株式会社ピアレックス・テクノロジーズ様へインタビューさせていただきました

  • 【更新日】2022-10-14
株式会社ピアレックス・テクノロジーズ様へインタビューさせていただきました

今回は光触媒塗料を製造している株式会社ピアレックス・テクノロジーズの取締役社長 廣瀬様にインタビューをさせていただきました。

製造する塗料の強みや、読者様に向けて塗料の選び方についても質問させていただきました。

株式会社ピアレックス・テクノロジーズが製造する塗料について教えてください

Q1.貴社が製造しているのはどの様な塗料ですか?

光触媒塗料にフッ素樹脂を組み合わせた塗料を製造しています。
通常組み合わせることはないのですが、ピアレックス・テクノロジーズ社では2004年から行っております。

光触媒塗料は単純に「汚れを落とすだけ」と思われがちなのですが、フッ素樹脂を組み合わせることで汚れを落とす以外にも様々なメリットが生まれます。
フッ素樹脂が持つ下地の保護効果生まれ、下地の寿命を延ばすことや色持ちを長くし、色褪せを防ぐこともできるのです。

Q2.塗料を製造する上でのこだわりについて教えてください。

ピアレックス・テクノロジーズ社の光触媒塗料は日々改良を積み重ね、施工後の仕上がりに影響を及ぼす塗料の安定性を追求し、自社生産及びISOを取得した工場にて委託生産を行っております。
※ISO=世界中で同じ品質、同じレベルのものを提供するための国際的に使用されている厳格な基準

基準を取得していない工場で生産してしまうと、効果が発揮されない塗料があったり、物によって効果にバラつきが出てしまいます。
そのため弊社ではこの水準を下げないよう、日々努力をしております。

Q3.貴社の代表商品とその特徴について教えてください

代表商品はピュアコートになります。
先ほど申し上げましたが、ピュアコートはフッ素樹脂と光触媒を組み合わせていて、他社の多くの光触媒塗料と比較して柔らかいことが特徴です。

他社の多くの光触媒塗料はシリケートで膜を作っているため硬いのですが、ピュアコートはフッ素樹脂で膜を作るため塗料が柔らかいです。

硬い光触媒塗料でシーリング材など柔らかい箇所の塗装をすると、塗料が乾いた時に割れてしまうことが多いですが、ピュアコートで塗装すると柔らかくなじむため、かなり割れにくくなります。
フッ素樹脂は乾燥しても体積が変わりませんが、シリケートは縮む特性があるため、このような現象が起きます。

またシリケートを使用した光触媒塗料だとチョーキング現象が置きやすいのですが、ピュアコートはフッ素樹脂で光触媒塗料を抑えているのでチョーキング現象も起きにくくなります。



上図:未塗装/撥水性のある塗料/親水性のある塗料(ピュアコート)で塗装した壁

黒いものは5年分の汚れを再現したものになります。それを3パターンの壁にかけ、その上から雨に見立てた水をかけてみましょう。

親水性のあるピュアコート水性は、そもそも汚れが付着しにくく、少量の水でスルスルと汚れが落ちていきます。

汚れを浮かして流れやすくする効果もあるため、外壁が綺麗に保たれやすくなることも特徴の一つです。

Q4.他社製品と比較したときの、ピュアコートの強みを教えてください

従来の光触媒塗料ですと、日陰は汚れが落ちにくいというデメリットがありました。
しかしピュアコートはフッ素樹脂そのものが持つ親水性の効果も加わり、問題なく汚れを落とすことが可能になります。

また他社製品は太陽光でないと汚れを落とす機能が発揮しませんが、ピュアコートは反応する領域が広く、可視光(蛍光灯程度の光)でも汚れを分解する機能が発揮されます。

Q5.ピュアコートを使用するメリット・デメリットについて教えてください



上図:汚れやすいリシンの左半分をピュアコートで塗装したもの

まず1つ目のメリットは、やはり汚れが落ちやすいことです。
卓越した耐水性と酸やアルカリにも強い耐久性を持つ親水性フッ素系アイオノマーを採用しております。
そのため汚れがたまりやすいリシンの様な外壁でも、ピュアコートで塗装していれば、こすらずとも水で汚れが落ちやすくなります。

