地震保険で外壁塗装する場合の流れ6つと申請時に必要なもの3つ

  • 【更新日】2022-04-08
地震保険で外壁塗装する場合の流れ6つと申請時に必要なもの3つ

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地震保険の適用範囲とは?

いずれ大きな地震が自分の住んでいる家を脅かすと考え、地震への備えとして地震保険を万全にしたい方もいることでしょう。

しかし、地震保険は火災保険とセットで加入する必要があり、地震保険単品では入れない保険です。地震保険の適用範囲は、火災保険の保険金額の30~50%の範囲内と定められています。

地震保険は地震の被害額全てを補償してくれるものではないため、契約の前には適応範囲を確認しておく必要があるでしょう。

ここからは、地震保険関する内容について紹介していきます。

地震保険の適用期間

地震保険の適用期間は、保険契約について定められた法律である保険法第95条にて3年の間に申請しない場合、時効によってその権利は消滅すると定められています。

つまり、地震の被害にあってから3年経過すると、請求しても無効となり、補償がおりなくなってしまいます。

しかし、災害の規模によっては3年以上の補填を受けられるケースもあります。2011年3月に起きた東日本大震災では、3年以上経過しても補填対象になるよう特例措置が設けられました。今後同じような甚大な被害規模の地震が起きれば同様に適用期間が延びる可能性も考えられます。

出典:保険法|衆議院

地震保険適用時支払われる保険金

次に大切なのが、地震保険適用時に支払われる補償金額です。地震保険の補償金額は、火災保険で補償される金額の30%~50%の範囲であり、これは契約の際に契約者が決定します。

補償額を高く設定する場合は、保険料が高くなります。保険料は高くなりますが、十分な補償を受けたい方は上限の50%を設定、保険料を抑えたい方は30%に設定するといいでしょう。

地震保険金支払いの4段階基準

地震保険金支払いには2021年現在、4段階の基準が設けられ、損害レベルに応じて支払われます。全損は保険金額の100%、大半損は60%、小半損は30%、一部損は5%です。

ただし、2016年12月31日までの契約は、地震保険改定前であるため、全損、半損、一部損の3段階が基準とされていました。

地震保険の最長契約期間は5年間であるため、契約開始時期によって、2パターンの支払い基準が並行している状況は2021年末まで続きます。

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地震保険で外壁塗装する場合の流れ6つ

地震によって家が損害を受けた場合、地震保険で外壁塗装に対応したいと考える方もいるでしょう。次は、地震保険で外壁塗装する場合の流れ6つについて紹介していきます。

地震保険で外壁塗装する場合の流れ6つには、証券を確認しておく・業者に相談する・保険会社へ連絡する・保険会社が派遣してくる鑑定人が来る・認定後保険金額が決まり支払われる・業者と相談して工事をするなどがあります。

地震保険を使って外壁塗装するときの流れをあらかじめ確認しておくことで、いざというとき慌てずに対応できるでしょう。

1:証券を確認しておく

地震で家の外壁に損傷が出たときは、一番初めに証券を確認しておきます。例えば、外壁の傷やひび割れは地震保険が適用可能ですが、適応されない被害にあっている可能性もあります。実際に証券にどのような記載があるか確認しておくといいでしょう。

2:業者に相談する

自分でも被害の写真を撮っておくことは大切ですが、素人判断では被害の想定ができず、重要な証拠になってくる被害写真を撮影できていないこともあるでしょう。

そのため証券を確認した後は、外壁塗装を予定している業者に連絡して被害の調査を依頼しておきます。このとき、工事の見積もりも作成しておいてもらうといいでしょう。見積もりはのちに必要になります。

3:保険会社へ連絡する

次は、保険会社に連絡して、外壁塗装のために保険金を請求するという流れがあります。地震保険は火災保険とセットになっているため、加入している火災保険会社に連絡する必要があります。

保険証券があれば、どこの保険会社で契約しているかわかりますが、地震の被害ですぐに見つからないこともあるでしょう。

もし、自分の加入している保険会社先がわからない場合は、自然災害等損保契約照会センターに問い合わせると契約先の保険会社がわかります。保険会社がわからない場合も焦らず対応しましょう。

4:保険会社が派遣してくる鑑定人が来る

地震保険で外壁塗装する場合の流れとして4つ目は、保険会社が派遣してくる鑑定人が来ます。鑑定人が地震保険が適応されるか、被害箇所を判断するためです。

その際、損害について質問されます。正しい判断をしてもらうためにも、損害状況に関して漏れがないよう、証拠になる写真を見せて伝えるようにしましょう。このとき、業者によっては撮った写真を提示することもあります。

