外壁塗装で160万円だったら要注意!正しい相場額ともしもの場合の対策

  • 【更新日】2022-10-28
外壁塗装で160万円は要注意です!

「ウチの外壁塗装、160万円もかかると言われた…」

外壁塗装が必要だと言われて見積もりをとったら、法外な金額が提示されてお困りではないですか?

まずはじめに結論から申し上げますと、よほど大きな邸宅などではない限り外壁塗装には160万円もかかりません

本記事では、外壁塗装工事をしたことが無い方でも、

  • 160万円という金額が妥当な場合
  • 外壁塗装の一般的な金額と工事内容
  • 代わりの良い業者の探し方

 

などがきちんと分かるよう、丁寧に解説していきます。

また、万一見積もりが160万円の高額業者とすでに契約してしまった場合も、キャンセルの方法がありますのでご安心ください。

「外壁塗装の相場」について基本から知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の費用相場を都道府県・坪数別に解説」

Point
  • 外壁塗装で160万円はかなり高額な金額
  • 家が80坪以上の場合、高級塗料を使う場合など、限られたケースでは妥当
  • 地元業者で相見積もりをとることで、適正価格・品質に一番近づける

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160万円は適正? 業者見極めチャート

あなたの場合に160万円という見積額が適正かどうか、簡単に判定できるチャートを作成しました。

上図の各判定と対応する解説部分に下記からジャンプできます

不安度「ほぼ0%」の方

家が非常に大きいため、一般的なグレードの塗料をつかった工事でも自然と160万円に達すると思われます。
金額に納得がいかない場合、今より安くできる可能性がないか確かめる方法もあります。

不安度「40%」の方

一般的なものより高級な塗料を指定したり、特殊なデザインの外壁を注文した場合は、160万円に達する場合も有りえます
ただし、業者側に押し切られて高い塗料で見積もられていたり、実際には別の安い塗料を使うぼったくり商法の可能性もありますので、160万円でも妥当な塗料や、塗料のごまかしから身を守る手段を知っておくとよいでしょう。

不安度「50%」の方

外壁塗装以外にも修理やリフォーム箇所がある場合、見積書が1枚になっているため、合計金額だけ見ると高くなっていることがあります。
そのため、160万円でも不自然でない工事の量や組み合わせを念の為ご説明しています。

不安度「65%」の方

外壁塗装をハウスメーカーに依頼した場合は費用が割高になるため、家の大きさによっては160万円を超えても自然である場合が考えられます。
ただし、塗装範囲や品質は同じでも、より安く外壁塗装できる方法がほとんどの場合で有効なため、再考をおすすめしています。

不安度「95%」の方

外壁塗装に関連して国民生活センターに寄せられる相談・トラブル・悪質な事例の多くが訪問販売業者によるものです。
その業者とは話を進めずに、金額の信ぴょう性を確かめたうえで、適正金額で請け負ってくれる業者を見つけることを強くおすすめします。

上記以外の方

160万円の見積もりが提示されたであろう理由について、よくあるケースの中には当てはまるものがありませんでした。
金額が妥当だった場合、不当だった場合ともに相見積もりが有効ですので、不安解消のためにも強くオススメします。

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見積り額160万円でも妥当なケース

以下の場合は外壁塗装に160万円かかっても適正額と考えられます。
ただし「特殊な塗料・工法」「他の工事もある」場合は悪徳業者の手口であるケースもありますので解説をご覧ください。

家が非常に大きい

目安として建坪が80坪以上の大邸宅であれば、外壁塗装で160万円の見積もりは妥当と考えてよいでしょう。
ただし、業者の計測方法や得意分野によって金額が相場より高いことも考えられるので、不安であれば相見積もりをおすすめします。

特殊な塗料を使う

目安として作業面積1㎡に対して10,000円以上かかる、高級な塗料や仕上げ工法を希望した場合、家の大きさが平均的でも見積もり金額が160万円に達すると考えられます。
この単価に達する塗料は既製品では少なく、ほぼオーダーメイド塗装の域と言えそうです。

ちなみに、平均的な塗装の材工単価は2,300~2,800円/㎡で、高級品と言われるフッ素塗料でも4,300円/㎡前後。
総工費の相場は、平均的な30坪住宅を塗装した場合で80~110万円が目安です。

業者の「オリジナル塗料」には要注意

たとえ高機能な塗料だと説明された場合でも、使用予定なのが業者のオリジナル塗料の場合は注意しましょう。オリジナル塗料ということは、性能や機能を保証する第三者が存在しないだけでなく、価格についても業者が値段を設定することができてしまうということです。外壁塗装の塗料は、製品名で検索してきちんとしたメーカーのカタログ情報が出てくるものを使い、オリジナル塗料をしつこく勧めてくる業者との契約は要再考です。

他の工事とまとめた金額である

一般的な30坪住宅の場合、外壁塗装に加えて「屋根塗装」「ベランダ等の防水塗装」「雨どいの一部交換」まで同時に行うのであれば、費用が合計160万円に達しても納得できるレベルです。
逆に、外壁塗装や屋根塗装だけで160万円近いの請求がある場合は、ぼったくり価格である疑いが強そうです。

ちなみに、屋根塗装と外壁塗装を同時に行う場合の費用は100~125万円が相場です。

屋根塗装の相場について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗装の相場はいくら?坪数ごとの目安額、外壁と一緒の場合の金額」

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悪徳とは言えないが、相場より高いケース

続いて、悪質なぼったくり価格とは言えないものの、損をしている可能性が高いケースについてご説明します。

ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合

ハウスメーカーに外壁塗装を依頼した場合、中間マージンが発生するため地元の業者に直接依頼するのに比べて、30~50%ほど高くなると言われています。
試算の結果、ハウスメーカーの外壁塗装見積もりが160万円でも妥当なのは60坪以上の家です。

