【種類別比較】サイデイングとは?種類と特徴を比較して解説

  • 【更新日】2023-04-28
【種類別比較】サイデイングとは?種類と特徴を比較して解説

サイディングには素材別に4種類あります。窯業系サイディング、金属系サイディング、樹脂系サイディング、木質系サイディングです。

種類によってそれぞれ特徴が異なるので、どうやって選べばよいのか悩んでいる方も多いと思います。

そこで本記事では、サイディングの種類ごとのメリット・デメリットはもちろん、サイディングの選び方、種類別のオススメ商品を解説します!

Point
  • サイディングは4種類ある
  • 窯業系サイディングは総合的に優れた安定感のある外壁材
  • 金属系サイディングは熱に強く軽量な外壁材
  • 樹脂系サイディングは耐久性は高いけれどシェアが少ない外壁材
  • 木質系サイディングは天然木を使用した外壁材

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小林成光(コバヤシマサミツ)さんのプロフィール写真 監修者:外壁劣化診断士 小林 成光

600件以上の現地調査を実施する過程で得た専門性を生かし、日本発のネット見積もりシステムでビジネスモデル特許を取得。ヌリカエにて、外装工事の専門家として、顧客・加盟企業のサポート・コラムの監修に従事。 ▼略歴・プロフィール
「監修者|小林 成光(株式会社Speee)」

サイディングとは?

現在国内で最も利用されている外壁材の一種

サイディングとは建物の外壁に使用する外装材の一種で、現在日本で最も多く使用されている外壁材です。

サイディングの工法は、金属質や木質の薄い板を並べて外壁に張り付け、パネル間の溝をコーキングで埋めることで防水加工をおこないます。

実はまだ歴史が浅い

外壁材としてのサイディングは、実は比較的歴史が浅いです。

日本の住宅では、1980年代までモルタル(塗り壁)が主流でした。

しかし、施工に技術力が必要なことと工期が長くかかってしまうことから、施工が簡単なサイディングのシェアが徐々に多くなってきたのが背景にあります。

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サイディングの種類ごとの特徴

4種類のサイディングの基本データ

サイディングには4種類がありますが、それぞれ素材や特徴が異なります。

各種類ごとの特徴やメリット・デメリットを知ることで、自分の家に合ったサイディングを選べることにつながります。

種類 ※タップで詳細に移動 窯業系サイディング 金属系サイディング 樹脂系サイディング 木質系サイディング
費用相場 3,500~5,000円/㎡ 4,000~6,000円/㎡ 7,000~9,000円/㎡ 6,000~8,000円/㎡
シェア率
(外壁材全体)
約70%程度 約10%程度 約2%以下 約2%以下
メンテナンス周期 8~10年 10年~15年 10年~20年 7年~10年
主な原材料 セメントに木質繊維を混ぜ合わせたもの 溶融亜鉛メッキ鋼板、ガルバリウム鋼板、アルミニウム合金、ステンレス鋼板など 塩化ビニル樹脂 天然の木材

窯業系サイディング

主な原材料 セメントに木質繊維を混ぜ合わせたもの
シェア率 約70%程度 費用相場 3,500~5,000円/㎡
メンテナンス周期 8~10年
メリット デメリット
・初期費用が比較的安い
・色柄のバリエーションが多い
・施工が簡単で工期が短い
・機能性が総合的に優れている
・対応業者が多い
・メンテナンス周期周期が早い(10年に1回程度)
・防水機能がない
・熱を吸収しやすい
一般的にサイディングといえば窯業系サイディングのことを指します。

理由としては、外壁材の中でサイディングのシェアは8割以上ありますが、そのほとんどが窯業系サイディングのためです。

ここまで普及した理由は木目調、レンガ調、ストーン柄、タイル柄、ボーダー柄などさまざまなデザインに対応でき、総合力に優れているのが大きな要因です。

Point
  • 初期費用を抑えたい方や、多くのデザインバリエーションから選びたい方におすすめです!

