クリアー塗装の基礎知識とメリットを徹底解説

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はじめに

外壁を塗り替える際に、「今の外壁のデザインが気に入っているので、できれば元の模様を塗りつぶしたくない」とお考えの方も多いと思います。
そのような場合には、無色透明のクリアー塗装が適しています

しかしクリアー塗装を行う上では、注意すべき点や事前に知っておくべきことがたくさんあります。

クリアー塗装とはどういった塗装なのか、クリアー塗装のデメリットは何なのかなど、今回はクリアー塗装の特徴や性能などについてご説明したいと思います。


↓↓塗料全般について詳しく知りたい方は、こちらの記事も併せてお読みください↓↓



先読み!この記事の結論
  • 外壁のデザインを維持したい方に最適な塗装方法
  • クリアー塗装を行うためには、「劣化が発生する前」に実施することが必要


この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役 長谷川佳広

塗装経験年数29年
千葉を中心に地域に根ざした創業100年を誇る老舗の塗装店の経営をしながら自らも現場に携わる。戸建、アパート、集合住宅、工場、店舗等の外装一切を請け負い、年間施工件数は200件にのぼる



1.クリアー塗装とは

クリアー塗装とは、下地が透けて見える無色透明な塗料を使用した塗装のことです。

通常、塗料には顔料が含まれています。
この顔料によって、塗料には様々な色がついています。
顔料入り塗料を使用して塗装する場合には、同じ色の塗料で塗装しようとしても、完全に元の色や柄を再現することはできません。

一方、クリアー塗装は使用する塗料に顔料が含まれていないため、保護やツヤ出しなどのコーティングとしての機能に特化した塗装仕上げです。
そのため石目調やタイル調、レンガ調などの意匠性の高いサイディング柄や、木目などの素材の色や模様を活かしたまま外壁材の表面を保護することができます。

「気に入っている現在の外壁のデザインをそのままにしたい」という方にとっては最適な塗装方法です。





2.クリアー塗装のメリットとデメリット



クリアー塗装の最大のメリットは前述したように、既存の色や模様を残したまま表面を保護することができることですが、他にもメリットがあります。

・少ない塗装回数で済む

通常の塗装は下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りが標準ですが、クリアー塗装ではシーラーやフィラーと呼ばれる下塗り材を使用しません。
1層目のクリアー塗料が乾燥したら、2層目のクリアー塗料で上塗りを行い完成です。
使用する塗料や塗装の手間も少なくなるので、他の塗装よりも比較的安価になります。

・外壁につやのある光沢を出すことができる

クリアー塗料の中には、防汚性や耐候性に優れ藻やかび菌に強いものや、紫外線を吸収することによってUVカット機能を発揮するものなど様々なタイプがあります。
つやや光沢を出しながら美しさを長持ちさせることができるのが魅力です。

・チョーキングが発生しない

チョーキングとは塗料が劣化して顔料がチョークの粉のように外壁表面に現れる劣化事象のひとつですが、クリアー塗料には顔料が含まれていないため塗料が劣化してもチョーキングが発生することがありません


以上がクリアー塗装のメリットですが、デメリットもあります。
最も大きなデメリットは、クリアー塗装には相性の悪い外壁や、塗料の効果を発揮できない外壁など、塗装することが適さないケースが多いことです。
誤ってクリアー塗装を行うと見映えが悪くなるばかりでなく、機能的にも不具合が生じてしまうので、塗装を行う前にクリアー塗装が可能かどうかをよく見極める必要があります。





3.クリアー塗装ができない外壁

それではクリアー塗装が適さない外壁とはどのようなものなのかを見ていきたいと思います。

劣化が著しい外壁

クリアー塗装は着色しないので、劣化が生じる前に塗装する必要があります。
クリアー塗料には表面の保護機能はありますが、汚れや傷、色落ちなどがあると塗装しても塗膜の上から透けてしまいます。
またチョーキング現象が進行している外壁も、塗装後に白ボケしたようになってしまうことがあるので、オススメできません。

