「予算500万円以内でリフォームしたいけれども、どれくらいリフォームできるだろうか」とお悩みの方は多いのではないでしょうか?
本記事では、費用500万円でできるリフォームについて、施工事例を踏まえて解説します。
また、各リフォームの費用相場や費用を抑えるコツについても紹介するため、ぜひ本記事を参考にしていただければ幸いです。
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予算500万円以内の一戸建てリフォーム事例
まずは実際に500万円以内で一戸建てのリフォームを行った実例を4つご紹介します。
– | 事例① | 事例② | 事例③ | 事例④ |
---|---|---|---|---|
リフォーム内容 |
間取りはそのまま家全体リフォーム |
間取りを大幅変更。無垢のリビング |
水回り4点を交換+外壁・屋根 |
外壁・屋根に特化。外観を一新 |
費用 | 441万円 | 500万円 | 413万円 | 447万円 |
リフォーム箇所 |
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事例①費用441万円で3LDKの一戸建てをフルリフォーム
築15年の一戸建てにおいて、LDK・浴室・洗面台・洋室・和室のフルリフォームを行った事例です。施工期間は2か月でリフォーム費用の総額は441万円となっています。
LDK
フローリングと壁紙の張り替え、キッチンの交換を行っています。LDK工事の費用は120万円です。
浴室
タイル地の浴室を掃除が楽なパネル材のユニットバスに更新。暖房機・換気扇の交換も行っています。浴室工事の費用は77万円です。
洗面台
洗面台はコンパクトな幅のものに交換。空いたスペースに収納棚を設置しています。洗面室のリフォーム費用は36万円です。
トイレ
トイレの交換に加え内装も一新しています。トイレ工事の費用は28万円です。
和室
和室と洋室の内装リフォームも行っています。和室工事の費用は21万円。洋室工事の費用は3部屋で合計66万円です。
出典:山商リフォームサービス(事例および画像)事例②費用500万円で築40年の戸建てのスケルトンリフォーム
築40年の一戸建てにおいて、間取り変更を伴う内装・設備のフルリフォームを行った事例です。施工期間は2か月でリフォーム費用の総額は500万円となっています。
和室
最低限の柱だけを残し、内装も一新。和モダンな空間に。
間取り
居室や廊下だった部分をすべて一体化して広々として空間を確保。
出典:Nasa Home(事例および画像)
事例③費用413万円で水回り4点+外壁・屋根塗装
築27年の一戸建てにおいて、水回り設備4点の交換リフォームに加えて外壁塗装・屋根塗装を行った事例です。施工期間は45日でリフォームにかかった総額は413万円となっています。
キッチン
キッチン周りは明るい色の床材に上張りしたことで、雰囲気の良い仕上がりになっています。フローリングとの境目は段差をなくし、バリアフリーにもなっています。キッチン工事の費用は60.7万円です。
浴室
浴室の壁柄が映えるユニットバスへリフォームしました。浴室工事の費用は52.2万円です。
洗面台
洗面室は同じサイズで収納スペース多めの洗面化粧台に交換しました。洗面室のリフォーム費用は10.8万円です。
トイレ
トイレの交換と一緒にクロスの張り替えも行ってます。トイレ工事の費用は22.6万円です。
出典:山商リフォームサービス(事例および画像)事例④費用447万円で屋根・外壁・ベランダを一新
築25年の一戸建てにおいて、外壁塗装・バルコニーの交換・躯体補修工事を行い外装を一新した事例です。施工期間は2か月でリフォーム費用の総額は447万円となっています。
施工前は西洋風の外観でしたが、施工後は落ち着いた色合いのシンプルモダンな仕上がりになっています。
出典:山商リフォームサービス(事例および画像)500万円以内で納得のリフォームをする4つのコツ
予算が500万円であれば、大掛かりにならなければ大抵のリフォームは可能です。しかし、あれもこれも詰め込みすぎると、どこかで妥協しなければならない点も出てくるでしょう。
そのため、500万円以内でも納得のリフォームを行うために、以下のポイントを抑えておきましょう。
