外壁補修はDIYできる?補修が必要な劣化症状やDIYで行う費用

  • 【更新日】2024-12-02
外壁補修

外壁塗装後10年が経つと、モルタル外壁のひび割れ(クラック)やサイディング外壁のコーキング部分の痩せなど様々な劣化症状が出てきます。
そこでこの記事では、外壁補修が必要になる劣化症状DIYが可能な外壁の補修、DIYした場合の費用相場などを解説します。

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外装劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

外壁補修が必要な劣化症状一覧

外壁補修が必要な劣化症状をまとめました。

外壁の補修が必要となる劣化症状は、外壁のひび割れコーキングのひび割れ外壁の反り・浮き塗装の剥がれです。

外壁補修が必要な劣化症状
外壁のひび割れ コーキングのひび割れ

外壁の反り・浮き

塗装の剥がれ塗装の剥がれ・浮き

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外壁の補修はDIYできる?

外壁の補修がDIYで可能な症状は、ひび割れや剥がれです。

部分的に割れている・剥がれているといった軽度な症状であれば、DIYで補修できる可能性があります。

ただし、DIYで外壁の補修は、基本的におすすめできません

見た目だけでは分からない部分も多く、専門的な知識が無いと正しく補修できない恐れがあるからです。誤った方法で外壁の補修を行うと、かえって建物の耐久性が低くなってしまうことも。

費用はかかってしまいますが、外壁の補修は業者に依頼すると失敗が少ないでしょう。

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外壁をDIYで補修する施工手順と必要な道具

外壁の二大劣化症状である「モルタル外壁のひび割れ」と「外壁コーキングの痩せ・剥がれ」の補修手順と必要な道具を写真付きで解説します。

モルタル外壁のひび割れの補修手順

モルタル外壁でよく発生するひび割れは、コーキングでひびを埋めて補修するのが一般的です。

①ひび割れ部分とその周辺の清掃

ひび割れを中心に、外壁を幅5cm程度をワイヤーブラシ等で磨き、埃や汚れを取り除きます。

②コーキング材を注入

コーキング材の注入作業の様子

コーキングガンに装填したコーキング材を、ひび割れ部に沿って注入します。

③コーキング材の押し込み

コーキング材の押し込み作業の様子

コーキング材がよりひび割れの内部まで届くよう、ヘラやウエス(雑巾)を使って塗った跡をなぞり、コーキング材を押し込みます。
コーキングが乾燥した後の壁面を平滑にする効果もあります。

コーキング注入工法の完了状態

コーキング材を押し込んだあとの外壁面は、このような状態です。

④外壁表面の塗装

補修部分が白く目立つのが気になる場合、外壁と同じ色で塗装しましょう。
ただし、既存の外壁とまったく同じ色にするのは困難ですので、ある程度近づけば良しとしましょう。

ひび割れの補修工事に必要な道具

手順の図解で登場する道具は「コーキング材」「コーキングガン」「ワイヤーブラシ」「ヘラ」の4つです。
すべて買い揃えた場合は約2,000~4,300円ほどの費用がかかります。

※道具名をクリックすると、安価なおすすめ品のAmazonの購入ページにジャンプします。

道具 価格 用途
コーキング材 660~1,200円 びひ割れに充填する液剤です
コーキングガン 600~1,200円 コーキング材を容器から押し出すために必要です。「可とう性エポキシ樹脂」または「カチオン系ポリマーセメントフィラー」を選びましょう
>ワイヤーブラシ 500~1,000円 ひび割れ周辺の汚れを落とし、コーキングの接着をよくくします
>ヘラ 200~900円 コーキングをひび割れの奥まで届かせるため、表面をならすのに使います

▼ひび割れ補修についてもっと知りたい方はこちらもご覧ください
>>外壁のひび割れ用コーキング剤のおすすめは?作業手順や用具も解説

外壁コーキングの補修手順

続いて、窯業系サイディングの外壁でよく発生する目地の痩せや剥がれの補修方法を解説します。
前項と同様にコーキング材を使います。

①外壁コーキング材を目地から剥がす

カッターで、目地にある古いコーキングに切り込みを入れて剥がします。
外壁にこびりついているコーキングは、ワイヤーブラシを使い残らず取り除きましょう

②目地の周囲にマスキングテープを貼る

目地にマスキングテープを貼る

続いて、目地の周囲のコーキング材が付着しないよう、先にマスキングをします。

③目地の溝部分にプライマーを塗る

コーキングの密着性を高めるために、プライマー(下塗り材)を塗ります。
プライマーは使用するコーキング材に合った専用のものを使いましょう。

④コーキングを充填する

目地にコーキングを注入

プライマーが乾いたら、コーキングガンを使って目地にコーキング材を充填します。

⑤ヘラで表面をならす

ヘラでコーキングをならす

コーキング材の上からヘラでなぞって、表面を均等にします。
盛り上がってしまったところは平行になるようにしましょう。

⑥完全に乾く前にマスキングテープを剥がす

マスキングテープを目地から剥がす

コーキング材が固まってしまう前に、すぐにマスキングテープを取りましょう
その後、商品に記載してある乾燥時間を確認し、放置します。

目地の補修に必要な道具

手順に登場する道具と価格は以下の6つです。
すべて買い揃えた場合は約3,100~5,400円ほどの費用がかかります。

※道具名をクリックすると、安価なおすすめ品のAmazonの購入ページにジャンプします。

道具 価格 用途
コーキング材 660~1,200円 びひ割れに充填する液剤。「変成シリコーン用」と書かれたものがオススメです
プライマー 1,050円~ 「変成シリコーン」に対応したものを選びましょう
マスキングテープ 110円~ 部分補修用なら、100円均一のテープで量も充分です
コーキングガン 600~1,200円 コーキング材を容器から押し出すために必要です。
ワイヤーブラシ 500~1,000円 ひび割れ周辺の汚れを落とし、コーキングの接着をよくくします
ヘラ 200~900円 コーキングをひび割れの奥まで届かせるため、表面をならすのに使います

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※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

10年に1度は外壁塗装を検討しよう

外壁材や塗料の種類に関係なく、外壁のメンテナンス周期は10年とされています。
外壁は常に紫外線・雨・風、立地条件によっては潮風や雪などにさらされているので、経年劣化は免れません。
そのため、傷んでいるように見えなくても、定期的に外壁を補修をする必要があります。

「見た目に変化がないから大丈夫だろう」と軽視して外壁補修を怠ると、外壁材や塗料の耐用年数が短くなり、最悪の場合には住宅が丸ごと倒壊する恐れがあります。
今のご自宅に少しでも長く住めるよう、10年に一度はリフォーム業者に依頼して点検してもらいましょう。

▼外壁塗装の最適な時期について知りたい方はこちらもご覧ください。
>>外壁塗装にベストな時期はいつ?季節ごとのメリット・デメリット

リフォーム業者に心当たりがない場合は…

もし外壁補修の依頼先に心当たりがない場合は、当社ヌリカエの無料相談を活用いただければ幸いです。
あなたの場合の適正金額を診断したうえで、地域の優良業者をご紹介できます。

以上、本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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