サイディング補修に最適な塗料は?特徴や費用を徹底解説!

  • 【更新日】2023-05-31
サイディング補修に最適な塗料は?特徴や費用を徹底解説!

サイディングの補修にはどんな塗料を使えばいいか、お悩みではないでしょうか?
本記事では、サイディングに使うことを前提にした塗料の性能や選び方のポイントをわかりやすく解説します。

Point
  • 現状で一番のオススメは「ラジカル制御型塗料」
  • 塗料の耐用年数は樹脂のグレードで決まる
  • 塗装後のサイディングに付加される塗料の「機能性」にも注目

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サイディング補修には「ラジカル塗料」が最適

現在、サイディングの塗装に最も向いているのは「ラジカル制御型塗料(以下、ラジカル塗料」)という製品です。

ラジカル塗料とは?

ラジカル塗料とは、価格のわりに耐用年数が長く、現状で最もコストパフォーマンスのよい塗料です。
2012年頃まで主流だった「シリコン塗料」とほとんど同じ費用で、1~2年長い耐用年数が期待できます。

ラジカル塗料とシリコン塗料の価格・耐用年数の比較
比較項目 ラジカル塗料 シリコン塗料
価格 12~16年 10~15年
塗装費用 2,400~3,200円/㎡ 2,300~3,000円/㎡
代表製品
  • パーフェクトトップ
  • プレミアムシリコン
  • アレスダイナミックTOP
  • 水性シリコンセラUV
  • 水性セラミシリコン
  • セラMシリコンⅢ

ラジカル塗料の仕組み

従来は、塗料の寿命を延ばそうとすると、より高価な樹脂を使用する必要する必要がありました。一方でラジカル塗料は発想を変え、劣化の原因物質を閉じ込めるという従来とは別の手段で耐用年数を延ばしたため、価格が抑えられたのです。

塗料内の顔料(着色成分)は、年月とともに劣化の原因物質「ラジカル」を生成します。ラジカル塗料は、顔料をあらかじめバリアー層で覆う(“制御”する)ことにより、発生したラジカルが周囲にダメージを与えにくくなっています

「ラジカル塗料」「シリコン塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「ラジカル塗料ってなにがすごいの?メリット・デメリットを徹底解説!」
>>「シリコン塗料って本当にいいの?メリット・デメリット、塗装前の注意点を解説」

「ラジカル塗料」「シリコン塗料」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。

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サイディング補修塗料の種類とメリット・デメリット

前章では「ラジカル塗料」と「シリコン塗料」のふたつを比較しましたが、サイディング補修に使える塗料にはまだまだ種類があります。
それぞれの特徴や費用を比較し、より自分の希望に合った塗料がないか探してみましょう。

サイディング補修塗料の種類と特徴

外壁用の塗料は、使用している樹脂によっておおきく4種類に分かれます。

上図のように、砥粒は耐用年数が長いものほど高額になります。
それぞれの特徴や塗装補修にかかる費用は以下のとおりです。

樹脂の種類 耐用年数 費用
アクリル塗料 6~8年 1,500円/㎡~
ウレタン塗料 8~10年 1,950円/㎡~
シリコン塗料 10~16年 2,300円/㎡~
フッ素塗料 15~20年 4,300円/㎡~

塗料の種類名を押すと、それぞれの解説記事にジャンプします。

アクリル塗料は住宅外装用の塗料ではもっとも安価で、耐用年数が短いためリフォームや補修の際にはほとんど用いられません。

ウレタン塗料は、アクリルよりひとつ上のランクの塗料です。
補修にかかる費用をなるべく安く抑えたい場合や、10年以内に退去や解体が決まっている場合に向いています。

シリコン塗料は、樹脂別のランクではもっとも費用と耐用年数のバランスがよく、人気も高い塗料です。
2012年にラジカル塗料が登場する前は、もっともコストパフォーマンスのよい選択肢でした。

フッ素塗料は高価なかわりに耐用年数が非常に長く、塗り替え回数を少なくできるメリットがあります。
そのため、一回あたりの工事が高額になる大きな邸宅や施設の塗り替え補修に使えば、長い目でみて割安になります。

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こだわり別のオススメ塗料

塗料には樹脂による分類以外にも、以下のような機能別の種類の分け方もあります。
サイディングに求める性能によっては、補修の際にこのような機能性塗料を選んでも良いでしょう。

希望別おすすめの塗料

長持ちが一番!という方は、「高耐候型塗料」

耐用年数を重視される方は、耐候年数が15~20年と高い、無機ハイブリッドピュアアクリルや、無機配合型フッ素を使用した高耐候型塗料がオススメです。
どうしても安く済ませたいと考えてしまうかもしれませんが、安い塗料は持ちがよくありません。
そのため、何度も塗り替えが必要になり、その都度工事代もかかってしまいます。ですから、長期的に考えると決して安くはないのです。

なので、長持ちが目的ならば、最初は高くても長期的にみてコストパフォーマンスがいい高耐候型塗料がオススメです。

耐用年数と価格の安さの両方のバランスを気にする方は、第1章で紹介した「ラジカル塗料」がもっともオススメです。

家の見た目を美しく保ちたい!という方は、「低汚染型塗料」

家の外観の維持を重視される方は、外壁についた汚れを雨水などで洗い流す働きのある低汚染型塗料がオススメです。
塗りたての頃は綺麗だった外壁も、10年も経つと、色あせたり、汚れがついて見た目が悪くなってきているかもしれません。

低汚染型塗料は親水性の高い塗膜で汚れと外壁の間に入り込んで、汚れを落とす働きがあるため、塗りたての頃の美しさを長持ちさせることができます。

カビ対策をしたい!という方は、「防カビ型塗料」

カビ対策を重視される方は、防カビ型塗料がオススメです。
カビというと浴室に生えているイメージですが、実は外壁にも生えます。カビがひどいと、見た目も悪く衛生的にも汚いため、なんとかしたいですよね。そんな際に、防カビ型塗料は塗っておくだけでカビを予防してくれる働きがあるため、役立ちます。

個性的な見た目にしたい!という方は、「デザイン型塗料」

個性的な見た目にしたい方は、デザイン型(高意匠性)塗料がオススメです。
このデザイン型塗料の特徴は、色だけでなく模様をつけることができるという点です。ですから、他所の家と差をつけて、個性的でおしゃれにしたいという際に役立つ塗料です。

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まとめ:塗料選びのポイント

最後に、サイディング用の塗料を選ぶ際に気にすべきのポイントをまとめました。
塗料の選び方によって、費用や性能がどのように変わるかの参考にしてみてください。

耐用年数

フッ素、ピュアアクリル、無機、光触媒などが耐用年数が長い

初期費用

アクリル・ウレタンが安いが、寿命が短く、トータルコストは高

特殊機能

塗装後の外壁に特殊な機能が付加される。

  • 遮熱性:室内の温度上昇をやわらげる
  • 弾性:ひび割れを抑制し、外壁の防水性を高める
  • 防汚性:外壁に汚れが付くのを防ぐ
  • 防カビ性:カビや藻類の発生を防ぐ

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▼「外壁塗料の種類」についてもっと詳しく知りたい方はコチラ

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