サーモアイって本当にいい塗料?遮熱性能やメリット・デメリットを比較

  • 【更新日】2023-05-31
サーモアイって本当にいい塗料?遮熱性能やメリット・デメリットを比較

業者から勧められたり、見積もりで塗料名を目にしたことではじめて「遮熱塗料」や「サーモアイ」という言葉を知った方もいらっしゃるかと思います。

本記事はそのような方々に向けて、以下がよくわかる解説を行いました。

  • 「サーモアイ」とはどんな人に向く塗料か?
  • 「サーモアイ」シリーズの中で、何を使えばいいのか?
  • 「サーモアイ」で塗装する場合の適正費用はいくらか?

 

メーカーのカタログや既存のネット記事などではハッキリ書かれていない、「どんな人・場合にオススメなのか」「向いていない場合、他にどんなオススメがあるか」についての情報を集めるのは、徹底調査のもと、結論を出しています。

検討のお役に立てば、ヌリカエ編集部一同幸いに思います。

Point
  • 「サーモアイ」は遮熱性能・費用対効果ともに高い。
  • 性能は弱点なし。タイプは「Si」か「4F」がオススメ。
  • デメリットは、初期費用がやや高めなこと。
  • 屋根がセメント瓦の場合は適用外。

まず外壁塗装の塗料の基礎知識を知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「【2022年最新】外壁塗装の塗料6種類の特徴・価格は?選び方と人気塗料ランキングも紹介」

尚、こちらの記事での内容・価格・耐用年数は執筆時点の情報をもとに紹介しています。

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「サーモアイ」とは?

サーモアイは屋根用の「遮熱塗料」の一種

サーモアイは、大手塗料メーカーの日本ペイントが開発した屋根用の塗料のシリーズ名称です。

サーモアイは、通常の塗料よりも太陽光を反射する力が強く、夏場の屋内の暑さを軽減したり、エアコン代を節約する効果が期待できます。

一般的な塗料に比べて、実勢価格も2%ほどしか高くなりません。
冷房代の節約効果だけで十分にもとを取ることができるので、ヌリカエ編集部では屋根塗料には遮熱塗料の使用をオススメしています。

「サーモアイSi」荷姿イメージ画像出典:Yahoo!ショッピング(paintshopエビナ)

「サーモアイSi」塗料データ
製品名 サーモアイSi
区分 太陽熱高反射シリコン系屋根用塗料(遮熱塗料)
主要成分 シリコン樹脂
実勢価格 2,200~2,600円/㎡
期待耐用年数 8~12年(編集部調べ)
用途 一般建築物の屋根
適用下地 スレート、鉄、トタン屋根、ガルバリウム鋼板
標準塗り面積 83~125㎡/缶
塗装方法 はけ、ウールローラー、エアレススプレー

データ出典:サーモアイSi 日本ペイント公式

「遮熱塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「遮熱塗料とはどんな塗料?特徴・費用・2021年のおすすめ商品を徹底解説」

サーモアイの効果は環境省のお墨付き

環境省の調査によると、「サーモアイ4F」の夏場の冷房代削減効果について、東京都で「364円/月」、大阪府で「411円/月」を節約できるとの実験結果が出ています。(「環境省「ヒートアイランド対策技術実証試験報告書」を、編集部で30坪住宅に換算」)

サーモアイの遮熱性能

サーモアイは、夏場の屋根の表面温度を10℃~20℃下げる性能があります。
屋根の温度が下がることで室内に伝わる熱も少なくなり、居室の暑さが和らいだり、冷房効率が上がって電気代が安くなるのです。

サーモアイの耐用年数

サーモアイの期待耐用年数は、もっともよく用いられるシリコン系樹脂の製品で8~12年で、同価格帯の製品では平均的な年数となっています。

クールタイトの費用相場

クールタイトを使った屋根塗装費用は、メーカー公称の設計価格でトタン屋根の場合 4,020 円/㎡、スレート屋根の場合 4,060 円/㎡です(3回塗りの場合)。

しかし、塗装店の見積もりでは、2,200~2,600円/㎡程度まで値引きされることが多いようです。
平米単価がこの範囲であれば相場内でしょう。

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「サーモアイ」の種類と使い分け

サーモアイシリーズには、樹脂や用途の違いにより7種類のバリエーションがあります。
この中には、着色用ではない「下塗り材」も含まれています。

多くの場合、業者はもっともコストパフォーマンスのよい(契約をとりやすい)「サーモアイSi」を勧めることが多いようです。
取得した屋根塗装の見積もりにも、多くの方は上塗り塗料の項目に「サーモアイSi」と書かれているかもしれません。

