% 補助金限度額:150万円 緊急輸送道路沿道 補助割合:2/3 補助金限度額:430万円 |
省エネルギー化 | 千代田区省エネルギー改修等補助 | 【補助率】戸建住宅、共同住宅及び長屋:23%、マンション:3分の1 詳細は後述 |
その他 | 千代田区土砂災害特別警戒区域内建築物の安全対策工事補助 | 〈改修〉戸建住宅・マンションの場合 補助割合:1/2 補助金限度額:168万円 |
バリアフリー化 | 高齢者向け返済特例制度補助事業 | 事務手数料を除く実費相当額(補助率ではなく限度額の設定) |
耐震化 | 千代田区木造住宅耐震促進事業 | <診断> 補助割合:100% 補助金限度額:15万円 <改修> 補助割合:100% 補助金限度額:120万円 |
制度①|高齢者福祉住環境整備事業
千代田区で高齢者の居住する住居のリフォームを行った場合、「高齢者福祉住環境整備事業支援金」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 指定なし |
---|---|
補助金額 | 事務手数料を除く実費相当額 (補助率ではなく限度額の設定) |
問い合わせ先 | 03-5211-3607 |
制度公式サイト | https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/sumai/jutaku-02.html |
制度概要
「高齢者福祉住環境整備事業」は、高齢者の居住する住居のリフォームを行う場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
高齢者福祉住環境整備事業の補助金額は、事務手数料を除く実費相当額となります。限度額は10万円となっております。
補助金が降りる条件
- 要介護者と認定された人が居住している人
- 区内に引き続き1年以上居住していること
- 世帯の年間所得が1千万円以下であること
- 世帯全員(住民税を課税されているものに限る。)が住民税を滞納していないこと
- 区内の民間賃貸住宅に転居すること
- 生活保護法による住宅扶助や他の公的制度による家賃補助等を受けていないこと
制度②|アスベスト除去工事補助
千代田区でアスベストによる被害対策を目的としたリフォームを行った場合、「高齢者福祉住環境整備事業支援金」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 令和4年4月1日~12月9日(令和5年のスケジュールは未発表) |
---|---|
補助金額 | (住宅の倉庫・駐車場、分譲・賃貸の共同住宅の共用部分(廊下等・機械室・受水槽室・駐車場等)) 補助率:2/3 補助限度額:100万円 |
問い合わせ先 | 03-5211-4310 |
制度公式サイト | https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/kenchiku/taishin/jutakutsukikenchikubutsu-josei.html |
制度概要
「高齢者福祉住環境整備事業」は、千代田区でアスベストによる被害対策を目的としたリフォームの場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
高齢者福祉住環境整備事業の補助金額は、住宅の倉庫・駐車場、分譲・賃貸の共同住宅の共用部分(廊下等・機械室・受水槽室・駐車場等)が対象になります。補助率は2/3、補助限度額は100万円です。
補助金が降りる条件
補助金が降りる条件は、千代田区内の民間建築物であることです。
その他の条件・補足
予算額を超えた場合、期間内でも終了する場合があります。調査費用は原則無料ですが、建物の規模などによっては利用できない場合があります。
制度③|千代田区住宅付建築物耐震改修促進事業
千代田区で地震対策を目的とした戸建てや長屋のリフォームを行った場合、「高齢者福祉住環境整備事業支援金」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 指定なし |
---|---|
補助金額 | 改修> 単位面積当たりの限度額:51200円/㎡ 一般道路沿道 補助率 :23% 補助金限度額:150万円 緊急輸送道路沿道 補助割合:2/3 補助金限度額:430万円 |
問い合わせ先 | 03-5211-4310 |
制度公式サイト | https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/kenchiku/taishin/jutakutsukikenchikubutsu-josei.html |
制度概要
「千代田区住宅付建築物耐震改修促進事業」は、千代田区で地震対策を目的とした戸建てや長屋のリフォームを行った場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
千代田区住宅付建築物耐震改修促進事業の補助金額は、以下の通りとなります。単位面積当たりの限度額は、51200円/㎡です。
- 一般道路沿道:補助率 :23% 補助金限度額:150万円
- 緊急輸送道路沿道:補助割合:2/3 補助金限度額:430万円
補助金が降りる条件
- 木造以外の建築物
- 建築物の過半の用途が住宅以外である建築物
- 昭和56年5月31日以前に建築確認を得た建築物
- 建築物の所有者が居住する住戸を含む建築物
- 耐震診断の結果、耐震性が不足している建築物
その他の条件・補足
建築基準法上の違反がある場合には、是正することが条件です。
補助対象となる所有者は、以下のいずれかに限ります。
個人(個人事業主の方はお問い合わせください)
