「外壁塗装の工事は何に一番費用がかかるの?」「外壁塗装の相場はいくらくらい?」「この内訳って、適正なの?」
外壁塗装の内訳が気になる人は、こんな疑問を持っていませんか?
外壁塗装の費用は主に塗装代、足場代、塗装以外の作業代、諸経費で構成されています。
この記事では、これら外壁塗装の費用の内訳、それぞれの単価について解説します。


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監修者:外壁劣化診断士 小林 成光
600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。
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外壁塗装の費用相場
外壁塗装の費用相場は「80万~120万円」です。しかし外壁塗装の費用は、自宅の大きさ・使用する塗料・自宅の劣化症状などによって変動するため、あくまで参考程度に留めておきましょう。
▼「外壁塗装の相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>【2023年最新版】外壁塗装の費用相場は?坪数別金額や工事単価も解説
外壁塗装の内訳
外壁塗装の内訳は、主に4つに分けられます。
費用の内訳の目安は、塗装代が40%、足場代が20%、塗装以外の作業代が25%、諸経費・消費税が15%です。
ここからは、それぞれの何に対して発生する費用なのか解説します。
塗装代:40%
塗装代は、外壁塗装で使用する塗料に対する費用です。
外壁の塗装は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本です。塗装代は、この3回塗りに対して発生する費用となります。
足場代:20%
足場代は、足場を組み立てる費用です。
全体の20%と比率が多くなりますが、足場代には、足場の組み立てや解体を行う職人さんの人件費、足場材の運搬費、中間マージンなど様々な費用が含まれています。
中間マージンと述べましたが、実は多くの場合、足場の組み立てや解体は塗装会社ではなく、足場組み立てを専門とする足場会社が行うものです。
塗装会社が足場設置を依頼する際に発生する中間マージンも足場代に含まれます。
塗装以外の作業費:25%
塗装以外の作業費は、文字通り、塗装以外の作業で発生する費用です。
外壁工事は、外壁に塗料を塗る塗装だけではなく、外壁の汚れを落とす高圧洗浄や外壁の傷みを整える下地補修といった塗装以外の工事も欠かすことができません。
このような塗装以外の作業で発生する費用が、塗装以外の作業費として計上をされます。
諸経費・消費税:15%
諸経費は、塗装代、足場代、塗装以外の作業代、以外にかかる費用です。
具体的には、交通代・駐車場代・資材運搬代・廃材処分代といった現場管理費が諸経費として発生します。
また、外壁塗装工事には、10%の消費税がかかります。
外壁塗装の費用内訳と単価相場
ここからは、それぞれの費用内訳の単価相場を解説します。
塗装代の単価相場
塗装代の単価は、塗料の種類によって違います。塗料の種類ごとの単価相場は下記の通りです。
塗料の種類 | 単価相場(3回塗りの合計) | 耐用年数 |
---|---|---|
アクリル塗料 | 1400円/㎡~1600円/㎡ | 5年~7年 |
ウレタン塗料 | 1700円/㎡~2200円/㎡ | 8年~10年 |
シリコン塗料 | 2300円/㎡~3000円/㎡ | 10年~15年 |
ラジカル塗料 | 2500円/㎡~3500円/㎡ | 12年~15年 |
フッ素塗料 | 3800円/㎡~4800円/㎡ | 15年~20年 |
無機塗料 | 4500円/㎡~5500円/㎡ | 20年~25年 |
一般的に、耐用年数が長い塗料ほど単価も高くなります。耐用年数が長い塗料を使用すれば塗装代が高くなりますが、次の塗装工事を先延ばしすることができます。そのため、メンテナンスにかかる費用を長期で考えたときは、フッ素や無機塗料といった高耐久性の塗料がお得になります。
なお、外壁塗装工事でよく使用されているのは、価格と耐用年数のバランスがよいシリコン塗料とラジカル塗料です。
▼「外壁塗装の塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>【2023年】外壁塗装の塗料6種類の特徴・価格は?選び方も紹介
足場代の単価相場
足場代の単価相場は、700円/㎡~1000円/㎡です。
足場代は、単価に「足場の仮設面積」を掛け合わせて算出されます。
外壁塗装の費用は基本的に、単価へ「外壁面積」を掛け合わせるのですが、足場の場合は「足場の仮設面積」を掛け合わせて算出することを抑えておきましょう。
▼「足場代」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>足場代の相場はいくら?外壁・屋根塗装の足場はなぜ高い?
塗装以外の作業費の単価相場
塗装以外の作業費の単価相場は下記の通りです。
内容 | 単価相場 | ||
---|---|---|---|
飛散防止ネット | 100円/㎡~200円/㎡ | ||
高圧洗浄 | 150円/㎡~300円/㎡ | ||
コーキング | 500円/㎡~1,000円/㎡ | ||
付帯塗装 | 軒天の塗装 | 1,100円/㎡~1,400円/㎡ | |
破傷板の塗装 | 600円/㎡~800円/㎡ | ||
雨どいの塗装 | 700円/㎡~1,000円/㎡ | ||
雨戸の塗装 | 2,000円/枚~5,000円/枚 | ||
下地補修 | 600円/㎡~1,000円/㎡ |
例えば、「モルタル」と呼ばれる外壁材の住宅を工事をする場合、コーキングの補修工事は不要ですが、「サイディング」と呼ばれる外壁材の住宅を工事する場合は、コーキングの補修工事が必須です。
自宅の外壁材や劣化症状ごとによって、発生する費用が異なりますので注意してください。
諸経費の相場
諸経費は、ここまで紹介した、「塗装代」「足場代」「塗装以外の作業代」の合計の5%程度が相場です。
また、最後に、「塗装代」「足場代」「塗装以外の作業代」「諸経費」の合計の10%が消費税として上乗せされます。
外壁塗装の失敗を防ぐポイント
最後に、外壁塗装の失敗を防ぐポイントを紹介します。
地域の塗装専門業者へ依頼する
工事は地域の塗装専門業者へ依頼しましょう。

ハウスメーカーなど大手業者は下請け業者に案件を発注するため、中間マージンが発生します。大手業者に依頼すると、この中間マージンによって、工事費用が高くなってしまいます。
余計な費用を払わないためにも、地域の塗装専門業者に依頼するようにしましょう。
「一式」の表記に注意する
見積もりの「一式」という表記に気を付けましょう。一式の表記では、作業の単価や数量が把握ができません。作業数量は、基本的に現地調査と呼ばれる業者が行う事前調査で明確になります。一式という表記を多用する業者は、費用のごまかしを企てている可能性があるため注意してください。
大幅値引きに注意する
「大幅値引き」という言葉に注意しましょう。安い工事には安いなりの理由があるからです。大幅値引きを行う業者は、通常よりも塗料を薄めて使ったり、3回塗りが基本の塗装工事が2回しか行わない、といった手抜き工事を行う可能性が高いです。
せっかく大金を払ったのに塗装がすぐ剥がれてしまうと、再度工事が必要になり、支出がかさみます。
「100万円の工事ですが、今契約したら50万円になります」
「近所で工事をしているため、足場代が無料になります」
といった大幅値引きを仕掛けてくる業者とは契約をしないようにしてください。
まとめ
外壁塗装の費用は、塗装代、足場代、塗装以外の作業代、諸経費・消費税で構成されています。
それぞれの内訳の目安は、塗装代が40%、足場代が20%、塗装以外の作業代が25%、諸経費・消費税が15%となります。
また、中間マージンなどの余分な費用を抑えるためには、地域の塗装専門業者に依頼することが重要です。
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最後までご覧いただきありがとうございました。