窯業系サイディング単価について|施工方法と費用を抑える方法もあわせて紹介

  • 【更新日】2022-04-08
クリア塗装されたサイディング外壁

窯業系サイディング単価について6選

窯業系サイディングのそれぞれのケースに応じた単価について紹介します。窯業系サイディングボード自体の単価から、工法別にかかる施工費用やメンテナンスにかかる費用の相場など6つに分けて紹介します。

1:窯業系サイディングボードの価格

窯業系サイディングボードの価格の相場は、1㎡あたり約3千円~1万円です。この価格は他の金属系や木質系のサイディングボードと比較しても安く、コストを抑えるのに適したサイディングボードといえます。

価格体に幅が出る原因はボードの厚みや使用されている塗料の機能によって起こります。外壁面積が150㎡だとしたら、約45万円~60万円が相場だと考えておけばいいでしょう。

2:塗装塗り替え費用と日数

サイディングボードの塗装塗り替えにかかる費用は、使用する塗装の種類によって変わります。

窯業系サイディング単価におけるアクリル系塗料の1㎡あたり相場は約1千円~1千2百円です。耐久性が弱いため数年で剥がれる恐れがあります。頻繁に塗り替えることをおすすめします。

ウレタン系塗料の1㎡あたりの相場は約1千6百円~2千円で防錆効果があり使用される用途は多岐に渡ります。

シリコン系塗料の1㎡あたり相場は約2千4百円~3千4百円で耐久性がよくメンテナンスもやりやすい塗料です。現在、多くの現場で使われる塗料です。

光触媒・無機塗料の1㎡あたり相場は約5千円円~5千6百円で、防汚性がよく耐久性も長いですが費用面では高くなります。遮熱・断熱塗料の1㎡あたり相場は約5千円~5千6百円で熱を反射し表面温度の上昇を防いでくれる塗料です。

施工完了日数は約1週間~2週間みておきましょう。

3:張り替え工法での施工費と日数

サイディングボードの張り替え工法で工事した場合の施工費と日数を詳しく紹介していきます。

張り替えに必要なサイディングボードを種類別に分けた際の費用と工事にかかる全体的な費用をみていきます。

サイディング別の単価相場

張り替え工法に用いるサイディングボードは大きく分けて4種類あり、それぞれの単価相場を紹介します。

窯業系サイディング単価は1㎡あたり相場が約3千円~5千円でデザイン性、耐火性に優れています。金属系サイディング単価は1㎡あたり相場約4千円~6千円で耐久性、耐凍世に優れます。

木質系サイディング単価の1㎡あたり相場は約6千円~8千円で耐火性や耐久性は他のボードより劣ります。樹脂系サイディング単価は1㎡あたりの相場約7千円~9千円で耐久年数に秀でています。窯業系サイディングが費用面ではもっとも安くなります。

工事単価の相場

張り替え工法でサイディングを取り換えた場合の窯業系サイディング単価は、外壁面積が150㎡と仮定して総費用は約190万円以上は計算しておきたいところです。

費用の内訳は既存外壁材の撤去・解体・除去代、サイディングボード本体価格、足場工事・養生代、コーキング工事代、内部補修工事代などになります。

4:カバー工法の日数

サイディング別の単価、今度はカバー工法でサイディング工事した場合の工事単価の相場および日数について紹介していきます。こちらの場合も外壁面積150㎡と仮定して計算しています。

工事単価の相場

カバー工法全体でかかってくる窯業系サイディング単価の相場は約150万円からです。

カバー工法は張り替え工法に比べて既存の壁の撤去が発生しませんので、その分費用は抑えられます。工事の日数は約1週間~2週間を目途にしましょう。雨の場合は工事が止まりますので、そのあたりも考慮に入れておく必要があります。

5:シーリング打ち換え費用と日数

シーリング打ち換え工事の費用と日数を紹介します。シーリング工事では壁面の状況に応じて打ち換え工法と打ち増し工法を使い分けます。それぞれの場合の費用と工事日数をみていきましょう。