もちろん、それ以外の製品もしっかり施工すればじゅうぶんな効果のある優良製品です。
以下に、7製品の違いを解説します。

種別 製品名 使い分け
上塗材 サーモアイSi 住宅用。耐用年数8~12年。最普及品
サーモアイ4F 住宅用。耐用年数12~15年
サーモアイUV 住宅用。耐用年数8~10年
サーモアイ 1液 Si 住宅用。スレート屋根専用
サーモアイヤネガード 工場・倉庫の屋根用
下塗材 サーモアイシーラー 非金属屋根(スレート屋根等)用
サーモアイプライマー 金属屋根用

上塗り材

以下の5種類は、屋根の表面に使用され、色や防水性に直接影響する「上塗材」です。

サーモアイSi

樹脂にシリコンを用いたサーモアイです。住宅用としてはもっとも普及しているタイプになります。
耐用年数は8~12年、実勢価格は2,200円~2,600円/㎡(下塗り材を含む)が目安となります。

サーモアイ4F

樹脂にフッ素を用いたサーモアイです。住宅用としては一番高級なタイプです。
耐用年数は12~15年、実勢価格は3,500円~4,200円/㎡(下塗り材を含む)程度です。

初期費用はかかりますが、なるべく塗り替え工事の頻度を少なくしたい場合に向いています。

サーモアイUV

樹脂にウレタンを用いたサーモアイです。住宅用としてはもっとも安価なタイプになります。
耐用年数は8~10年、実勢価格は1,900円/㎡前後(下塗り材を含む)となります。

約10年以内に退去や取り壊しが決まっている場合に使用すれば、もっともコストパフォーマンスがよくなります。

サーモアイ 1液 Si

溶剤を混合する必要がないタイプの、スレート屋根専用塗料です。

サーモアイヤネガード

工場の屋根用向けの塗料です。一般住宅の塗装では候補になることはないでしょう。

なおサーモアイシリーズの上塗り材は、すべて油性塗料となっています。

「水性・油性の違い」「樹脂の違い」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「水性塗料と油性塗料の違いとメリット・デメリットは?」
>>「シリコン塗料って本当にいいの?おすすめ製品やメリット・デメリット、注意点を解説」
>>「フッ素塗料の特徴、費用対効果は? 高価でも「屋根」と「雨どい」にはフッ素が効く!」
>>「ウレタン塗装は何にするもの?塗料の特徴と塗装できるものを詳しく解説」

下塗り材

下塗り材とは、上塗りの密着性や耐久性を上げるために、まず最初に屋根に塗布されるものです。
塗り替えリフォームの際には、ほぼ必ず使用されると言っていいでしょう。

サーモアイシーラー

下地が非金属(スレート、薄型塗装瓦など)の場合に用いられる、各種サーモアイ用の下塗り材です。

サーモアイプライマー

下地が金属(ガルバリウム鋼板、トタンなど)の場合に用いられる、各種サーモアイ用の下塗り材です。


上記を参考に、使用予定のサーモアイが自分の希望や屋根の素材に合っているかを確認しておきましょう。

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「サーモアイ」の特徴、メリット・デメリットは?

「サーモアイ」のメリット

最高クラスの「遮熱効果」

遮熱効果は、太陽光をはね返す割合です。
「日射反射率」という値で比較できます。
「サーモアイ」は、この日射反射率が「90%近く」ある、一般家庭の屋根用でも高い反射率の製品です(*1)。

高い遮熱効果は、サーモアイ専用の下塗り材にも遮熱効果をもたせていることにより実現しています。
「上塗り材」と「下塗り材」の両方で日射を反射させる仕組みで、ダブル反射により強力な反射です。

画像出典:サーモアイSi 日本ペイント公式(PDFカタログ)

