リフォームの基礎知識をご紹介!お得な方法や必要期間も紹介

  • 【更新日】2023-12-08
リフォームの基礎知識をご紹介!お得な方法や必要期間も紹介

自宅が老朽化してきたなら、リフォームによって新しく生まれ変わらせることがおすすめです。しかし、ひとくちにリフォームをするといっても、どのような内容で行うのかがわからずに、困ってしまう人は少なくありません。

また、そもそもリフォームとはどのようなものなのか、費用はいくらかかるのかを知らない人もいます。スムーズにリフォームをするためにも、基礎知識を身につけて事前準備を進めていきましょう。

POINT

  • リフォームは原状を大きく改変するリノベーションと違い、修復などを行って原状回復をする作業のこと
  • リフォームの費用相場は、戸建ての内装で500万円前後、戸建ての屋根や外装で700万円前後、マンションの内装で300万円前後かかる
  • リフォームを行うべき箇所は築年数によって変わり、築30年程度たったらトイレや給湯器などの設備を、築40年以上たったらほとんどの設備をリフォームしたほうがよい

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リフォームとリノベーション違い

自宅のリフォームをしようと思った際に、リノベーションとは何が違うのかと疑問に持つ人は多いでしょう。どちらも、古くなった家を新しくするという点は共通していますが、それぞれ目的が異なります。どのような違いがあるのかを知り、自分に必要なのはどちらか判断しましょう。

リフォーム:修理や補修をして元の状態に戻す

リフォームは簡単にいえば原状回復作業で、経年劣化や使用による故障などの不備を、修理したり補修したりして元の状態に戻すことを指します。つまり、古くなったものを交換して、新しいものに置き換えるというイメージを持つとよいでしょう。

古くなった設備を新しくすることで機能性が元通りになるだけではなく、新しい設備を導入することで、新築時より性能が上がることも少なくありません。

例えば、古くなったキッチンの交換と考えても、10年前のキッチンと今のキッチンでは、性能は大きく異なります。基本的には原状回復を目的としていますが、導入する設備次第では、新築以上の仕上がりになることもあるでしょう。

リノベーション:もっと大掛かりな工事

原状回復が目的であるリフォームに対して、リノベーションは原状を大きく改変し、付加価値をつけることを目的とします。そのため、工事はリフォームより大掛かりになりやすく、費用が高くなることも少なくありません。

リノベーションでは、大幅な間取りの変更や設備の変更を行うことが多く、自宅のレイアウトやコンセプトなどを大きく変えられます。設備を新しくすることはもちろん、家の状態そのものを変えてしまうため、新築時とは全く違った新しい仕上がりを期待できるでしょう。

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部分リフォームのメリット・デメリット

自宅の一部分だけ改修する部分リフォームには、メリットとデメリットの両方があります。そのため、よい点と悪い点を知り、自宅に合っているかどうかを判断しましょう。それぞれを把握しておくことで、自宅でどのようなリフォームを行うとよいのかが、見極めやすくなります。

部分リフォームのメリット

フルリフォームと比較すると、工期が短くコストが低い点が部分リフォームのメリットです。部分的なリフォームなら数日程度で終わることが多く、長くても1週間程度でしょう。

リフォーム自体の規模が小さいため、費用は安く済む場合が多く、仮住まいを用意する必要性もありません。一時的な引っ越しが不要なことでコストは大幅に削減でき、安価で簡易的に自宅を改修したい人に向いているでしょう。

部分リフォームのデメリット

部分リフォームのデメリットは、改修できるのが一部分のみで、建物の老朽化といった大きな問題の根本的な解決が図れない点があげられます。表面的な傷や故障は直せても、構造を支えている柱や下地などは部分リフォームの範囲を超えるため、工事ができません。

また、部分的なリフォームでは、建物構造によっては間取りの変更など、大がかりなことができない場合もあります。部分リフォームは、あくまで簡易的な変更を目的としたものであり、リフォームの自由度としてはそれほど高くないといえます。

