【格安】理想的な住まいへフルリフォーム|10の方法を紹介

  • 【更新日】2021-09-15
【格安】理想的な住まいへフルリフォーム|10の方法を紹介

現在住んでいる住宅のあちらこちらが老朽化して、フルリフォームを検討しているものの、一体どのくらい費用がかかるのか気になっている人もいるでしょう。 家を全体的に修復するとなると予算はそれなりに必要になるため、できるだけ格安に済ませたいと思うものです。 今回は、フルリフォームにかかる費用相場や、格安にフルリフォームを行う方法、実際にフルリフォームを行った事例などを紹介するので、参考にしていただけたらと思います。

POINT

  • フルリフォームにかかる費用相場は、一戸建てで500万~1,200万円程度、マンションで300万円以上かかる
  • 格安にフルリフォームを行うためには、建材や設備のグレードを上げないようにする、間取りを変更しない、既製品を活用するなどした、できる部分はDIYを行うとよい
  • リフォーム向けのローンを利用したり補助金制度を活用するなどして、予算を確保するための工夫をすることも大切

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

そもそもフルリフォームにかかる費用とは?

フルリフォームと言っても、費用の面が心配、という声をよく聞きます。フルリフォームの相場と言われる費用を一戸建てとマンションに分けて調べてみました。これを見るとかなり幅が有ることが分かります。

戸建てやマンションでの費用相場

一戸建ての場合:250円~1,000万円

場所 リフォーム場所 費用相場
内装 水周り一式 100~200万円
壁・床一式 50~200万円
外装 塗装 70~120万円
張替え 100~250万円
屋根 塗装 30~70万円
張替え 100~250万円
合計 250~1,000万円

内装に関しては、水周りを一式リフォームすると100~200万円、壁や床を一式リフォームした場合は50~200万円程かかります。外装は、補修で済むか新調するかで全く価格は違います。古い家の場合は全塗装になる可能性があり、塗装で70~120万円、全て張替えとなると、100~250万円はかかると見ておいたほうがよいでしょう。

屋根のリフォームには、塗装の場合は30~70万円程、屋根を張替える場合は100~250万円程度かかることは、覚悟しておいたほうがよさそうです。屋根は材質だけでなく、切妻屋根という山形の一般的な屋根や、陸屋根と呼ばれるフラットな形の屋根でも、価格が違います。

これらを合計すると安くても250万円、高ければ1,000万円程度かかります。

マンションの場合:300万円~

工事内容 費用相場
内 装(水回りを含む) 300万円~

マンションの場合は、外壁や屋根はリフォーム出来ません。その分内装にお金をかけることが出来ます。マンションの場合は壁を抜いて、間取りを変更する事も良くあり、そうなると費用はかさみます。

間取りを変更しないフルリフォームでは、トイレ、浴室などの水回りが100万円~200万円程度、リビング・ダイニングのリフォームが150万円~450万円程度、キッチンのリフォームが50万円~150万円程度で、安くて300万円くらいです。

これは一戸建てにも言える事ですが、水回りにハイグレードの設備を使用したり、システムキッチンの設備をグレードアップするとかなり高額になります。

工事以外にかかるフルリフォームの費用

リフォーム代は工事費用だけでは済みません。フルリフォームの間、家に住めない時は、一旦借家住まいになりますから引っ越し代、リフォーム契約書に貼る印紙代、増改築が必要ならば建築確認申請手数料、リフォームの設計費が必要です。

リフォームの設計費(工事費に含まれていない場合) 設計事務所は工事費の10~20%、リフォーム会社は工事費に含まれているか、別途の場合は工事費の5~15%くらいです。
家賃・トランクルーム費用 リフォーム工事にかかる日数により変動するので一概に言えません。
引っ越し費用、トランクルームへの運送代 引っ越し・運送代はは二回分必要です。費用は場所や繁忙期によって変わります。
建築確認手数料(増改築など、大規模なリフォームの時) リフォーム会社や建築士に依頼する時は申請費用と報酬を合わせて10万円~30万円必要です。
駐車場代(職人さんの車を止める) 場所、台数、日数により変動します。
印紙税(工事請負契約書に貼る印紙代) 令和2年3月31日までは軽減措置が取られています
200万円超300万円以下    500円
300万円超500万円以下   1,000円
500万円超1,000万円以下  5,000円
1,000万円超5,000万円以下10,000円 

リフォーム工事の日数によって、変動する点が多いので具体的に幾らとは言えませんが、設計料と建築確認の費用だけでもかなりの額が必要だという事が分かります。更に、引っ越しは2回分かかるので、1回が10万円としても約20万円はかかる事となります。

私のリフォーム費用はいくら?

