「築年数が経って畳やふすまの汚れや劣化が目立ってきた」
「お手入れの楽なフローリングに張り替えたい」
このような理由から和室を洋室にリフォームしたいと考えている方もいるのではないでしょうか。
とはいえ、どれくらいの費用がかかるのか、工事期間はどれくらいかなど疑問点も多いかと思います。
本記事では、
- 和室を洋室にリフォームする費用は?
- 和室から洋室にリフォームした5つの施工事例
- 洋室化リフォームの費用を安くする4つの方法
POINT
- 和室から洋室へリフォームする費用相場は50~90万円
- 洋室へのリフォームにかかる工事期間は1~2週間程度
- 洋室をリフォーム費用を抑えるためには、工事内容のグレードを下げて、できる箇所はDIYするのもおすすめ
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和室を洋室にリフォームする費用は?
和室を洋室にリフォームする費用相場は以下の通りです。
リフォーム内容 | 費用相場 | 工事期間 |
---|---|---|
和室から洋室へのフルリフォーム | 50~90万円 | 1~2週間程度 |
畳からフローリングへのリフォーム(6~8畳) | 20~35万円 | 3~5日 |
壁 / 天井のクロスをリフォーム(6~8畳) | 10~20万円 | 2~4日 |
ふすまをドアに変更 | 8~15万円 | 2~4日 |
押入れをクローゼットにリフォーム | 8~25万円 | 1~2日 |
インテリアを揃える費用 | 1~10万円 | – |
和室から洋室へのリフォーム:50~90万円
和室から洋室へのリフォーム費用の相場は50万円~90万円程度です。主に次のような工事を行います。
畳からフローリングへの張り替え
- 天井や壁紙の張り替え
- ふすまをドアに変更
- 押し入れをクローゼットに変更
洋室化リフォームの費用内訳は面積や部材により変わる
フローリングや壁、天井やクロスなどのリフォームは、面積によって異なります。使用する部材によっても費用は変動し、高級品を使用すると当然にコストアップします。また、マンションの場合は使用する床材は一定以上の防音基準を満たしていなければなりません。
そのため、工事前に管理会社にどの程度の基準があるのかを確認し、それをリフォーム会社に伝えて使用する床材を選びましょう。押し入れからクローゼットへの変更や、ふすまをドアに買える工事は、大体2~4日以内に終わります。
インテリアを揃える追加費用:1~10万円
リフォームの際に部屋のデザインも変えたいなら、インテリアを揃えるための追加費用も考慮しておかなければなりません。
例えば高級家具店などで購入すると、洋室向きのテーブルセットだけでも、10万円を超すものは少なくありません。選ぶ商品次第でコストは大きく違ってくるため、どこまでこだわりたいか、費用はいくらまで出せるかを考えることが大切です。
また、電気設備の新調は、場合によっては別途配線工事が必要になることもあります。配線工事が必要だと工期は伸び、費用も相場よりさらにプラスになると考えましょう。
和室から洋室にリフォームした5つの施工事例
リフォーム事例①採光の少ない和室を明るい洋室に
こちらは床の間・押し入れ付きの伝統的な和室を、ナチュラルテイストの洋室にリフォームした事例です。床の間部分をトイレに、押し入れをクローゼットに変更し利便性も向上しています。
物件種別 | 戸建て |
---|---|
クロス | サンゲツ No.1,000 |
フローリング | 丸玉産業 ニドムエコ リアルS メローチェスナット |
リフォーム事例②和風の寝室を洋風のベッドルームに
ベッドの購入検討をきっかけに洋室化リフォームを検討する方も多いです。こちらは元々寝室としていた和室を、リビングと一体のベッドルールにした事例。一体化したことにより導線が良くなり、開放感のある空間となっています。
物件種別 | マンション |
---|---|
築年数 | 35年 |
フローリング | DAIKEN YX124-RO |
リフォーム事例③明るいアクセントクロスでモダンに
こちらは和室を解体して、リビングとつながるセカンドリビングにリフォームした事例です。あえて間仕切りを作らないことで、開放感のある空間に。また、思い切って鮮やかな青のアクセントクロスを用いることでモダンな雰囲気となっています。
物件種別 | マンション |
---|---|
築年数 | 19年 |
クロス | ベース:ルノン RP-412 アクセント:サンゲツ RE-2575 |
フローリング | パナソニック ウッディーアーキ45 カラー:チェリー柄 |
リフォーム事例④既存の引き戸を活かして洋室に
こちらは既存の引き戸や壁紙、窓枠などをなるべく活かして洋室化したリフォーム事例です。フローリングを色味を既存の建具とそろえることで、違和感なく洋室に変更されています。
物件種別 | 戸建て |
---|---|
築年数 | 13年 |
床 | 永大ニューハイビーチ ライトビーチ柄 |
建具 | パナソニックリビエ エクセルライト色 |
リフォーム事例⑤飛び出た押し入れを仏間とクローゼットに
こちらはひときわ目立つ飛び出た押し入れを撤去して、仏間とクローゼットへとリフォームした事例です。ダーク系の色で仏間とクローゼットを統一することで、全体に和モダンな仕上がりの部屋となっています。