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【箇所別】リフォーム費用の相場

リフォームを行う際には、どれくらい費用がかかるのか相場を知っておくことが大切です。

リフォーム箇所 費用相場
内装:戸建て 500万円前後
外装・屋根:戸建て 700万円前後
内装:マンション 300万円前後

それぞれ3LDKを想定した場合の費用です。さらに理解を深めるためには、箇所別の費用相場も知っておきましょう。

リフォーム箇所 費用相場
キッチン交換 60~300万円
風呂タイルからユニット 80~150万円
風呂ユニットからユニット 60~100万円
トイレ和式から洋式 30~40万円
トイレ洋式から洋式(クロスやクッションフロア込み) 20~30万円
リビングクロス 5~15万円
リビングクッションフロア 10~20万円
リビングフローリング 50~100万円
ダイニングカウンター製作 30~100万円
和室から洋室 20~100万円
外装塗装 100~200万円
外壁タイル 150~300万円
玄関 10~30万円
廊下 10~30万円

同じ箇所でも細かい工事内容によって費用は変動することは、覚えておきましょう。

キッチンのリフォーム:60〜300万円

キッチン交換のリフォームでは、60~300万円程度が費用相場です。キッチンを丸ごと交換する場合は費用は高額になり、また導入するキッチンの種類やグレードによっても金額は異なります。

システムキッチンで、天板やシンクのみ交換するという場合は、相場以下の金額で抑えられることもありますが、全体を交換するなら、数十万円から100万円以上かかりやすいことは覚えておきましょう。

特に間取りの変更や壁の取り壊しなどを伴うことが多い、ペニンシュラ型やアイランドキッチンへの変更は、コストアップしやすいです。

お風呂のリフォーム:60〜150万円

お風呂のリフォームでは、どのような工事内容になるかによって、費用相場は大きく異なります。ユニットバスからユニットバスへの交換なら、60~100万円程度が相場ですが、タイルからユニットバスへの交換だと、80~150万円程度かかることも少なくありません。

そのため、全体的な相場としては、60~150万円程度を想定しておくとよいでしょう。また、浴室のタイプによっても費用は変わり、床や壁などを一から作っている在来工法からユニットバスへの変更では、コストアップしやすいです。

反対に、ユニットバスを在来工法にする場合は、浴室自体を一から作り直すことになるため、より高額な費用がかかると考えましょう。

トイレのリフォーム:20〜40万円

トイレのリフォームは、全体的な相場が20~40万円程度で、どのような内容になるかによって金額は若干変動します。和式から洋式への変更なら30~40万円程度で、洋式から洋式への変更だと20~30万円程度です。

和式から洋式への変更する場合は、作業工程が多くなりやすいため、費用も上がりやすいといえます。洋式から洋式への変更では、クロスやクッションフロアの張り替え込みでの相場であるため、より安価で済むでしょう。

また、導入する便器や便座、ウォシュレットなどのグレードや機能によっても、金額は異なります。多機能なものほど導入コストは高いですが、節水などの省エネ化が図れるものなら、結果的にランニングコストは安いです。

導入時のコストを取るか、それともランニングコストを含めた長期的な費用を取るかで、導入する設備を考えるとよいでしょう。

洗面所のリフォーム:30〜60万円

洗面所のリフォームは30~60万円程度で、洗面台のみの交換か洗面所を丸ごと変えるかによって金額は異なります。

洗面台のみの交換であれば、相場以下で済むこともありますが、全体のリフォームはコストアップしやすいと考えましょう。また、洗面所のクロスや床などの張り替えを伴う場合は、さらに費用が上がることもあります。

リビング・ダイニングのリフォーム:50〜100万円

リビングやダイニングはリフォームできる箇所が多いため、全体で考えると50万~100万円程度と、やや高額な費用がかかることもあります。クロスは5万~15万円程度で、クッションフロアなら10万~20万円程度が相場です。

フローリングの張り替えは床面積によって変わりますが、50万円から高ければ100万円程度が相場になると考えましょう。ほかにも、ダイニングカウンターを製作する場合は、30万~100万円程度のコストがかかります。

これら全てを行う場合は、総額200万円以上かかることもあります。生活の拠点となる部分のため、デザイン性はもちろん、耐久性の高いものを選ぶことが大切です。導入コストが高いものでも、長持ちするなら結果的にコストは安くなり、お得になることも少なくありません。

和室から洋室へのリフォーム:20~100万円

和室から洋室のように、部屋の印象をがらりと変えるリフォームでは、20万~100万円程度が費用の相場です。和室のままで細かい箇所のリフォームを行うだけなら、それほど費用をかけずに済むこともあります。