一方クリアー塗料にはクラックの保護機能はないので、塗装してもクラックを塞ぐことはできません。

クラックを補修するにはコーキング材を充填し、適切な下塗り材で処置することが必要です。
クリアー塗装では補修跡が見えてしまうので、見映えが非常に悪くなってしまいます。
クラック補修が必要な場合もクリアー塗装は適しません。

光触媒や無機塗料、フッ素塗料などでコーティングされたサイディング

近年のサイディングには光触媒や無機塗料、フッ素塗料などでコーティングされたものが珍しくなくなりました。
これらの特殊なコーティングが施されたサイディングの上にクリアー塗装を行うと、剥がれてしまう可能性があります。
サイディングメーカーのカタログや施工要領書の中で、クリアー塗装をしないように書かれている場合があるので確認が必要です。

新築後10年近く経っていても、新築当時と変わらないツヤや光沢を保っているサイディングにクリアー塗装する際には、特に注意する必要があります。

またコーキングの上にクリアー塗装を行うと、塗膜の汚染や剥離の原因になるため、コーキング部分を避けて塗装する必要があります。




4.クリアー塗料のオススメ塗料

クリアー塗料にも一般の外壁塗装用の塗料と同様に、耐候性の低いものから順にアクリル系・ウレタン系・シリコン系・フッ素系という4つのグレードがあります。
クリアー塗料はたくさんのメーカーから様々な商品が販売されていますが、今回はオススメ塗料として国内を代表する2つの大手塗料メーカーのクリアー塗料をご紹介したいと思います。

・ピュアライドUVプロテクトクリアー(日本ペイント)

紫外線吸収剤が含まれたタイプのクリアー塗料で、UVカット機能を発揮し色あせを抑えます。
ベースはアクリルシリコン系とフッ素系の2種類があり、防汚性に優れた特殊セラミック成分を配合して耐久性を高めています。

・SKシリコンクリアーW(エスケー化研)

アクリルシリコン樹脂を採用しているため、従来のアクリル樹脂系やポリウレタン樹脂系の塗料に比べて耐 性が高い塗料です。
緻密な架橋塗膜を形成し、汚れを寄せ付けず低汚染性を発揮します。
一液タイプなので使いやすいのが特徴です。

また、同じエスケー化研のクリーンSDトップは、アクリルシリコン樹脂と特殊な紫外線吸収剤と光安定剤のトリプル効果で、超耐久・超耐候性を発揮します。
特殊セラミック成分を複合化することにより塗膜表面が親水性になるため、雨による洗浄作用が期待できます。





5.クリアー塗装が困難な場合には

クリアー塗装が何らかの理由で困難な場合には、通常は外壁を1色で塗りつぶしてしまうことになってしまいます。
しかしどうしても意匠性にこだわりたい場合は、多彩模様上塗材と呼ばれる塗料があります。

グラナートSP(アステックペイントジャパン)は、クリアー塗料に様々なチップを混合させることで独特の立体感を生み出し、天然石を思わせる高級感あふれる仕上がりを実現します。
また良質なアクリルシリコンを採用しているので、長期間美しい仕上がりを保つことが可能です。
ほかの意匠系塗料と比較して重量が軽いため、建物にも負担をかけないというメリットもあります。
クリアー塗装を検討している方に是非オススメしたい塗料です。



6.まとめ

クリアー塗装は現在のお気に入りの外壁のデザインを残すことができるだけでなく、親水性やUVカット機能などで外壁を保護することができるので、人気の高い塗料です。

しかし現状の外壁の状態や素材によっては、塗りつぶしてしまった方が見映えが良くなったり、クリアー塗装ができなかったりする場合があるので注意が必要です。

以下の場合にはクリアー塗装がオススメできません。
・チョーキング、ひび割れ(クラック)などの劣化が進行している場合
・特殊なコーティングが施されている場合

クリアー塗装を行うためには、「劣化が発生する前」に実施することが必要です。
また現在の外壁に施工可能かどうかを、信頼できる塗装工事会社に現地調査してもらう必要があります。

クリアー塗装について事前にしっかりと基礎知識を身に付け、後悔しないようにしてください。




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