家の中が暑い理由は?対策と原因を徹底解説

  • 【更新日】2022-04-05
家の中が暑い理由は?対策と原因を徹底解説

夏の気温が30度を超える地域も多く、地域によっては35度以上の猛暑日が続きます。家でエアコンをつけていても、暑さを感じることもあるでしょう。

しかし、いくら冷房を使用しても室温が下がっていない場合、家に原因があるかもしれません。窓の向きや建物の構造・階層など、日本の家屋には暑さを感じさせる理由があります。

そこで本記事では、家が暑い理由や対策について解説します。

私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

屋内熱中症のリスク

熱中症といえば、屋外で発生するものという認識が一般的ですが、室温が高ければ屋内でも熱中症のリスクがあります。

消防庁のデータによると、熱中症による救急搬送の約25%は、住居(敷地内全ての場所を含む)で発生しています。室内の状況が以下のようになる場合は、屋内でも熱中症になる危険性があるため、注意しましょう。

  • 室温と湿度が高く、風通しが悪い
  • 長時間水分補給ができていない
  • 普段よりも体調が悪い

猛暑が続いて電気代や光熱費が気になるという場合でも、なるべくエアコンや扇風機を使用し、室内の気温を下げるようにしましょう。

本記事ではエアコンを使用しない暑さ対策も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

【参照】>>「令和3年 都道府県別熱中症による救急搬送人員 前年同時期との比較|総務省消防庁」

私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

家の暑さの原因

家の暑さの原因は「窓の材質」「家・マンションの構造」「部屋の中での温度差」があげられます。以下ではそれぞれの原因について具体的に紹介します。

窓の材質

日本の家屋に使われている窓の多くは、アルミサッシと1枚ガラスの構造です。

アルミは熱伝導率が高く、直射日光などによってすぐに温度が上昇し、部屋に熱を放出します。

ガラス自体も簡単に熱を通してしまうため、窓の材質が室温上昇のきっかけとなっている場合があります。

家・マンションの構造

屋内に溜まった熱を外に放出しなければ、部屋が暑い状態が続いてしまいます。しかし、日本の家屋は熱が逃げにくい構造になっている場合があるのです。

室内の構造

部屋の構造によって、熱が入りやすく逃げにくい環境になっているケースがあります。

日本の住宅では日当たりを重視し、窓が南向きになっています。日光が入りやすいため、室温が上がりやすい状態になっているのです。

また、熱を逃すために重要なのは、空気の流れを作ることです。しかし、窓を一箇所開けただけでは、空気は流れていきません。部屋の構造によっては窓がひとつしかなく、空気の流れを作れない場合があります。

鉄筋コンクリート

鉄筋コンクリートの建物は、木造の建物に比べて気密性が高いことが特徴です。

室温を維持しやすいというメリットがありますが、暑い時期はかえって熱がこもってしまうため、冷房の効果も下がってしまいます。

また、コンクリートは蓄熱性の高さも特徴のひとつです。

直射日光による熱を蓄え、夜間に放出する性質をもっています。夜には「室内よりも外のほうが涼しい」と感じることが多いのは、気密性と蓄熱性が原因となっている可能性があります。

部屋の中での温度差

暑い空気は冷たい空気よりも軽く、上に登っていくという性質があるため、家の中であっても1階と2階では温度差が生じています。特に最上階は屋根からの熱が室内に入り込むため、さらに暑さを感じやすい状態になっています。

この温度差は家全体だけでなく、1つの部屋でも同様です。

エアコンを使っても足元ばかりが冷えて、天井付近の温度が下がらないことがあるため、ロフトのような部屋の高い位置では、室温が高く感じてしまいます。

私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

家で快適に涼しく過ごすための暑さ対策

以下からは、暑い時期に快適に過ごすための暑さ対策をご紹介します。

サーキュレーターや冷却グッズなど、なるべくお金をかけずに対策できる方法と、家の外壁や窓などをリフォームして対策を行う方法の2つに分けて解説します。

お金をかけずにできる暑さ対策

暑い夏の日でもエアコンを使えば快適に過ごせます。しかし、外気温の影響を受けてしまうと、せっかくエアコンをつけてもなかなか室温が下がりません。

ついついエアコンの設定温度を下げてしまいますが、電気代もかさんでしまい家計には大打撃です。できるだけ電気代を抑えたいのであれば、エアコン以外の暑さ対策をおすすめします。

日差し対策

暑さ対策においては、日差しを遮ることが重要です。すだれやカーテンを使用し、日光が部屋に入るのを防ぎましょう。

また、遮熱性・断熱性の高いカーテンを使用することもポイントです。レースカーテンでも遮熱・断熱効果を持ったものがあるので、採光しながらの暑さ対策も可能になります。

また、朝顔やゴーヤなどのツタ植物で緑のカーテンを作るのもおすすめです。窓だけでなく、壁全体を覆うようにすると、断熱効果が低い外壁から熱が伝わるのを抑えられます。

とくに鉄筋コンクリート造の場合、コンクリートへの蓄熱を防止できるので、夏でも快適に過ごせるでしょう。

サーキュレーターで温度差をなくす

サーキュレーターを使用することで、部屋全体の空気を動かすことができます。

暑さの原因でも説明したとおり、夏にエアコンを使うと天井付近には暖かい空気、床付近には冷たい空気が溜まり、エアコンを止めるとすぐに暖気が下りてきてしまいます。

サーキュレーターがあれば部屋の空気を攪拌して、全体の気温を下げることが可能になるのです。

また、暖気が下りてくるようなこともないので、冷房の効果が長続きするようになります。サーキュレーターがないご家庭では、扇風機でも代用が可能です。

ただし、サーキュレーターと扇風機では利用目的が異なります。空気循環が目的のサーキュレーターを使用した方が効率がよいため、購入を検討してみてください。

打ち水

古来より行われている打ち水は、暑い夏を少しでも快適に過ごそうとする、昔の人の知恵です。ベランダやテラスに打ち水をすることで、水が蒸発する際の気化熱によって温度を下げることができます。

