フローリングをリフォームするための基礎知識や費用相場を解説!

  • 【更新日】2023-12-08
フローリングをリフォームするための基礎知識や費用相場を解説!

「フローリングのリフォーム費用を知りたい」「どんな床材がおすすめなのか」など、フローリングをリフォームするための基礎情報を探していませんか。フローリングのリフォームは、さまざまな床材・施工方法の種類があり、それぞれの費用は異なります。

この記事では、フローリングをリフォームする方法や各費用だけではなく、ベストなタイミングや複数社で見積もりを比較する方法などを詳しく解説します。種類を知りたい人やできるだけコストを抑えたい人などは、参考にしてください。

POINT

  • フローリングの張替え費用の相場はフローリングの種類によって異なり、安価なのはクッションフロアで、タイルや畳の張替え費用は高額になる
  • 床材の種類によって性能や性質は違うため、用途や場所に合ったものを選ぶとよい
  • フローリングをリフォームするタイミングは、一般的に10~15年が目安

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フローリングの張り替え費用相場

フローリングの張り替え費用相場は、次の通りです。

種類 費用相場 特徴
無垢フローリング 9,000〜1万5,000円(1平方メートルあたり) デザイン性に優れている
複合フローリング 4,000~8,000円(1平方メートルあたり) 傷がつきにくく、汚れにくい
クッションフロア(CF) 2,200~4,500円(1平方メートルあたり) 柔らかく、デザインのバリエーションが豊富
フロアタイル張り替え 10万円以上 耐久性に優れている
カーペット張り替え 10〜13万円 保温性・防音性・防滑性がある
畳張り替え 10〜25万円 空気が清浄され除湿効果がある
コルクの張り替え 9万円以上 防音性や保温性がある

それぞれの特徴や費用を詳しく見ていきましょう。

無垢フローリングの場合:9,000〜1万5,000円(1平方メートルあたり)

天然木を100%使用し、一枚の木をそのままスライスしたフローリング材である無垢フローリング材は、デザイン性に優れている素材です。

ナラやスギ、パインといった木材の種類があり、使い込むことで味が出てくることもメリットです。そんな無垢フローリングの費用相場は、1平方メートルあたり9,000〜1万5,000円程度となります。

複合フローリングの場合:4,000~8,000円(1平方メートルあたり)

何枚もの木材を接着剤で重ねて作られている複合(合板)フローリング材は、傷がつきにくく、さらに汚れにくく、コストを抑えられるというメリットがあります。

複合フローリングの費用相場は、無垢フローリングよりももう少し安く、4,000円~8,000円程度です。できるだけ安く仕上げたい人は、複合フローリングを選びましょう。

クッションフロア(CF):2,200~4,500円(1平方メートルあたり)

塩化ビニール樹脂を使ったクッションフロア(CF)は、柔らかく、デザインのバリエーションが豊富な床材です。他の床材と比べると安価で仕上がり、耐水性に優れています。また、張り替え作業も難しくありません。浴室やトイレ、お子さんのいる部屋などに向いている床材と言えるでしょう。

そんなクッションフロアの費用相場は、1平方メートルあたり2,200~4,500円です。ソフト巾木を取り替えた際は、5,000~8,000円プラスされます。部屋ごとの張り替え費用相場は、次の通りです。

  • 1.居室6畳:3〜5万円
  • 2.トイレ1畳:2〜5.5万円
  • 3.洗面所3畳:4〜7万円
  • 4.キッチン4畳:4〜10万円
  • 5.和室6畳:8〜11万円

手軽な床のリフォームをしてみたい人は、クッションフロアを取り入れてみましょう。

フロアタイル張り替え:10万円〜

フロアタイルは、木目やフローリング材などをリアルに再現したもので、人気を集めています。重いものがあっても跡がつかない素材になっており、耐久性に優れているため、自宅のみならずオフィスなどにも最適です。

フロアタイル張り替えは安価に施工できることも特徴で、6畳ほどであれば10万円前後で仕上げられます。

カーペット張り替え:10〜13万円

カーペットからフローリングに張り替える費用は、カーペットの処分代などを含んで10万〜13万円程度かかります。

カーペットは、保温性・防音性・防滑性があり、安価であるものの、カビの発生やダニの温床になり、汚れが落ちにくいデメリットがあります。フローリングにすれば、カビ・ダニ対策になるだけではなく、掃除が簡単になるでしょう。