中小企業基本法に定義される中小企業者相当である者
制度④|千代田区省エネルギー改修等補助
千代田区で省エネルギーを目的とした戸建てや長屋のリフォームを行った場合、「高齢者福祉住環境整備事業支援金」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 令和4年7月19日(火)~令和5年1月20日(金)予定 |
---|---|
補助金額 | 特定の工事の工事費用に応じて決定 |
問い合わせ先 | 03‐5320‐5459 |
制度公式サイト | https://www.juutakuseisaku.metro.tokyo.lg.jp/juutaku_seisaku/shouene.html |
制度概要
「千代田区省エネルギー改修等補助」は、千代田区で省エネルギーを目的とした戸建てや長屋のリフォームを行った場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
千代田区省エネルギー改修等補助の補助金額は、以下の通りとなります。
区分 | 補助率 | 上限額 | ||
---|---|---|---|---|
省エネ診断 | 対象経費の3分の2 | 設定なし | ||
省エネ設計 | 対象経費の3分の2 | 設定なし | ||
省エネ改修 | 全体改修 | 戸建住宅 | 対象経費の23% | 省エネ基準に相当する場合:766,000円/戸 ZEH水準に相当する場合 :1,025,000円/戸 |
共同住宅等 | 対象経費の23% | 省エネ基準に相当する場合:3,800円/㎡ ZEH水準に相当する場合 :5,000円/㎡ |
||
マンション | 対象経費の3分の1 | 省エネ基準に相当する場合:5,600円/㎡ ZEH水準に相当する場合 :7,400円/㎡ |
||
部分改修 | 戸建住宅 | 対象経費の23% | 省エネ基準に相当する場合:766,000円/戸 | |
共同住宅等 | 対象経費の23% | 省エネ基準に相当する場合: 3,800円/改修に係る室の床面積(㎡) ZEH水準に相当する場合 : 5,000円/改修に係る室の床面積(㎡) |
||
マンション | 対象経費の3分の1 | 省エネ基準に相当する場合: 5,600円/改修に係る室の床面積(㎡) ZEH水準に相当する場合 : 7,400円/改修に係る室の床面積(㎡) |
補助金が降りる条件
- 全体改修の場合、省エネ改修後の住宅が省エネ基準又はZEH水準に相当すること(第三者認証必要)
- 部分改修の場合、仕様基準を満たすように改修する工事であって、複数の開口部の改修を含むこと(第三者認証不要)
- 改修後に耐震性が確保されること
制度⑤|千代田区土砂災害特別警戒区域内建築物の安全対策工事補助
千代田区で土砂災害を目的とする戸建てや長屋のリフォームを行った場合、「高齢者福祉住環境整備事業支援金」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 指定なし
申し込み総額が予算額に達した時点で受付終了 |
---|---|
補助金額 | 〈改修〉戸建住宅・マンションの場合
補助割合:1/2 補助金限度額:168万円 |
問い合わせ先 | 03-5211-4310 |
制度公式サイト | https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/kenchiku/kisonkenchikubutsu/josei.html |
制度概要
「千代田区土砂災害特別警戒区域内建築物の安全対策工事補助」は、千代田区で土砂災害を目的とする戸建てや長屋のリフォームを行った場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
千代田区土砂災害特別警戒区域内建築物の安全対策工事補助の補助金額は、以下の通りとなります。
補助金が降りる条件
土砂災害に対する建築物の安全性の向上を目的とする工事で、建築基準法の規定に適合するために行う以下の工事
- 塀(防護壁)の設置工事
- 外壁改修工事
- 建替え工事
制度⑥|高齢者向け返済特例制度補助
千代田区で高齢者向けの戸建てや長屋のリフォームを行った場合、「高齢者向け返済特例制度補助」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 指定なし 申し込み総額が予算額に達した時点で受付終了 |
---|---|
補助金額 | 事務手数料を除く実費相当額 補助率ではなく限度額の設定 |
問い合わせ先 | 03-5211-3607 |
制度公式サイト | https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/sumai/jutaku-02.html |
制度概要
「高齢者向け返済特例制度補助」は、千代田区で高齢者の居住する住宅や戸建てのリフォームを行った場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
高齢者向け返済特例制度補助の補助金額は、以下の通りとなります。
区分 | 補助額 |
---|---|
家賃等債務保証制度保証料 | 初回保証料相当額(限度額5万円) |
東京都防災・建築まちづくりセンター実施の 「安心居住制度」の「見守りサービス」の利用 |
利用経費の2分の1 |
補助金が降りる条件
次のいずれかの世帯に該当すること
- 高齢者世帯:60歳以上のひとり暮らしの者、または60歳以上の者のみで構成される世帯
- 障害者世帯:身体障害者手帳4級以上、愛の手帳3度以上、精神障害者保険福祉手帳3級以上のいずれかを有する者のみ、またはその者を含んで構成される世帯