物件種別 | 戸建て |
---|---|
クローゼット | Panasonic リビエ レセンテ 扉柄:エクセルダーク |
フローリング | イクタ 銘木フロアー 床柄:沢グリ 2P |
洋室のリフォームで費用を抑える4つ方法
高いと数百万円かかる洋室のリフォームでは、高額な費用がネックになってしまうことも少なくありません。そこで考えたいのが、いかにしてリフォーム費用を抑えるかということです。
- 工事内容のグレードを下げる
- リフォームする箇所を絞る
- 他の場所もまとめてリフォームをする
- 複数のリフォーム会社から見積もりをもらう
- 専門知識が不要な箇所はDIYでリフォームする
これら4つのポイントを押さえて、少しでも費用を節約して洋室のリフォームを行いましょう。
工事内容のグレードを下げる
リフォームはこだわって行うほど費用が高くなるため、工事内容のグレードを下げることでコストダウンは図れます。例えば導入する設備やインテリアを安いものにしたり、工事箇所を必要最低限に限定したりすることで費用の削減は可能です。
リフォームは細部までこだわろうと思えば、いくらでも費用をかけられてしまうため、予算を決め、必要な工事内容を見極めてから実施しなければなりません。また、現在ある設備や部材をそのまま使用することも重要なポイントです。
床や壁など、そのまま使えそうな部分は、重ね張りなどの方法を用いてそのまま使いましょう。現在あるものをすべて取り払い、完全に新設すると手間がかかり、撤去などのコストもかかって費用が上乗せされるため注意しなければなりません。
リフォームする箇所を絞る
リフォームは工事内容だけではなく、工事箇所の多さによっても費用は変わるため、費用を節約したいなら、リフォーム箇所を絞ることがおすすめです。同じ洋室にするためのリフォームでも、床と壁、収納などすべて行う場合と、床だけに限定する場合では、かかるコストが大きく異なります。
すでに収納スペースが十分にあるなら、無理に増設する必要はないため、床や壁のみ変更して、部屋の雰囲気を変えると費用は削減できます。ただし、床のみ、壁のみの張り替えだと費用は安いものの、部屋全体のバランスが取りにくくなるため、洋室にしたいならこれらはセットで行うことがおすすめです。
他の場所もまとめてリフォームをする
リフォームは一箇所のみで行うよりも、複数箇所行ったほうが費用負担を抑えやすいです。これはリフォームの際には純粋な工事費以外に出張費やその他諸経費といった細かいコストが発生することが理由です。複数回にわけて行うと、その都度諸経費が必要となって、余計な出費が増えます。
まとめて行うなら、諸経費の発生を一度に押さえることができ、結果的にコストは安くなります。また、まとめて工事を依頼することで、料金の割引をしてくれることも少なくありません。リフォーム会社によっては複数箇所の工事をまとめたセット価格を用意していることもあります。
セット価格の設定がなくても、まとめて工事を行うことで通常以上に安く請け負ってくれることはあるため、一度交渉をしてみてもよいでしょう。
複数のリフォーム会社から見積もりをもらう
同じリフォームをする場合でも、リフォーム会社によってかかる金額は異なります。そのため、リフォームをする際には必ず複数社から見積もりをもらい、それぞれを比較してどこに依頼するか決めることが大切です。業者によって工事費や諸経費などの設定価格は異なり、部材の仕入れ値なども異なります。
同じ洋室のリフォームでも費用に大きな差が出てしまうことは多いため、少なくとも3社程度から見積もりをもらうことが大切です。依頼先の業者選びで悩むなら、一括見積もりサイトの「ヌリカエ」にお任せください。
ヌリカエはリフォームの専門知識を持った相談員が、実施する工事内容に合ったリフォーム会社を紹介するため、ぜひお任せください。自分に合った信頼できる業者を見つけることで、リフォームはよりスムーズに進められます。
専門知識が不要な箇所はDIYでリフォームする
本格的なリフォームは、業者に依頼しなければなりませんが、DIYで簡単に行える部分もあります。例えばフロアマット重ね張りや壁、天井の張り替えなどは、ホームセンターなどで購入した部材を使用して、自分で交換が可能です。
DIYでの作業なら工具を含めた材料費程度で済むため、数千円程度で済むことも少なくありません。簡単にリフォームが行えるキットなども販売されているため、これを利用してみてもよいでしょう。ただし、DIYで行うのはあくまで簡単な部分のみであり、間取りの変更など難しいことにチャレンジするのは控えましょう。
DIYでのリフォームには限界があり、中途半端に手を出してしまうことで、改めて業者に依頼したときにかえって余計な手間や費用がかかることがあります。DIYによってコストアップさせてしまうのはもったいないため、無理のない範囲で行うことは頭に入れておきましょう。
洋室へのリフォームの際はまず一括見積もりサイトを利用する
洋室へのリフォームをする際には、一度一括見積サイトを使ってある程度の費用相場をチェックしておくことが大切です。
コストを確認した上で依頼する業者を選ぶことが、スムーズなリフォームの成功に繋がります。必要な費用を確認して信頼できる業者に工事を依頼し、納得のいく形で洋室へのリフォームを終えましょう。