【屋根塗装】トタン修理の費用はいくら?見積計算方法と損しないコツ

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トタンとは「亜鉛メッキ鋼板」のうち、主に建築資材として使われているものを指します。

軽量で耐震性が良く、低価格なため、戦後の住宅の屋根材として大流行しました。

トタンは一般的に「瓦棒葺き」と呼ばれる縦葺き工法で施工されています。
縦葺きは、屋根の頂点(棟)から軒先まで継ぎ目がありません。
緩い勾配の屋根でも施工可能で、屋根上にバルコニーを設置したい時や、屋根の高さに制限がある地域などでは非常に重宝します。

一方では耐久性やメンテナンス性の面で劣るため、近年の住宅の屋根で使われることは少なくなってしまい、現在はガルバリウム鋼板が主流になっています。

では、トタン屋根が台風などの災害で破損してしまったり、錆びて穴があいてしまったりした場合には、修理にいくらくらいかかるのでしょうか。
また、トタン屋根をリフォームするにはどんな方法があるのでしょうか。

トタン屋根修理についてこれらの基礎知識を身に付けておけば、業者の説明が理解でき、見積もりで損をする心配がなくなりますよね。
そこで今回は、トタン屋根修理費用の相場や注意点などをご紹介したいと思います。
最後にトタン屋根の修理費用の目安となる様に、費用の計算方法もお教えします。


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目次




1. 「トタン屋根修理費用」がインターネットでよく検索される理由とは?


現状、トタン屋根修理の相場がバラついている

  古いトタン屋根は最も雨漏りが発生しやすい屋根と言われています。 新品の時は雨漏りしにくくても、素材自体の耐久性が高くないことと、緩い勾配の屋根に葺かれることが多いので、劣化が進行するとどうしても防水上の欠点になってしまうためです。

訪問販売業者から目をつけられて劣化を指摘されるケースも多く、高い金額で契約を迫られたり、まだ必要のない工事を奨められたりすることもあります。
こうした悪質な行為が、相場を吊り上げる一因にもなってしまっています。


トタン屋根は劣化状況によって修理の依頼先が異なる!

古くなったトタン屋根を修理するには、どこに依頼すればよいのでしょうか。
トタン屋根を葺くのは板金職人で、瓦職人とは別の職人です。
また、初期の劣化であれば塗装でも修理可能なので、その場合には塗装職人に依頼します。

一般の方には、トタン屋根の修理を「どこに依頼すれば良いのかわからない」というのも、インターネットで検索される原因のひとつになるかもしれません。





2. トタン屋根修理の相場がバラついているのは何故?相場がバラつく3つの理由


トタン屋根の劣化症状によって修理方法が異なる

一口にトタン屋根の修理といっても、トタン屋根には様々な劣化症状が発生します。
劣化症状ごとに必要になる工事や修理のしかたが変わります。

色褪せや変退色、塗膜の剥がれなどの初期の劣化で、塗装で修理可能なケースや、サビが広範囲に発生しているケース、すでに腐食してしまって屋根に穴が開いて雨漏りしているケースなど、状況次第で修理にかかる費用は大幅に変わります。
簡単な部分的な修理であれば数万円~10万円以内で収まる場合もありますが、屋根の葺き替えが必要にでもなれば100万円以上かかってしまうこともあります。

また、隣の屋根修理は20万円でできたのに、あなたの家は50万円かかったということも決してめずらしくありません。
相場がわかりにくいのが屋根修理です。

状況によって適正な修理方法や施工業者を選択する上でも、工事内容ごとに正しい相場を把握しておく必要があります。


葺き直しを行う屋根材の種類が異なる

あなたの家の屋根材に何か所も穴が開いて雨漏りが生じていたら、部分的な補修を繰り返すよりも、屋根全体を葺き替えてしまった方が結果的にコスト削減につながります。

そして古くなったトタン屋根を葺き替える際には、屋根の重量や屋根勾配の問題があるので、瓦や化粧スレートで葺き替えることはほとんどありません。
多くはトタンやガルバリウム鋼板などの金属屋根で葺き替えを行うことになるでしょう。

その際に、多くの業者はより耐久性の高いガルバリウム鋼板を使用した葺き替えを奨めると思います。
ガルバリウム鋼板とトタンでは2,000円/㎡程度の価格差が生じます。


屋根修理は専門業者に直接依頼する方がお得!