例えば、畳の交換やふすまや壁紙の交換程度なら、20万円以下で済むことも少なくありません。部屋全体のリフォームになるか、部分的なリフォームになるかによって、費用相場は大きく変動します。

玄関のリフォーム:10~30万円

玄関リフォームは広さによって異なりますが、それほど広いスペースになることは少ないため、相場も10~30万円程度と比較的安価です。低コストでも十分印象を変えたり、新しくしたりすることは可能で、費用対効果が高い箇所といえるでしょう。

外壁のリフォーム:100〜300万円

戸建ての場合は、外壁のリフォームという選択肢もあります。外壁は塗装によるリフォームなら100万~200万円程度で、タイルの張り替えや補修なら150万~300万円程度が相場です。

外壁のリフォームは素材選びが重要で、どれを使用するかによって性能は違ってきます。素材にこだわるとコストアップしやすいですが、その分断熱や省エネなどの効果も期待でき、住環境の向上につながるでしょう。

廊下のリフォーム:10〜30万円

廊下のリフォームは10万~30万円程度と、比較的安価で行いやすいです。使用する素材によっても金額は変わりますが、もっとも関係しやすいのは床面積です。床面積が広いほど費用は高くなるため、マンションよりも戸建てのほうが高くなりやすいといえます。

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【築年数別】リフォームしたほうがよい箇所

自宅が老朽化して、古くなってきたらリフォームが必要ですが、行うべき箇所は築年数によって異なります。

築年数 リフォーム箇所
>築10~20年 >なし(設備に不備がある場合はリフォーム)
>築30年 >トイレや給湯器
>築40年 >床や壁

築年数ごとの違いを把握して、自宅の場合はどこが該当するのかチェックしておきましょう。

築10~20年

築10年から20年程度なら、無理にリフォームを行う必要はありません。基本的には、これらの年数で大きく劣化することはなく、新しいうちにリフォームしてしまうと費用が高くつくばかりで、損をすることもあり得ます。

ただし、不備を抱えている設備がある場合は、必要に応じて行うことをおすすめします。自宅の設備をチェックして、交換の必要性がある部分に限定してリフォームをするとよいでしょう。

築30年

築30年程度になってくると、トイレや給湯器などの設備が不調をきたしたり、故障したりすることもあります。そのため、完全に故障してしまう前にリフォームを行うことがポイントで、使えなくなる前に交換しておきましょう。

また30年程度から、自宅の各種設備に不備が出ることも多いため、併せてリフォームすることもおすすめです。特に水回りなどは、同じくらいの期間で不備が出やすいため、業者に依頼する前に状態を確認しておきましょう。

築40年以上

築年数が40年を超えると、ほとんどの設備はリフォームが必要になります。特に床や壁、屋根などが劣化していることも多いため、これらの部分は確認しておきましょう。

40年を超えるまで、一度もリフォームをしたことがない場合は、全体的に工事が必要になり、一度の費用負担が大きくなりやすいため注意しなければなりません。

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リフォームにかかる費用を安く抑える方法

リフォームを行う箇所の数や、設備のグレードによっても異なりますが、数十万円から100万円以上の費用がかかることは少なくありません。そのため、費用負担を抑えるためには、節約の方法を考えることが大切です。

  • 相場を知るために相見積もりを取る
  • 複数の箇所でも同じ業者に依頼する
  • 交換するものを中古で揃える
  • リフォームの補助金制度を利用する
  • できるところはDIYでリフォームを行う
  • 一部の商品をニトリ等で購入する
  • ショールームから安く譲ってもらう
  • 繁忙期を避ける

これら7つのポイントを押さえることで、費用負担を軽減してリフォームを実施できます。

相場を知るために相見積もりを取る

同じリフォーム内容でも、業者によって費用が異なることは多いです。そのため、必ず複数社に見積もりをもらい、相見積もりを取ってから依頼する業者を選定しましょう。最初に見積もりをもらった1社だけで決めてしまうと、相場よりも高い金額になってしまうことは少なくありません。

業者ごとの違いを比較することで、どれくらいの金額が相場なのかが判断しやすく、よりお得に工事をしてくれる業者にリフォームを依頼できるでしょう。

ただし、金額の安さだけて決めると失敗することもあるため、工事内容もチェックしておかなければなりません。使用する部材や工事の細かい内容も考慮し、金額とのバランスを見て適切な業者を選びましょう。

