コンクリートのクラック補修材のおすすめ製品4選。簡単&キレイに直せる!

  • 【更新日】2022-04-08
構造クラック

コンクリートに起こったクラック(ひび割れ)を解説します。方法は、

  • 自分で手軽に直す
  • 業者に依頼してしっかり直す

の2通りについて、初めての方でも迷わないようにご説明しています。

「外壁のクラック補修全般」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「クラック補修の必要性や手順・ポイントを分かりやすく解説」

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おすすめのコンクリートクラック補修材

コンクリートにおすすめのクラック補修材は以下のとおりです。

おすすめ用途 製品名 価格
壁の軽いクラック ワンタッチ・カベ用コンクリートひび割れ補修材 524円(200ml)
壁のクラック コンクリートカベ用樹脂モルタル 643円(330ml)
床の欠け穴 ディボットパッチ 1,650円(360g)
床のクラック クラックフィラー 5,617円(360g)

それぞれの製品をおすすめする理由について補足します。

「ワンタッチ・カベ用コンクリートひび割れ補修材」

アサヒペン「ワンタッチ・カベ用コンクリートひび割れ補修材」

袋から直接絞り出して使う、コンクリート壁用の補修材です。
この製品は他に道具が不要で補修でき、量が少なく価格も安いため、ちょっとしたクラック(約5m以内)を直したい場合に重宝します。

入手先:「アサヒペン ワンタッチ・カベ用コンクリートひび割れ補修材

「コンクリートカベ用樹脂モルタル」

アサヒペン「コンクリートカベ用樹脂モルタル」

カラーがグレー・ホワイト・アイボリーの3色あるため、グレー以外のコンクリート壁にできたクラックを補修したい場合にとくにオススメです。
使い方は、補修箇所を掃除したあと、中身の樹脂をクラックに沿って押し出し、ヘラで整えるだけ。乾燥後に塗料を塗ることもできます。

使用の際には別途「コーキングガン」(500円程度)と「ヘラ」(600円程度)を用意することが推奨されています。

入手先:「アサヒペン コンクリートカベ用樹脂モルタル

「ディボットパッチ」

アシュフォード「ディボットパッチ 床用」

ひび割れではなく、穴状にできた欠けを補修したい場合にはこちらの製品が向いています。
使い方もコンクリート床表面の穴に流し込むだけと非常に手軽です。

入手先:「アシュフォードジャパン ディボットパッチ

「クラックフィラー」

アシュフォードジャパン「クラックフィラー」

コンクリートの床面には、人が歩くぶん壁用のものよりも耐久性が求められます
そこで、床面を補修したい場合にはこの製品がおすすめです。

壁用のものよりやや高価ですが、クラックの先端までよく届き、強力かつ見た目もきれいに補修できます。

アシュフォード「クラックフィラー」使用イメージ

使い方も、クラックに流し込みヘラなどで削り取るだけと簡単です。

入手先:「 アシュフォードジャパン クラックフィラー

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業者が行うコンクリートのクラック補修工事の種類

続いて、専門業者が行う場合のコンクリートのクラック補修の修復工法について紹介していきます。業者にクラック補修を依頼する際、納得した上で施工してもらうためにも基礎的なクラックの修復工法の知識を養っておきましょう。

クラック補修を行う際の主な工法はひび割れを埋めることを軸に置いた作業をしていくので、コンクリートの状況を見ながら予算と相談して決めていくことが大切です。

1:ひび割れ被覆工法

専門業者によるコンクリートのクラック補修の修復工法の1つ目にひび割れ被膜工法があります。

ひび割れ被膜工法とはひび割れた部分からポリマーセメントモルタルや塗膜弾性防水材などを流し込み、ひび割れている箇所をなくしていく工法です。

個人でDIYなどでも行うことも可能ですが、綺麗に仕上げることができなかったり、錆が内部へ侵食していることもあるので、不安な場合は専門業者への依頼を検討しましょう。

2:注入工法

専門業者によるコンクリートのクラック補修の修復工法の2つ目に注入工法があります。

ひび自体の大きさが0.2ミリを超えるものであった場合、コンクリートの損傷を広げてしまう恐れがありますがセメント系や樹皮を含んだ補修材を注入すればコンクリート自体を補強することが可能になります。

注入工法はコンクリートのクラックが進んだ箇所の修復に効果があると言われています。

3:充填工法

専門業者によるコンクリートのクラック補修の修復工法の3つ目に充填工法があります。

充填工法はひび自体の幅が1センチを超える場合に行う工法で、ひび割れたコンクリートの箇所をU字型やV字型に壁を切り抜き補修材を充填する方法となるので他の工法よりコンクリートの強度を強くすることができます。

U字やV字にカットした際、錆の腐食が進んでいれば鋼材を切除して補修材を流し込むようにしましょう。

4:止水工法

専門業者によるコンクリートのクラック補修の修復工法の4つ目に止水工法があります。

止水工法は水を止めることに特化しているケイ酸性系やシランシロキサン系などの表面含浸材を刷毛やローラーなどで複数回クラックが発生している箇所へ塗り込み、漏水を止水していく方法です。