トタン屋根の修理を業者に依頼する場合、修理の依頼先によっても修理費用が異なるので知っておくとよいでしょう。

板金工事業者などの金属屋根専門業者に直接依頼すれば、比較的安い費用で修理することが可能になりますが、大手のリフォーム会社やハウスメーカーに依頼すると修理費用は割高になります。

大手リフォーム会社やハウスメーカーは自社で工事を行わずに、金属屋根専門業者に作業を丸投げしてしまうためです。
専門業者の見積金額にリフォーム会社などの利益や中間マージンが上乗せされるので、おのずと工事金額が高くなります。

この点では屋根を塗装で修理する場合も同じです。
大手リフォーム業者に依頼するよりも、塗装工事業者に直接依頼した方が安価で施工してもらうことが可能です。

また、訪問販売業者の中には悪質な業者も多いので、十分に注意する必要があります。
相場の2倍以上の見積額になることも珍しくありません。





3. トタン屋根修理費用の計算方法全面的な改修と部分的な改修、それぞれの修理費用の計算方法とは?

トタン屋根の修理には部分的に修理する方法と、全面的に改修する方法があります。
ここでは3つの全面的な改修方法と部分的な改修方法について、費用の計算方法をご説明したいと思います。


塗装で改修する方法

既存の屋根をそのまま残し、上から塗装する方法です。
トタン屋根を塗装する場合の工事費用の相場は、一般的な屋根の塗装とほぼ同じです。

塗装の単価は塗料によって異なります

塗料の種類 耐久年数 平米単価 30坪の場合
アクリル 5~7年 1,400円~1,600円 173,600~198,400円
ウレタン 8~10年 1,700円~2,200円 210,800~272,800円
シリコン 10~15年 2,300円~3,000円 285,200~372,000円
フッ素 12~15年 3,800円~4,800円 471,200~595,200円
光触媒無機系 15~20年 5,000円~5,500円 620,000~682,000円
遮熱・断熱系 15~20年 5,000円~5,500円 620,000~682,000円


またサビの程度により、下地処理や錆止め費用が割り増しになる場合もあります。


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カバー工法で屋根を葺き替える方法

古いトタン屋根の上から、新しい屋根を被せて葺く工法です。
比較的既存の屋根の劣化度が低い場合には、有効な修理方法です。

既存の屋根がトタンの瓦棒葺き工法の場合、一段高くなっている垂木の上に新たな下地(野地板)を張り、その上に防水シート(ルーフィング)と屋根材を施工します。

足場と養生シートの架設費用は塗装する場合と同じです。

足場代に加えて、下地のコンパネ(合板野地板)の施工費約2,000円と防水シート代約650円を屋根面積に掛けて計算します。

屋根材は仕様により異なりますが、㎡単価は断熱機能付きの

ガルバリウム鋼板の場合約6,000円/㎡程度
トタンの場合約4,000円/㎡程度

になります。

屋根を葺き替える場合には、より耐久性の高いガルバリウム鋼板での葺き替えが断然オススメです。
またこれらの他に、軒先やケラバの板金加工費が1,500円/m程度かかります。


既存屋根を撤去して葺き替える場合

古い屋根材を全て撤去して既存の下地(野地板)の上に合板を増し張りし、屋根を新規に葺き直す方法です。
足場の架設費用は他の工事と同じです。

既存屋根材の撤去費用が1,200~2,000円/㎡かかる分、カバー工法よりも費用がアップします。
また既存の野地板や屋根垂木の経年劣化が激しい場合には、撤去や交換が必要になるので、工事が大がかりになる可能性が高いです。


部分的な改修方法

トタン屋根は、傷んでいるのがごく一部で全体的には良好な状態であれば、部分的に修理することも可能です。
一部だけ錆びている場合や、めくれてしまった場合でも、瓦棒葺きであれば部分的な交換、葺き替えは比較的簡単です。

部分的な張り替えの場合は、4,000円/㎡程度です。
また軒先水切りやケラバ、棟板金などの部分修理は2,000~2,500円/m
谷部分の修理は3,000円/m程度です。
数量が少ない場合には基本工賃として他に10,000円ほどかかります。

もしあなたが加入している火災保険が「風災」に対応していれば、これらの修理費用を保険でまかなえる可能性があります。

ただし、保険金を悪用する悪質な業者もいるので、信頼できる業者に相談する様にしてください。





4. トタン屋根修理費用の具体的な計算例:実際に自分で屋根の修理費用を計算してみよう!