さらに、ハウスメーカー自体には施工者が所属していないので、実際に外壁塗装に来るのは地元の業者です。
工事の品質はどちらも変わらないか、ひどい場合は利益確保のため直接受注に比べて人員や工程が圧縮されていることもあります。

ハウスメーカーは新築時にやりとりをしていて話がしやすいのがメリットですが、費用面・品質面からするとハウスメーカーに家の塗り替えを頼むのはあまり良い選択ではないと判断できます。

地元業者で外壁塗装した場合の相場

地元の塗装専門店に外壁の塗り替えを依頼した場合、価格はハウスメーカーよりも25%~35%ほど安くなることが見込めます。
合計金額は、一般的な2階建ての30坪住宅の場合では80~110万円で、見積もりの内訳は以下が目安です。

費目 金額
足場代 15~22万円
高圧洗浄代 3~5万円
養生代 6~7万円
下地補修 8~12万円
外壁塗装 32~47万円
諸経費 7~9万円
消費税 8~9万円
合計 80~110万円

ハウスメーカーを選ぶ理由に「保証があるから安心」という意見もありますが、塗装専門店にも施工保証はあります
いずれの場合も、地元業者からの相見積もりを取ってから、金額や対応を比べて判断しても遅くはありません。

30坪住宅の外壁塗装相場についてもっと知りたい方は下記の記事をご覧ください。

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悪徳業者の可能性が高いケース

これまでのケースに比べて悪徳業者の公算が高いと判断せざるを得ないのは、見積もりを出したのが訪問業者である場合です。
とくに、以下のような特徴が見られる場合はその業者との契約は見合わせて、すぐに他の塗装業者を探しはじめることをオススメします。

即決を迫られている

悪徳業者は、契約の即決を迫ります。
その理由は、落ち着いて調べられたり、人に相談されたりすると相場より高いことがバレたり、ネット等で自社と契約した人の悪い口コミを目にする可能性があるからです。

よく「本日契約していただければ、大幅に値引きします!」といって即決を求める営業マンがいますが、悪徳業者のよく使う文句ですので注意しましょう。

不安を煽られている

「すぐに修理しないと大変なことになります!」
「近くを通ったら家が危険な状態だったので、ピンポン押させていただきました!」

このようなセリフも、悪徳業者の用いる典型的な売り文句であることが国民生活センターに多く報告されています。
家主側に冷静さを失わせ、即決につなげることが狙いです。

不安なようであれば、セカンドオピニオンを急いで取りましょう。

見積書が大ざっぱである

その場で見積書を作ったり、内訳の費目・数量・単価が明確でなく「一式」などとまとめられている見積もり書は、悪質業者であるサインと言ってよいでしょう。

悪い業者の出す見積もり書の例

悪い見積もり書の例

上記のような記載内容が少なく内訳が曖昧なものは、典型的な悪徳業者の見積もりです。
悪意のある業者が内容の薄い見積もり書を作る理由は、単価が相場より割高であることを隠すためだったり、塗装に使う製品や器具を明示せず、施工時に粗悪なものをしれっと使うといった狙いがあります。

優良業者の見積もり書の例

良い見積もり書の例

上記のように、工程ごとの項目が詳しく記載されていて、使用製品(塗料)、数量(施工面積)、単価などが明記されている見積もり書は良い見積もりです。
保証年数についても言及があれば、相手は優良業者である可能性が高まる
でしょう。

オリジナル塗料を勧められている

訪問業者が、しきりとオリジナル塗料を勧めてくる場合や、使用予定と聞かされた塗料がネットでヒットしなかった場合などは注意しましょう。「オリジナル」ということは、性能や機能の保証がなく、価格も好きな値段をつけられるということです。外壁塗装の塗料は、製品名で検索してきちんとしたメーカー名がヒットするものを使うべきです。

「著名な塗料メーカー」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「日本の代表的な塗料メーカー10社を紹介!特色と代表商品をチェック」

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相場より高い見積もりがきたらどうすればいい?

160万円という見積もりは、ごくごく限られた場合を除いては法外な価格であるとご説明してきました。
最後に、「高額見積もりを出した業者への断り方・距離の置き方」と「次は良い業者に出会うためのコツ」をお話します。

見積もりをとった業者への対応

業者へ「即決するつもりはないこと」「他の業者の見積もりを取ってから判断すること」を告げましょう

値引きがなくなること、家に危険が迫っていることなどを強調して食い下がられるかもしれませんが、真実であってもそうでなくても信ぴょう性を確かめることが第一です。

そして、次の項を参考に見積もりを依頼する業者を探してください。

すでに契約してしまった場合は…

万一、疑いの残る業者と契約してしまった場合は、8日以内にクーリングオフを利用しましょう。
業者と直接やりとりする必要なしで、正当に契約を解除できます。

「塗装工事のクーリングオフ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「悪徳業者の手口とは?後悔しないための対処方法もご紹介」

新しい業者の探し方のコツ

外壁塗装のように、定価が存在せず、品質も腕が左右するものを契約する前には3社以上から相見積もりをとってから契約先の選ぶのが鉄則です。

相見積もりは、悪徳業者と契約してしまうリスクを下げるだけでなく、より安くて腕のいい業者を見つけられる確率を上げる効果もあります。

もし見積もりの依頼先に心当たりがない場合は、当社ヌリカエの無料相談を活用いただければ幸いです。
あなたの場合の適正金額を診断したうえで、地域の優良業者を一切無料でご紹介できます。

以上、本記事を最後までお読みいただきありがとうございました。

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