塗装営業マンを信用しても大丈夫?契約をキャンセルしたい時の方法・トーク例も解説

  • 【更新日】2021-05-14

戸建て住宅にお住まいの方なら、塗装営業マンの訪問を受けたことが一度はあるのではないでしょうか?

「あなたの外壁、今すぐ塗り替えしないと壊れるかもしれませんよ」
「この価格は本日契約した人限定なので、今を逃すとこんなに安く塗装は出来ませんよ」

などと、いきなりやってきた人に言われると焦ってしまいますよね。

しかし、飛び込みの塗装営業マンと契約した後、トラブルに発展するケースも多いのです。

本記事では、突然訪問してくる塗装営業マンの信頼性の判断や、悪徳業者の手口・対応策などについて解説しています。

Point
  • ・塗装の訪問営業は、契約後のトラブルが多い。相手にしないのが無難
  • ・契約を急かする塗装営業マンは悪徳業者の可能性が高い
  • ・塗装営業マンが訪問してきたら「即決しない」「家や屋根にあげない」ことが重要

私の家だといくら?

塗装営業マンは信用しても大丈夫?

まず初めに結論から言うと、飛び込み営業の塗装営業マンには、十分注意したほうがよいです。

その理由は、通常の業者と比較すると契約後にクレームになる可能性が高いためです。

「国民生活センター」には、訪問営業をきっかけにした「しつこく言われ、契約に応じてしまったが取り消したい」「工事をしたところ、前よりひどくなった」といった塗装リフォームのトラブルが連日寄せられています。
年々相談件数は増えており、2020年には11,186件もの相談が寄せられました。
参考:独立行政法人国民生活センター「訪問販売によるリフォーム工事・点検商法」

また、訪問してきた営業マンがどんなに感じがよくても、「契約を即決しない」「家や屋根にあげない」ほうが無難です。

もし、すでに結んでしまった契約をキャンセルしたかったり、塗装営業マンとトラブルに発展している方は、当記事内の「 塗装営業マンが突然来たときの対応方法は?」をご覧ください。

契約してはいけない塗装営業マンの傾向

訪問してきた塗装営業マンが下記の特徴に当てはまった場合、悪徳業者である可能性はより高まります。

不安をあおる

家に目立った傷もないのに、やたらと不安をあおる塗装営業マンは要注意です。
例として、以下のようなトークが報告されています。

悪徳塗装営業マンのトーク例
  • 「このままだと家の基礎が腐ってしまいますよ」
  • 「放っておくと近いうちに雨漏りしますよ」
  • 「私が通りがからなかったら、大変なことになっていました」

このようなトークをする塗装営業マンは、あなた自身に知識がないのをいいことに、必要のない工事契約を結ばせようとしている可能性があります。

「適切な塗装時期」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装すべき時期は前回の塗装から10年後!適した季節と安くなる時期を解説」

無料点検をしつこくアピールする

国民生活センターに報告されているトラブルに「点検商法」というものがあります。
家主に「無料で点検しますよ」と言い、問題なあってもなくても「異常が見つかった」と報告して、高額な修理や工事を強引に契約する悪徳商法です。

以下のようなトークにはじゅうぶんご注意ください。

悪徳塗装営業マンのトーク例
  • 「無料なので、点検だけでもやっておきませんか」
  • 「近くまできたので、本日点検代はサービスします」

とくに悪質な塗装営業マンが、悪質な場合は家主に見えないように家を壊したという事例も報告されています。
しつこく点検をしようとする業者にはお気をつけください。

契約を即決させようとする

訪問当日中に契約を迫ってきたり、「この価格は何日後まで有効」などの近すぎる期限を設定する塗装営業マンも、契約さえ結べばいいという悪質業者の可能性があります。

例として、以下のようなトークが報告されています。

悪徳塗装営業マンのトーク例
  • 「今日契約していただけるなら、費用をお安くできます」
  • 「本日決めていただければ、足場代を無料にします」
  • 「ちょうど当社の決算キャンペーンが今週中まででなんです」

顧客満足度を追求する優良業者であれば、消費者にはある程度じっくり考えて工事を検討してほしいと思うものです。
契約を急かせるトークは、自分がペースを握っているうちに契約まで結んでしまいたいという、歩合給目的の無責任な発言かもしれません。

大幅値引きをする

優良業者でも工事費用の値引きはよく行いますが、もともとかなり割高な値段のものを、通常ないしやや高い価格に下げてお得に見せているケースも考えられます。

塗装営業マンが以下のような説明をしてきた場合も、よく注意してください。

悪徳塗装営業マンのトーク例
  • 「通常は300万円かかりますが、150万円まで値引きできます」
  • 「地域で実績を作りたいので、モニター価格で工事します」

訪問営業マンの提示した値引き前の工事金額が、相場どおりである保証は必ずしもありません。
値引き後ですら相場より高い金額かもしれないので、不安であれば相見積もりをとることをおすすめします。

「悪徳塗装業者の手口」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【事例でわかる】外壁塗装の悪徳業者の5つの手口と対策!」