畳張り替え:10〜25万円

和テイストの部屋に欠かせない畳は、空気を清浄になり、香りがよく、除湿効果があります。

畳からフローリングにする場合は、性能や部屋の広さなどによって異なりますが、10〜25万円程度かかります。もっと費用を抑えたい人は、クッションフロアなどを選ぶようにしましょう。そうすれば、10万円前後で仕上げられます。

コルクの張り替え:9万円〜

コルクは防音性に優れ、小さな気泡があるため保温性が高く、冬場に素足であるいても冷たく感じない素材です。

コルクの張り替えリフォームは、基本は「材料費用+施工費用」で、処分費も加算される張り替えと重ね貼りで費用が異なります。

  • コルク床の張り替え(6畳):12万〜13万円程度
  • コルク床の重ね張り(6畳):9万~10万円程度

張り替えは既存の床を剥がす方法で、重ね張りは既存の床の上から張っていく方法です。張り替えの方が作業が大変なため、費用が高くなっています。

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フローリングのリフォームでの床材の選び方

リフォームでの床材は、種類やフローリングの性能・性質から選ぶようにしましょう。ここでは、フローリングのリフォームでの床材の選び方を詳しく紹介します。

床材の種類で選ぶ

床材それぞれに特徴があるため、用途や場所に合わせて選ぶことをおすすめします。各床材の特徴は、次の通りです。

  • 1.クッションフロア:柔らかい素材で汚れや水も簡単に拭き取れる
  • 2.フローリング:無垢フローリング・複合フローリングによって異なる
  • 3.カーペット:滑りにくく豊富なバリエーションがあり選びやすい
  • 4.畳:和の趣を感じられるデザインで湿度を適正値に保つ特徴あり
  • 5.フロアタイル:耐久性に優れているだけではなく重いものがあっても跡がつかない
  • コルク:高い耐久性を持ち吸音性や断熱性にも優れている など

こうした床材ごとの特徴を把握して、どんな空間を作りたいのか、あるいはどんな雰囲気にしたいのかという考えに沿って選ぶようにしましょう。

肌ざわりのいい無垢材から選ぶ

フローリングは素足で触れることも多いため、肌触りのよさを重要視することがおすすめです。肌ざわりで選ぶなら、柔らかな感触で温感性も高い無垢材がよいでしょう。無垢材とひとくちにいっても、次のようにいくつか種類があります。

  • スギ材
  • パイン材
  • オーク材
  • タモ材
  • チェリー材
  • チーク材

無垢材にもさまざまな種類がありますが、細かい違いを把握しておくと、より自宅に合ったものを選びやすくなります。

スギ材

木目がまっすぐで、節が濃くて大きい点がスギ材の特徴です。スギ特有の香りがあるため、見た目だけではなく、匂いでも楽しめます。また、肌ざわりがよく、軽くて柔らかい質感が特徴です。歩いた際の足腰への負担が少ないため、バリアフリー目的でのリフォームにも適しているでしょう。

パイン材

節が多くて柔らかい材質であることが、パイン材の特徴です。部材自体が柔らかいため、加工がしやすいでしょう。色は白っぽいものが多いですが、時間の経過によって少しずつ飴色に変化していきます。

長く使うほど味が出てくる床材でもあるため、変化を楽しみたい人におすすめでしょう。肌ざわりがよく、ほどよい暖かさのある温感接触性もあるため、ぬくもりを感じたい人にも向いています。

オーク材

落葉樹のナラや、常緑樹のカシの総称であるオーク材は、耐久性の高さが大きな特徴です。部材の強度が高く、耐久性も優れているため、長持ちさせたい人におすすめでしょう。

淡い褐色と、粗めのはっきりとした木目が入り混じっており、見た目の特徴も独特です。「トラフ」と呼ばれるオーク材特有の縞模様もあり、他の部材にはないデザイン性も魅力といえます。

タモ材

色合いはオーク材と似ていますが、よりはっきりとした木目を持つ点がタモ材の特徴です。タモ材ははっきりした木目で力強く、硬度があります。しかし、硬度はあっても加工はしやすく、弾力もあるため、肌ざわりはよいでしょう。