複数の箇所でも同じ業者に依頼する

複数箇所のリフォームを行う場合でも、できるだけ同じ業者に依頼したほうが、費用は安くなりやすいです。業者によっては、複数箇所のリフォームで割引をしてくれることも多く、例えば水回りなどの特定の箇所の場合は、セット料金で提供しているところも少なくありません。

また、セット価格の準備がなかったとしても、交渉次第で割引を適用してくれることはあるでしょう。業者ごとに得意分野は違うため、ばらばらに依頼したほうが安くなることもありますが、それぞれの金額の違いを比較して選ぶことは手間がかかります。

さらに、依頼する業者の数が多くなるほど、工事のスケジュールを組むのにも手間がかかり、完了までの期間が長期化してしまうことも多いです。短期間で工事を行い、かつ費用を抑えたいなら、1社に限定したほうがメリットは大きいでしょう。

交換するものを中古で揃える

交換する設備を選ぶことでも費用は安くでき、中古の部材を使用することでコスト削減は可能です。例えば、キッチンやトイレなどは中古品も多く、これらを利用することで本体代金を大幅に抑えられます。

中古でも性能に問題はないものが多いため、選び方さえ間違えなければ、使用面で問題を抱えることもありません。ものによって新品との価格差は違いますが、安いと3分の1程度か、半額ほどで購入できることもあります。

リフォームの補助金制度を利用する

特定の内容でリフォームを行うと、国や自治体から補助金が得られることもあります。補助金制度を上手に活用すると、通常よりも負担を抑えてリフォームができるため、積極的に活用しましょう。

時期によって、実施されている制度は異なりますが、省エネや耐震性の向上、バリアフリー化などを目指す工事なら、補助金が適用されることが多いです。自治体が実施する制度は、地域によって条件や制度自体の有無が異なるため、事前に確認しましょう。

基本的には、工事開始前に申請をしなければならないため、リフォーム業者と相談しながら手続きを進める必要があります。また、大規模なリフォームや工事金額が大きくなる場合は、事前の申請に加えて完了報告が必要になることも少なくありません。制度ごとの概要をきちんと確認したうえで、確実な利用を目指しましょう。

できるところはDIYでリフォームを行う

DIYが得意なら、できる箇所は自分で行うことで、費用を削減する方法もあります。DIYで使用できる部材は、ホームセンターやネットなどで多く発売されているため、これらを活用するとコストは大幅に削減できるでしょう。

ただし、難しい部分は自分でやろうとして状態を悪くし、業者に依頼し直すということも少なくありません。余計な手を加えてしまうと、通常以上に費用がかかってしまうこともあるため、無理のない範囲で行いましょう。

一部の商品を自分で購入して施主支給で依頼をする

中古品を購入する以外では、ニトリなどの家具量販店で安く購入して、本体代金を抑えるという方法もあります。これを施主支給といい、自分で設備を用意することで、費用は安価に抑えやすいでしょう。例えば、費用が高額になりやすいシステムキッチンは、業者に依頼すると50万~100万円以上かかることも少なくありません。

しかし、ニトリの場合は30万~40万円程度で購入できることも多く、コストは大幅に削減できます。もちろん、導入する商品のグレードや仕入れ値によっても価格は変動するため、業者で購入した場合との金額差は、チェックしておきましょう。

業者によっては、特別に安く仕入れているケースもあるため、一度材料費を比較したうえで、どちらがお得かを確認することをおすすめします。

施主支給は、すべてのリフォーム業者が対応しているわけではないため、行う場合は事前に業者に相談しておきましょう。また、施主支給を嫌がる業者も多いので、角を立てずに依頼するには、友人や知人が設備機器の会社に勤めており、そこから購入したいなどを伝えることがおすすめです。

ショールームから安く譲ってもらう

近くでショールームを実施しているなら、そこから設備を安く譲ってもらい、費用を抑えることも可能です。ただし、ショールームは年に1回程度の開催が多く、タイミング次第で活用できるかどうかは異なります。