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【おすすめ】格安フルリフォームを行う10の方法

フルリフォームは高いという先入観で、工事をためらっている方もいらっしゃるでしょう。しかしフルリフォームでも、工夫次第でコストを抑えることは可能です。

  • リフォーム後の生活を明確に描く
  • 地元の優良工務店に依頼
  • 複数のリフォーム業者で見積もりを比較
  • パッケージングされたリフォームを行う
  • 建材や設備のグレードを上げない
  • 間取りや水回りの場所の変更をしない
  • 造作より既製品を活用
  • 壁や床は撤去するより張替え
  • 扉やドアをなくしてしまう
  • 自分でできる部分はDIYを行う

これらの方法を活用して、賢くフルリフォームの費用を抑えましょう。

リフォーム後の生活を明確に描く

リフォームを行う際には、その後の生活をイメージして計画を立てましょう。リフォームによって、どのような生活を実現したいのかを明確に決めておくことをおすすめします。そうすることで不要な工事を削りやすくなり、結果的にコスト削減につながります。

明確なビジョンがないと、プランを考えているうちにあれもこれもやりたいとなり、コストが大幅に増えることも少なくありません。絶対に必要な工事や、妥協できるものとできないものはなにかを決めておくと、最適な内容でコストを抑えたリフォームがしやすいでしょう。

地元の優良工務店に依頼

同じリフォーム内容でも、依頼する業者によってコストが変動することも多く、安価でおすすめなのは地元の優良工務店です。工務店は施工のみを請け負う業者で、下請けではなく依頼した業者が直接工事をします。

リフォーム会社などに依頼すると、実際に工事をするのは下請けの工務店なので、中間マージンが発生して費用が上がることも多いです。つまり、中間マージンが少ないか、まったくない場合ほどコストは下がりやすいといえます。この条件にあてはめると、地元の工務店がもっとも安価になりやすいでしょう。

また、地域の工務店なら広告をそれほど出していないことも多く、余計なコストを出さずに運営しています。そういう意味でも、全国展開の大手工務店よりも安いことも少なくありません。

複数のリフォーム業者で見積もりを比較

フルリフォームは、最初の見積もりが肝心です。まずは契約金額の読み方が分かると交渉に有利となり、トラブルの防止にもつながります。

話し合いでは、記録を取っておくことも重要です。見積もりでは新しい建材の工事単価のみで、古い建材を取り壊す料金が含まれていない時もあるためです。

さらに、複数のリフォーム業者から相見積もりを取る事です。今はネットの時代ですから、自分で足を運ばなくても、各社から見積もりを取る事は可能です。

ここで、同じ条件で相見積もりを取れるのが一括見積サイトです。「ヌリカエ」なら価格だけではなく、どんな業者があるのかを調べることも可能です。

私のリフォーム費用はいくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

パッケージングされたリフォームを行う

フルリフォームの中には、「キッチンはいくらで外壁はいくら」という形を取らずに、「パッケージで全部合わせていくら」というリフォームがあります。

「新築そっくりさん」や「まるで新築くん」では、基本となるリフォームの費用が決まっていて、必要な所だけアップグレードしたり、不要な部分を削っていく形でリフォームします。そうしてコストを下げていくようにしています。

建材や設備のグレードを上げない

新しいトイレやお風呂、床材を入れるなら、せっかくだから良いものにしようという気持ちは分かりますが、例えばトイレなどは、高級品とミドルグレードの価格が倍以上違うという事もあり、安易に高くても良いものをとは思わないほうが良いです。

間取りや水回りの場所の変更をしない

間取りの変更をすると、壁が構造材の一部であった場合は、他の部分を強化しないといけません。壁を抜く費用と、他の構造体を強化する費用が重なって余計高価になります

水回りの場所を変更すると、上下水道の取り回しを変えなければなりませんから、費用が掛かります。キッチンならカウンターだけ延長する、間取りを広く使いたいなら、扉を引き戸に変えれば、そこに収納が作れます。

造作より既製品を活用

収納などを特注しなくても、今は既製品でもシンプルな物や個性的なものがたくさんあります。量産品なので、価格ははるかに安く済みますから価格を抑える事にもつながりますし、工務店や設計者の方から逆に提案されることもあります。

壁や床は撤去するより張替え

壁や床を撤去するより、問題なければ古い建材の上から新しい壁紙や床材を張り付ければ、その分安く仕上がります。壁や床が駄目になっていれば別ですが、まだ使用できるのであれば、作り直すのはコストの無駄になります。

扉やドアをなくしてしまう

ドアや扉は意外とお金がかかるものです。そう考えれば、思い切って設置しないで、目隠しが必要ならばカーテンで隠すようにすれば、ドアを設置する費用はかかりません。ドアや扉を開け閉めするためのスペースも不要になりますし、ないほうがおしゃれに見える所もあります。

自分でできる部分はDIYを行う

収納や壁紙の張替えなど、自分でできるリフォームは意外と多いです、費用も10分の1~3分の1になるので、DIYはおすすめです。100円ショップやホームセンターなどに行くと、さまざまな種類のものが売ってるので、好みのものを選んで家族総出で設置してもよいでしょう。

やろうと思えば、床暖房ですら自分で設置することができるので、コストダウン可能な箇所はたくさんあります。ただし、水回りや電気関係、大きな工事は専門の業者に任せたほうが安全です。

