外装塗装の価格表一覧!工事工程ごとの平米単価・価格内訳を紹介します

  • 【更新日】2023-06-21
外装塗装の価格表一覧!工事工程ごとの平米単価・価格内訳を紹介します

外壁塗装は、塗料の種類や下地処理によって価格が大きく変動します。初めての場合、単価や価格の相場がわからないという方も少なくないのではないでしょうか。

外壁塗装の一般的な価格表をまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。

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外壁塗装の平米単価表

塗料の種類 平米単価(3回塗りの場合)
アクリル塗料 1,200円/㎡~1,800円/㎡
ウレタン塗料 2,000円/㎡~2,600円/㎡
シリコン塗料 2,700円/㎡~3,500円/㎡
ラジカル塗料 2,900円/㎡~3,500円/㎡
フッ素塗料 4,400円/㎡~5,600円/㎡
光触媒塗料 4,900円/㎡~5,800円/㎡
無機塗料 5,200円/㎡~6,400円/㎡

上記は、外壁塗装で使用する塗料の平米単価表です。塗料の平米単価は一般的に、耐用年数と比例します。安い塗料を使用すれば工事費用を抑えることはできますが、その分耐用年数も下がるため次回の外壁塗装の時期も早くなってしまいます。

塗料のなかでも人気が高いのは、ラジカル塗料です。プロ300名がおすすめする人気塗料ランキングによると、「パーフェクトトップ」と呼ばれるラジカル塗料が二年連続で人気1位を獲得しました。価格と耐用年数のバランスが取れていることが、ラジカル塗料の強味です。

外壁材別の塗装価格表

先ほど紹介した塗料の平米単価は、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りを行った場合の単価です。また、塗装の価格は、使用する塗料の種類だけでなく、塗装する外壁材の種類によっても変わります。

ここからは、よく利用される下塗り・中塗り・上塗り塗料の価格表を、外壁材別に紹介します。
3回塗りといった大まかな単価ではなく、細かく塗装の単価が把握できるようになっていますので、参考にしてください。

サイディング外壁の塗装価格表

工程 製品例 目安単価 備考
下塗り
(1回塗り)
パーフェクトフィラー 1,200円/㎡ シーラーとフィラーの機能を兼ね備えており、様々な下地に利用可能
パーフェクトプライマー 1,000円/㎡ 「金属系サイディング用」の下塗り塗料として利用
中・上塗り
(2回塗り)
パーフェクトトップ 2,100円/㎡ 価格と耐用年数のバランスが取れたラジカル塗料

塗装の単価は、下塗り塗料の単価と中・上塗り塗料の単価を合計した金額になります。
例えば、下塗り塗料がパーフェクトフィラーで、中・上塗り塗料がパーフェクトトップだった場合、1,200円+2,100円となり、塗装単価の目安は3,300円/㎡となります。

一方で、下塗り塗料にパーフェクトプライマーを利用した場合は、塗装の単価が3,100円/㎡と少し安くなります。このように使用する下塗り材によって塗装の単価は変わることに注意してください。

▼「サイディングの下塗り」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>サイディング塗装の下塗りって何をするの?注意点・下塗り材の種類など解説!

モルタル外壁の塗装価格表

工程 製品例 目安単価 備考
下塗り
(1回塗り)
エスケー弾性プレミアムフィラー 1,100円/㎡ リシン仕上げの場合
1,800円/㎡ スタッコ仕上げの場合
中・上塗り
(2回塗り)
エスケー弾性プレミアムシリコン 2,600円/㎡ クラックが生じやすいモルタル外壁に利用する弾性塗料

モルタルの外壁塗装も同様、下塗り塗料の単価と中・上塗り塗料の単価を合計した金額になります。

ただし、本事例のように、「リシン仕上げ」「スタッコ仕上げ」によって、下塗り単価が異なることがあります。特にモルタルの場合は工事方法によって、塗装の単価が変わることに注意をしてください。

▼「モルタルの外壁塗装」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>モルタル外壁塗装の手順や合う塗料は?塗装時期のサインやDIY方法も解説

