【屋根の修理費用】相場はいくら? 相見積りをとらないと損をする?

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屋根の修理やリフォームをお考えの方にとって、もっとも気になるのは「費用」でしょう。
なかには、「初めて屋根の工事を依頼する」という方もいらっしゃると思います。

屋根の工事費用は、外壁工事に比べて費用を絞り込むことは難しくなっています。
その理由は、傾斜や形状、材質、工事内容が住宅によって千差万別であるためです。

本記事では、屋根材や工事の修理などのパターンを多く集め、
「どこよりも多くの方に」「なるべく正確な費用を」届けられる内容を目指しました。

屋根工事をご検討中の方、屋根のトラブルでお困りの方に、お役立ていただければ幸いです。

Point
  • 屋根瓦も下地も交換するならば約80~200万円
  • 屋根の塗り替えならば約40~80万円
  • 部分補修ならば数万~20万円
  • 屋根は形状が千差万別のため、相場がほぼない。相見積りをとるのが無難


  • 1.屋根修理にはどんな方法があるの?

    屋根の工事方法は、使われている「屋根材(屋根の材質)」ごとにパターンがあります。
    あなたのご自宅の屋根材の種類に、どんな工事方法があるのかを知っておきましょう。

    1-1. 和瓦の場合

    名称 和瓦(粘土瓦・セメント瓦)
    工事例 「葺き替え」:下地の全補修と、瓦の全交換
    「葺き直し」:下地の全補修と、瓦の敷き直し
    「棟の取り直し」:頂上部分の改修
    「漆喰の塗り直し」:棟や軒先の再塗装
    その他の部分補修

    1. 葺き替え

    「葺き替え(ふきかえ)」とは瓦を新しい瓦に交換する工事です。
    また、「野地板(のじいた)」と呼ばれる下地が傷んでいる場合は、張替えも行われます。

    和瓦以外の屋根材に葺き替えることも可能です。
    屋根に特に不具合がない場合でも、屋根の軽量化(=耐震性向上)などを目的として葺き替えを行うこともあります。


    2. 葺き直し

    「葺き直し」とは既存の瓦を再利用して屋根の補修を行う工事です。
    瓦自体に問題がなく、下地に問題がある場合に行われます。

    屋根の下地の寿命は、和瓦の寿命(約50年)より短い場合がほとんどです。 そのため、瓦を一度撤去した後、劣化した野地板やルーフィング(下地材)を修理し、瓦を戻す作業を行います。


    3. 棟の取り直し

    「棟(むね)」とは、屋根の面同士が接する部分を言います。
    頂上の水平な部分、隣り合った屋根板が合わさる傾斜のほか、軒先などを含む場合もあります。


    「棟の取り直し」とは、既存の棟部分の瓦を一度撤去し、再度積み直すことです。
    屋根の頂上部分の棟は、暴風・強雨などの影響をとても受けやすい部分です。
    また地震・台風などにより、ずれてしまうことがあります。

    棟は一番上にある半丸の「冠瓦」と、その下にある「のし瓦」で構成されていますが、のし瓦の段数が増えるほど取り直し費用は高くなります。


    4. 漆喰の塗り替え

    棟の面戸部分(棟と平瓦の間の三日月状の箇所)、土居のし(壁と屋根の間の部分)、軒先面戸(軒先の瓦の直下)などの漆喰を塗り直す作業です。
    屋根の漆喰は、経年劣化で次第にボロボロと剥がれてしまうので、定期的に塗り替えが必要になります。

    以前は白い漆喰が使われていましたが、近年はより長持ちする屋根専用セメントなどで施工されることが多くなりました。


    5. その他の部分工事


    ・瓦の部分交換
    破損した瓦を交換する作業です。
    同じ形状の瓦が調達できれば、1枚から差し替えることができます。

    ・瓦ずれ補修
    ずれた瓦の位置や重なりを整える作業です。
    昔の方法で施工された瓦は、釘で留められていないことがあり、瓦が動いてずれてしまうことがあります。
    瓦がずれて瓦同士の間に隙間ができると雨漏りの原因になるため、修理が必要になります。

    ・谷板金の交換
    屋根の「谷」とは、2つの屋根面が凹状に重なる場所のことです。
    ここには雨水が集まるため劣化が進みやすく、雨漏りの発生源になりやすくなっています。
    谷部分に不具合が生じたら、谷の周辺の瓦を一時撤去して、谷に使われている板金を交換します。


    1-2. スレート屋根の場合

    名称 スレート屋根
    工事例 「葺き替え」:下地の全補修と、瓦の全交換
    「カバー工法」:既存の屋根はそのままに、新しい屋根で覆う
    「塗り替え」:全体の再塗装
    「棟板金の修理」:棟や軒先の板金補修
    その他の部分補修