- リフォームする場所の優先順位をつける
- 設備や建材のグレードを抑える
- 予算がかからない工法を選択する
- 複数の業者から相見積もりをとる
ここでは、500万円以内で納得のリフォームをする4つのコツについて、順に詳しく解説していきます。
リフォームする場所の優先順位をつける
500万円以内で納得のリフォームを目指す場合、まずはリフォームする場所の優先順位をつけることが大切です。なぜならリフォームする場所が多いほど、費用が高くなりやすいからです。
例えば、リビングを全面的にリフォームする場合、家族の誰かは壁紙の張り替えまでは必要ないと考えているケースもあります。まずは家族で話し合い、どこからリフォームにしたいかを決めましょう。
ただし、安全な住まいを実現するためにも、戸建ての場合は耐震補強が必要かどうかも確認しておくことをおすすめします。
設備や建材のグレードを抑える
費用を抑えるには、導入する設備や使用する現在のグレードを抑えることがおすすめです。同じような設備や建材でも、グレードが違うとコストは大きく変動し、2倍近い差になることも少なくありません。
グレードが低いからといって性能面で優れているというわけではなく、安くてもコスパのよい優れた商品は多数あります。どれがよいかわからない場合は、業者に予算の上限を伝え、その範囲内で購入できるコスパのよいものはないか尋ねてみるとよいでしょう。
また、リフォーム業者によっては「水回り4点パック」で100~200万円などのプランを用意していることもあります。業者指定の製品であるため選択肢は少ないですが、その分他の箇所のリフォームに予算を割り当てられるでしょう。
予算がかからない工法を選択する
リフォームの工法によっては、500万円の予算をオーバーする可能性があるので注意が必要です。なぜなら工法によっては大掛かりな工事となるため、費用が高額になりやすいからです。
例えば間取りや水回りの変更、壁や床は一から作らず張り替えることなどが挙げられます。オリジナル(造作)ではなく、できるだけ既製品を利用することで不要なコストを減らせます。
複数の業者から相見積もりをとる
500万円以内で納得のリフォームを目指す場合、リフォームプランの見積もりを複数社に依頼することが大切です。なぜなら、同じリフォームプランでもリフォーム業者によって料金が異なるからです。
例えば見積書の内訳を見て、別途費用が発生しないことを確認しなければなりません。業者によって見積書の記載方法が異なるため、きちんと確認しないと予算オーバーになる可能性が高まります。
複数社に見積もりを依頼することで料金を比較できるだけでなく、予算オーバーを回避しやすくなります。まずは一括見積もりサイト「ヌリカエ」 を利用して信頼できる業者を見つけましょう。
箇所別のリフォーム費用の目安一覧
それぞれのリフォームにかかるおおよその費用相場を把握しておくことで、リフォームプランを立てやすくなります。
一戸建てにお住まいの場合は、劣化度合いや築年数に応じて、屋根・壁のリフォームや耐震補強工事も検討してみると良いでしょう。
特に、築年数が30年以上の住宅の場合、経年劣化により新築時の耐震・断熱性能が維持できていない可能性があります。こちらは優先的にリフォームすることをおすすめします。
リフォーム箇所 | リフォーム内容 | 費用相場 |
---|---|---|
水回り | キッチンの交換 | 80万円~150万円 |
ユニットバスの交換 | 60万円~150万円 | |
トイレの交換 | 20万円~40万円 | |
洗面台の交換 | 20万円~30万円 | |
内装 | 畳をフローリングにする | 20万円~35万円 |
壁クロスの貼り替え | 6万円~30万円 | |
外装 | スレート屋根の塗り替え | 20万円~80万円 |
外壁の塗り替え | 50万円~150万円 | |
その他 | 階段の改修 | 20万円~100万円 |
耐震補強(金物使用) | 20万円~60万円 | |
二重窓の設置 | 5万円~12万円 |
「住宅部位ごとのリフォーム費用」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>水回りリフォームの費用
>>内装(床・壁・天井)リフォームの費用
>>屋根の塗り替え費用