信頼できる塗装営業マンの傾向

前提として、飛び込みの営業マンとの契約はあまりおすすめできませんが、業者家に来た塗装営業マンが以下に当てはまれば、信頼できる業者である可能性が高まります。

契約の返事を焦らず待ってくれる

訪問したその日に契約を無理に進めようとせず、考える時間をくれる担当者であれば、悪徳業者である可能性は下がります。

優良な業者は、契約をとること自体よりも、塗装工事後の顧客満足度を大事にします。
そのため、十分に考えて選んでほしいと思いますし、他社とも比較検討してから判断されることも承知しています。

通常の塗装業者であれば、見積もり書の作成から契約までの猶予1ヶ月程度あるのが普通です。

見積もり書の内訳が細かい

内訳が細かい見積もり書を作る業者も、悪徳業者である確率は下がります。
見積もり書に以下が明記されていれば、良心的な業者と判断してもいいでしょう。

  • 施工や材料の単価
  • 塗装の施工面積
  • 足場の架設面積
  • 使用する塗料名
  • 使用する機材名

反対に、悪徳業者の営業マンが出す見積書は、単価や数量が不明瞭で、「一式」などの単位が多用される傾向があります。

複数の塗装プランを提示する

予算やライフプランに合わせて、塗料や施工範囲の異なるプランを複数提案してくれる担当者も、悪徳業者である可能性は下がります。

外壁塗装は、塗料や工法などの選択によって、費用も効能も大きく変わります。

特に塗料はピンからキリまであり、予算、気候条件、施主の希望などにより、最適なものが変わります。
高性能な塗料でも、必ずしもあなたには最適でない場合もあるのです。

反対に、悪徳業者の塗装営業マンは、施主の希望を叶えるような口ぶりで、所属会社が推奨する高利益率な塗料に誘導する傾向があります。

地元に本社のある塗装業者である

あなたの居住地域で長く営業している、地域密着の塗装業者であれば、悪徳業者の確率は下がります。

飛び込みの塗装営業マンが所属する会社は、契約を取った工事をそれより安い金額で地元の業者に外注する、営業会社であることが多いのです。
そのため彼らの多くは、場所に縛られることがないので、本社や営業所をその地方の都市に置いています。

「優良塗装業者の特徴」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の優良業者が持つ5つの特徴とは?優良か判別する方法を解説」
>>「塗装業の資格一覧と優良業者を選びに役立つ2つの資格」
>>「【優良業者の見分け方】いい屋根修理業者は「画像で原因報告」「見積りが詳細」」

悪質な塗装営業マンと契約してしまうとどうなる?

飛び込みの塗装営業マンとの契約後、よく報告されるトラブルは以下の2点です。

  • 工事の費用が相場よりかなり高額だった
  • 工事後、前よりひどくなった。手抜き工事だった

それぞれの詳細と背景を解説します。

相場より高い金額で工事を契約させられる

訪問営業マンは、多くが歩合給で報酬を得ています。
そこで、消費者が塗装工事の相場額を知らないことを利用し、自分の営業報酬を最大化しようとする営業マンもいます。

そのため、本当は100万円で済む工事でも、「200万円のところを150万円にします!」というトークで安く感じさせ、相場より50万円も高い契約をとる、ということが起こりえます。

あなたも、大幅値引きに釣られて、向こうの言い値での買い物をしそうなったことはありませんか?

工事箇所が前より悪化する、手抜き工事をされる

訪問営業を通して結んだ工事契約の場合、あなたが支払った費用の多くが営業マンと営業会社に流れてしまい、施工業者には僅かな金額しか届きません

施工業者も商売なので、少ない金額で利益を出すために、手抜きをして材料費や人件費を削らざるを得ず、工事が手抜きになってしまうのです。

営業会社も、利益を最大化するため、施工業者へ支払う工事費用はギリギリまで下げています。
しかし、営業会社を使う塗装業者は、仕事が少なくて経営が厳しい業者が多いのも実情です。

そのため、通常では割に合わない工事でも受注し、利益なんとか捻出するために手抜き工事に手を染めてしまうのが実情のようです。

「塗装の剥がれ」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「塗装が剥がれる原因は?直し方や保証、剥がれにくくする方法について解説」

塗装営業マンが突然来たときの正しい対応は?

