とゆの修理における業者選びと費用相場。依頼すべき業者の特徴とは?

  • 【更新日】2021-04-19

「雨樋(=とゆ)を修理したいけど、自分でできるものなのだろうか…」
「雨樋の具体的な修理方法が知りたい!」

「とゆ」は漢字で書くと「樋」であり、屋根の雨水を地上に落とすために必要な装置です。樋が壊れると、屋根に落ちた雨水が屋根から外壁をつたって地面に流れ落ちることになり、外壁の劣化を招きます。そのため樋が破損している場合は早期の修理が必要となります。

しかし樋の修理は万人が簡単にできるものではありません。一般に樋が設置されている場所は屋根であるためです。つまり屋根に上がって修理をする必要があり危険なのです。しかし樋はベランダに取り付けられている場合もあり、修理方法を知っておくことは有益です。

今回の記事では、樋の修理についてあなた自身でできる簡単なものを解説します。それ以上の修理は危険が大きいため、業者に依頼すべきです。修理を怠ることによるデメリットおよび修理業者に頼む際の費用相場についても紹介します。樋に異常がある場合は、この記事にある知識を使って早期に修理を行いましょう。

※「まずは屋根塗装の相場全般の基礎知識について知りたい」という方は下記記事がオススメです。
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私の家だといくら?

「樋(=とゆ)」とは

はじめに樋の役割について解説します。住宅にある装置としては普段は気にかけることの少ないものですが、樋の役割は非常に重要なのです。

記事内における表記の統一

「とゆ」は漢字で書くと「樋」であり、屋根に落ちた雨水を地上に流す装置を指します。また他の呼び方として「とい」や「雨樋」という語句も使われています。この記事では「樋」という漢字表記で統一して説明します。

樋の役割

冒頭でも述べたとおり、樋は屋根に落ちた雨水を集めて地上に流す装置です。仮にこの樋が存在しないと、屋根に落ちた雨水は屋根から外壁を伝って地面に落ちることになります。つまり雨が降るごとに、外壁を雨水が流れ落ちることになるのです。もちろん外壁にはコーティングがなされているため、雨水が触れただけで直ちに腐食するということはありません。

しかし経年劣化により外壁に細かなひび割れができていると、そこから雨水が内部に侵入することになります。そして建物の内部から腐食していくのです。このように樋は地味な装置ながらも、建物の腐食を防ぐという重要な役割を持っているのです。

樋が壊れる原因とデメリット

ここでは樋が壊れる原因と、壊れた樋がもたらすデメリットをみていきます。

樋が壊れる原因

樋はどのような原因によって壊れるのでしょうか。主な原因は以下の2つです。

経年劣化はある意味において仕方のないものです。どんな住宅も古くなっていくように、樋も時間の経過と共に劣化していくのです。しかし樋が難しいのは、住宅の外壁などとは違い日常生活の中で劣化を認識しにくいところです。一般的に樋の耐用年数は20年程度となっています。

そのため築20年になる建物があれば、樋を一度目視で点検してみる必要があるでしょう。そもそも雨水が流れなくなっていたり、雨漏りがしていたりする場合は早期の修理が必要です。

また強風や積雪も樋を劣化させます。それこそ強い風で樋が歪んでしまったり、積雪の重みで樋が破損してしまったりする恐れがあるのです。ちなみに、強風や積雪による住宅の破損は火災保険の対象となっている場合が多いです。そのため保険料を使って修理をすることができる場合があるのです。あなたの火災保険の条件をチェックしてみてください。

樋が壊れたことによるデメリット

樋を壊れたまま放置すると以下のようなデメリットが発生します。

・外壁の劣化が早まる
・建物の内部が腐食する
・屋根から直接落ちる雨水が地面やコンクリートをえぐる

雨水は強い腐食作用を持っています。そのため樋が壊れ、雨水が恒常的に外壁を伝い落ちる状況になっていると、外壁の劣化が非常に早くなります。そして劣化した外壁の隙間から雨水が建物の内部に侵入し、雨漏りや腐食の原因となるのです。

さらに屋根から雨水が直接地面に落ちる状態が続くと、軒下の土やコンクリートにも被害が出ます。仮にそういった場所に花壇がある場合、花が枯れる原因となることもあるでしょう。このように樋の劣化については素早く対処する必要があります。そうすることで住宅自体を長持ちさせることができるのです。

自分で修理できる程度の樋の破損

ここまでで樋の役割とそれが壊れることによるデメリットが理解できたのではないでしょうか。仮にあなたの自宅の樋に破損が見つかった場合は、何度も繰り返しているとおり早期の修理が必要となります。しかし、樋の修理は高所作業になることから大きな危険を伴います。そのため、以下の2つのような簡単な修理以外は業者に依頼してください。