もう一つのメリットは色落ち・色褪せの防止になることです
UV吸収剤が含まれているため、日焼けがしにくく色落ちの防止になったり、塗膜の保護をしてくれます。

デメリットとしては他社製品と比較し値段が高くなってしまうことです。
先ほど説明した通り、他社製品にはこれほどのフッ素樹脂が含まれていないため、やはり弊社の製品よりは安く提供が可能です。

もう一つのデメリットは、黒色など濃色には使いにくい点です
これはピュアコートに限らず光触媒塗料全般に言えることなのですが、塗装することで白度があがってしまうため、家全体の印象が変わってしまう可能性があります。

外壁塗装を検討している方へ向けてアドバイスをお願いします

Q6.自宅にあった塗料を選ぶ際、何を基準に選ぶと良いのでしょうか?またその理由についてお聞かせください。

次の塗り替えまでのサイクルを考え、何年維持させたいか?が重要になります。
そのためなるべくランクの高いもの、最低でもシリコン塗料以上(シリコン以上で10年以上)で塗装することを推奨します。
また光触媒塗料で塗装することで、15年~20年維持することも可能です。
※施工環境などにより年数に差は出てきます

光触媒塗料のメリットは、単に塗装サイクルを伸ばすだけではありません。

ふつうは塗装から年数が経過すると徐々に汚れが付着していきますが、光触媒でコーティングしておけばその期間もずっと綺麗な外見が続きます

15年~20年先を見据えてなるべく良い塗料を使用し、さらにコーティングすることが重要と考えています。

光触媒は親水性だけでなく、汚れを分解する性能があるため、塗装して早ければ6ヶ月目から他の塗料を使った場合と差が出てきます。

塗装の人件費も足場代も同じ金額がかかるので、どうせ塗装するのであれば耐候性の高い塗料とコーティング剤を使うことをおすすめします。

Q7.どのような住宅に貴社製品が適していますでしょうか?

白いお家で汚れを気にする方や、国道沿いなど交通量の多い場所にあるお家が効果が出やすいです。

どうしても白い家は汚れてしまうので、本当は白い外壁の家が良かったという方や、せっかく真っ白に塗装するからこの状態を保ちたい、という方には最適と考えています。

また交通量が多い場所だと排気ガスが発生し、それが外壁に付着し汚れになります。その汚れが気になる方は是非ご検討ください。
ピュアコートならコーティングされた上に汚れがたまるので、それを紫外線で分解したり、雨水で洗い流してくれますので、ずっと綺麗な状態が長く続きます。

Q8.最後に読者に向けて一言お願いします

株式会社ピアレックス・テクノロジーズでは、外壁用だけでなく室内用の「光触媒コーティング」も行っています。
室内の菌やウイルスも分解でき、臭いまでしっかりと抑えることができます。
近頃除菌が気になる方も多いと思いますので、家の外も中も、弊社製品を使って是非快適で安心な生活をお送りください。

会社名 株式会社 ピアレックス・テクノロジーズ(Pialex Technologies Corp.)
会社HP https://www.pialex.co.jp/
本社 大阪府泉大津市条南町4-14
東京営業所 東京都台東区寿3-14-11 蔵前チヨダビル7階
中部営業所 三重県三重郡川越町亀崎新田77-568
設立 1967年7月25日
代表取締役会長 三輪 周美
取締役社長 廣瀬 直輝
取締役 清水 秀幸 / 松川 輝紀
業務内容 機能性コーティング材の開発、設計、製造、販売、施工
登録許可 塗装工事業  大阪府知事許可(般-2)第154502号
所属団体 光触媒工業会公益社団法人 日本建築家協会近畿支部 協力会員公益社団法人 日本建築家協会東海支部愛知地域会 協力会員一般社団法人 大阪府建築士会 賛助会員一般社団法人 東京建築士会 賛助会員一般社団法人 東京建築士会品川支部 賛助会員兵庫県建築設計監理協会 協力会員田園都市建築家の会 協賛会員横浜市建築設計協同組合 協力会員
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