ラジカル塗料ってなにがすごいの?メリット・デメリットを徹底解説!

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はじめに

こんにちは、ヌリカエコラム編集部です。 外壁塗装で業者さんから見積もりをとると、いろいろな塗料を提案されますよね?
塗料は種類が多くて、機能や費用もバラバラなのでどれにすればいいのか分からないという人も多いと思います。

また、外壁塗装を考えている方は「せっかく塗り替えするなら納得のいく塗料を選定したい」と考えていらっしゃるでしょう。

ですが、塗料はグレードがいいからといってあなたのお家に最適とは限りませんし、何を重視するかによって「あなたとにっと良い塗料」も変わってきます。つまり、塗料の特徴を理解していないと、上手な外壁塗装というのは難しいのが現状です。

このページをご覧になっている方は、ラジカル塗料を提案されどのような特徴があるか知りたいと思っている人が多いと思います。

この記事では、そんなラジカル塗料について調べている人に覚えていただきたいラジカル塗料の特徴や他塗料との違いについて解説します。


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先読み!この記事の結論
  • 新製品であり実績は少ないものの安価で高性能
  • ラジカル制御とは、塗膜を劣化させる原因のラジカルを抑制すること

この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役 長谷川佳広

塗装経験年数29年
千葉を中心に地域に根ざした創業100年を誇る老舗の塗装店の経営をしながら自らも現場に携わる。戸建、アパート、集合住宅、工場、店舗等の外装一切を請け負い、年間施工件数は200件にのぼる



目次



1.ラジカル塗料とは

ラジカル塗料の「ラジカル」とは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子のことをいいます。
つまり、ラジカル塗料とは「ラジカル」の発生を可能な限り抑える効果があり、長期間塗膜の劣化を防ぐ塗料のことです。

2015年に日本ペイントなどで発売された比較的新しい塗料ですが、従来の塗料にはなかった優れた特徴を持っています。従来の塗料はアクリル・ウレタン・シリコン・フッ素等、塗料の主成分となる樹脂の違いによって分類されていました。

これらの主成分の違いが、塗料の特徴や値段・メリット・デメリットに繋がっていました。
しかし「ラジカル」は塗料の主成分となる樹脂の名前ではありません。
ラジカル塗料のベースとなるのは、あくまでアクリル樹脂系塗料やシリコン樹脂系塗料などの従来の塗料です。
従来の塗料に特殊な成分を配合することでラジカル塗料になります。
水性と溶剤タイプの1液型があり、塗料メーカーによってはベースとなる樹脂名を公表していないメーカーもあります。

ラジカル塗料にはラジカル抑制のために、高耐候酸化チタンと光安定剤という2つの成分が配合されています。
高耐候酸化チタンにはラジカルバリアという能力があり、ラジカルを発生させる成分である酸化チタンを制御する働きがあります。
また、光安定剤には発生してしまったラジカルの発散を抑える効果があります。

ラジカル塗料ではこの2つの成分の働きにより、劣化しにくく耐候性の高い塗膜を形成することが可能になります。




2.ラジカル塗料の特徴

ラジカル塗料は技術的に近年浸透してきており、新しい商品なのでどの塗料メーカーも開発に力を入れています。
それではラジカル塗料の特徴をメリットとデメリットに分けて詳しく見ていきたいと思います。

ラジカル塗料のメリット

・安価であるのに高性能

価格が安い割に性能の良いものが多く、コストパフォーマンスが高いことが最大のメリットです。
従来はより新しい機能がプラスされた塗料が開発されると、価格が高くなるのが一般的でした。
しかしラジカル塗料は、より高性能になっても価格がそれほど変わりません。

・チョーキングが起きにくい

紫外線や雨風にさらされ続けても劣化が遅く、チョーキングが発生しにくいのが特徴です。

・低汚染性に優れている

機能面では防汚性を備えた商品が多く、従来の水性塗料にはなかったレベルの光沢と色持ちを実現したタイプもあります。
光沢があるので汚れが付着しにくく、低汚染性に優れています
つや消しも可能ですが、塗膜の寿命を延ばしたい場合はツヤありがオススメです。

・作業性が高い

外壁用の水性1液型ラジカル塗料は、作業性が高くて手間なく簡単に施工することができます。
また、金属サイディング・窯業系サイディング・モルタル・ALCパネル・木部・鋼板等どんな外壁にも塗装が可能です。