- ひとり親世帯:18歳未満の児童およびその児童と同居し扶養する父もしくは母またはこれに準ずる者のみで構成される世帯
- 世帯の合計月額所得が26万8千円以下であること(所得額の算出は公営住宅法施行令に定める収入の例による)
- 区内に引き続き1年以上居住していること
- 区内の民間賃貸住宅へ転居すること
- 緊急連絡先(親族・友人または知人等)があること
- 保証人が立てられないこと
制度⑦|千代田区木造住宅耐震促進事業
千代田区で木造住宅のリフォームを行った場合、「高齢者福祉住環境整備事業支援金」を申請して補助金を受け取れる可能性があります。
受付期間 | 指定なし 申し込み総額が予算額に達した時点で受付終了 |
---|---|
補助金額 | <診断> 補助割合:100% 補助金限度額:15万円 <改修> 補助割合:100% 補助金限度額:120万円 |
問い合わせ先 | 03-5211-4310 |
制度公式サイト | https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/machizukuri/kenchiku/taishin/mokuzojutaku-josei.html |
制度概要
「千代田区木造住宅耐震促進事業」は、千代田区で木造住宅のリフォームを行った場合、自治体が費用の一部を補助するというものです。
補助金額
千代田区木造住宅耐震促進事業の補助金額は、以下の通りとなります。
補助金が降りる条件
- 木造在来軸組工法により建築された木造住宅(併用住宅を含む)
- 昭和56年5月31日以前の旧耐震基準により設計・建築された建築物
- 居住者のいる建築物
その他の条件・補足
令和7年度以降、以下の住宅も対象となります。
- 65歳以上の高齢者のみの世帯(75歳以上の高齢者のみの世帯を除き、所得制限があります。)
- 要介護3以上の方を含む世帯
- 重度心身障害者(身体障害者手帳1~2級、愛の手帳1~2度)を含む世帯
- 精神障害者(精神障害者保健福祉手帳1~2級)を含む世帯
千代田区のリフォーム補助金の申請の流れ
リフォームの補助金の支給は、工事・改修を行う前に相談や申請をしなければならないものが多く、予算も限られています。
補助金を受け取りたい場合は、見積もりや申請にかかる時間を見越して、早めに取り掛かりましょう。
手続きにかかる期間
補助金の申請手続きの各段階にかかる期間は以下が目安です。
- 業者を呼んでから見積もりが届くまでは1ヶ月~1ヶ月半
- 申請から支給決定通知は約3~4週間
- 工事完了報告から補助金振込は約1ヶ月
自治体によって多少異なる場合がありますので、詳細に知りたい場合は補助金制度の担当課まで問い合わせください。
申請手順
実際の補助金の申請は、次のような流れになっています。
- 区への相談
- 建物の状態の確認
- 補助金交付申請
- 交付決定通知
- 工事契約・施工
- 区への工事完了報告
- 補助金・補助金の請求
- 補助金・補助金の交付
正しい手順を踏まなければ補助金・補助金の交付がされない場合があるので、申請手順をあらかじめ確認しましょう。
各補助金制度の具体的な申請手順
各補助金制度の具体的な申請手順は次の通りです。
step1 区へ相談する
補助金を使用できる場合、申請手順や条件の確認を含め、まずは区へ相談しましょう。
step2 事前調査・現地確認
補助金が使用可能か、市が派遣した業者などによる事前調査や現地確認が必要な場合があります。
事前調査の有無は申請する補助金の種類により異なります。分からない場合は市へ相談する際に質問してください。
step3 補助金の交付申請
申請前に施工業者と契約すると補助金が受け取れない場合があるので、まずは申請書類を揃えましょう。
step4 交付決定の通知を受ける
市が申請書類を確認し、不備が無ければ決定通知を受けます。
step5 工事契約・施工
決定通知を受け取り、契約可能となったら施工業者を決定しましょう。
施工内容に問題が無ければ契約し、施工を開始します。
step6 市へ工事完了報告をする
工事が完了したら、市へ完了報告をします。申請内容と違いがないか現地確認がある場合もあります。
step7 補助金・補助金の請求
工事完了報告で不備が無ければ、速やかに補助金の申請を行いましょう。
step8 補助金・補助金の交付
完了報告書や申請の内容を審査し、受理されると「交付金交付確定通知書」の交付や補助金の交付が行われます。
千代田区でのリフォーム業者の探し方
千代田区にお住まいの方でリフォーム業者にまだ心当たりがない方向けの、相談窓口 があります。
- 千代田区内の優良業者の紹介
- 千代田区内のリフォーム工事の適正金額・相場
- 面倒な相見積もりの手配の代行
補助金制度や、あなたの地域のデータに詳しい相談員が、上記を一切無料でご回答・アドバイスします。
本ページから問い合わせをすれば相見積もりをとったあと、依頼する業者以外へのキャンセル連絡を相談員へ代行可能です。
費用が高くトラブルを起こしやすい業者を避け、安心・リーズナブルな業者と出会うためには、相見積もりの取得が非常に有効です。
相談員の手配した業者の中から、かならず工事を決める必要もありません。
費用相場の照会だけでも下記のリンクから、お気軽に問い合わせください。
まとめ
千代田区のリフォームに関する補助金に関する情報を紹介しました。
千代田区に住んでいる方は、市のホームページなどで調べて受け取れる可能性のある補助金がないか探してみましょう。
また補助金の種類だけでなく、申請期限や条件にもしっかり目を通すのを忘れないでください。申請可能な補助金額も自分の所得や立場などと照らし合わせて調べてみましょう。
当サイトでは適正金額のチェック、業者の相見積もりができるのでリフォームを検討の際は、ぜひご利用ください。