ここでは前の章でご説明した屋根修理費用の計算方法をもとに、実際に修理費用を計算してみたいと思います。

仮定として延べ床面積30坪(約100㎡)、建築面積20坪(66㎡)、屋根面積25坪(約82.5㎡)の2階建住宅で考えてみましょう。


足場費用の計算

足場の料金を計算する時は、「足場の掛け面積×足場の㎡単価」になります。
実際には足場を掛ける面積を細かく計算して数量を出しますが、ここではもう少し大まかな計算方法で数量を計算したいと思います。

足場の数量は30坪以内の2階建住宅の場合、過去の事例から延べ床面積の2~2.5倍程度になる事が多い様です。
足場の数量を100㎡×2=200㎡と仮定した場合、以下のようになります。


屋根を塗装する場合の工事費用の計算

屋根塗装をする場合の費用は以下が目安になります。

屋根をカバー工法で葺き替える場合の工事費用の計算

次にカバー工法でリフォームする場合の工事費用です。


既存屋根を撤去して葺き替える場合の工事費用の計算

既存屋根を撤去する場合には、上で求めた金額に屋根材の撤去費用が加算されます。
それでは、既存屋根材の撤去費用を計算してみましょう。
既存屋根材撤去費  82.5㎡×2,000円/㎡=165,000円

よって断熱機能付ガルバリウム鋼板で葺き替えた場合 923,625円になります

この他葺き替えの場合には、別途で既存の下地材(野地板や屋根垂木)の撤去や交換が必要になる可能性があります。


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5. トタン屋根の修理を実際に実施するなら、工事の契約前に複数の専門業者に相談を!

最初にお話しした様に、あくまでも本記事の計算例は概算でしかありません。
実際には地域差や業者による価格差の影響が最も大きく、例えば中間マージンが発生する大手リフォーム会社やハウスメーカーに依頼すると、同じ内容の工事でも1.5倍くらいかかってしまうことがあるのは、先にご説明した通りです。

また、足場の架設費用は立地条件によって異なり、屋根の劣化が激しい場合には下地板(野地板といいます)や屋根垂木の交換が必要になる場合もあります。
実際にトタンの瓦棒葺き屋根は、雨漏りなど様々な不具合が発生していることが多く、カバー工法では対応できない状況になっていることが多い様です。
カバー工法や塗装は、比較的屋根の状態が良好な時にのみ採用することができます。

トタン屋根の修理では、状況によって適切な改修方法を選ばなければいけません。
これを的確に見極めるためには、プロによる現地調査が不可欠です。

そして知人や友人に頼む場合でも、つい遠慮してしまって詳しい説明を聞かずに工事を行い、後で後悔してしまう方も少なくありません。

その様な思いをすることがない様に、工事を契約する前には複数の、できれば会ったことのない業者からも相見積もりをとることで、地域での費用相場を把握することが大切です。

工事で失敗しないためには、決して手間暇を惜しんではいけません。
是非、信頼できる業者を見つけてください。






6.まとめ

トタン屋根修理の費用についてご説明してきましたが、いかがだったでしょうか。
トタン屋根は現在では非常に少なくなっていることもあって、修理費用の相場のばらつきが目立ちます。

また屋根は敷地の外からも目立つ場所にあるため、古くなった屋根は悪質な業者からの格好のターゲットになってしまいます。
言葉巧みに接近してきて、必要のない工事を提案し、高値で売りつけるのが悪質リフォーム業者の常套手段です。

そんな時でも、屋根修理の基礎知識や修理費用の計算方法を知っておくと安心ですよね。

無駄な工事に高い費用を支払ってしまわない様に、今回の記事が皆様のお役に立つことができれば幸いです。

また、しっかりと劣化の状態を把握し、早めに信頼できる専門業者に相談する様にして欲しいと思います。



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