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格安でのフルリフォームは予算確保でも工夫する

いくら格安な手段を選んだとしても、ある程度の資金は必要です。現金払いという方法もありますが、何かの時のために現金は残しておいたほうがよいこともあります。

金融機関によっては、リフォームのためにローンを組めるところもあります。また、他には耐震化などで補助金が出たりする場合もあります

お得なリフォーム向けのローンを利用

住宅金融支援機構の「フラット35」では、リフォームのためのローンもあります。住宅の耐震性を高めるためのリフォームや、60歳以上の方のためのバリアフリーと耐震補強のリフォーム工事に対して、融資を行うローンがあります。

特に、60歳以上の方向けのリフォームは、毎月の返済は金利のみで、元金は相続人が支払うので、年金生活の方にも助かります。

中古住宅を、リフォームやリノベーション前提に取得する際も、フラット35のローンが組めます。フラット35の技術基準をリフォームで満たせれば、フラット35リフォーム一体型のローンが組めます。リフォームの範囲は限定されていないので、水回りや壁紙の張替えにも利用できます。

ほかに、フラット35リノベもあり、省エネや耐震性などの住宅性能を、一定以上向上させる場合には、金利が一定期間引き下がる商品もあります。

補助金や税の優遇で節約

補助金については、以下の表でまとめてみます。

補助金の種類 補助金額 リフォームの区分
2019省エネ改修補助金(住宅に断熱改修を行なうリフォームやリノベに対して補助金が出ます。 最大120万円
(一戸)
改修
次世代住宅ポイント制度(リフォーム)「消費税10%でリフォームする事(令和元年10月1日以降引渡し。) 最大60万ポイント
(一戸)
改修、中古取得でも利用可能
2019地域型住宅グリーン化事業(省エネ性能が向上する断熱改修を行ったリフォームについて。) 最大50万円
(一戸)
改修
2019ネット・ゼロ・エネルギーハウス(ZEH)支援事業(使用エネルギーと自家発電エネルギーがほぼ同じ家を新築又は改修した時。) 70万円~最大125万円
(一戸、新築、改修工事のレベルによる)
改修、新築住宅を取得した時
2019エネファーム設置補助「燃料電池エネファーム(指定の物)を6年以上使用する事で補助が出ます」 最大8万円+α(一台) 改修、新築、中古の取得でも可
2019長期優良住宅化リフォーム補助金(耐久性があり、地震に強く、省エネ性が高く、維持管理がしやすい住宅を取得または改修で補助が出ます) 最大300万円(一戸) 改修、中古の取得をした時
市町村住宅関連補助金(市町村が独自に耐震化などのリフォームに対して補助金を出します。) 各自治体の制度によります 各自治体によります

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格安フルリフォームの3つの事例

費用を安くあげる為にする工夫を行って、結果的に格安でフルリフォームが出来た事例を三つ紹介いたします。各事例どおりにするかより、アイデアが参考になります。考え方を学ぶとよいでしょう。

【事例1】家の個性を生かして古民家が変身

築50年の相続した住宅を、フルリフォームしました。間取りはダイニングと和室の仕切りを取り、広々としたLDK空間に変身させました。結果、家が明るくなり、デザインの良い柱は残して古い家の持つ暖かさを残したスケルトンリフォームとなりました。

工期は3週間ほどでしたが、しかし見栄えはとても良くなったリフォームです。費用は380万円で済みました。

【事例2】延床200㎡を超えた戸建てをリフォーム

広い中古住宅を地方に購入して、住むことにしました。幸い、築20年~30年程と極端に古い家では無かったので、残せるものは残したうえで、予算をオール電化などに振り替えることが出来ました。

奥様が茶道をたしなむ方でしたが、和室は綺麗で、そのまま残せ、地下は物置にするので工事をしないなどして予算の削減が出来ました。工期は40日、費用は286万円で完了しました。

【事例3】間取りを変更しないマンションリフォーム

3LDKのマンションのリフォームでしたが、トイレやユニットバスなどの水回りの設備をグレードダウンして、ミドルクラスのものにして費用を抑えました。和室の畳は、正方形の畳で張替え、交互に色違いに組んで今風のデザインにしました。

その代わり、フローリングやクロスにはハイグレードのものを用い、部屋ごとの雰囲気に合わせて選びました。間取りを変更しなかったのが費用の削減につながり、税込みで370万円ほどでした。

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格安でも理想のフルリフォームを実現しよう

格安でフルリフォームを行う秘訣は、不要な所には徹底してお金をかけないで、本当に望んだところだけに費用をかける事です。キレイにするだけなら、DIYという手段もあるという事です。あとは、工事の他に余計な費用が出ないように、見積もりをできるだけきちんと出してもらう事も重要です。

安価でリフォームを成功させるためには、まず自分にとって本当に何が必要なのかを見極め、そこに集中してお金をかけて、不要な所は思い切って切捨てる眼力が必要です。もう一度計画を見直して、理想の家を作りましょう。

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