耐久性と弾力性を兼ね備えており、床材に適した部材といえますが、デザインも和洋室どちらにも対応できるため、汎用性の高さも優れています。

チェリー材

チェリー材は、昔から高級家具に使用されている部材で、きめ細かくなめらかな木肌が特徴です。すべらかな木肌に加えて、色は明るい琥珀色をしており、見た目にも高級感があります。時間の経過とともに、ツヤが出たり色味が深まったりするため、長く使ってじっくりと味を出したい人におすすめです。

チーク材

床材は塗装を施すものも多いですが、チーク材は塗装なしで自然な光沢感を出せる点が特徴です。高級な部材でもあり、見た目の美しさにも優れています。

自然な風合いの光沢は、時間の経過によって濃い色から次第に抜けていき、金褐色へと変化します。時間経過による色の移り変わりも美しいため、よいものを長く使いたい人におすすめでしょう。また、膨張や収縮しづらい部材でもあり、耐水性と耐久性にも優れている点が魅力といえます。

フローリングの性能や性質から選ぶ

フローリングの性能はさまざまあり、生活環境に合った性質のものを選ぶこともおすすめです。具体的には、次のような性能・性質があります。

  • 1.アレルギー抑制
  • 2.傷や汚れに強い
  • 3.水回りOK
  • 4.ワックス不要
  • 5.ペット対応
  • 6.床暖房対応

ペットを飼っている人は「ペット対応」を選んだり、「ワックスがけがめんどくさい」という人は「ワックス不要」選んだりすれば、快適な生活を送れます、また、性能・性質によって価格は異なりますので、予算に合わせて選ぶようにしましょう。

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フローリングリフォームの施工方法は2種類

フローリングリフォームの施工方法は、次の2種類あります。

  • 1.張り替え工法
  • 2.重ね張り工法
工法 メリット デメリット
張替え工法 ・段差なくきれいに仕上がる
・下地も直せる
・費用が高い
・工期が長い
重ね張り工法 ・費用が安い
・工期が短い
・段差ができる
・下地はなおらない

張り替え工法と重ね張り工法には、それぞれメリットとデメリットがあるため、これらをチェックして工法を選びしょう。下地が傷んでおらず、費用を抑えるなら重ね張りが、下地が傷んでいて時間とお金をかけて修繕したい場合は、張り替えがおすすめです。

張り替え工法

張り替え工法は、すべての既存床材を撤去し、新しい床材を張り直す方法です。手間や材料費などがかかってしまう工法ですが、下地がどんな状態になっているのかチェックでき、「クッションフロアをフローリングに変えたい」「和室から洋室に変えたい」など、ダイナミックに変えたい時におすすめです。

また張り替え工法を採用する際は、「床の音が鳴っている」「張り替えてから10年以上経っている」というタイミングが良いでしょう。

重ね張り工法

既存床材の上から新たな床材を重ねて張る方法が、重ね張り工法です。上張り工法、もしくはレイヤー工法とも呼ばれています。重ねて張るため、音や埃が立ちにくく、当日中に施工したいときにおすすめの工法です。また、張り替え工法よりもコストを抑えられることも特徴として挙げられるでしょう。

デメリットは、どうしても床の段差ができてしまうことです。そのため、ドアの開閉に影響がないのかチェックする必要があります。また、下地や既存の床が劣化しているときは、重ね張り工法が機能しませんので、おすすめできません。

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フローリングのリフォームタイミングの目安

フローリングのリフォームタイミングの目安は、一般的には10年~15年です。しかし、以下のような状態であった際は、年数に関係なくリフォームすることをおすすめします。

  • 1.歩くと床鳴りがする
  • 2.床材の汚れや黒ずみ、剥がれなどがある

こうした床の劣化を放置している場合、表面だけでなく下地部分まで影響を受けてしまう可能性があります。床材が変色し、きしみ音がするときは、張り替えのサインと捉えるようにしましょう。

フローリングが劣化してしまう原因は、紫外線による日焼けや傷、水分です。日当たりの良い場所であれば、日焼けを防止することは難しいです。傷も、生活をしていれば、どうしてもついてしまいます。水分を吸収すると変色してしまうだけではなく、腐食にもつながり、床の寿命を早めてしまうでしょう。

