【2023年】30坪の外壁塗装の費用相場は?内訳の単価や安くする方法も解説

  • 【更新日】2023-12-22
30坪の外壁塗装の相場は?

こちらの記事では30坪に特化した外壁塗装の費用相場を知りたい方に向けて、本サービス「ヌリカエ」を利用して行われた工事データをもとに、2023年最新の費用相場を解説しています。

他にも費用の内訳や計算方法、安くする方法など解説していますので、外壁塗装を検討中はぜひ最後までお読みいただければと思います。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

30坪住宅の外壁塗装の費用相場は80万円~110万円

延床面積30坪前後の家の場合、外壁の塗装費用は80万円~110万円が相場です。


※本サービス「ヌリカエ」の2017年4月~2023年2月における成約データから算出(外壁塗装のみ:3,248件)

30坪の住宅の工事費用の中でもっとも多かったのは、100万円~110万円台でした。

外壁塗装の費用に金額の開きが生まれるのは、主に、塗装する面積・使用する塗料・同時に行う工事内容などによって費用が変動するためです。

外壁と同時に屋根も塗装する場合の費用相場

外壁と同時に屋根も塗装する場合も、80万円~110万円が相場です。

※本サービス「ヌリカエ」の2017年4月~2023年5月における成約データから算出(屋根塗装+外壁塗装:5,810件)

「ヌリカエ」利用ユーザーの統計では【外壁塗装のみ】と【外壁塗装と屋根塗装】の費用が同じくらいに見えますが、実際は屋根も同時に塗装する場合は、10万円~20万円ほどの追加費用が発生します。

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30坪住宅の外壁塗装の計算方法

ここからは、外壁塗装にかかる費用を「自分で計算したい」という方のために、ご自身でできる外壁塗装費用の求め方をご紹介します。

外壁塗装の合計費用は次のように求められます。

外壁面積×工事代の単価(塗料代・足場代等)+その他諸経費

したがって、外壁面積と工事代の単価が分かれば、外壁塗装の費用相場は自分で計算ができるのです。

ここからは、外壁面積の計算方法と工事代の単価を紹介します。

外壁面積の算出方法

外壁面積の求め方は次の通りです。

外壁面積=延べ床面積(㎡)×1.1~1.3(係数)

※例:延床面積が100㎡、係数が1.2の場合、100㎡×1.2=120㎡が外壁面積となります。
各階の床面積の合計したもの(例えば、1階が50㎡、2階が50㎡の場合、延床面積は100㎡)です。
(坪数から平米数を求める場合は「坪数×3.3=平米数」と算出してください(例:40坪の場合、40坪×3.3=132㎡)
実際に塗る部分の面積を実数値に近づけるためのものです。
窓やベランダなど、塗装しない箇所の大きさに応じて係数を変化させて計算しましょう。
(※係数の参考値:通常の40坪の家:1.1~1.3 ベランダなど追加面積がある場合:1.4~1.6 非塗装箇所も含めた外壁面積:1.7~1.8)

通常の30坪の家の場合

塗装面積 = 延べ床面積(㎡)× 1.3(係数)
     = 30坪 × 3.3 × 1.3(係数)
     = 99(㎡) × 1.3(係数)
     = 128.7(㎡)

外壁塗装の工事単価

下記で紹介する工事単価を、外壁面積にかける合わせると外壁塗装の費用相場を自分で計算することができます。

塗料の費用単価

グレード 単価(㎡)*3回塗りの合計 30坪の場合の塗料代
アクリル 1,400~1,600円 18万円~21万円
ウレタン 1,700~2,200円 22万円~28万円
シリコン 2,300~3,000円 30万円~39万円
ラジカル制御型塗料 2,500~3,000円 32万円~39万円
フッ素 3,800~4,800円 49万円~62万円
光触媒塗料 4,200~5,000円 54万円~64万円
無機塗料 4,500~5,500円 58万円~71万円

なお、最もよく使用されている塗料は、ラジカル塗料とシリコン塗料の2種類です。

工事代の単価

工事工程 単価(㎡)*3回塗りの合計 30坪の場合の工事代
飛散防止ネット 150~250円/㎡ 2万円~3万円
高圧洗浄 200~250円/㎡ 2.5万円~3万円
足場設置 700~1,000円/㎡ 2.5万円~3万円
下地補修 600~1,000円/㎡ 9万円~13万円
コーキング 500~1,000円/m 10~24万円(※)
屋根塗装 2,400~2,600円/㎡ 31万円~33万円

この中で注意をしたいのが、コーキングと既存コーキングの撤去費用です。コーキングの単価は㎡単価ではなくm単価で算出をされますので注意をしてください。

※上の表では一般的なコーキング費用の相場を記載

▼「外壁コーキングの費用」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>外壁コーキングは必要?費用はいくら?工事で注意したいポイントを解説!

