漆喰塗装を自宅でやるか検討している人に知ってもらいたい3のこと

  • 【更新日】2021-04-16

昨今の古民家カフェや古民家レストラン、古民家を再利用した宿泊施設などの古民家ブームの影響で、漆喰を使用した外壁への関心が高まっているようです。

漆喰は、我が国で昔から重宝されてきた建材のひとつです。
今回は外壁に漆喰を使用する場合や、漆喰調にリフォームしたい方にぜひ参考にしていただきたい内容です。

私の家だといくら?

漆喰(しっくい)壁の特徴

漆喰壁を見たことがあっても、その特徴まで詳しく知っている方はそんなに多くはないでしょう。

漆喰は古くから城郭、寺社、民家、土蔵などの壁に使われていて、壁以外にも瓦や石材の接着や継ぎ目の充填剤としても使用されています。
近年では新築住宅の外壁に使われることは少なくなってしまい、古い建物の外観をそのまま維持するために使われることがほとんどです。

漆喰は消石灰を主原料とし、海藻の一種や砂、刻んだ麻などを混ぜて、水で練り合わせたものです。

断熱性・防火性が高く天然素材なので、レトロでナチュラルな仕上がりのため、一部の方の間では根強い人気を誇っています。

また調湿機能があるため、湿度が高く蒸し暑い日本の夏には最適な素材として、室内の壁材としても広く利用されています。
※調湿機能とは湿度を調整する機能のことで、部屋の湿度が高くなると湿気を吸い(吸湿)、湿度が低い時には湿気を吐く(放湿)機能です。

さらに漆喰には年月をかけて二酸化炭素を吸収して硬くなる性質があり、適切なメンテナンスを行えば漆喰そのものの耐久年数は
100年以上
ともいわれます。

人体に有害な化学物質を吸着する性質があるのもメリットのひとつです。

一方、左官工事で仕上げるため施工には一定の技量が必要がとなり、腕の良い職人が不可欠です。
また湿式工法のため、乾燥に時間がかかるので工期が長くなりがちです。
そのため
施工費が高く、ひび割れしやすいのがデメリット
です。

漆喰とひとことで言っても、消石灰以外の原料の違いにより、もっとも一般的な「本漆喰」のほか、「土佐漆喰」、「琉球漆喰」、「西洋漆喰」や、漆喰メーカーが製造して製品化された「既調合漆喰」など様々な種類があります。

漆喰壁のメンテナンスの方法

漆喰の耐久年数は100年以上といっても、定期的なメンテナンスが不可欠です。
ここでは漆喰壁のメンテナンス方法をご紹介します。

漆喰壁の軽い汚れは、消しゴムや水洗いで落とすことができます。
またカビが生えてしまった場合や、簡単に落ちない汚れの場合は、塩素系漂白剤を水で薄めて、布で拭きとるようにすると落とすことができます。
※ただし
酸性の洗剤は使用厳禁
なので注意してください。

既存の漆喰壁を補修する場合は、その劣化状態によって補修方法が異なります。
部分補修で上から漆喰を塗り重ねる場合の費用は、「1㎡あたり3,500円~」が目安です。

漆喰壁表面のひび割れの場合は部分的に補修が可能ですが、全体的に劣化が激しい場合には既存の漆喰を撤去して下地からやり直しが必要になります。
また表面を触ってボロボロしたら、基本的に表面の漆喰を一旦剥がしてから下地調整をして塗り替えます。
その場合の費用は、「1㎡あたり5,000円」程度かかります。

一方漆喰の外壁のメンテナンス時期の目安は
15年前後
です。
漆喰壁の塗り直し費用は、延べ床面積30坪程度の住宅の場合で、50~60万円(足場代共)程度です。

また、既存の漆喰の外壁の上に塗装する場合には注意が必要です。

一般的な外壁塗料をそのまま漆喰の上から塗装すると、1~2年程度で剥がれてしまいます。

漆喰壁に適した塗料を用いる必要があるので要注意です。
一般的には、日本ペイントの「ケンエース」、関西ペイントの「アレスシックイ」などが良く使用されています。

特に関西ペイントの「アレスシックイ」は「漆喰」の機能をそのままに、高度な左官技術を必要とせずにハケやローラー、スプレーによる一般的な塗装方法で施工できる壁塗材です。
漆喰壁の塗装が簡単、低コストで実現できるのでオススメです。
また壁紙の上から塗装することも可能なので、室内に使用することで調湿・消臭・抗菌・結露防止などの機能を付加することができます。