*1 メーカーカタログより。「日射反射率87.8%」(近赤外。もっとも値の大きい「クールホワイト」の値)。
*「サーモアイ」には、遮熱効果と見た目の美しさを保つ「高耐候」「防汚」効果も付与されています。これらは、他社製品にも見られる補助効果ですが、遮熱性能の保持に直結する重要な効果です。製品に関わらず、遮熱塗料を選ぶ際には「耐候機能」「防汚機能」があるものかを確認するのがよいでしょう。
「サーモアイ」の「日射反射率 保持率」:6ヶ月後約96%、24ヶ月後約95%。
同「クールタイト」:6ヶ月後約95%。
同「アドグリーンコート」:10年後約90%。

コストパフォーマンスが高い

サーモアイの塗料価格も比較的こなれており、耐用年数も加味するとコストバランスが非常に良い商品です。
また、「サーモアイ」を含むいくつかの塗料は、施工会社からくる実際の見積もりでは、メーカー公表の設計価格よりも安くなる場合がほとんどです(「実勢価格」として下表に記入)。

品名 設計価格 実勢価格 耐用年数 1年あたりの実勢価格
サーモアイSi 5,090円/㎡(スレートの場合)
4,960円/㎡(鋼板の場合)
約2,450円/㎡ 8~12年 約204~306円
クールタイトSi 4,020円(トタンの場合)
4,060円(スレートの場合)
約2,200円/㎡ 6~8年 約275~367円
アドグリーンコートEX 3,500円/㎡ 約3,650円/㎡ 10~15年 約243~365円
ガイナ 4,300円(上塗材のみ) 約3,800円/㎡ 15~20年 約190~253円
施工面積120㎡の屋根に塗装する場合の比較では、
品名 塗料代(実勢価格×120㎡) 耐用年数 1年あたりの塗料代
サーモアイSi 約294,000円 8~12年 約24,500~36,750円
クールタイトSi 約264,000円 6~8年 約33,000~44,000円
アドグリーンコートGL 約438,000円 10~15年 約29,200~43,800円
ガイナ 約456,000円 15~20年 約22,800~30,400円

*実勢価格は監修者へのヒアリングによる。「ガイナ」の価格にはトップコーティング剤(約600円/㎡。任意)を含まず。

 

塗料代(初期費用に直結)に納得できれば、遮熱塗料のなかでも初期費用・トータルコストがバランスよく安い選択肢のひとつとなります。

純粋にコストパフォーマンスだけを見ると、「ガイナ」に軍配が上がりますが、塗料代がかなり高額になります。編集部としては「サーモアイのほうが多くの人に勧めやすい」と考えています。

「設計価格」より安くなる場合がほとんど
塗装業者から見積もりをとった場合の塗料代は、上表の各メーカー設計価格より安くなる場合がほとんどです。実際にヌリカエ加盟店の施工会社に訪ねたところ、「サーモアイSi」の場合では1平米あたり「2000円代後半~約3000円」。「クールタイトSi」では「2000円台前半」で塗料代を出す業者が多いとの見解でした。
>>こちらも合わせて読みたい!
遮熱塗料「ガイナ」の特徴やコストパフォーマンスについて解説しています。
ガイナは「買い」か?特徴や補助金との関係など解説!

トップクラスに豊富なカラーバリエーション

「サーモアイ」のカラーバリエーションは全40色となっています。
これは、遮熱塗料では遮熱塗料では「ガイナ」の全52色に次ぐ多さです。

「サーモアイ」と「クールタイト」以外の遮熱塗料では、バリエーションは10~20色と開きがあります。
選べる色の数の多さにおいても、「サーモアイ」はトップクラスの製品と言えるでしょう。

「サーモアイ」のデメリット

光沢の種類が「ツヤあり」しかない

塗料には、色のほかに「光沢」の選択肢があります。
多くの塗料では「ツヤあり」「ツヤなし」「3分ツヤ」などの種類がありますが、サーモアイにはこの光沢の種類が「ツヤあり」のみです。
光沢のハッキリした、眩しい印象の屋根になりやすいため、これが好みではない場合はデメリットと言えます。

セメント瓦が適用対象外

メーカーは塗料ごとに、品質・効果を保ったまま塗ることができる建材の区分を保証しています。
これを「適用下地」と言いますが、サーモアイは「セメント瓦屋根」の素材を適用下地に含んでいません。 他の遮熱塗料は、セメント瓦は適用下地に指定されているものがほとんどです。

「サーモアイ」と他社製品の特徴・価格の違いは?