    「スレート屋根」(「化粧スレート屋根」とも)とは、厚さ5mmほどに成型された板状の素材で、現在最も普及している屋根材です。
    「カラーベスト」「コロニアル」とも呼ばれますが、これは商品名です。

    1. 葺き替え

    表面のスレートを、「新しいスレート」ないし「別の屋根材」に交換する工事です。
    下地が傷んでいる場合は、張替えも行われます。

    なお和瓦と違い、スレート屋根は一度取り外したものを再利用できないので、「葺き直し」はできません。


    2. カバー工法

    既存のスレート屋根の上に、新しい屋根を作って覆う工事です。
    屋根の中にアスベストが使われている場合は、撤去費用がかかるのを避けるため、カバー工法が採られることが多くあります。

    耐震性などの問題から、重量が大きい和瓦が選ばれることはあまりありません。


    3. 塗り替え

    スレート表面を洗浄後、傷んだ箇所を補修して再塗装する工事です。
    損傷の修復というよりも、定期的なメンテナンスとして採られる方法です。
    一般的には、10年前後で再塗装が必要になります。


    4. 棟板金の修理

    スレート屋根の棟を覆っている、金属製の「棟包み」を補修・交換する作業です。

    和瓦と同様に、スレート屋根でも、頂上部にある棟は劣化しやすい場所です。 経年劣化で棟の芯になる木材が腐食し、棟包みを固定している釘が浮いていたり、棟包みが外れてしまっている場合に工事を行います。


    5. その他の部分補修

    ・スレートの部分差し替え
    スレート屋根がずれたり外れたりしている場合には、部分的に差し替えることができます。

    ・スレートの割れ補修
    基本的には、接着剤やシーリング材の注入や充填で補修を行います。
    スレートは、薄いので割れやすい屋根材です。
    そのため、飛来物によって割れたり、経年で割れや欠けが生じたりすることがあります。


    1-3. 金属屋根の場合

    名称 金属屋根
    工事例 「葺き替え」:下地の全補修と、瓦の全交換

    「葺き直し」:下地の全補修と、瓦の敷き直し
    「カバー工法」:既存の屋根はそのままに、新しい屋根で覆う
    「塗り替え」:全体の再塗装
    「棟板金の修理」:棟や軒先の板金補修 
    その他の部分補修
    金属屋根に当てはまる屋根材は、「ガルバリウム鋼板」「ジンカリウム鋼板」「トタン」などです。

    1. 葺き替え

    既存の屋根材をすべて撤去して、新しい屋根材を敷設する工事です。
    下地が傷んでいる場合は、同時に張替えも行われます。

    金属屋根以外の屋根材に葺き替えることも可能です。


    2. 葺き直し

    下地を補修した後、既存の屋根材を再利用して敷き直す工事です。
    屋根材には問題がなく、下地に要補修箇所がある場合に行われます。


    3. カバー工法

    既存の屋根の上に、新たに屋根を作って覆う工法です。
    屋根にアスベストが使われている場合は、撤去費用がかからない分、葺き直し等よりも安価になる場合が多くなります。


    4. 塗り替え

    屋根材の表面のみが傷んでいる状態であれば、塗り替えで本来の機能を取り戻すことができます。 ただしサビや腐食が進行し、屋根材のダメージが大きい場合は、葺き替え・葺き直しなどが必要になります。


    5. 棟板金の修理

    金属屋根の棟の作りは、スレート屋根とほぼ同じです。
    劣化が進行すると、芯になっている木材が腐食して釘が効かなくなり、棟包みが外れたり浮き上がったりしてしまいます。
    金属屋根の場合と同様に、定期的な取り換えや補修が必要です。


    6. その他の部分補修

    ・金属屋根の部分交換修理 部分的なサビやはがれが生じている場合には、その部分だけ塗装や交換することが可能です。


    1-4. 雨どいの修理

    すべての屋根に共通する修理として雨どいの修理があります。
    屋根同様に劣化が激しく、定期的なメンテナンスが不可欠です。
    全面的に交換するだけでなく、部分的な交換も可能です。

    2. 屋根の修理費用の相場と金額例

    2-1.「葺き替え」の修理費用相場

    約80~200万円が相場です。
    葺き替え工法の個別記事がありますので、詳しくは下記をご参照下さい。


    2-2.「葺き直し」の修理費用相場

    約60~180万円が相場です。
    葺き替えとの違いは、屋根材の費用がかかるか(葺き替え)、かからないか(葺き直し)の差です。
    同様に、上記の「葺き替え」工法の記事が参考になりますので、ご参照下さい。