また、購入の際にはスタッフに交渉が必要で、必ずしも理想とする価格で購入できるとは限らないため、この点には注意が必要です。さらに展示品は、小さな傷がついていることもあるため、購入前には状態をよく確認しておかなければなりません。

もしショールームの期間を逃してしまったとしても、あとから抽選販売会を行うこともあるため、情報を確認しておくとよいでしょう。また、オークションサイトなどで、ショールームに使った家具などを販売していることもあるため、これを活用することもおすすめです。

繁忙期を避ける

リフォーム業界や建設業界で、繁忙期といわれる夏前や年末などの時期に依頼することは避けましょう。業者は仕事が有り余っているため、見積もりを高く出して仮に断られてもいいという考えになっています。また、資材等も品薄になり、工期も伸びる傾向にあります。

狙うのであれば、業界で「ニッパチ」と呼ばれる2月、8月の閑散期にリフォームをするのがおすすめです。

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リフォームを依頼できる業者の種類

リフォームを依頼できる業者は多数ありますが、業者の種類によって特徴が異なるため、それぞれの違いを把握しておかなければなりません。

業者の種類 メリット デメリット
大手のハウスメーカー 高い技術を持った職人が多い 該当ハウスメーカーが建てた住宅以外はメリットが薄い
工務店 ・高い技術を持った職人が多い
・設計から施工まで全て任せられる
価格が高い
リフォーム会社 ・価格が安い
・リフォームがスムーズ
・部分的に依頼しやすい
大手は価格が高くなることもある
ホームセンター ・価格が安い
・商品を確認しやすい
技術が他の業者より劣ることもある

すでにリフォームをしたことがあるなら、基本的には同じ業者に依頼することがおすすめです。どこに依頼すべきかわからない場合は、近隣のホームセンターのリフォームカウンターで、一度相談してみるとよいでしょう。相談した内容を考慮して、どの業者に依頼するかを決めていきます。

大手のハウスメーカー

ゼネコンや工務店を、下請けに抱えていることが多い大手のハウスメーカーは、技術力の高さが魅力です。しかし、下請けに出す分、費用が高くなることも多く、コスト削減を目指したい人は注意しなければなりません。

また、そのハウスメーカーで依頼した以外の住宅だと、細かい設備の違いが出ることもあり、スムーズにリフォームできないこともあります。そのため、大手ハウスメーカーに依頼するなら、新築時にお世話になった業者を選ぶことがおすすめです。

工務店

専門の職人を抱えている工務店は、設計から施工まで全ての工程を、一括して依頼できる点が魅力です。確かな技術力があり、満足のいく仕上がりが期待できておすすめです。

ただし、技術力が高い分、費用が高額になってしまうことも多いため、リフォーム箇所が多い場合は注意しなければなりません。基本的には、リフォーム箇所が少ない新築か築浅の物件に適しています。

リフォーム会社

リフォームを専業で行っているリフォーム会社は、工事の依頼から完了までスムーズに進めやすい点がメリットです。また、自社製品を多く抱えていることもあり、それぞれ安価であることも少なくありません。そのため、費用は安くなりやすく、部分的に頼む場合のコストパフォーマンスも高いでしょう。

ただし、大手のリフォーム会社では、作業は下請けが行うこともあり、この場合は費用が高くなります。下請けの有無で発生する費用は違ってくるため、依頼するなら直接契約できる業者を選びましょう。

ホームセンター

一部ホームセンターでは、リフォームの相談カウンターを設置しているだけでなく、リフォーム自体も請け負っていることがあります。ホームセンターは価格が圧倒的に安く、かつ商品の現物を店頭で確認できる点が魅力です。

ただし、ホームセンターはリフォームを専門的に行っているわけではないため、他の業者よりも技術力が劣ってしまうこともある点には注意しましょう。

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リフォームの依頼~工事までの流れ

実際にリフォームを行う場合に備えて、依頼から工事までの流れを知っておきましょう。

依頼から工事の完了までは、大きく4つのステップがあります。

リフォームをする箇所と予算を決める

まずは自宅のどこをリフォームするかを考え、予算も決めておきます。予算はある程度明確にしておかないと、見積もりの際に困ることが多いため注意が必要です。また、リフォームはこだわると、どこまでもお金をかけられます。そのため、予算を決めて上限をつけておかないと、膨大な費用がかかってしまうことも少なくありません。