さいごに、諸経費として、工事費用の10%を足せば、外壁塗装でかかるおおまかな費用が算出できます。

そもそも「30坪の家」とは?

一般に「30坪の家」という言葉は、延床面積(各階の床面積の合計)が30坪である家のことを指します。坪単価に直すと、

  • 1坪 = 約3.3㎡(畳2枚分)
  • 1㎡ = 0.3坪(縦1.8m×横1.8m)

となりますので、延床面積30坪を㎡換算すると約100㎡ほどになります。

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30坪外壁塗装の適正な費用を知るためのポイント

30坪住宅の外壁塗装の適正な費用を知るためのポイントは下記の3つです。

適正な費用を知るためには、コンタクトを取る業者の見極めが非常に重要になります。外壁塗装の工事費用は、依頼する業者によって大きく変動します。

ここからは、外壁塗装の業者に関する解説を交えながら、適正な費用を知るためのポイントを3つ紹介します。

複数の業者から相見積もりを取る

まず抑えていただきたいのが、複数の業者から相見積もりを取ることです。

外壁塗装の見積もりは、業者によって変わることが一般的です。複数の業者から相見積もりを取ることによって、自宅を工事した場合の費用相場をつかめることができます。

1社の見積もりだけでは、料金を見比べてみたり、費用を比較検討することができません。複数の業者とやり取りするのは負担も大きいですが、適正費用を知りたい方は必ず相見積もりを取るようにしてください。

過度に安売りする業者に注意する

過度に安売りする業者についても注意しましょう。

塗料の仕入れ価格が、業者によって大きく変わるということ、職人の人件費やそのほかの材料費も多少の差はあれど、極端な価格差はありません。

過度に安売りする業者がいるとすれば、その安さには必ず理由があります。考えられるのが、性能の低い塗料を使用したり、塗料を薄めるといった手法です。

企業努力によって安さを実現している業者も中には存在しますが、相場よりも明らかに安売りする業者には注意しましょう。

外壁塗装の費用は安ければ安いほどよいというものではありません。

ハウスメーカーではなく地元の塗装業者に依頼する

依頼先については、ハウスメーカーではなく「地元の塗装業者」にしましょう。

一般的に、ハウスメーカーに依頼すると、地元の塗装業者に依頼するのに比べ、同じ工事でも費用が高くなってしまいます。

工事が高くなる理由は、ハウスメーカーの取り分である「中間マージン」の存在です。
ハウスメーカーの見積もりでは本記事の例の1.5倍近く費用がかかることも珍しくありません。

新築時に立てたハウスメーカーからの営業がきっかけで工事を検討し始めた方は、ぜひ地元の塗装業者にコンタクトを取ってみてください。

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記事のおさらい

30坪の自宅の外壁塗装の費用相場はいくら?

30坪の外壁塗装の費用相場は、90万円~120万円です。詳しく知りたい方は30坪外壁塗装の費用相場は80万円~120万円をご覧ください。

30坪外壁塗装の費用は安くする方法は?

外壁塗装の費用を安くする方法は、「早期に相見積もりを取得する」「補助金・助成金を活用する」です。詳しくは30坪外壁塗装の費用を安くする方法をご覧ください。

30坪住宅の外壁塗装は自分で計算できる?

外壁面積と工事代の単価が分かれば、外壁塗装の費用相場は自分で計算ができます。外壁塗装の合計費用は、「外壁面積×工事代の単価(塗料代・足場代等)+その他諸経費」で求められます。詳しくは30坪住宅の外壁塗装の計算方法をご覧下さい。

最後に

業者の説明や提示金額に少しでも不安を感じたり、リフォーム工事の金額をなるべく抑えたいとお考えでしたら、「相見積もり」をとるのがオススメです。

複数の業者の提示単価・塗装面積を比べたり、営業担当者に触れて信頼性などを見ることができるので、金額的にも品質的にも納得のいく工事にたどりつくには、相見積もりはもはや欠かせない準備と言えます。

もし、声をかける業者をどこにすれば良いか分からない場合はヌリカエをご利用下さい。業者紹介前には、専門知識のある相談員があなたのご要望を丁寧にヒアリングしますので、不要な連絡がいくご心配もありません。お役立ていただけますと幸いです。

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