ただし、日中の暑い中で打ち水をすると、湿気でかえって熱く感じてしまうので、朝の早い時間や夕方の涼しくなったころがおすすめです。

冷却グッズを使用する

エアコンを使わずに夏を乗り越えたいのなら、以下の方法もおすすめです。

  • 扇風機 + 凍ったペットボトル
  • ひんやり触感のタオル
  • 氷枕

風扇機では風を送り出すことしかできないため、暖かい空気が肌に触れて、涼しく感じないケースがあります。しかし、冷たい空気を発する凍らせたペットボトルや氷水を前に置くことで、簡易的な冷風機を作ることが可能です。

水にぬらすだけで使える冷感タオルも、暑い夏には欠かせません。首に巻いておくだけでも体温を下げられるので、エアコンがない部屋などで過ごすときには、とくにおすすめです。

また、暑い夜におすすめなのが氷枕です。頭の下より、脇の下に入れておくことで、体温を下げられます。

氷枕がない場合は、保冷剤でも代用できます。氷枕では硬くて眠りづらいという場合は、ジェルタイプの氷枕がおすすめです。

改善しない場合はリフォームを考慮に入れる

上記の方法でも一向に改善されない場合、家の外壁や窓などのリフォームを行うことで、根本的な解決に繋がるでしょう。

外壁塗装

暑さが改善されない場合、外壁塗装を行うと家全体の暑さ対策に繋がります。塗料の中には遮熱効果を持ったものや断熱効果を持ったものもあり、外壁や屋根に塗るだけで暑さ対策になるからです。

断熱塗料とは、太陽光の熱による温度上昇を防ぐ効果がある塗料です。同時に、室内の熱を外に逃がさない効果も持っているため、夏は涼しく、冬は暖かい室内環境を作り出せます。

同じような効果を持つ塗料に遮熱塗料というものがあり、太陽光の熱を反射することで、室内の温度を上昇させないという効果を持っています。

ただし、熱を反射するだけで、断熱塗料のように室内の熱を外に逃がさないという効果はありません。そのため、夏は涼しい室内環境を作れても、冬に室内を暖かくする効果はないので、注意しましょう。

塗料の種類 断熱塗料 遮熱塗料
性能 熱伝導を抑えて室内の温度変化を軽減

夏涼しく冬暖かな室内環境を整える

太陽光の熱を反射する

保温効果がないため夏は涼しいが冬は冷えやすい室内になる

耐久年数 15年~20年 10年~15年
費用 外壁:3,000円~4,000円

屋根:3,500円~4,500円

外壁:2,000円~3,000円

屋根:2,500円~3,500円

断熱塗料や遮熱塗料で外壁や屋根を塗装すれば、夏の暑い日差しで室温が上昇することがなく、エアコンもしっかりと役目を果たしてくれます。

「断熱塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「断熱塗料のおすすめ商品5選!代表商品と特徴を徹底解説」

高断熱住宅にリフォーム

高断熱住宅とは断熱効果を高めた住宅のことで、壁の内部に断熱材を使用したり、断熱効果の高い窓を使ったりしている住宅のことです。家全体の気温が変化しにくくなるので、階層による気温変化も少なくなります。

しかし、リフォームには時間がかかり、多額の資金も必要です。

費用を抑えてリフォームしたいなら、窓ガラスやサッシを変えることを検討してみましょう。サッシを樹脂製や木製に変えるだけでも熱伝導率が下がり、日光の影響を受けにくくなります

また、ガラスを断熱効果が高いあわせガラスやペアガラス・熱反射ガラス・熱吸収ガラスなどに変えることで、さらに室内温度の上昇を抑えられるでしょう。

高断熱化することで冷暖房効率が上がり、電気代や光熱費を節約できるケースもあります。屋根や外壁のリフォームに比べて費用も安く、1日から2日程度で工事を終えられます。

メーカーによっては、現在使っているサッシをそのまま使えるペアガラスなども販売しているため、さらに時間・費用を抑えることも可能です。

【参照】>>「快適・安心なすまい なるほど省エネ住宅|国土交通省」

私の家だといくら?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

暑い家でも快適に過ごす工夫を

昨今は家の中でも熱中症になるケースが多いため、室内の気温を下げることは非常に重要です。

打ち水や日差し対策といった方法で一時的な対処は可能ですが、家が暑い理由は構造による部分もあるため、根本的な解決にはリフォームなどが必要になるでしょう。

もし、断熱塗料を使った外壁塗装を検討されている場合は、「ヌリカエ」の利用がおすすめです。

専門知識を持った相談員が、小さなお悩みから塗装業者選びまで対応いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

外壁塗装 あなたの地域の相場は?
TOPへカエル