リフォーム箇所は、自宅の設備に不備がないかをチェックするとともに、業者のリフォーム事例などを参考にするとよいでしょう。どのようなリフォームがあるのか知っておくと、計画も立てやすくなります。

リフォーム業者を選び見積もりを依頼する

リフォームプランを明確にしたあとは、業者を選んで見積もりを依頼します。業者の選定は、ネットやカタログなどを参考にするか、一括見積もりサイトを利用することがおすすめです。

ヌリカエはリフォームの専門知識を持った相談員が、工事内容に応じたおすすめの業者を紹介します。どの業者を利用するかは重要なポイントです。よって、見積もりを依頼する時点で一度選定し、その後見積もりの結果を比較してさらに精査できます。

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工事日程が決定したらご近所にあいさつ回り

業者と念入りな相談をし、工事の日程が決定したら、近所にあいさつ回りを行います。どのようなリフォームでいつまでかかるのかを説明し、業者の出入りや工事の騒音などで迷惑をかけるかもしれないことを、事前に断っておきましょう。

事前にあいさつをしておかないと、リフォームの前後で近隣トラブルに発展してしまう可能性があります。あとから問題にならないように、工事開始の1週間前程度から、順次あいさつをしておくことが大切です。また、マンションでは同じフロアの住民に加え、上下の部屋の人にもあいさつをしておく必要があります。

リフォーム工事着工から完成

予定していた通りにリフォームの着工となり、工事が完了次第、リフォームは終了です。工事にかかる期間は内容によって異なり、最短数時間から1日ですが、2~3日程度かかることも多いです。また、大規模な工事になる場合は、数週間から数カ月程度かかることもあります。

期間が長い場合は、仮住まいに住居を移す必要があるため、事前にこの準備も進めておかなければなりません。完成したあとは仕上がりを確認し、導入した設備の使い方の説明を受けておきましょう。また、廊下や壁、マンションなら共用部分にも傷がついていないかを確認することも大切です。

傷や不具合がある場合は、業者がいるうちに申し出て、補修を依頼する必要があります。補助金制度を利用する場合は、工事完了後に報告を行い、受け取りの手続きを済ませておきましょう。

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リフォームを短期間で終わらせる3つの方法

リフォーム期間は工事内容によって変わりますが、期間が伸びるほど費用が高くなってしまうことも少なくありません。そのため、費用や時間的なコストを抑えたいなら、短期間で終わらせる方法を考える必要があります

  • 荷物や家具がなく片付けていること
  • 複数の工事をリフォーム業者1社にまとめて依頼する
  • 月曜日からリフォームのスケジュールを立てる
  • 天候がよい季節にリフォーム工事を行う

これら3つのポイントを押さえて、できるだけ短期間でリフォームを完了させましょう。

【一番早く終わる】荷物や家具がなく片付けていること

もっとも早く終わらせる方法は、荷物や家具などを片付けてことです。リフォーム時に部屋が散らかっていると、片付けと併行して工事を進めることになるため、通常よりも時間がかかってしまいます。荷物や家具の移動や、撤去にかかる時間は無駄であるため、事前にきれいにしておきましょう。

リフォームに伴い断捨離をするか、必要なものが多いならトランクルームに預けることもおすすめです。また、片付けをする際には該当箇所だけではなく、その周辺やそこに至るまでの動線も、きれいにしておくことが大切です。

例えばキッチンなら、シンクの上のものや下の棚に入っているものだけではなく、玄関からキッチンまでの間もきれいにしておかなければなりません。片付けができているかどうかでかかる日数は違うため、事前準備として徹底してやっておきましょう。

複数の工事をリフォーム業者1社にまとめて依頼する

リフォーム箇所が複数になる場合は、依頼する業者を1つにまとめると期間を短縮しやすいです。複数の業者に依頼するとスケジュールの組み立てが難しく、余計な費用がかかってしまうことも少なくありません。同日に、別の業者に工事に入ってもらうことはできないため、一方の工事が完全に終了してから、また別の業者が工事に入ることになります。

そのため、作業が効率的に進められず、想定以上に時間がかかってしまいます。1つの業者にまとめると、連続して複数箇所のリフォームをしてもらえるため、工事がスムーズで最小限の期間で完了を目指せます。