5:認定後保険金額が決まり支払われる

次は、認定後保険金額が決まり支払われる流れになりますが、注意点として、保険金は支払われることが決定しても、実際に手元に保険金がおりるまで時間がかかる場合があります。

一般的に、保険金の支払いは申請手続きの開始から1ヶ月程度かかるといわれています。保険金の支払いよりも前に、外壁塗装工事費用の入金をしなければならないこともあるため、業者と相談し入金を待ってもらうか自分で用意するか確認する必要があるでしょう。

6:業者と相談して工事をする

どのような工事が必要になるかは、使用していた外壁材の種類や損傷状況によって変わってきます。外壁に無数のひび割れが発生している場合は、外壁一面だけではなく全体の改修が必要になるでしょう。

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地震保険申請時に必要なもの3つ

次は、地震保険申請時に必要なもの3つについて紹介していきます。地震保険申請時には、被害箇所の写真・家の構造がわかる図面・地震保険の保険証券を用意しましょう。これらは申請の際に用意するように保険会社から伝えられます。

1:被害箇所の写真

地震保険申請時に必要なものとして1つ目は、被害箇所の写真です。どこがどのように破損したか、証拠の写真を用意します。被害箇所の写真は、地震保険の対象になるかの重要な判断基準になります。業者に依頼する前に自身でも破損個所は写真に収めておきましょう。

2:家の構造がわかる図面

地震保険申請時に必要なものとして2つ目は、家の構造がわかる図面です。家の構造は、軸組や基礎・外壁・屋根などがありますが、これらは保険がおりるか調べる際に、鑑定人が調査にあたります。

家の構造がわかる図面があると、原型がわかるため、地震で被害にあったときにどの程度の被害があったのかの診断がスムーズになります。正確な調査をするために必要な資料になるので、大切に保管しておくといいでしょう。

3:地震保険の保険証券

地震保険申請時に必要なものとして3つ目は、地震保険の保険証券です。地震保険の契約後、保険会社から送られてくる保険の内容が書かれている書類です。契約の証明になるため、保険証券がなければ保険金を受け取るための申請ができません。

しかし、地震が起きたとき、家が倒壊、半壊していれば証券が出てこない可能性もあります。万が一地震保険の保険証券を紛失しても、身元の証明ができれば保険金の申請や保険証券を再度発行することは可能なため、その場合は問い合わせてみましょう。

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外壁工事で地震保険を利用するときに注意したいこと

最後に、外壁工事で地震保険を利用するときに注意したいことについて紹介していきます。注意点を守らずに申請しても保険金を受け取れない可能性が高くなります。

外壁工事で地震保険を利用するときに注意したいことには、築10年以上の場合は自然災害である証明が必要なこと、そして保険会社より先に業者へ連絡することです。

築10年以上の場合は自然災害であることを証明する必要がある

家の築年数が10年以上の場合、地震ではなく経年劣化と判断されてしまうこともあります。そのため、地震での被害でできた損傷ということを証明する資料を準備する必要があります。

保険会社としては、適切な理由がないものは保険料として支払うことはできないため、実際に地震の被害でできた破損であっても、経年劣化と判断されてしまうと保険金がおりなくなってしまいますので、注意しましょう。

保険会社より先に業者へ連絡する

地震の被害にあったとき、慌てて保険会社に連絡してしまうのは正しくありません。保険会社に連絡する前にまずは業者に連絡しましょう。

保険金請求をしても「補償範囲ではない」という回答をもらうことがあります。こうなってしまうと個人で解決するのは難しくなります。

地震による被害証拠を提出するため、保険会社よりも先に業者に連絡しておくと、専門的に必要な証拠を提示してくれるのでスムーズに保険請求を進められるでしょう。

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地震保険を利用して外壁塗装する場合はまず診断を受けよう

地震保険で外壁塗装する場合の流れ6つと、申請時に必要なもの3つについて紹介しました。

地震で家の被害が出たからといって慌てて保険会社に連絡してしまうと、期待した金額よりも保険金が支払われない可能性もあります。地震保険を利用して外壁塗装する場合は、まず業者の診断を受けることを忘れないようにしましょう。

また、申請に必要になるものもこの機会に確認し、しっかり保管しておきましょう。

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