屋根カバー工法の費用はいくら? 見積もりで損しないコツとは!

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こんにちは!ヌリカエコラム編集部です。 屋根のカバー工法とは「重ね葺き」とも呼ばれ、既存の屋根材の上に、金属屋根やアスファルトシングルなどの軽量の屋根材を重ねて葺く工法です。

既存の屋根材を撤去する費用や廃材処分費がかからないので、工事費用の節約や工期を短縮できるメリットがあります。
しかし、屋根カバー工法は全ての屋根に採用できるわけではありません。

そして、価格も業者によりまちまちで相場がわかりにくいのが現状です。
あなたが屋根のリフォームを実施する上で、適正な価格で工事を依頼するためには、カバー工法について事前によく理解しておくことが大切ですよね。

そんな方に、カバー工法のメリット、デメリットや費用についてご紹介したいと思います。

「まずは屋根塗装の相場についての基礎知識を知りたい」という方は下記記事がオススメです。
屋根塗装の相場はいくら?適正相場とメンテンナンスすべき時期を解説!


目次


「屋根カバー工法費用」がインターネットで検索される理由

インターネット上では、カバー工法に対して否定的な見解を述べる専門家や屋根工事業者もいます。
また「屋根カバー工法費用」で検索してみると、価格を決める要素や単価の相場などがたくさん出ています。

しかし実際に業者から見積もりをとると、業者によって単価や施工数量などが様々で、全てが同じになることはほとんどありません。
「いったいどれが正しいのだろうか?」と思ってしまう事でしょう。

しかしこれらは決して嘘ではありません。
どんな工法でもメリットとデメリットがあるので、少し見方を変えればいろいろな見解があって当然です。
また、カバー工法の価格を決める要素も様々です。
経年劣化具合の違いや、ちょっとした見解の違いによる工事内容の違い、それぞれの業者の得意分野などによっても見積提示価格は異なります。

大切なことは、ひとつひとつの情報に惑わされないで、総合的に判断できる目を養うことです。
インターネットに出ている価格は、「ある一定の条件を想定した場合の価格」と考えるべきでしょう。

次の章ではカバー工法の価格を決める要素と、相場がばらつく理由についてご説明したいと思います。

「屋根カバー工法費用」の相場がばらつく理由!価格に差が出る5つの要素とは?

屋根カバー工法の費用は、価格を決める要素の違いによって見積金額が異なる金額になります。
それではカバー工法の価格を決める要素にはどんなものがあるのでしょうか。
ひとつずつ見ていきたいと思います。

既存の屋根の状態。見極めは業者の実力次第!

屋根のカバー工法は、比較的既存の屋根の状態が良い時に適した改修方法です。
既存の屋根の状態が悪ければ、部分的に手直しが必要になるケースもあります。
手直しが必要な範囲が広くなれば、必然的に余分なコストがかかりますが、業者の見解によってその判断が異なります。
業者が判断を誤ると、施工品質や施工後のメンテナンスにも影響が出るので十分に注意したいところです。

新しい屋根の下地を省略する業者もいるってホント?

カバー工法では、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せて施工しますが、その際に新たに下地合板(野地板といいます)を貼ります。
業者によっては下地合板を施工しない業者もいるので、この分の費用が異なります。

下地合板は必ずしも必要ではありませんが、既存の化粧スレートや下地が劣化して腐っていると、新しい屋根材を固定するビスや釘が効かないため、強風で剥がれてしまいます。
合板を貼るか貼らないかは目視では判断がつかないため、釘の引き抜き試験などを行った上で判断します。
下地の傷み具合に問題がないと確実に判断できない場合は、下地合板を施工しておいた方が安心です。

カバー工法の屋根材はガルバリウム鋼板だけではない!

屋根のカバー工法では、軽量で耐久性の高いガルバリウム鋼板がよく使われますが、ガルバリウム鋼板にも様々な種類があり、価格差があります。

また、業者によってはアスファルトシングルで上葺きを行う業者もいます。
それぞれの業者が得意とする屋根材を採用するので、使用する屋根材によって費用や性能が異なります。

足場の架設費用。足場は専門業者に外注することがほとんど

屋根工事には足場が必要になりますが、多くの屋根工事業者は足場専門業者に外注しています。
また、屋根の勾配や周辺環境、建物の立地に応じて足場の架設費用が異なります。
屋根が急勾配の場合には、屋根面にも足場を組む必要があるので、費用は割高になります。

工事を依頼する業者の経費。業者によって見積書の諸経費は大きく違う!

屋根工事業者の見積書には、社員の給与や交通費、駐車場代、電話代など直接の工事費以外にかかる経費が含まれています。
工事費用の5~10%程度が一般的ですが、会社規模が大きくなるほどこの比率が高くなる傾向があります。
車が侵入できない現場などでは、資材の搬入搬出経費が別途でかかります。

また大手リフォーム会社やハウスメーカーは、自社で直接工事を行わずに屋根専門業者に作業を丸投げするため、専門業者の見積に中間マージンが上乗せされています。

「屋根カバー工法費用」の計算方法を徹底解説

ここでは比較的状態の良い化粧スレート屋根を、カバー工法で改修する場合の計算方法、工事単価についてご紹介しましょう。


1.足場

まずは足場が必要です。 足場の料金を計算する時は「足場の掛け面積×足場の㎡単価」になります。 足場の㎡単価は700円~800円/㎡です。

他に飛散防止用の養生シート掛けを行いますが、㎡単価は200円/㎡前後です。

2.下地

既存の屋根の上に下地の合板を貼ります。 合板は材料と施工費で2,000円/㎡です。 これに施工する屋根の面積を掛けます。 尚、下地合板を省略する場合には、この費用はかかりません。