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外壁塗装の価格内訳表

ここからは、3種類の外壁塗装の価格内訳を紹介します。

紹介するのは、外壁塗装でよく使用されるシリコン塗料、ラジカル塗料、無機塗料を使って工事した場合の価格表です。

価格内訳は、仮設足場、高圧洗浄、養生、コーキング補修、雨どい塗装、といったごく標準的な工事内容の価格内訳を記載しております。

外壁塗装シリコン塗料の価格内訳表

現在の主流であり、実績も豊富なシリコン塗料を使った工事の価格内訳は下記の通りです。

内訳 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 110,000円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,000円
養生 200円/㎡ 24,000円
コーキング補修 750円/m 150,000円
マイルドシーラーEPO下塗り 600円/㎡ 71,000円
クリーンマイルドシリコン中塗り・上塗り 2,380円/㎡ 283,000円
雨どい塗装 1,130円/㎡ 57,000円
小計 713,000円
諸経費 小計の10% 71,300円
消費税 小計+諸経費の10% 78,000円
合計 862,000円

*30坪住宅で外壁塗装工事のみ行った場合の金額
*30坪住宅の平均的な外壁面積119㎡に単価をかけて算出

シリコン塗料を使った工事は、施工実績が豊富で職人さんも扱いなれた塗料で工事してもらえる安定感が魅力です。

また、シリコン塗料は多くのメーカーが製品開発をしており、幅広いラインナップやカラーバリエーションの中から、気に入ったものを選択可能です。

本ケースでは、シリコン塗料のなかでも人気な、クリーンマイルドシリコンの価格内訳を紹介しました。

施工実績が豊富なため、迷った際は、シリコン塗料で塗装をすれば間違いはありません。

▼「シリコン塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>シリコン塗料って本当にいいの?メリット・デメリット、塗装前の注意点を解説

外壁塗装ラジカル塗料の価格内訳表

価格と耐用年数のバランスが取れており、近年注目を集めているラジカル塗料を使った工事の価格内訳は下記の通りです。

内訳 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 110,000円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,000円
養生 200円/㎡ 24,000円
コーキング補修 750円/m 150,000円
パーフェクトサーフ下塗り 1,330円/㎡ 158,270円
パーフェクトトップ中塗り・上塗り 2,120円/㎡ 252,280円
雨どい塗装 1,130円/㎡ 57,000円
小計 717,970円
諸経費 小計の10% 71,797円
消費税 小計+諸経費の10% 78,977円
合計 868,744円

*30坪住宅で外壁塗装工事のみ行った場合の費用相場
*30坪住宅の平均的な外壁面積119㎡に単価をかけて算出

先ほど解説した通り、ラジカル塗料は、価格と耐用年数のバランスに優れていて、コストパフォーマンスが高いことが魅力です。

本事例では、ラジカル塗料のなかでも一番人気な「パーフェクトトップ」を使った価格内訳を紹介しました。

価格と耐用年数のバランスを重視したい方は、ラジカル塗料を使った工事を検討してみてください。

▼「ラジカル塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>ラジカル塗料ってなにがすごいの?メリット・デメリットを徹底解説!

外壁塗装無機塗料の価格内訳表

圧倒的な耐久性を持った無機塗料を使った工事の価格内訳は下記の通りです。

内訳 単価 金額*
仮設足場 850円/㎡ 110,000円
高圧洗浄 230円/㎡ 27,000円
養生 200円/㎡ 24,000円
コーキング補修 750円/m 150,000円
ダイヤSPRカラープライマー下塗り 820円/㎡ 98,000円
ダイヤースーパーセランソフィア 4,000円/㎡ 476,000円
雨どい塗装 1,130円/㎡ 57,000円
小計 933,000円
諸経費 小計の10% 93,300円
消費税 小計+諸経費の10% 103,000円
合計 1,129,000円

*30坪住宅で外壁塗装工事のみ行った場合の費用相場
*30坪住宅の平均的な外壁面積119㎡に単価をかけて算出

無機塗料は、無機塗料は耐久性に優れていることが魅力です。

その耐用年数は20年~25年にも上り、他の塗料を凌駕します。その分費用も高額になりますが、耐用年数が長い分だけ塗装メンテナンスが不要なため、長い目でみるとコストパフォーマンスが高いと言えます。

本事例では、無機塗料のなかでも人気の高い「ダイヤスーパーセランソフィア」を使った価格内訳を紹介しました。

外壁塗装のメンテナンス頻度を抑えたい方や、今住んでいる自宅に長く20~30年以上住み続ける方には特におすすめです。

▼「無機塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>無機塗料って?メリット・デメリットと価格、代表的な塗料名を解説!