訪問営業で塗装を勧められた場合に、騙されないようにするにはどうすれば良いかについて解説します。

その場で契約しない

塗装営業マンが訪れても、その場で契約はせず、「検討する」と帰ってもらいましょう。
帰った後に、工事費用の相場や勧められた塗料、営業マンの所属する会社の評判をネットで検索して調査しょう。

「当日中に契約するなら値引きできる」と、即決を促されても応じないようにしましょう。
外壁塗装に限らず、契約の即決はリスクが高い行為といえます。

「外壁塗装の相場」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の費用相場はいくら?坪数ごとの工事価格を3000人に調査!」

他の業者からも見積もりをとる

同等の工事費用の相場を知るために、他の塗装業者からも見積もり書を取り寄せることをおすすめします。

また、価格だけでなく、人柄も比べることができるのも、相見積もりのメリットです。
ひとつだけの業者としかやりとりをしないよりも、相性のいい担当者を見つけることもできるでしょう。

塗装営業マンとの契約をキャンセルする方法

訪問営業で外壁塗装を契約したけど、後悔している・解約したいという場合には、以下の方法をお試しください。

8日以内の場合、クーリングオフが可能

契約書面をあなたが受け取った日から8日間以内であれば、無条件でクーリングオフ制度を利用できます。
キャンセル理由を営業マンに伝える必要もありません。

もし契約してしまったとしても、後から「高い」「怪しい」と感じたら、期限を過ぎないうちにクーリングオフしましょう。

クーリングオフの手順

クーリングオフは、必ずはがき等の書面で行ないましょう。
あなたがキャンセルしたことが記録にも残りますし、何より断りの連絡を入れる心労がかかりません。

1.通知はがきを書く

表面は「宛先(訪問営業の業者の郵便番号・住所・社名)」と「差出人情報(あなたの郵便番号・住所・市名)」、裏面はクーリングオフの通知を記載します。
裏面の記入例は以下のとおりです。

塗装工事のクーリングオフ通知用はがき記入例

  • ①:契約書にある契約年月日を記入
  • ②:「外壁塗装工事」「外壁・屋根塗装工事」など
  • ③:契約書にある金額
  • ④:契約書にある業者名・営業所名・担当者名
  • ⑤:頭金を支払わなかった場合は、記入不要
  • ⑥:はがきを送った年月日
  • ⑦:あなたの住所氏名

参考:クーリング・オフ(独立行政法人 国民生活センター)

2.はがきの両面をコピーする

コンビニ等で記入したはがきの裏表どちらもコピーし、失くさないように保管しておきます。

3.「特定記録郵便」または「簡易書留」で発送する

郵便局へ行き、「特定記録郵便」や「簡易書留」など、発信の記録が残る方法で発送します。
郵便局から送付の記録が発行されるので、そちらも失くさないよう保管します。

はがきの記載方法が分からない場合や、自分の場合クーリングオフができるかどうか不明な場合も、早めに消費生活センターに相談してください。

私の家だといくら?

「クーリングオフ妨害」の事例と対策

悪徳業者は、契約のキャンセルを阻止しようと「クーリングオフ妨害」を行う場合があります。
手口の事例とその対策は以下のとおりです。

クーリングオフはできないと言う

典型的な嘘の説明です。
このような嘘や脅しがあると、クーリングオフ期間に関係なく、契約を解除できるようになります。

もし業者からあなたに以下のような連絡が直接あっても、「クーリングオフをする」「クーリングオフできることは経産省のウェブサイトに書いてある」の一点張りで問題なく、その後の料金支払を行う必要もありません。

  • 「考え直してほしい。改めて担当から連絡する」(期日まで時間を稼ぐ手段)
  • 「契約をやめるなら、違約金が必要」
  • 「工事は特別価格だったので、クーリングオフはできない」

お金を返さない

何かと理由を付けたり、連絡がとれなくなったりしてお金をあなたに返還しない場合があります。
その際は、早急にあなたの地域の消費生活センターに相談しましょう。
詐欺行為での通報も可能な場合もあります。

何度も訪問してくる

訪問営業マンは、一度断られられたら、さらに勧誘はできないことが特定商取引法に明記されています。

クーリングオフをした後も、しつこく訪問や電話が来る場合は、上記法律違反である旨通告しましょう。
度を越している場合は、敷地からの不退去で警察に通報したり、消費生活センターへの相談を行いましょう。

8日以内に着工しようとする

もし強引に工事を始められても、クーリングオフの通知が済んでいれば、あなたに費用を払う必要はありません。
敷地からの不退去、家財の損壊で警察に通報も可能です。

もし、クーリングオフの期限を過ぎてしまったら…

クーリングオフの期限である8日間を過ぎてしまっても、契約の取り消しができないことはありません。 ただし、クーリングオフとは異なり、一方的な解約はできません。

方法としては以下のような選択肢があります。

  • 業者の嘘や強迫を証明し、クーリングオフする
  • 弁護士へ相談や依頼をする
  • 自分で業者と交渉する

いずれの場合も、自分ひとりで抱え込まないことが大事です。
まずは消費生活センターを活用し、あなたのケースについての解決策を仰ぎましょう。

まとめ:塗装営業のキャンセルはクーリングオフが有効

いきなり訪問されて、あれこれと巧みな営業トークを使われてしまうと、びっくりしてしまいますよね。

劣化状況について指摘されたら、自分でも外壁の状況をチェックしてみる。
特別価格は今だけと急かされたら、自分でも費用相場を調べてみる。

など、一旦冷静になることが大切です。

ヌリカエでは、外壁について常時どのようなご相談でも承っております。
些細な疑問でも、お気軽にご利用ください。

▼インターネット
国民生活センター 公式HP

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