【10年後は遅い?】新築の外壁を塗装する時期やタイミング!目安についても

  • 【更新日】2023-06-15
【10年後は遅い?】新築の外壁を塗装する時期やタイミング!目安についても

「新築10年の家の外壁塗装を勧められたけど、塗装って本当に必要なのかな?」
「ご近所さんは、築10年以上でも勧められていないみたいだし・・・」

上記のような疑問をお持ちではありませんか?

外壁塗装が必要になるタイミングは、家ごとに違います。

後悔をなくすためにも、ご自宅の外壁塗装のタイミングを把握しておくことが大切です。

この記事では、主に下記を解説しています。

・新築戸建ての主な外壁材や塗料
・新築を外壁塗装する時期
・自宅の外壁塗装の必要性を見極める方法

外壁塗装の時期を遅らせる方法もお伝えしているので、ぜひ最後までお読みください。

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新築戸建ての主な外壁材や塗料

新築戸建ての大半は、サイディングというパネル状の外壁材です。サイディングにも木製や金属製など種類がありますが、窯業系サイディングが一般的です。

窯業系サイディングには出荷時点でアクリルやシリコンで既に塗装されています。外壁材がサイディングではない場合についても下記で説明していきます。

新築戸建ての一般的な外壁材はサイディング

サイディングの外壁

新築戸建ての外壁材は、サイディングというパネル状の板材が大半です主流は窯業系サイディングで、セメントに繊維質を混ぜて作った外壁材です。

窯業系以外の種類には、樹脂系・木質系・金属系があります。材質ごとにメリットやメンテナンス周期も異なっています

「窯業系サイディング」が自宅の外壁材に使われているかを見分けるコツは2つあります。サイディングのつなぎ目をふさぐコーキング材があるか、壁材を叩くとコンコンと軽い音がするかです。

 

現在はサイディングが主流ですが、1980年頃まではモルタルという外壁材が一般的でした。当時は洋風の戸建てが流行しており、デザイン性の良いモルタルが人気でした。よって築40年以上の場合は外壁がモルタルの可能性もあります。

モルタルの住宅

モルタル外壁の家

しかしモルタルは職人によって仕上がりに差が生まれる、施工に手間がかかるといったデメリットもありました。その問題点を克服して生まれた外壁材がサイディングです。

工場で製造されるため品質にムラがなく、また現場で簡単に組み立てることができるため、モルタルよりもコストパフォーマンスに優れます。

 

またサイディング以外の外壁材には、先ほどのモルタルのほか、タイルやALC(軽量気泡コンクリート)があります。

タイルは粘土や他の鉱物を混ぜて、高温で焼き上げた材質です。吸水しない性質から耐久性に優れ、20~30年以上も使える場合があります。

ALC(軽量基本コンクリート)はその名の通りコンクリートなので、断熱性や耐火性に優れているという特長もあります。

タイル

ALC(軽量気泡コンクリート)

 

外壁材についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

サイディングは工場から出荷時点で塗装済み

 

窯業系サイディングの場合、工場出荷時点で塗装されています。サイディングには防水性がないため、塗装により劣化を防いでいます。

塗料の種類としては、安価なアクリル塗料の可能性があります。建売住宅の場合はコスト削減のために耐久性の低い塗料を用いるのが一般的です。

塗料は性能がよくて耐用年数が長い塗料ほど高くなります。

予算を抑える場合は安価なアクリルやウレタン、コストパフォーマンスの良さをとるならシリコンやラジカル。将来のメンテナンス頻度を下げるには、フッ素や無機を使うことがあります。

またモルタルに関してはジョリパットやリシンなど、いくつか仕上げの方法があります。仕上げ方法によって耐久性も異なります

塗料についてもっと詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

サイディングには定期的な塗装が必要

サイディングは水を吸い込みやすい性質があり、乾燥によるひび割れが起きやすいです。

塗装によって防水性を高めることができますが、塗料は一度塗れば効果が永久に続くわけではありません。

塗膜(塗料の膜)は風雨や紫外線などの刺激で経年劣化するため、ご自宅にあったタイミングや年数での塗装が必要です。

またサイディングだけでなく、モルタルに関しても水を吸い込みやすい性質があるため定期的な塗装が必要です。

一方で外壁材すべてが定期的な塗装が必要というわけではありません。

例えばタイルは見た目をよくするための透明な塗料を使う場合もありますが、耐久性を高めるための塗装は必要ありません。

いずれにせよ、ご自宅の外壁材と外壁材にあったメンテナンス時期や方法を把握することが大切です。

塗装の効果と必要性について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「塗装はなぜ必要?効果・種類・費用や業者の選び方をやさしく解説」

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新築の外壁を塗装する時期の目安とは?