商品例
ニチハ:「Fu-geプレミアム
旭トステム:「ガーディナル」

窯業系サイディングを他サイディングと比較しながら特徴を知りたい方はこちら↓

金属系サイディング

主な原材料 溶融亜鉛メッキ鋼板・ガルバリウム鋼板・アルミニウム合金・ステンレス鋼板など
シェア率 約10%程度 費用相場 4,000~6,000円/㎡
メンテナンス周期 10年~15年
メリット デメリット
・ひび割れや凍害に強い
・重量が軽い
・断熱性がかなり優れている
・塩害やサビに弱い
・傷がつきやすい
・急激な温度変化や衝撃による変形が多い

金属系サイディングは熱に強く軽量な外壁材で、モダンなデザインにすることができます。

ガルバ二ウム外壁と呼ばれるものは、鉄を素材として作られた金属系サイディングの仲間です。
Point
  • カバー工法を検討している方や、凍害が多い寒冷地にお住まいの方におすすめです!

樹脂系サイディング

主な原材料 塩化ビニル樹脂
シェア率 約2%以下 費用相場 7,000~9,000円/㎡
メンテナンス周期 10年~20年
メリット デメリット
・耐久性や耐候性に優れている
・コーキングがない
・軽量で建物に負担をかけにくい
・単色でバリエーションが少ない
・国内で扱える業者が少ない
・遮音性が低い

樹脂系サイディングは非常に耐久性に優れており、非常に耐用年数が長い外壁材です。

日本でのシェアはかなり少ないですが、北米では約50%も住宅で使われています。

Point
  • 凍害・塩害が多い寒冷地にお住まいの方や、シーリングのない外壁にしたい方におすすめです!

木質系サイディング

主な原材料 天然の木材
シェア率 約2%以下 費用相場 6,000~8,000円/㎡
メンテナンス周期 7年~10年
メリット デメリット
・断熱性に優れている
・この世にひとつしかないデザインになる
・水に弱いためカビが発生しやすい
・天然木のため施工価格高め
・国内で扱える業者が少ない
・使用可能地域が限られている

木質系サイディングは無垢の木材を使用したログハウスのようなデザインになる外壁材です。

木質系サイディングは、本物の木を使っているからこその温かみと、木材だからこそ作り出せる芸術性があります。

ただし、天然の木材を利用しているため、非常に高価なのも導入のハードルが高いでしょう。

Point
  • ログハウスのような木の温もりあるデザインにしたい方におすすめです!