月曜日からリフォームのスケジュールを立てる

複数日から1週間以上かかるリフォームでは、開始の日付を月曜日に指定することがおすすめです。業者が作業をできるのは基本的に平日のみであるため、土日を挟むと、その分期間は長くなってしまいます。

たとえ2~3日の作業でも、木曜日や金曜日に依頼すると、完了が翌週になってしまうため注意しましょう。数週間から数カ月かかる場合でも、月曜日スタートなら週をまたぐ回数が少しでも減らせるため、結果的に短期間で工事が完了します。

天候がよい季節にリフォーム工事を行う

リフォームがスムーズに完了するかどうかは、天候によっても異なります。そのため、天候のよい季節に工事をすることが、スムーズに工事を完了させるポイントです。例えば、梅雨や台風シーズンなどは、雨の影響によって外壁塗装ができない場合があり、施工開始から完了まで、すべてのステップで遅れが生じやすいです。

また、積雪や台風などによって、部材の調達や配送に遅れが生じることもあり、悪天候による影響は、リフォーム開始までの事前準備にもあらわれます。内装のリフォームなら、工事自体には天候はそれほど関係ありませんが、部材の調達という意味合いでは、天候は気にしたほうがスムーズにリフォームを完了させやすいです。

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リフォーム時に依頼者がよくする質問

リフォームについての不安を少しでも解消するためには、依頼者が疑問に感じやすい質問を知っておくことも大切です。

  • 1.依頼前に実際に交換できるか実寸はしてくれるの?
  • 2.屋数を増やせるか、または減らして広くできる?
  • 3.照明を増やすことはできる?
  • 4.不具合がある場合は原因を調べてから作業を行ってもらえるのか?

これら4つの疑問とその回答を知り、リフォームについての知識を深めていきましょう。

依頼前に実際に交換できるか実寸はしてくれるの?

工事を依頼するにあたっては、該当箇所の実寸を行ってから作業を行います。そのため、事前に交換が可能かどうかを知ることは可能で、実寸の結果からどの部材を使用するかを決めていきます。これは、配線や配管など細部にわたり、優良業者ほど徹底して実寸をしてから作業をしてくれると考えましょう。

ただし、実際に工事を進めてみると予期せぬトラブルが起き、当初予定していた通りに工事が進められないケースはあります。基本的には、実寸して確実に交換できるものを選びますが、ケースバイケースで、工事の最中に部材を変更する可能性があることは覚えておきましょう。

部屋数を増やせるか、または減らして広くできる?

壁の設置や取り壊しによって、部屋数を増やしたり、減らしてひとつの部屋を広くしたりすることはできます。それぞれ工事内容に応じて間取りの変更は可能ですが、その分費用が高くなりやすいことは理解しておきましょう。

ただし、マンションの場合は事前に管理組合に確認が必要で、間取りの変更の許可を得なければなりません。また、下地に使用している素材が木材の場合などは、役所に届け出をしなければならないこともあります。各種制限が出ることもありますが、基本的には部屋の増減は可能です。

照明を増やすことはできる?

結論からいえば、照明を増やすことは可能です。電気の配線工事を追加で行うか、そもそも搭載している設備に余裕があれば、部材を追加して照明を増やせます。

ただし、照明を増やす際には電圧を確認する必要があり、足りない場合は電機会社に連絡して、電圧を上げてもらわなければなりません。また、電気工事が必要だと、別途費用がかかることもあります。

不具合がある場合は原因を調べてから作業を行ってもらえるのか?

自宅の設備にすでに不具合がある場合は、事前に原因を調べてから作業を実施してもらえます。原因を特定し、それを改善するためのプランも提案してもらえるため、不具合をそのままにしてリフォームが完了するということはないでしょう。

ただし、業者の事前調査の精度によっては、不具合を見逃してしまうこともあり得ます。念入りに調査をしてくれる業者を選ぶことはもちろん、不具合のある箇所がわかっているなら、自ら申し出ることも大切です。

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基礎知識を身につけて上手にリフォームをしよう

自宅のリフォームをスムーズに行うためには、基礎知識を身につけておくことがポイントです。リフォーム内容ごとの費用相場や、コスト削減の方法などを知ることで、より好条件で工事をしてもらえます。細かい点まで理解を深め、必要な知識を身につけてからリフォームに臨みましょう。

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