打ち換え工法

シーリング打ち換え工法とは、既存のシーリングを取り除き新しいシーリングに入れ替える工法です。シーリング打ち換え工法の1㎡あたりの窯業系サイディング単価の相場は約9百円~1千2百円です。

なお、単価はあくまでシーリング打ち換え工法の施工費用のみとなります。

打ち増し工法

シーリング打ち増し工法とは、既存のシーリングの劣化が大きくなっていない場合に行われる施工法で、既存の箇所に新しいシーリングを重ねる工法です。

打ち増し工法にかかる窯業系サイディング単価の相場は、1㎡あたり約7百円~9百円です。仮に150㎡分の作業なら約11万~14万ほどかかる計算になります。打ち換え・打ち増しのシーリング工法はサイディングのメンテナンス工事として行われる施工法になります。

6:定期的なメンテナンス費用

窯業系サイディングのメンテナンス頻度は約7年~10年です。メンテナンスにかかる費用は約10年経過後のコーキング打ち換えで約15万円~20万円です。

窯業系サイディングは本体のみでは防水効果が不足しているため、定期的に塗料を塗り替えるなどのメンテナンスが必要になります。またコーキングにひび割れが発生すると水漏れなどを起こし全体的な劣化を早めてしまいます。

早めにメンテナンスすることで、サイディングボードの耐久年数を伸ばし、費用負担も少なくなるでしょう。

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窯業系サイディングリフォームの費用を抑えるためのポイント5つ

窯業系サイディングリフォームの費用を抑えるためのポイントについて紹介していきます。サイディングのリフォームは頻繁に行うものではないため、いざという時に何をすればよいのか、適正価格がどれくらいなのか判断に悩むでしょう。

初めてサイディングリフォームする際に、費用を抑える5つのポイントを取り上げて説明します。

1:価格が安すぎる業者には注意!

窯業系サイディングリフォームの費用を抑える最初のポイントは、価格が安すぎる業者には注意が必要だということです。サイディングリフォームの総工費の見積もりが相場価格よりも大きく安い場合は疑った方がいいでしょう。

サイディングボードの本体価格や施工する工事内容は、業者によって大差は生まれません。安すぎるということは何かを割愛しているか手抜き工事の可能性があります。工事を依頼する際は価格が安いからと言って飛びつかず、冷静に価格の根拠を見極めましょう。

2:比較するために相見積もりをする

費用を少しでも安く抑えたいのなら、比較するために相見積もりをとりましょう。

リフォーム工事の見積もりを1社だけに絞って決めることは、高い買い物をしてしまう可能性があります。できれば2~3社の業者から相見積もりをとって価格を比較することで、リフォーム工事にかかる必要な作業内容や必要な材料などが把握できるようになります。

また、同じ作業内容なのに価格差がある場合も考えられます。それらをじっくりと検討しておくことは価格を抑えるための有効な手段になると言えます。

内訳の確認をする

相見積もりをとるにあたってまず確認しておきたい項目は「内訳」です。

同じ足場代でもA社とB社の価格が全く同じだとは限りません。ボード本体価格にしても同じ価格にはならないでしょう。価格には人件費を含めた様々な要素が加味されます。実情を正しく把握するためにも相見積もりをとって内訳をじっくりと比較検討しましょう。

諸経費を確認する

相見積もりを取った際に確認しておきたいポイントとして「諸経費」があります。

諸経費という項目が見積もりに入っているならば、どのような工事内容を表しているのか納得できるまで業者の説明を聞きましょう。その際に業者側が、曖昧な返答をしたり納得できない返答を繰り返したりするならば注意が必要です。

見積書に記載されている項目は、依頼者からみて全て納得できることで費用を安く抑えられます。

見積以外の追加施工費用も想定しておく

相見積もりをとる際に注意したいことの最後は「追加施工費用」です。

サイディングリフォーム工事はどこの現場でも全く同じ条件でできるものではありません。足場を組むにも組みやすい現場とそうでない現場あります。そういった場合、材料費や作業員の人数も変化するでしょう。