サーモアイについてお話した「遮熱性能」「価格と耐用年数」「メリット・デメリット」などについて、他製品についてもまとめてみました。

  サーモアイSi クールタイトSi アドグリーンコートEX ガイナ
実勢価格(㎡/年) 約204~306円 約275~367円 約243~365円 約190~253円
耐久年数 8~12年 6~8年 10~15年 15~20年
日射反射率(最大) 約90%以上 約80%以上 約85%以上 約85%以上
メリット 遮熱性能が高い
トータルコストが安い
塗料が安い
多数の防汚効果
安全・低刺激
放熱効果アリ
仕上がりがキレイ
遮熱性能が高い
断熱効果アリ
長耐用年数
デメリット ツヤありのみ
セメント瓦が適用外
耐用年数が短い コストが高い
対応業者がまだ少ない
初期費用が高い
汚れがつきやすい
オススメできる人 遮熱効果とコストパフォーマンスを両方求める人 すぐ再リフォーム・退去する人
水辺・金属屋根
きれいな外観を長く保ちたい人 冬場の暖房効率も上げたい人

※各製品、ラインナップ中「シリコン樹脂」のもの、もしくは同等価格の製品で比較。

比較の結果、「サーモアイ」は、遮熱性能もコストパフォーマンスも高く、初期費用がやや高いことが気にならなければ、多くの方にオススメできる遮熱塗料と位置づけています。

遮熱塗料のなかでも「サーモアイ」を前向きに検討するかどうか、比較にお役立てください。

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「サーモアイ」がオススメなのはどんな人?

ここまでで、サーモアイの概要と特徴についてはお分かりいただけたかと思います。

ではそれらの特徴を、リフォームを検討中の方の住宅環境や希望に当てはめて、「オススメできる場合」「できない場合」について考えてみましょう。

「サーモアイ」をオススメできる人

すでに部屋の暑さに悩んでいる人。暑さが苦手な人

遮熱性能をあらわす「日射反射率」において、サーモアイは「90%近く」ある、反射率が高水準の遮熱塗料です。

遮熱塗料としてJIS規格を通過した塗料には、概ね70%~90%の日射反射率をもち、
なかでも80%前後の数値をもつ製品が多くなっています(※)。

※ 一般社団法人 日本建築業連合会による調査・試験結果「機能性建築材料の性能調査 4.遮熱断熱塗料」より。2019年8月6日閲覧

夏場の屋内の暑さに毎年悩んでいる方には、遮熱塗料の中でもより日射反射率の高いものがオススメなので、サーモアイは有力な候補となります。

今の家に10年以上住む予定の人

サーモアイは、耐用年数でみたコストパフォーマンスの高い遮熱塗料です。10年以上居住予定であれば、その高いコストパフォーマンスを活かせる
でしょう。

最大手メーカー製の安心感を求める人

サーモアイを製造する「日本ペイント株式会社」は、日本の二大塗料メーカーに数えられるほどのリーディングカンパニーです。また、サーモアイ自体も、遮熱性能に定評のある人気商品となっています。実績と信頼のある製品があたえる「安心感」を重視する方にもオススメ
できます。

繰り返しになりますが、ヌリカエ編集部では「サーモアイは多くの場合にオススメできる遮熱塗料」であると考えています。上記のいずれかにぴったり当てはまる場合以外でも、最適な選択肢になることも多いでしょう。

「サーモアイ」をあまりオススメできない人

性能・コストパフォーマンスのバランスのよい「サーモアイ」でも、場合によってはあまり選ばないほうがよい場合もあります。

・初期費用を安くおさえたい人 長期間でみたコストパフォーマンスよりも、とにかくリフォーム代の高低を重視する場合はあまり向きません。 初期費用をおさえたい場合は、エスケー化研「クールタイト」シリーズの遮熱塗料が有力な選択肢になります。
>>こちらも合わせて読みたい!
「クールタイト」の特徴やコストパフォーマンスについて解説しています。
遮熱塗料「クールタイト」の特徴・費用対効果は? こんな人にピッタリ

 

・セメント瓦屋根の住宅に住んでいる人 セメント瓦は、サーモアイの「適用下地」に含まれていません。塗れないことはないのですが、耐用年数が下がったり、そもそも業者が引き受けてくれなかったりする場合があります。
「クールタイト」「ガイナ」「アドグリーンコート」など、他の遮熱塗料の多くはセメント瓦に適用しています。

