見積もり金額のウソを見抜ける!屋根面積の計算法「目安版」「詳細版」

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屋根工事を計画する際に、誰もが気になる工事費用。
工事費用算出の際に、必ず関わってくるのが屋根の面積です。
しかし、ご自宅の屋根面積を正確に答えられる方はほとんどいないのではないでしょうか。

また、業者から見積もりをとる際、業者によって屋根の面積の計算が大きく違う場合もあります。
見積金額が適正な価格なのかどうかを知るためにも、大まかにでも屋根面積の計算方法を知っておくと安心です。
本記事では、簡単な屋根面積の目安の知り方についてお伝えしたいと思います。

Point
  • 詳細な屋根面積は、「屋根面積=屋根投影面積×勾配伸び率」で求められる。
  • 簡易的な屋根面積は、「屋根面積=1階の床面積×1.2または1.5」で判断可能。
  • 図面がある場合は詳しい屋根面積を求めることができる。

  • 目次


    1. 屋根面積のよくある勘違い。屋根面積=建築面積ではない理由とは?

    屋根面積が建築面積よりも大きくなるワケ

    屋根の面積は、1階の床面積(建築面積)と同じと思われている方もいらっしゃると思います。
    しかし多くの屋根には「傾斜」や「軒の出」があるので、床面積と同じにはなりません。

    屋根の面積は、住宅を上から見た場合の「床面積+軒の出」の面積(「屋根投影面積」といいます)に、勾配を考慮して計算されます。
    よって、屋根面積は軒の出がある分床面積よりも大きく、軒の出が長くなるほど大きくなります。


    屋根の「軒」が居住部分よりも突き出ているぶん、屋根の投影面積は床面積よりも少し広くなります。

    屋根面積は屋根の勾配によって変わる? 屋根面積と屋根勾配の関係とは?

    中学校の頃に数学で習った「三平方の定理(ピタゴラスの定理)」を覚えているでしょうか。

    天井(=床)の幅が三角形の底辺であるのに対して、屋根の長さは斜辺部分の面積になります。

    三角形の斜辺の長さは、角度が急になるほど長くなりますよね。
    したがって屋根の面積は「床面積+軒の出」の面積が同じでも、屋根勾配が急になるほど大きくなることがわかると思います。

    2. 屋根面積計算の方法~もっとも簡単な面積の出し方とは?

    図面があれば一番早い

    前の章を読んで、屋根面積を計算するのは素人では難しいと感じている方も多いと思います。
    でもご安心ください。図面があれば、誰でも簡単に屋根面積を計算することができます。
    ここではその方法をご紹介したいと思います。


    屋根勾配から「勾配伸び率」を調べる

    まずは立面図を見てください。 屋根の近くに三角形と「10」や「6」などの数字が書かれていると思います。 これが屋根勾配になります。

    例えば「4/10」と記されていれば、「10mに対して4mの勾配が付いている」ことを示しています。 これをもとに三角形の斜辺の長さを求めれば良いのですが、その都度三平方の定理を使って計算する必要はありません。

    インターネットで「勾配伸び率一覧」と検索すると、倍率のパターンがすでにまとめられています。
    この数字のことを「勾配伸び率」といいます。
    「4/10」(4寸勾配)の屋根であれば、勾配伸び率は「1.077」です。


    屋根面積の計算式

    勾配伸び率がわかれば、いよいよ屋根面積の計算です。
    屋根面積は下の式で正確に計算することができます。

    屋根面積=「屋根投影面積」×「勾配伸び率」

    図面があればどちらもすぐに知ることが可能なので、誰にでも正確に屋根面積を計算することが可能になります。


    図面がなくても大丈夫。床面積からおおまかに屋根面積を出す方法

    図面がない場合に、屋根の面積を計算することもできます。
    この場合にはあくまでも目安の値になりますが、1階の床面積からおおよその屋根面積を求める方法があります。

      1. 屋根勾配が緩い場合 → 屋根面積 = 1階の床面積 × 1.2
      2. 屋根勾配が急な場合 → 屋根面積 = 1階の床面積 × 1.5

    ご自宅の屋根勾配が「急」なのか「緩い」のかについての判断は、「お隣や近所の家の屋根と比較する」「屋根の上で歩けそうかどうかで判断する」(容易に歩けそうであれば緩い勾配)など、あくまでも印象かまいません。

    ほかにも、瓦の枚数を数えて面積を計算する方法もあります。
    和瓦は1坪あたり約53枚使われているので、「瓦の総枚数÷53=屋根面積(単位は坪)」という計算で目安が得られます。

    3.屋根面積の間違いやすいポイント。屋根形状や工事によって変わる場合も

    屋根面積の計算方法についてご理解していただけましたでしょうか。
    この章では、屋根面積の間違いやすいポイントについてご紹介しておきたいと思います。


    屋根面積は「勾配」によって変わるが、「形状」によって変わることはない

    屋根には様々な形状があります。
    代表的なものとして「切妻屋根」や「寄棟屋根」「片流れ屋根」などがありますが、どんな屋根形状でも軒の出と勾配が同じであれば、屋根面積は同じになります。
    屋根面積は前の章でご説明した様に、「屋根投影面積×勾配伸び率」で計算できるので、屋根形状の違いは屋根面積には一切影響しません。


    屋根形状が複雑な場合に注意

    なお、上の説明には例外があります。
    複数の屋根が重なり合う、複雑な形状の屋根の場合には注意が必要です。

    この場合は、屋根の重なりを加味して計算する必要があるため、図面があっても、素人では正確に計算するのは容易ではありません。
    あくまでも目安として考えましょう。


    表面が波打っている屋根や、出窓部分にある小さな屋根などがあると、屋根の「表面積」と「投影面積」の差は大きくなります。

    塗装工事を行う際は「表面積」が重要になる

    ここまで屋根面積を計算する方法をお伝えしてきましたが、屋根の塗装工事を行う際の見積書数量の計算方法は多少異なります。

    塗装工事では、実際に塗装を行う部分の面積を計算します。
    波型の瓦や、工場や倉庫などの折板屋根は凹凸があるため、投影面積よりも表面積が大きくなります。 そのため、屋根面積に屋根材ごとに異なる係数を掛けて算出します。
    これらの理由により、屋根面積の数量と異なる場合もあるので、塗装工事の見積もりを見る際には注意が必要です。

    4.まとめ:屋根面積の計算に不安を感じたら、専門業者に相談を

    いかがでしたでしょうか?
    屋根面積を正確に知りたい場合の計算方法は、「屋根面積=屋根投影面積×勾配伸び率」

    また図面がない場合の概算面積の計算方法は「屋根面積=1階の床面積×1.2または1.5」

    この2つの式さえ覚えておけば、見積もり金額に大きなウソ・ごまかしがないかを見抜くことができるはずです。

    最終的な工事金額にも大きく影響する屋根面積。
    信頼できる業者であれば、見積もり時に屋根面積の計算方法についても、丁寧に教えてくれます。
    ヌリカエでは、そのような業者を多数ご紹介できますので、少しでも不安がある様なら、自分一人の力で判断するのではなく、早いうちからプロに相談して間違いのない計画を立てることをお奨めしたいと思います。



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