ラジカル塗料のデメリット

・実績が少ない

発売されてからまだ5年も経っていないため知名度が低く、積極的に扱っている業者が少ないのがデメリットといえます。
現場で採用された年数が浅いので、メーカーが公表している耐候年数や性能が実際に発揮できるのかどうかはまだ正確にはわかりません。
少しずつ施工件数が増えているので、今後真価が問われるようになると思いますが、性能に関しては塗装業者の間でも見解が分かれているようです。





3.汎用型シリコン塗料との違い

ではコストパフォーマンスが高いとされて、現在最も普及している汎用型シリコン塗料と比較してどのような違いがあるのでしょうか。

一般的にはアクリル樹脂ベースのラジカル塗料は安価なのにもかかわらず、1液型シリコン塗料以上の性能になっていたり、シリコン樹脂ベースのラジカル塗料ならば2液型シリコン塗料と同程度の性能になっていたりするといわれています。

一方、シリコン樹脂ベースのラジカル塗料の耐候年数は14~16年といわれているので、シリコンとフッ素の間くらいに位置します。
しかも相場的にはシリコン樹脂塗料の高ランク品と似たような価格帯なので、コストパフォーマンスは最高レベルといえます。

予算に余裕がある場合には、より性能が高いシリコン樹脂ベースのラジカル制御塗料がオススメです。





4.代表的なラジカル塗料

ここでは代表的なラジカル塗料を3つご紹介したいと思います。

パーフェクトトップ(日本ペイント)

ラジカル塗料の中で最も有名な塗料です。

パーフェクトトップは日本ペイントが開発した外壁用「1液水性ラジカルハイブリット高耐候性塗料」です。

1液型の水性塗料にも関わらず、ラジカル制御技術によりシリコン系を超える耐久性があるといわれています。
ポリマーハイブリット効果により塗りやすく、ポリマーが塗膜の隙間を埋めるので光沢性が高い上に、親水化技術により雨垂れの汚れを防ぎます。
ベースはアクリル系塗料です。

ツヤ消し・3分ツヤ・5分ツヤ、ツヤありの4種類があり、モルタル・サイディング・木部・ALCパネル・金属など様々な外壁材に塗装できます。

エスケープレミアムシリコン(エスケー化研)

建築塗料として国内No.1シェアのエスケー化研から発売されているラジカル塗料です。
高緻密無機シールド層と高緻密有機シールド層でラジカルの発生を抑え、発生してしまったラジカルはハイブリットシリコン樹脂で抑え込んで劣化の進行を抑制します。

パーフェクトトップとの大きな違いは、シリコン樹脂が含まれている点です。
従来の水性シリコン樹脂塗料と比較して耐候性に優れています。
1液性の水性塗料で、メーカー発表の耐久年数は14~16年です。

カビなども付着しにくく、微生物汚染を防ぎます。
ツヤあり、5分ツヤ、3分ツヤがありますが、ツヤ消しはありません。

アレスダイナミックTOP(関西ペイント)

エスケープレミアムシリコンと同じシリコン系の水性ラジカル塗料です。
酸化チタンへの紫外線到達を阻止し、ラジカルの発生と活動を抑えることで塗料の耐久性を向上させます。
フッ素に迫る高耐候性で外壁を長期にわたって保護します。




5.まとめ

最後にラジカル塗料についてまとめておきたいと思います。

・ラジカル塗料とは、塗膜の劣化を進行させる劣化因子である「ラジカル」の影響を受けにくくした塗料のこと
・安価であるのにシリコン樹脂塗料以上の耐候性がある
・通常のアクリル樹脂塗料やシリコン樹脂塗料と同様に扱うことができ、ほとんどの外壁に塗装することができる
・チョーキングが起きにくく、光沢があるので低汚染性にも優れている
・ほとんどが水性で一液型なので、作業性が良く安全

以上のようにラジカル塗料は、実際にどのくらい耐久性があるのかまだ正確にはわからないことを除けば、特にこれといったデメリットがない優れた塗料であることに間違いはありません。

ただし塗装業者によっては、まだ施工実績が少なかったり、あまり積極的に採用していなかったりすることもあるので、ラジカル塗料を採用する場合には実績があって、自信を持って奨めてもらえる業者に依頼することが必要だと思います。

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