外壁を漆喰壁調にリフォームする方法

外壁を漆喰壁にするための工程は、次のようになります。

1.モルタル下塗り
2.養生
3.漆喰中塗り
4.養生
5.漆喰上塗り 

漆喰壁の施工費用は、新築時で「1㎡あたり7,500円程度」が相場です。
またしっかりとした施工ができる左官職人が欠かせませんが、現在では数が少なくなりました。

そして外壁を漆喰壁にリフォームする場合は、既存の壁材の種類や状況によって古い外壁の処理が必要になるため、工程や費用が異なりますが決して安い金額ではありません。

「漆喰壁にリフォームしたいけれど、費用が高いため難しい・・・」、「できるだけ安く漆喰調の外壁にしたい」と思われている方には、
塗り替えるだけで漆喰調に仕上がる塗料がオススメ
です。
アイカ工業の「ジョリパッドシリーズ」や菊水化学工業の「グラナダシリーズ」などです。
本物の漆喰壁にリフォームするよりも、手軽に漆喰風の仕上がりを楽しむことができます。
ただし
あくまでも漆喰調の塗装
なので、外観のイメージチェンジの効果はあっても、本物の漆喰の機能や耐久年数とは異なるので注意が必要です。

まとめ

漆喰は古くから日本の建築物に用いられてきた優れた塗り壁材の一つです。
天然素材を多く用いて、廃材も土にかえることからエコ意識や健康ブームの高まりと共に、人気になっています。
また機能面だけでなく、レトロで懐かしい感じが大きな魅力です。

一方、施工に手間がかかる、工事に時間がかかる、単価が高い、耐水性が低いなどのデメリットもあります。

また、年月を経るごとに独特の味わいを増していく漆喰壁ですが、決してメンテナンスフリーではありません。

漆喰のメンテナンスについて簡単にまとめると
・耐用年数とされる100年持たせるためには、適切なメンテナンスが必要
・軽い汚れは自分で落とすことが可能
・外壁のメンテナンス時期の目安は15年程度
・漆喰壁のメンテナンス費用は若干高めで工期も長い
・漆喰には塗装はあまり適していない
 どうしても塗り替えを行う場合には、漆喰用の塗料を使って、専門知識が豊富な業者に依頼する

などです。

古民家や蔵、寺社などの築年数が経過した古い建物が、長い間良い状態を保っているのは、漆喰の耐久性による部分が大きいのかもしれません。
ただし漆喰は、ひび割れしやすく傷もつきやすいので、こまめなメンテナンスが必要です。

漆喰はデリケートで扱いが難しい素材のひとつです。

漆喰を採用する際には、メリットやデメリット、メンテナンス方法など詳しい知識を身に付けた上で、十分に検討した上で決定するようにしてほしいと思います。

信頼できる塗装業者をみつけるには

外壁塗装の正確な金額を知るためには、「現地調査」を受ける必要があります。

そのとき重要なことが、複数社から見積もりを取得して「比較をする」こと!


・「適正価格かどうか?」

・「工事内容は適切か?」

・「要望を聞いて提案してくれているか?」



などが判断でき、失敗しない外壁塗装工事ができるのです。

工事案は、それぞれの業者で異なってきます。
1社のみの見積もりでは、その工事案が自宅に最も適切なものなのか、判断ができません。


複数の業者に見積もりを取ることによって、もっとも自分の希望に沿った外壁塗装工事はどれなのか、選ぶことができるのです。

そんな方は、カンタンに無料で比較見積もりが可能なサービスがありますので、ぜひご利用ください。

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

漆喰外壁のメリット・デメリットは?

断熱性・防火性が高く、耐用年数が長いのがメリット。施工費が高く、ひび割れしやすいのがデメリットです。詳しく知りたい方は漆喰(しっくい)壁の特徴をご覧ください。

漆喰外壁にはどんなメンテナンスが必要?

約15年おきに、重ね塗りか塗り替えが必要になります。重ね塗りの費用は1㎡あたり「3,500円~」、塗り替えの費用は1㎡あたり「5,000円~」が目安です。詳しくは漆喰壁のメンテナンスの方法をご覧ください。

自宅の外壁を漆喰壁にリフォームする方法は?

モルタルの外壁を、「下塗り」→「養生」→「中塗り」→「養生」→「上塗り」する工程になります。費用は1㎡あたり「7,500円~」が目安です。詳しくは外壁を漆喰壁調にリフォームする方法をご覧下さい。

信頼できる、漆喰外壁の施工ができる業者を探す方法は?

複数社から見積もりを取得して「相見積もり」をとることです。詳しくは信頼できる塗装業者をみつけるにはをご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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