    2-3.「カバー工法」の修理費用相場

    約80~120万円が相場です。
    同様に、工法で独立した記事がありますので、詳しくは下記をご参照下さい。


    2-4.「塗り替え」の修理費用相場

    約40~80万円が相場です。
    屋根の面積と、使用する塗料のグレードによって下記のように変化します。

    使用する塗料は、「シリコン」~「フッ素」の間のグレードが、費用と耐用年数のバランスが取れておりおすすめです。

    グレード 耐用年数 材工価格(㎡) 特徴
    アクリル樹脂 5~6年 1,400~1,600円 塗り替えには
    あまり使われない
    ウレタン樹脂 6~8年 1,700~2,200円 防水性に優れる
    シリコン樹脂 8~12年 2,300~3,000円 費用と耐用年数の
    バランスが良い
    ラジカル塗料 10~15年 2,500~3,000円 シリコンと同等価格で
    耐用年数が長い
    フッ素樹脂 15~20年 3,800~4,800円 樹脂としては
    もっとも高級
    光触媒塗料 15~20年 4,200~5,000円 太陽光に反応し
    自己洗浄効果アリ
    無機塗料 20~25年 4,500~5,000円 紫外線の影響を
    ほぼ受けない

    2-5.部分補修の修理費用相場

    3つの屋根材別に、部分的な修理の費用相場について一例をご紹介します。
    費用観の把握だけでなく、すでにとった見積もりと比べたり、今後見積もりをとる際の参考にご活用ください。

    和瓦の部分補修費用


    工事内容価格・単価
    ・棟の取り直し
    のし瓦3段程度の場合 10,000円~15,000円/m
    のし瓦が1段増すごとに 2,000円/m追加
    ・漆喰の塗り替え
    棟面戸漆喰(片面)  4,000円~5,000円/m
    土居のし、軒先面戸漆喰 2,000円/m
    ・破損瓦の差し替え
    1~5枚程度まで 15,000円~20,000円
    ・瓦ずれ補修(部分葺き替え) 
    15㎡以上の場合 2,000円/㎡
    15㎡未満の場合 20,000円~
    ・谷板金の交換
    15㎡以上の場合 20,000円~

    スレート屋根の部分補修費用


    工事内容価格・単価
    ・棟板金関連
    棟板金の交換 5,000円~5,500円/m
    ビス増し打ち等の補修のみ 1,500円/m~
    ・部分差し替え
    化粧スレートの部分差し替え 15,000円~
    ・割れ補修
    化粧スレートの割れ補修 15,000円~

        

    金属屋根の部分補修費用


    工事内容価格・単価
    ・棟板金関連
    棟板金の交換 5,000円~5,500円/m
    ビス増し打ち等の補修のみ 1,500円/m~
    ・部分差し替え
    金属屋根の部分交換・修理 15,000円~

    3. 知っておきたい「依頼業者の違い」「基本料金の存在」

    3-1. 屋根材の種類によって、修理を依頼する業者が異なる

    屋根工事は、屋根材の種類によって見積もり・工事の依頼先が異なります。

    金属屋根の場合は、「板金業者」に見積もりを依頼します。
    板金工事業者は、雨樋工事なども手掛けているケースがほとんどです。

    和瓦、スレートなどの非金属屋根の場合は、「瓦葺(かわらふき)業者」に依頼をします。
    一部では、和瓦のみしか扱っていない瓦葺業者もあるので、問い合わせの際に確認しましょう。

    また、板金業者も瓦屋も塗装工事は行わないことがほとんどです。 破損やトラブルが特になく、定期メンテナンスの依頼をしたい場合には、「塗装施工店」に連絡をしましょう。

    屋根修理の依頼先について詳しく知りたい人は、下の記事をご覧ください。


    3-2. わずか数十分の作業でも最低基本料金を請求される

    見積書に「修理基本料金」が記載されているケースでは、20~30分で修理できたとしても、最低限この料金を請求されます。
    また、諸経費で調整しているケースもあるので、少額工事で複数の業者の見積書を比較する場合には、単価や数量を比較してもあまり意味がありません。
    総額を見て判断する様にしましょう。

    4. まとめ:費用をおさえるには「相見積り」が重要

    屋根の修理費用は、予め予測することが非常に難しくなっています。
    同じ坪数の家でも、屋根の形状や傾斜によって面積が大きく変わるため、家の大きさが工事費用の目安になりません。

    また、部分修理の場合には、業者の得意・不得意により、同じ工事でも金額が倍近く変わることも珍しくありません。
    提案された修理内容がベストな選択肢であるかは、素人には判断がつけられないでしょう。

    そこで、できるだけ複数の業者から相見積もりを取り、一番費用や工事内容に納得のいく業者を選ぶことで、コスト的にも効果的にも最適な工事を行うことができます。

    「ヌリカエ」でも、国内最大級の業者ポータルサイトとして、年間1万件以上、地域の厳選優良業者様のご紹介を行い、過去に5千件以上のご契約実績がございます。
    利用料完全無料、不要なセールス一切なし、キャンセル代無料ですので、ご検討中の方は、ぜひ、この機会にご利用ください。

    ▼専門家(ヒアリング)
    株式会社POD 代表 長谷川佳広 氏



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