>>外壁の塗り替え費用
>>階段のリフォーム費用
500万円のリフォームは補助金を活用しよう
補助金を活用することで、予算500万円のリフォームの費用負担を減らせるでしょう。
本章では、リフォームで使える補助金制度について詳しく解説していきます。
リフォームで使える補助金制度
消費者のリフォームの費用負担を減らすために、国や自治体は補助金制度を設けています。支給条件や補助金額がそれぞれ異なるため、あらかじめ把握しておくことをおすすめします。
以下の表に、リフォームで利用できる補助金制度の内容や条件をまとめています。
補助金の種類 | 内容 | 条件 |
---|---|---|
長期優良住宅化リフォーム | ・住宅を良質な状態で長期間居住するために、耐震性や省エネ性の高い工事を行った場合に支給される補助金制度 ・施工費用の3分の1程度(上限80~210万円) |
・インスペクション(建物状況調査)の実施 ・リフォーム履歴や維持保全計画の作成 ・耐震性や省エネ性といった一定の性能を満たすこと |
子育てエコホーム支援事業 | ・子育て・若者世帯が高い省エネ性能を有する新築住宅を取得する、または世帯要件に関わらず住宅の省エネ改修を行ったときに支給される補助金制度 ・リフォームにおいて、子育て世帯・若者夫婦世帯の場合は上限60万円。一般世帯の場合は上限30万円 |
・エコ住宅設備の設置や外壁の断熱改修など必須項目がある ・合計補助金額が5万円以上であること ・自分で所有し、居住するためのリフォームであること |
断熱リフォーム支援事業 | ・省エネ性が高く、高性能な断熱改修を行った場合に支給される補助金制度 ・改修費用の3分の1程度(最大120万円) |
・15%以上の省エネ効果が見込まれる断熱改修である ・高断熱な窓を使用した今の断熱改修である |
介護保険制度 | ・要介護者のためにバリアフリーリフォームを行う場合の介護保険による補助金制度 ・支給限度基準額は20万円(自己負担額は1~3割) |
・介護保険受給者が対象 ・段差の解消だけでなく、手すりの設置や洋式トイレへの変更なども支給対象 |
三世代同居世帯リフォーム支援事業 | ・三世代同居に対応したリフォームを行った場合に支給される自治体の補助金制度 ・補助金の金額は各自治体によって異なる(例:兵庫県の場合 最大135万円) |
・キッチン、浴室、トイレ、玄関の増設 ・リフォーム後に上記の場所が複数となる工事である |
住宅耐震化促進事業 | ・耐震診断や耐震改修工事を行った場合に支給される自治体の補助金制度。 ・補助金の金額は各自治体によって異なる(例:石川県の場合150万円まで全額補助。最大200万円) |
・1981年6月1日より前に旧耐震基準に沿って建てられた建物が対象 ・木造の戸建て住宅 |
このようにリフォームで利用できる補助金の種類は多いため、リフォームを行う前に制度の対象であるかどうか確認しておきましょう。
条件があるため適用できるか事前に確認しておく
本記事でご紹介した補助金制度は、年度によって変更があるケースもあります。実際に利用する際には公式サイトなどで最新の情報を確認することをおすすめします。
なお、リフォーム業者は各種補助金制度に詳しいため、見積もりを依頼する際に相談してみるとよいでしょう。
理想のリフォームを500万円で実現しよう
500万円以内でできるリフォームは多岐にわたります。理想の住空間を手に入れるために、リフォーム場所に優先順位をつけて500万円以内で納得のリフォームを実現しましょう。
なお、リフォーム業者探しや見積もり依頼がまだ済んでいないという場合には、優良リフォーム業者紹介サービス「ヌリカエ」 の利用もおすすめです。
入力した条件によってリフォーム業者を検索できる他、一括で相見積もりの依頼をすることも。無料で利用できますので、ぜひお気軽にご利用ください。
グレードやオプションにもよりますが、水回り設備4点(キッチン、バスルーム、トイレ、洗面台)の交換、内装(壁・床・天井)更新を含むフルリフォームができます。詳しくはこちらをご覧ください。
リフォームする場所の優先順位をつける、設備や建材のグレードを抑える、リフォームプランを複数の業者で見積もりをとる、予算がかからない工法を選択するなどの方法があります。詳しくはこちらをご覧ください。