床暖房設置の費用相場を解説!後付けするときの工事方法は?

  • 【更新日】2023-12-08
床暖房設置の費用相場を解説!後付けするときの工事方法は?

暖房設備のリフォームとして、床暖房の導入は人気です。しかし、費用がどれくらいかかるのか分からなかったり、そもそも導入が可能なのかが心配だったりして、リフォームを躊躇してしまう人は多いです。

床暖房を設置する際の費用や導入の条件、上手に行うポイントなどを知って、スムーズにリフォームを進めていきましょう。

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床暖房は戸建てでもマンションでも後付けできる

床暖房の設置をご検討の方は、「そもそも床暖房って後付けできるの?」と気になられる方も多いと思います。

結論、床暖房は戸建てでもマンションでも家の構造に関わらず後付けすることができます。ただし、ガスを利用しているか、オール電化にしているかによって導入できる床暖房の設備が異なるので注意しましょう。

一方、マンションの場合は管理規約上工事ができない場合もあるので、必ず事前に確認しておきましょう。

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床暖房の種類と設置費用

床暖房には2種類あり、それぞれで設置費用が異なります。電気ヒーター式は1畳あたり4~8万円温水循環式は1畳あたり5~10万円となっています。

部屋の広さ 電気ヒーター式 温水循環式
6畳 24万~48万円 30万~60万円
8畳 32万~64万円 40万~80万円
10畳 40万~80万円 50万~100万円
12畳 24万~96万円 60万~120万円
16畳 64万~124万円 80万~160万円
18畳 72万~144万円 90万~180万円
20畳 80万~160万円 100万~200万円

※上記は目安金額です

電気ヒーター式

電気ヒーター式の床暖房は電熱線のヒーターが内蔵されたパネルを床下に設置し、そのパネルを直接電気で温めるものです。

出典:兵備株式会社

メリット ・工事がシンプルなので導入しやすい
・工事範囲が狭い場合は初期費用が安く、コスパが良い
・オール電化の家でも使える
デメリット ・工事範囲が広い場合は初期費用が高い
・暖かさにムラが出る場合がある(電熱線の結合部分)
・暖まるのに時間がかかる
・長く触れていると低温やけどのリスクもある

パネルを床下に設置するだけの工事なので、導入しやすいのがポイントです。一方、このパネル1枚の費用が高いため、初期費用が高いです。また、温まるのに時間がかかるため、導入範囲が広ければ広いほど設置費用が高くなります。

しかし、温水循環式と違って熱源機の設置が不要なので、キッチンや脱衣所などの限られたスペースに導入するのであればお得です。

温水循環式

温水循環式の床暖房はボイラーなどの熱源機でお湯(温水)を作り、配管を通じてパネルを温めるものです。

出典:兵備株式会社

メリット ・暖まるのが速く、電気代が抑えられる
・ムラなく均一に温めることができる
・低温やけどの心配なし
デメリット ・配管工事や熱源機の設置が必要なので初期費用が高くなる
・熱源機が故障すると部品交換が必要になる

温水式は暖まるのが速いため、その分電気代が抑えられるのが嬉しいポイント。また、温度のムラもなく、低温やけどのリスクもないので、子どもがいる家庭などは安心です。

一方、温水式は温水パネルや温水配管、熱源機の設置や配管工事など施工の手間がかかるため、導入する際のハードルが高い傾向にあります。

しかし、リビングなどの広い範囲で導入する場合は電気ヒーター式に比べて電気代などが安くなるため、長期的に見るとお得になります。

参考:床暖房で快適.com

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床暖房の工事方法と設置費用

床暖房の工事方法は、直貼り全面張り替えの2種類があります。それぞれで工事費用が変わってくるので注意しましょう。

リフォーム内容 費用
床に直貼りする(重ね張り) 5万~8万円
床を全面張り替えする 8万〜11万円
熱源機の設置(※温水式のみ) 30万~100万円

床に直貼りする

出典:日本床暖房工業会|既築住宅リフォームにおける 設置工法

現在の床に直接床暖房を直貼りする方法では、1畳あたり5万~8万円と比較的安く施工できます。また、工事期間は1~2日程度です。

ただし、直貼りする方法では床暖房部分だけ周囲よりも1~2cm程度高くなってしまいます。そのため、段差が不格好に見えたり、日々の生活の中でつまづいたりすることもあるので注意が必要です。

床を全面張り替えする

出典:日本床暖房工業会|既築住宅リフォームにおける 設置工法

既存の床を剥がして全面を張り替える方法では、1畳あたり8万~11万円が相場です。既存の床を剥がす手間があるため、直貼りの場合よりも費用が高くなります。

ただし、床暖房に変更しても段差ができないため、見栄えや転倒をリスクを心配は必要はありません。小さな子どもがいる家庭やバリアフリーな環境を作りたい家庭は全面張り替えにしたほうが安心できるでしょう。

張り替えの場合は工事期間は4~5日程度です。

熱源機の設置

温水式の床暖房では既存の設備で熱を確保できない場合に熱源機を設置しなければなりません。熱源機は電気とガス、それぞれ併用する3つの種類があり、それぞれで費用相場が異なります。

費用が高いのは電気式で50~100万円程度することが多いです。ガス式の場合は25~50万円程度と初期費用は比較的安価です。電気とガスを併用する場合も比較的安価なものが多く、10~50万円程度が相場といえるでしょう。

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床暖房の光熱費(電気・ガス代)