・金具の緩みを直す
・樋の詰まりを解消する

それでは2つの簡単な修理方法について解説していきます。

金具の緩みを直す

樋には支持金具があり、それが樋の形状を支えています。支持金具はネジで固定されていることが多いため、適切なドライバーを用意することでゆるみを直すことができます。高所での作業となるため、ドライバーは電動のものを用意するのがオススメです。また雨の日は脚立やはしごが滑りやすくなるので避けて、晴れて風のない日に修理を行いましょう。

さらに万が一に備えてヘルメットを着用し、脚立やはしごを支える人もいると安心です。ネジを締め直すという簡単な作業ではありますが、脚立やはしごの上で行う場合は少しバランスを崩しただけで落下の危険があります。簡単な作業であっても十分に注意をして、決して無理はしないでください。

樋の詰まりを解消する

樋は雨水を流すことのできる構造となっているため、内部にものが詰まることがあります。そうすると雨水が流れず、結局は樋のない状態と同じデメリットが発生するのです。樋に詰まりやすいものとしては、落ち葉やビニール袋が挙げられます。

特に樋の集水器の真上に樹木がある場合は、落ち葉が詰まることも多いでしょう。こういった集水器の詰まりも自ら解消することができます。集水器の内部を覗くことができるように脚立やはしごを立てかけて、手の届く範囲で詰まったものを取り除きます。そしてバケツやペットボトルで水を流し込み、スムーズに流れることが確認できれば完了です。

こちらも高所作業となるため、十分な注意が必要となります。ヘルメットの着用と脚立やはしごを支える人は必須となります。

難しい修理は業者に依頼しよう

以上のような簡単な2つの修理以外は業者に任せるべきです。樋にひび割れがあるような場合は、その箇所を切断して新しい樋を接合する修理方法がとられますが、これも素人には難しいものとなります。なぜならば高所で樋の一部を切断する作業、高所で適切な形で新しい樋を接合する作業は危険かつ難しいものであるためです。そのためひび割れについての修理は小さなものであっても業者に任せるのが安全です。

さらに修理が樋の完全交換となると、素人には到底無理なものとなります。樋は細かなパーツで構成されており、取り付け方法には厳密な手順があります。それを誤ると樋が樋として機能しなくなる恐れもあるためです。そのため一見して自分で修理ができないと感じた場合は、素直に業者に依頼しましょう。

業者に樋の修理を依頼した場合の費用相場

業者に樋の修理を依頼する場合、費用は以下のような相場となります。

樋の全体を交換する場合は費用がかさみますが、一部の修理であればおおむね10万円かからずに依頼することができます。簡単な支持金具の修理のみであれば1万円程度で行ってくれる業者もあるため、自分でできる範囲のものであっても危険があることを考えると業者に依頼すべきとも考えられます。

前述したとおり、樋の耐用年数は20年程度であることが一般的です。そして樋の破損は住宅そのものの破損につながっていきます。こういった点を考えると、20年に一度の修理であれば業者に依頼しても費用対効果の面から適切な判断ということができます。

業者は「屋根修理業者」に依頼しよう

樋の修理を業者に任せる場合は、屋根に対しての細かな修理作業を専門としているところを見つけると良いです。例えば、一般的に「屋根業者」というと屋根の葺き替えなどの大規模な屋根工事を専門にしています。これに対して「屋根修理業者」は屋根の細かな修理作業を専門としています。もちろんこれらは自らをどう称するかの問題であり、必ずしも業者名称と仕事内容が一致するわけではありません。

しかし大規模な屋根工事を専門としている業者に依頼すると、費用がかさむ恐れがあるということは覚えておいてください。そして、業者を選ぶ際は相見積もりをとることを忘れないでください。相見積もりとは、複数の業者から見積もりを受け取る行為を指します。

相見積もりをとることで費用を比較できるのみならず、過度に高い料金を請求してくる悪徳業者を避けることができるためです。

火災保険の補償が使えるか確認しよう

先ほども軽く触れましたが、風・雪・雹(ひょう)による樋の破損であれば火災保険を利用して修理することができます。そのため修理業者に調査をしてもらう段階で、保険による補償の範囲に該当するか否かをチェックしてもらいましょう。その上で保険申請をするのがオススメです。

火災保険であれば足場の設置費用まで含めて保険金が下りるため、あなたの持ち出しゼロで樋を修理することができます。

私の家だといくら?


まとめ

今回は樋の修理について解説しました。樋の重要性や修理の難しさが理解できたでしょうか。素人が安易に修理を行おうとするとかえって樋を破損させてしまう恐れもあり、また高所から落下する危険もあります。そのため「金具の緩みを直す」「樋の詰まりを解消する」以外の修理は業者に依頼しましょう。

また風、雨、雹による樋の破損に対しては火災保険を使うことができる場合があります。見積もりをお願いしている業者が樋の状態を調査している段階で、火災保険の利用が可能か否かを確認してみてください。樋は外壁や住宅そのものを腐食から守るために重要な装置です。修理は迅速に行いましょう。

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