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「サーモアイ」を検討する際の追加ポイント

色数は豊富だが、光沢が「ツヤあり」しかない点に注意

例えば、「今の屋根と同じ色でリフォームしたい」「今の屋根に一番近い色があったからサーモアイを選ぶ」という場合には、注意が必要です。

サーモアイは、カラーバリエーションは多いのですが、光沢の種類は「ツヤあり」1種類のみです。そのため、使用した屋根ははっきりとした光沢のある屋根になります。
このため、「色は同じものを選んだけど、ツヤのおかげで屋根のイメージが以前と変わってしまった」という事が起こりえます。

現状のイメージを保って塗替えを行いたい場合は、現在お住まいの屋根が「ツヤあり」「ツヤなし」「三分ツヤ」のどれなのか、施工前に業者と確認してみましょう。そのうえで「サーモアイ」を使うか判断することをオススメします。

他の遮熱塗料であれば、光沢の種類が複数あります。ツヤのないマットカラーの屋根をご希望であれば、「クールタイト」「ガイナ」「アドグリーンコート」などの他の塗料が選択肢となります。

ベースの樹脂は「4F」か「Si」がオススメ

サーモアイシリーズには、ベースの樹脂の違いにより「4F」「Si」「1液Si」「UV」「ヤネガード」の5種類の塗料があります。

品名 樹脂 耐用年数 設計価格
サーモアイ4F 油性・フッ素 12~15年 6,040円/㎡(スレート)
5,900円/㎡(鋼板)
サーモアイSi 油性・シリコン 8~12年 5,090円/㎡(スレート)
4,960円/㎡(鋼板)
サーモアイ1液Si 油性・シリコン 8~12年
サーモアイUV 油性・ウレタン 6~10年 4,480円/㎡(スレート)
4,350円/㎡(鋼板)
サーモアイヤネガード 油性・アクリル 5~8年 4,690円/㎡(スレート)
4,630円/㎡(鋼板)

選び方の判断は、
・耐久性重視ならば「4F」。
・価格と効果のバランス重視ならば「Si」。
・「1液Si」は、施工中のニオイを軽減したい場合に。
・「UV」「ヤネガード」は、住居にはあまり使われない。

を基準にしてください。

耐久性が高い順に「4F」「Si」「1液Si」「UV」「ヤネガード」となり、耐久性が高いほど価格も上がります。

「1液Si」は、現場で溶剤と混合する“2液塗料”の「Si」と比べて、シンナー臭が軽減することが期待できます。が、耐久性は2液塗料の「Si」に比べて若干低くなります。また、「1液Si」はスレート屋根専用塗料です。

「UV」「ヤネガード」は、それぞれ「ウレタン」「アクリル」樹脂の塗料です。上記の樹脂に比べて、耐久性が低いかわりに設計価格が安いのですが、住宅の屋根の大きさではコスト上のメリットがあまり発揮されないので、オススメしていません。

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記事のおさらい

最後に、本記事の要点を振り返ってみましょう。

サーモアイってどんな塗料?

最大手メーカーのひとつ、日本ペイントが製造販売している屋根用塗料です。室内温度の暑さを和らげる効果のある「遮熱塗料」に分類されます。詳しく知りたい方は「サーモアイ」とは? そもそも遮熱塗料とはをご覧ください。

サーモアイのメリットは?

遮熱効果が同種の製品のなかでも高いこと、カラーバリエーションが豊富なことなどが挙げられます。詳しくは「サーモアイ」のメリットをご覧ください。

サーモアイのデメリットは?

つや消しカラーがないこと、セメント瓦が適用対象外なことなどです。詳しくは「サーモアイ」のデメリットをご覧下さい。

「サーモアイSi」と「サーモアイ4F」はどう違う?

サーモアイSiはシリコン樹脂、サーモアイ4Fはフッ素樹脂が使われています。フッ素樹脂のほうが、価格が高い代わりに、塗膜の耐用年数も長くなります。詳しくはベースの樹脂は「4F」か「Si」がオススメをご覧ください。

以上、遮熱塗料「サーモアイ」について、概要、特徴、向いている人や、向いていない場合の代替候補などについて解説いたしました。

遮熱塗料の登場・普及により、屋根のリフォームは、住宅の耐久性だけでなく、夏の暑さや省エネの対策もできる機会になりました。本記事をもとに、読者の方の住宅リフォームがより良いものになるよう、ヌリカエ編集部一同お祈り申し上げます。

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