依頼主は、見積もり事項以外の追加施工が発生することも想定して見積もりをチェックする必要があります。

3:補助金や火災保険などを適用してくれる業者を選ぶ

リフォーム費用を抑えるためのポイントの3つ目は、補助金や火災保険などを適用してくれる業者を選ぶことです。

条件を満たせば補助金や助成金を使えるケースや、火災保険が適用される場合もあります。そういった情報を提供してくれる業者は地域に根差した信用のおける業者と考えてもいいでしょう。

補助金や火災保険の適用をすすめてくれる業者を積極的に選びましょう。

4:自社施工の会社を基準に選ぶ

リフォーム費用を抑えるポイントの4つ目は、自社施工かどうかです。

大手のハウスメーカーやホームセンターなどは広告効果もあってリフォームに馴染みのない方でも頼みやすいムードがあります。しかし下請けや孫請け業者を使う場合が多く、仲介手数料を取られるため相場よりも高くなってしまいます。

自社施工という看板を掲げている業者ならば、余計なマージンを取られることもなく相場並みの価格で工事を引き受けてもらえるでしょう。

5:訪問営業してくる会社は避ける

費用を抑えるポイントの5つ目は、訪問営業してくる業者は避けることです。訪問営業の業者は住宅に対する不安を煽って契約に結び付けたり、悪徳業者の類であったりするでしょう。価格相場よりもはるかに高い価格で契約を締結させようとしてきたら要注意です。

このような場合、軽はずみに返事をせずに必ず相見積もりを取ったり、ネットで情報を調べたりして結論を急がないことが大切だと言えます。

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窯業系サイディングの施工方法4つ

サイディングのリフォームは、自宅の居住年数が長くなるほど避けることのできない施工の1つです。サイディングの中でも普及度が高い窯業系サイディングの施工方法について紹介していきます。施工方法を把握してリフォームにかかる費用の概算をつかんでおきましょう。

1:張り替え工法

張り替え工法とは、既存の全てあるいは一部のサイディングを取り払い、新しいサイディングに張り替える施工方法です。

張り替え工法は部分補修や塗装、重ね張りといった方法を取れない場合に行います。張り替えするかどうかの基準は施工後約25年が1つの目安となります。その時期を伸ばせば伸ばすほど、サイディングの劣化は顕著となり家屋への被害が深刻化するでしょう。

2:カバー工法

サイディングのカバー工法とは、現状のサイディングを触らずに上からカバーをするように取り付ける方法です。重ね張り工法と同じ意味になります。

カバー工法は、サイディングの経年劣化や傷む箇所が広がるのを防ぐことが目的です。張り替え工法に比べると部分補修で済みますので、費用的には抑えられるメリットがあります。

3:金具留め工法

サイディングの施工方法の金具留め工法とは、あらかじめ金具が装着されているサイディングの下地にあたる胴縁に、ステンレス製の金具を取り付けてつなぎ合わせる施工方法です。

一般的な釘打ちに比べると釘跡がない分、仕上がりが綺麗なことが特徴です。金具だけで固定されているため、地震の際にひび割れが起きにくいという点で耐震性に優れています。

4:釘留め工法

釘留め工法はサイディング施工法として多く取り入れられている施工法です。サイディングの下地にあたる胴縁に釘を直接打ち付けてサイディングを固定させます。

釘留め工法のメリットは初期費用を安く抑えられるところです。ただ金具留め工法に比べると耐震性に劣るなどの点も考慮に入れる必要があります。

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窯業系サイディング単価を理解してリフォームに活かす!

窯業系サイディング単価について種類別や施工別に分類してリフォームに活かす方法を説明してきました。

窯業系サイディングは費用が安く、シェアも高いサイディングです。しかし、施工から約10年を目安にメンテナンスを行わなければ、劣化が進んでしまい想定以上の修理代がかかる可能性もあります。

窯業系サイディング単価を正しく理解して余分な費用を抑え、サイディングを長持ちさせて安心して住める家を目指しましょう。

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