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フローリングのリフォーム工事の流れ

フローリングの張り替えの工程は、現状のものを撤去して床の下地を調整し、そしてフロアを貼り、清掃して完了です。床材・部屋の広さなどによって工期の長さは異なり、玄関・廊下周辺は1.5~2日、約6畳の居室は2~3日、洗面所は1日程度を目安にしましょう。

重ね張りの場合はもっと短い工期です。玄関・廊下周辺は0.5~1日、約6畳の居室は1~2日、洗面所は0.5日程度です。仕上がりの希望日がある場合は、事前にリフォーム業者に確認しておきましょう。

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フローリングリフォーム時の3つの注意点

フローリングのリフォームをスムーズに行うには、次の3つの点に注意しましょう。

  • 床材ごとのメンテナンスのしやすさも考慮する
  • なるべく地元の優良工務店に依頼する
  • リフォームを検討しているならまず複数社で見積もりを比較する

これらを把握しておくことで、トラブルや施工後の不満などがなく、リフォームを完了させやすくなります。

床材ごとのメンテナンスのしやすさも考慮する

床材はコストだけでなく、メンテナンスがしやすいかどうかも考慮に入れておくことがおすすめです。安い床材でもメンテナンスがしづらいと、すぐに汚れがたまったり、劣化して早めに交換が必要になったりします。安いものを何度も交換していると、結果的にコストは高くなってしまう可能性が高いです。

何度もリフォームをしなくても済むように、多少値が張ってもメンテナンスのしやすいものを選ぶことがおすすめです。床材の耐用年数は、日ごろのメンテナンスによって決まるため、掃除や管理がしやすいものを選ぶと、将来的にかかるコストも押さえやすくなるでしょう。

なるべく地元の優良工務店に依頼する

リフォームをどこに依頼するかも重要であり、安くて安心して工事を任せたいなら、地元の優良工務店を選びましょう。その地域で長く活躍している工務店なら、実績や信頼度が高く、安心して工事を任せやすいです。

また、工務店は下請けに出さずに、自社で受注からリフォームまで行うことが基本です。下請けがないため中間マージンが発生せず、この分の費用を削減できる点も魅力でしょう。優良店かどうかを判断するためには、工務店の評判や施工実績などを参考にすることがおすすめです。

リフォームを検討しているならまず複数社で見積もりを比較する

リフォームを検討している人は、ひとつの業者だけではなく、複数社に見積もりを依頼しましょう。そうすれば、金額だけではなく、工事内容を比較することができます。提案される内容や費用は業者によって異なるため、複数社での見積もりは非常に重要です。

見積もりを依頼する際の注意ポイントは、希望する内容を統一せずに、バラバラにしてしまうことです。条件がバラバラになっている場合、適切に比較検討できません。また、時間がかかりすぎてしまうため、たくさんの会社に依頼することも避けてください。

さらに、電話やメールだけで話を進めるのではなく、業者と直接会って話すことも大切です。そうすれば、わからないことも直接ヒアリングでき、丁寧な対応をしてくれる業者なのかどうかも判断できます。悪徳業者に依頼してしまうと、工事の質も費用も、不満だらけになってしまうリスクがあるでしょう。

どこの専門業者に依頼すればいいか分からない人は、一括見積サイト「ヌリカエ」を利用しましょう。専門知識のある相談員が、ご要望や状況に応じて目的に合った専門業者を紹介し、専門業者選びがスムーズに進むようにサポートします。

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フローリングのリフォームの費用相場を理解して計画を組もう

フローリングをリフォームする際は、フローリングの張り替え費用相場やフローリングのリフォームでの床材の選び方を把握しましょう。それだけではなく、施工方法やタイミング、工事の流れなどを知ることも大切です。そうすれば、損のない適切なリフォームを目指せます。

リフォームを検討している人は、複数社で見積もりを比較し、その中から優良業者を選びましょう。業者によって提案してくる工事内容・費用は異なりますので、複数社での見積もりはおすすめです。フローリングのリフォームの費用相場を理解して、自分に合った計画を組みませんか。

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