新築とは、「建物を新しく建てること」または「新しく建てられた建物」を指します。

新築で過去に外壁を塗装したことがない場合、塗装のタイミングは建てられてから8~12年目が1つの目安です。

外壁材の耐久年数も目安になりますよ。

外壁材とは 外壁材とは、建物の外回り部分を形成する素材や建築材料を指します。

外壁材は、種類ごとに耐久年数が異なります。耐久年数の長い外壁材を使用している場合、耐久年数が短い外壁材を使用した場合と比べて、塗装が必要になるタイミングが後になりますよ。

外壁材の種類ごとの耐久年数

下の図では、外壁材の種類ごとの耐久年数をお伝えしています。
耐久年数が長い順 外壁材の種類
1【長】 ALCボード:約10年~
2 金属系サイディング:約10年~
3 木質系サイディング:約10年~
4 樹脂系サイディング:約10年~
5 モルタル:約8年~
6【短】 窯業系サイディング:約7年~

ALCボードや金属系、木質系などのサイディングは、モルタルよりも耐久年数が長い外壁材であることが分かりますね。

※上記の図は目安の年数です。外壁材の製品次第では、上記の年数と大きく異なることもあります。製品ごとの耐久年数は、公式サイトやパンフレットなどで確認してください。
耐久年数が長い外壁材でも、劣化の進行具合などによっては、早々に塗装が必要になることもあります。

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塗料の耐久年数からも新築の外壁塗装の時期がつかめる

外壁塗装をしたことがある家に住んでいて、「2度目の塗装の時期を探っている」という人は、前回使用した塗料の耐久年数からも次の外壁塗装のタイミングが把握できます。

塗料の役割とは 塗料は、美観と保護という2つの役割を担っています。
美観とは外壁などに塗ることで見た目を美しくすること。保護とは紫外線や雨水から家を守ること。経年劣化によって保護する力は弱まり失われます。

※通常は多くの外壁材には塗装が施されており、新築であっても塗料が塗られていることが多いです。

前回の外壁塗装でどの塗料を使用したのか確認してみてください。使用した塗料の耐久年数がわかれば、次は何年後に外壁塗装をすればいいのか、おおよその検討がつきます。

塗料の種類ごとの耐久年数

下の図では、外壁塗装に使用される塗料の種類ごとの耐久年数をお伝えしています。
耐久年数が長い順 塗料の種類
1【長】 無機:約15年~
2 フッ素:約15年~
3 ピュアアクリル:約15年~
4 シリコン:約7年~
5 ウレタン:約5年~
6【短】 アクリル:約3年~

例えば、日本の新築住宅に多いアクリルは耐久年数が3年~5年ほどと短く、フッ素などと比較すると5倍もの差があることが分かりますね。

そのため、本来であれば新築から5年ほどで1回塗るのが理想です。

※上記の図は年数の目安です。塗料の製品次第では、上記の年数と大きく異なることもあります。塗料ごとの耐久年数は、公式サイトやパンフレットなどで確認してください。塗料の耐久年数が長くても、外部環境や劣化の進行具合などによっては、早々に外壁塗装が必要になる場合もあります。

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年数以外で新築の外壁塗装の時期を確かめる方法


時間が経つとあらわれる外壁のさまざまな劣化症状をチェックすることで、塗装のタイミングをより確実に判断できます。

以下の症状が1つでも確認できるなら、塗装が必要な時期だと判断できます。

  • チョーキング・・・外壁に触れると手にチョーク粉のようなものが付く
  • 壁の色が変色している・・・チョーキングによりコーティングを失い、紫外線などのダメージを受けている状態
  • 塗膜(塗料の膜)の浮きや剝がれ・・・外壁材と塗膜が密着せず、隙間から水が入り込む
  • 幅0.3mm以上のひび割れがある・・・水が染み込む

外壁塗装のタイミングは劣化症状で判断すると間違いない!

外壁の劣化状態から塗装のタイミングを確かめる方法は、築年数や塗料・外壁材の耐久年数で確かめるより正確です。

年数は一般的な目安になり得ますが、この方法は自分の目で診て判断するので、自宅に外壁塗装が必要かどうかがより確かなものになりますよ。

外壁の劣化の早さは、外部環境に大きく左右されます。

全く同じ外壁材・築年数でも、自宅が海沿いか、住宅地かなどの違いで塗装が必要なタイミングが変わることもあります。
自宅の外壁塗装のタイミングを見極めるには、劣化症状を確かめる方法が最も有効だと言えるでしょう。

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定期的に〇〇すれば、新築の外壁塗装を先延ばしにできる?

外壁塗装の時期を遅らせるには、定期的な掃除が効果的です。外壁の掃除には、外壁の劣化を抑制するメリットもあるんですよ。

外壁材は、新築であっても「塗装」されているものが多いです。塗料ごとの性能を発揮して、劣化の進行を抑制しているワケですが、外壁が汚れると塗料の性能が発揮しきれず急激に劣化することも。

これでは、外壁塗装が必要な時期が早くきてしまいますよね。

定期的な外壁の掃除で、劣化の進行を抑制できるというワケです。

家庭用の高圧洗浄機などを使用すれば、外壁を自分で掃除できます。
ただし、高所にのぼっての作業が必要になる場合、大変な危険を伴うのでプロに頼むことを強くおすすめします。

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まとめ

今回の記事では、新築の外壁を塗装する時期の目安や、塗装のタイミングを見極める方法を紹介しました。

外壁塗装の時期は、建てられてから8~12年目が1つの目安であり、外壁材や塗料の耐久年数も指標になることが分かりましたね。

塗装のタイミングをより確実に判断するなら、劣化症状を確認する方法が一番おすすめですよ!

この記事を参考にして、ベストな塗装時期を探ってみてください!

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