床暖房の設置は初期費用だけではなく、その後のランニングコストも正しく把握しておく必要があります。ランニングコストは電気ヒーター式と温水式で異なります。

部屋の広さ 電気ヒーター式 温水循環式(電気・ガス)
6畳 約1,800~3,900円 約2,100~2,900円
8畳 約2,800~6,100円 約2,800~3,900円
10畳 約3,300~7,300円 約3,900~4,900円
12畳 約3,900~8,500円 約4,900~6,100円
16畳 約5,200~11,500円 約6,500~8,200円
出典:Looopでんき公式サイト

電気ヒーター式と温水循環式では、温水循環式の方がランニングコストは安くなります。また、温水循環式の中でも電気床暖房とガス床暖房がありますが、電気床暖房の方が安くなります。

床暖房の導入を考える際には、設置後の光熱費も考慮して検討しましょう。

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床暖房を後付けするメリット・デメリット

これから床暖房の設置を検討している方は、床暖房を設置するメリット・デメリットも正しく把握しておきましょう。

床暖房を後付けするメリット

床暖房を後付けするメリットは以下の通りです。

床暖房を後付けするメリット
  • 足元から暖かくなる
  • エアコンと違い、空気が乾燥しにくい
  • 他の暖房器具のように場所を取らない
  • 他の暖房設備よりも耐用年数が長い
  • 小さな子どもがいても安心

床暖房は足元から部屋全体を温めることができるので、暖かさを感じやすいという点が大きなメリットです。また、エアコンのように風が出るわけではないので、空気が乾燥せず長時間温めていても快適に過ごせます。

また、ヒーターやストーブなどの暖房器具は小さな子どもがいる家庭では危ないですが、床暖房であればその危険もなく、安心して部屋を暖められます。

床暖房を後付けするデメリット

床暖房を後付けするデメリットは以下の通りです。

床暖房を後付けするデメリット
  • 部屋全体が暖まるのに時間がかかる
  • 初期費用が高い
  • ランニングコストが高い

床暖房のデメリットは、ヒーターやストーブ、エアコンなどの暖房器具に比べて暖まるのに時間がかかることです。床暖房は一気に温めるのではなく、じんわりと暖かくなっていくのでその分時間がかかります。

また、床暖房は他の暖房器具に比べて費用がかかるのもデメリットの1つです。設置費用やランキングコスト、メンテナンス費用など必要となる費用が多いですので、注意しましょう。

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床暖房設置リフォームの注意点

床暖房の設置リフォームを成功させるには、次の注意点を知っておくことが大切です。

  • 床暖房のフローリング材の種類はさまざま
  • 床のリフォームは趣向により業者は変わる
  • 建物全体の断熱性にも注意すべき

リフォームで失敗しないためにも、細かいポイントまで押さえて取り組みましょう。

床暖房のフローリング材の種類はさまざま

貼りつけるフローリング材にはさまざまな種類があり、それぞれでコストが異なります。そのため、工費の削減を目指したいなら、使用する床材の選択も重要であり、できるだけ低コストなものを選ぶことが大切です。

床材を選ぶ時には種類やグレードはもちろん、耐熱性が高いかどうかも重視しましょう。業者によって扱っている床材の種類が違うことも多いため、よく相談してから利用するものを決めることが大切です。

床のリフォームは趣向により業者は変わる

どの業者にリフォームを依頼するかは重要であり、大手と中堅、地元の工務店で趣向は異なります。

業者の規模 メリット デメリット
地元工務店 ・シンプルなプランで依頼できる
・費用が安い
・近所なら対応が早い
・依頼できる内容が限定的
・こだわったリフォームは難しい場合もある
中堅会社 ・地元の工務店よりは選択肢が増える
・こだわった内容でリフォームできる
・費用がやや高くなる
大手 ・リフォーム内容の選択肢がもっとも広い
・信頼度が高い
・費用が高くなりやすい
・地域によっては対応が遅れる場合もある

地元の工務店は素早く対応してくれやすいことがメリットであり、近所にあるなら何度も相談して決めやすいです。ただし、規模が小さいことも多く、扱っている部材や可能なリフォーム内容は限定されやすいです。その分費用は安くなるため、リフォーム内容にはこだわらず、コストを抑えたい人におすすめです。

地元の工務店と大きく異なる性質を持つのが、大手の工務店です。大手の工務店は費用が高くなりやすい分、リフォームの自由度は高く、こだわった内容で工事ができます。

ただし、地域によっては営業所が遠くて対応が遅くなったり、利用者が多いことで事前の相談などにあまり時間をかけてもらえなかったりすることもあります。中堅の会社はその中間的な存在であるため、求めるリフォームプランに応じて、利用先を選びましょう。

建物全体の断熱性を確認する

部屋を暖める設備として床暖房は優れていますが、自宅内全体を温めたいなら、建物全体の断熱性を確認しなければなりません。床暖房の設備があっても、建物全体の断熱性が低いと、温まった空気が逃げてしまい、部屋全体が寒いままになりやすいです。

リビングはもちろん、廊下やその他の部屋まで断熱性が高いほうが、建物が全体的に温まりやすくなるため、床暖房を導入する際には断熱リフォームもあわせて視野に入れておきましょう。

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まとめ

床暖房のリフォームは、費用を把握し、綿密な計画を立ててから行うことが大切です。計画なしで進めてしまうも、理想とする仕上がりにならず、完成してから後悔することもあります。事前計画は念入りに立て、自宅に合ったリフォームをして、上手に床暖房を設置しましょう。

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