3.防水シート

下地(野地板)の上に防水シート(ルーフィング)を設置します。 下地合板は業者によっては施工しないケースがありますが、防水シートは必ず施工します。 材料と施工費で650円/㎡程度です。

4.新しい屋根材

防水シートの上に新しい屋根材を葺きます。 一般的に使用される断熱機能付ガルバリウム鋼板の場合、約6,000円/㎡です。 また、アスファルトシングルの場合は約5,500円/㎡になります。 それぞれ使用する屋根材単価に、施工する屋根面積を掛けて計算します。

5.棟板金、軒先・ケラバ板金

棟や軒先、ケラバなどの納まり上、板金の加工が必要になります。 棟板金 2,000円~3,000円/m、軒先・ケラバ板金加工 1,500円/m程度です。

「屋根カバー工法費用」の具体的な計算例と実際の施工実例相場

それでは前の章の「カバー工法費用の計算方法」を参考に、実際に屋根のカバー工法費用を計算してみましょう。

延べ床面積30坪(約100㎡)、建築面積18坪(約60㎡)、屋根面積27坪(約90㎡)の化粧スレート葺き木造2階建住宅を、カバー工法で断熱機能付ガルバリウム鋼板の屋根にリフォームするケースで考えてみます。
尚、屋根足場は不要とします。

➀足場費用の計算

足場の料金は「足場の掛け面積×足場の㎡単価」でしたね。
足場の掛け面積は、実際には足場を掛ける面積を細かく計算して数量を出しますが、ここでは概算なのでもっと大まかな計算方法で足場の掛け面積を求めます。

足場の掛け面積は過去のデーターから、30坪以内の2階建住宅の場合、延べ床面積の2~2.5倍程度になることがほとんどです。
そこで今回のケースでは、足場の掛け面積=100㎡×2=200㎡と仮定します。
よって
足場架設費用  200㎡×800円/㎡=160,000円
養生シート掛け 200㎡×200円/㎡=40,000円
計 200,000円が仮設工事費用となります。

➁屋根カバー工法費用の計算

引き続き屋根カバー工法費用を計算します。
カバー工法費用は、屋根面積に各工事の㎡単価を掛けて求めます。
下地施工費   90㎡×2,000円/㎡=180,000円
防水シート   90㎡×650円/㎡=58,500円
断熱機能付きガルバリウム鋼板  90㎡×6,000/㎡=540,000円
です。

これに棟の長さ12m、軒先・ケラバの長さ 36m(建物や屋根の形状によって異なる)とすると、
棟板金      12m×3,000円/m=36,000円
軒先・ケラバ板金 36m×1,500円/m=54,000円
計 868,500円(足場代別) となります。

今回のケースでは足場代を含めると1,068,500円になりました。
インターネットで調べると、屋根のカバー工法リフォームの際にかかる費用は、足場代を含めて「1㎡あたり1万円位が相場」と紹介しているものもある様なので、それよりも少しオーバーしてしまいました。

尚、下地合板を施工するかどうかで、180,000円の価格差が生じます。
屋根カバー工法の見積額が大きく異なる原因になるため、見積もりに下地合板の施工が含まれているかどうかを必ず確認してください。

また実際の屋根工事業者の見積書には、これらの工事費に5~10%程度の諸経費が加算されます。

いろいろな施工実例を見ても、30坪前後の住宅で100万円前後が多い様なので、このあたりがひとつの目安になると思います。

「屋根カバー工法費用」が知りたいなら、屋根専門業者に相談を!

「屋根カバー工法費用」の計算方法は、理解していただけましたでしょうか。
屋根の面積さえわかれば、あとは必要な工事の㎡単価を掛けて計算するだけなので、そんなに難しくはありません。

しかし本記事の計算例はあくまでも一般的なケースで、実際には地域性や業者による価格差の影響が最も大きく、例えば中間マージンがかかる大手リフォーム会社やハウスメーカーに依頼すると、同じ内容の工事でも1.5倍くらいになることもあります。

また知人、友人に頼む人の中には、つい遠慮してしまって詳しく聞くことができずに、知らずに損をしてしまう方も少なくない様です。

工事を焦ってあわてて施工業者を決めてしまう前に、複数の業者から見積もりをとることが大切です。
様々な業者の意見を聞き、最も信頼できる業者に工事を依頼して欲しいと思います。

まとめ

ここまで「屋根カバー工法の費用」を中心にご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

どんなに優れた工法にもデメリットがあります。
冒頭でご紹介した様に、カバー工法に対して否定的な見解を持つ屋根業者がいるのも事実です。
同じ屋根業者の中でも、カバー工法に不慣れな業者や、カバー工法に適した金属屋根やアスファルトシングル屋根を取り扱っていない業者もいるので当然です。

また屋根が2重になることで、将来葺き替えの必要性が生じた場合に、結局撤去費用が2倍になってしまうことを指摘する業者もいます。
築20年未満の住宅で、これからさらに20年以上住もうと思うなら、将来確実に葺き替えることになると思います。

実際に状況によっては、カバー工法での施工が適さない場合があるのも事実です。
何でもかんでもカバー工法を奨める業者は信用できません。
重要なのは、その見極め方です。

無理にカバー工法を採用した結果、かえって葺き替えるよりもコストアップになってしまうことにもなりかねません。
経験豊富で信頼できる業者に相談することが、屋根リフォーム成功の秘訣です。

皆様が屋根のリフォームを行う際に、最適な工法を適切な費用で行う事ができる様に、この記事を役立てていただければ幸いです。


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