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サイディングの主要メーカー6選

この章ではサイディングのメーカーをご紹介します。

それぞれ施工事例がたくさん載っているメーカーサイトを載せたので、気になったメーカーがあれば自分の好みに合うデザインを探してみましょう。

ニチハ

窯業系サイディング施工例
金属系サイディング施工例

ニチハは窯業系サイディングの市場シェアNo.1のメーカーです。金属系サイディングの生産も行っており、金属系サイディングのメーカーの中でも第2位のシェアです。

ケイミュー

窯業系サイディング施工例

<引用:すまいの外観Designsite

ケイミューはニチハに次いで、窯業系サイディングのシェアNo.2のメーカーです。

旭トステム

窯業系サイディング施工例
金属系サイディング施工例

<引用:旭トステム株式会社HP

旭トステムは窯業系サイディングのシェアNo.3、金属系サイディングのシェアNo.3のメーカーです。

窯業系サイディングと金属系サイディングのメーカーについて詳しく知りたい方はこちら↓

アイジー工業

金属系サイディング施工例

<引用:アイジー工業株式会社HP

アイジー工業は金属系サイディングの中で、3分の1以上のシェアを誇っているメーカーです。

ゼオン化成

樹脂系サイディング施工例

<引用:ゼオン化成株式会社HP

ゼオン化成は樹脂系サイディングを生産しているメーカーです。

TAKAHIRO

木質系サイディング施工例

<引用:高広木材株式会社HP

TAKAHIROは木質系サイディングを生産しているメーカーです。

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サイディングと他外壁材の違い

外壁材には主にサイディング、モルタル、ALC壁、タイルと分類ができます。

簡単にそれぞれの違いを見てみましょう。

サイディングの特徴

工場で作られた板状のボードを壁の大きさにカットして貼り付けていく方法で施工されます。素材によって4種類あり、それぞれ機能や見た目は異なります。

モルタルの特徴

砂とセメントと水を混ぜ合わせて作られます。現場で直接、左官職人が手作業で仕上げていきます。つなぎ目がないので外壁の形状にこだわる必要がありません。

タイルの特徴

粘土を主成分とした原料を焼成して作られた板状のものです。耐久性に優れていますが、初期費用は他の外壁材に比べて高めです。

ALC壁の特徴

ALCとは断熱性・耐火性に特化したコンクリートパネルのことです。非常に軽量ですが、水に弱く費用が高いというデメリットもあります。

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サイディングのメンテナンス

サイディングのメンテナンス時期

チョーキング コーキング部分の剥がれ

サイディングは、10年に一度の頻度で外壁塗装工事によってメンテナンスを行う必要があります。

色褪せやチョーキング、コーキング部分の剥がれなどの劣化症状が目安です。

こうした劣化症状が表れた後に放置し続けると、外壁面自体の剥がれや腐食、雨漏りなどが起こってしまい、最終的には外壁の張り替え工事を行わなければなりません。

張り替え工事は、塗装工事と比べて費用がかなり高くついてしまうので、「まだ大丈夫そうだけどちょっと劣化しているかも・・?」と感じた時点で、塗装業者に相談するなど、メンテナンスの検討を始めるようにしましょう。

サイディングの塗装費用

30坪の家の場合、外壁塗装の中心価格帯は80万円~130万円で、平均価格は109万円です。

屋根塗装もセットで行うと、120万円~140万円が相場です。

外壁塗装の工事費用は、基本的には、外壁材によって大きく異なることはありません。
むしろ、塗料の種類や家の大きさ、業者の選定などの影響を強く受けて価格が変動します。
また、地域によっても価格相場が異なることも特徴です。

詳しくは、外壁塗装の費用相場はいくら?をご覧ください。

サイディング塗装工事の見積もり事例

下記は、弊社ヌリカエからご紹介した千葉県のお客様が、紹介先クライアントとご成約くださった見積もり内容から、外壁塗装工事に関わる部分だけを再集計したものです。
本件では、サイディングボードの高圧洗浄と塗装、コーキング補修、足場組み立ての4点を合計し、消費税10%を加えて、外壁塗装関連工事のみで70万円弱という契約内容になりました。

品名 詳細 数量 単位 単価 金額 備考
①仮設足場工事 223.0 700 156,100 かけ外し・メッシュシート込
②外壁塗装工事 ASTEC シリコンフレックスⅡ 期待耐用年数12~14年
 エビテックフィラーAE下塗り 122.0 700 85,400
 シリコンフレックスⅡ中塗り 122.0 800 97,600
 シリコンフレックスⅡ上塗り 122.0 800 97,600
③コーキング工事 縦目地打ち換え 132 700 92,400 変成シリコンノンブリードタイプ
サッシ廻り打ち増し 96 350 33,600 変成シリコンノンブリードタイプ
④高圧洗浄 高圧洗浄機使用(バイオ洗浄) 211 200 42,200
諸経費・運搬費 上記金額合計の5% 30,245
小計 635,145
消費税(10%) 63,515
合計 698,660

実際の見積もりでは、これに下記の不随工事を加えて、合計で1,136,041円でのご成約でした。

成約内容
  • 軒天塗装:25,000円
  • 破風板帯板塗装:34,200円
  • シャッターボックス塗装:5,000円
  • 付帯塗装(水切り、霧除け等):28,000円
  • 雨樋塗装:18,900円
  • ウッドデッキ塗装:60,000円
  • 屋根塗装:195,800円
  • ベランダ床塗装:30,000円
※上記内容はあくまで一例であり、地域や工事内容、業者によって大きく金額は異なってきます。
※ご自身の地域で、具体的にどのような相場観で工事を行えるかについては、弊社ヌリカエの無料相談窓口までお問い合わせください。

外壁材は決まった!工事金額はざっくりいくらだろう?

※1時間以内に74人が ヌリカエで料金診断しました。

まとめ

サイディング4種類の特徴や選び方について紹介してきましたが、いかかでしたか。

「サイディングで迷っているなら、窯業系サイディングを選んでおけば間違いない」と言われてはいますが、他のサイディングの特徴も知った上で、ご自宅に合った外壁材ができると一番良いでしょう。

もしどんなサイディングにすればいいか悩んでいるという方は、是非ヌリカエをご利用ください。あなたのお住まいの地域の優良業者を無料で紹介させていただいております。

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