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外装塗装費用を抑える4つのコツ

高額な外装塗装費用を少しでも抑えたいと考えている方は多いでしょう。

業者選びや依頼する時期、自治体の助成金を上手く利用することによって、費用は削減できます。

外壁塗装費用を抑えるコツを4つご紹介します。

1:自社施工や地元密着の業者を選ぶ

外壁塗装で実際に施工するのは職人さんですが、自社施工と下請け施工で大きな差があります。費用を抑えるためには、自社施工の地元密着業者を選びましょう。

自社施工では見積もりから仕上げまで一貫して1社で行うため、余計な費用が発生せず、アフターメンテナンスまでしっかりとフォローしてくれるので信頼できるというメリットがあります。

一方、下請け施工では、営業会社と外壁塗装を行う業者との間に中間マージンが発生するので一般的に割高になります。

2:補助金や助成金と火災保険などを調べてみる

外壁塗装工事には、各自治体が独自に設けた助成金制度を利用することができます。全ての自治体が実施しているわけではないので事前に確認し、利用できるなら早めに申請しましょう。

遮熱・断熱塗料を使って塗装を行うこと、お住まいの自治体に所在する業者に工事を依頼することなど、条件付きの場合があります。

また、火災保険の助成金は火事もしくは自然災害による被害で外壁塗装をする場合は適用されます。

3:冬や梅雨時期に施工を依頼する

外装塗装に向いている季節は、空気が乾燥している春と秋だと言われます。塗装はしっかりと乾燥させないと機能が低下してしまうため、天気も安定している春と秋は最適で、人気の業者では3ヵ月も前からスケジュールが埋まっているということもあるほどです。

繁忙期ゆえに春と秋は料金も高くなりがちです。

一方、空気が湿っている梅雨時期や冬は塗料の乾燥に不都合が発生しやすく、天候も不安定なので依頼する人は少なく、閑散期と言われます。しかし、外装塗装に不向きというわけではなく、その季節に合った塗装を行えば問題ありません。

閑散期に割引キャンペーンを行う業者もあり、思わぬ値引きをしてくれることもあります。春や秋に比べると工期は長引く可能性がありますが、費用を抑えたいなら冬や梅雨時期に施工を依頼しましょう。

4:いくつかの塗装業者に見積もりを依頼し比較する

見積もりで提示された料金が適正かを知るために、いくつかの塗装業者に見積もりを依頼して比較するのが一般的です。インターネットでは5社ほどを無料で一括見積りできるサイトがあるので、利用するのがおすすめです。

訪問営業を掛ける業者には注意する

訪問営業を掛ける業者の全てが悪いわけではないですが、その場で見積もりを作成し、契約を迫ってくるような業者は悪質です。

住まいの劣化状況は外からパッと見ただけでわかるものではありません。見積もりには正しい外壁の面積や補修工事の内容などが必要となるので、信頼できる業者は時間を掛けて診断してくれるものです。

金額が安すぎる業者は選ばない

費用が安いというのは大きな魅力ですが、あまりにも安すぎる業者は選ばない方が無難です。安すぎるのにはそれなりの理由があると考えられます。

まず考えられるのは、塗料を規定以上に薄めて使って材料費を抑えている可能性があります。極端に薄めすぎた塗料では本来の耐用年数よりも短い期間で効果を失ってしまうため、短いスパンで再び外装塗装を行う必要が出てきます。

次に、材料費だけでなく人件費を削減している可能性があります。給料が安く経験の浅い見習い職人だけで施工させて一人当たりの単価を下げていたり、工期を短くして十分に乾燥していないのに上塗りするなど雑な施工をさせているケースが考えられます。

ざっくりいくらかかるの?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

まとめ

塗料の平米単価は多くの場合に耐用年数と関連しています。安い塗料を使用するとそのときの工事費用を節約できますが、その分耐用年数が短くなるため、次回の塗装時期も早くなってしまいます。

そのため、お子さんの受験や就職活動、住み替え時期などライフイベントと塗料の耐用年数を照らし合わせて、使用する塗料を検討することをおすすめします。

また、塗装の価格はサイディングやモルタルといった外壁材の種類・下塗り塗料の種類によっても異なります。外壁塗装でかかる具体的な単価を把握したい方は、まずは使用する製品や工事内容に目星をつけましょう。

下記ツールでも外壁塗装でかかる具体的な費用を計算できますので、ぜひ一度ご利用ください。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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