止水工法はメンテナンスを必要とせずにコンクリートの止水、防水ができるだけでなくコンクリート自体を長持ちさせるメリットもあります。

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コンクリートにクラックが発生する原因

はじめに、コンクリートのひび割れを起こす発生原因について紹介していきます。

建物自体がきちんと施工されていないと地震の微弱な揺れにも耐えられなくなるので、クラックが生じてひび割れた箇所から乾燥収縮が始まってしまったり、雨水などが浸水することで建物の強度が保てなくなり、地盤沈下を起こすことがあります。

そのようなことにならないためにもコンクリートのクラック補修を行う必要性について学んでおきましょう。

1:乾燥収縮

コンクリートのひび割れを起こす原因の1つ目に乾燥収縮があります。

コンクリート内の水分が蒸発してしまうとコンクリートの乾燥が進んでしまうので、コンクリートを基礎に建築している建物だと乾燥収縮やひび割れが進むだけでなく、建物自体の強度も下がってしまうので地震や激しい雨などに耐えられなくなります。

2:地盤沈下

コンクリートのひび割れを起こす原因の2つ目に地盤沈下があります。

地盤が整っていない場所に建物を建築してしまうと、土地自体に安定性がないことで建物が傾きクラックが発生し、建物自体の強度を保てなくなるのでひび割れが起きてしまった場合は損傷が大きい箇所を中心にクラック補修を行っていく必要があります。

地盤沈下を進行させて大きな事故に発展させないためにも、必要な箇所にクラック補修を施しておきましょう。

3:地震

コンクリートのひび割れを起こす原因の3つ目に地震による揺れが考えられます。

頑丈な建物だと小さな地震が起きても建物自体に大きな影響を受けることがありませんが、年数が経っていたり、大きな揺れを伴う地震であればひび割れが生じてしまう場合があるので、損害を広げないためにもクラック補修が必要になります。

入居者や近隣住民の人たちの安全を確保するためにも、ひび割れのクラック補修を行っておきましょう。

4:施工不良

コンクリートのひび割れを起こす原因の4つ目に施工不良によるクラックの発生が考えられます。

建物を施工する際、鉄筋に備え付けるコンクリートの量が十分でなかったり、その他にも建築費を削り工期を圧縮した建築を行ってしまうと施工不良が起こりやすくなるため、コンクリートにひび割れが生じてしまい、クラック補修が必要になる場合があります。

5:凍結融解

コンクリートのひび割れを起こす原因の5つ目に凍結融解によるクラックの発生が考えられます。

凍結融解はコンクリート内の水分が凍結することで建材が膨張を起こしてコンクリートにひび割れが起きてしまう現象ですがクラック対策を行わなければ、ひびから浸水した水が凍結し続けるので建材の膨張が広がってしまい、その結果、コンクリートが傷み続けることになります。

6:エフロ発生

コンクリートのひび割れを起こす原因の6つ目にエフロの発生が考えられます。

エフロレッセンスとはコンクリートの細かな隙間から雨水が浸水し、コンクリート内のモルタルの可溶性物質と雨水が混ざったものがクラックから流れ出し、炭酸ガスと反応して白く固まった現象を指します。

エフロエッセンスが発生している場合は、コンクリートのアルカリ成分が失われており、中性化が進んでいる証でもあるので修繕を急ぐようにしましょう。

7:融雪剤

コンクリートのひび割れを起こす原因の7つ目に融雪剤によるひび割れが考えられます。

寒冷地では融雪剤を用いる場面が多くなるので、散布された融雪剤がコンクリートに付着してしまうと雪を溶かす効果が作用してコンクリートの表面温度が低下してしまい、体積変化が起きるのでクラックが生じやすくなります。

また、ひびに水分が浸透してしまうと浸水した水が凍結することで錆を発生させるのでクラックが大きくなってしまいます。

8:中性化

コンクリートのひび割れを起こす原因の8つ目にコンクリートが中性化してしまう現象が考えられます。

コンクリートは強固なだけでなく吸水性にも優れている建材ですが、雨や大気に長い期間さらしているとコンクリートに含まれたカルシウム化合物が中性化してしまい、鉄筋に錆を発生させ、その結果、鉄筋自体が膨張してひび割れを起こすことがあります。

9:塩害

コンクリートのひび割れを起こす原因の9つ目に塩害によるひび割れが考えられます。

コンクリート内に塩化物イオンが含まれていると鋼材の錆が進んでしまいます。錆が膨張することでひび割れが起きてしまうと水や酸素が入りやすくなるため、錆の腐食が大きく進行してしまいひび割れる箇所が多くなり、建物の強度を保てなくなることがあります。

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コンクリートのクラック補修をしないとどうなる?

コンクリートのクラックを放置すると、ひび割れた箇所から雨水がコンクリート内部へ侵水することで錆の腐食が進行してしまう危険があります。
また、ひび割れ自体がコンクリートの強度を下げてしまう原因となり、建物の重量を支えきれずに地盤沈下を起こす恐れもあります。

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コンクリートのクラック補修は適正な処置が大切!

コンクリートに生じたクラックを補修するための修復工法やクラックが発生する原因、補修を怠ってしまうことで起きてしまう危険性について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

クラックが起きる原因に関係なく、ひび割れが生じてしまったらコンクリートの状態や立地条件に合わせたクラック補修が必要になってきます。

建物を長く維持していくためにも、クラックが生じたら適切な方法で処置していくようにしましょう。

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