ヌリカエスタッコ仕上げの基礎知識と特徴を徹底解説

スタッコ仕上げの基礎知識と特徴を徹底解説

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「スタッコ仕上げ」と聞いてもどのようなものかイメージできない人も多いと思いますが、実は誰もがよく見かけているものです。一般住宅の外壁やブロック塀、マンションやビルの外壁などもスタッコ仕上げを採用している建物が現在も多く見られます。

今回はスタッコ仕上げの基礎知識を徹底解説いたします。

Point
  • スタッコ仕上げは重圧感や高級感のある雰囲気に仕上げられる
  • 美観を保つにはこまめなメンテナンスが必要

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    1.スタッコ仕上げとは


    スタッコ仕上げとは、モルタル壁など湿式工法の壁面に模様を付ける仕上げ方法の一つです。近年はサイディング外壁が一般的になったことや、モルタル壁でもジョリパット(仕上げ塗材の名称)の人気が高まり、スタッコ仕上げは減少しています(既存のスタッコ仕上げの壁にジョリパットの施工も可能)。

    本来のスタッコ仕上げは、モルタルなどの塗り材を塗り付け、コテや木片で叩いて引き起こす仕上げ方法でしたが、近年は工法も変化し、セメント系や合成樹脂エマルジョン系などの厚塗り塗材を専用の吹き付けガンを使用して吹き付け、表面に石造建築風の凹凸模様をつくります。

    スタッコ仕上げにも2種類の形状があり、吹き付けガンで吹き付けたままで仕上げになる「吹き放し仕上げ」と吹き付けガンで吹き付けた後、コテやローラーで押さえる「ヘッドカット(凸部処理)」があります。

    2.スタッコ仕上げのメリット・デメリット

    スタッコ仕上げのメリットは、凹凸のある厚い塗膜を形成させるためデザイン性に優れ、重厚感や高級感のある雰囲気に仕上げられます。また塗膜に厚みがあるため耐久性が高く(10年程度は塗り替え不要)コストパフォーマンスに優れていることから、以前は人気の仕上げ方法でした。

    デメリットは、凹凸があるので凹凸間に汚れが溜まってしまうことです。表面が平らでないため、汚れが落ちにくく、美観を保つためには洗浄などをまめに行う必要があります。また、塗り替えの際は他の仕上げ方法に比べ2倍以上の塗料を必要とします。

    3.リシン仕上げとの違い



    スタッコ仕上げとリシン仕上げは、一見似た感じを受けるため混同されがちですが、よく見ると模様や雰囲気に違いがあります。リシン仕上げは骨材のザラザラとしたテクスチャが表面に現れているだけですが、スタッコ仕上げは模様が大きく塗膜にボリューム感があります(スタッコ仕上げの塗膜は5~10mm程度の厚みがある)。
    また、リシン仕上げの塗膜は薄いため、防水性や耐久性はスタッコ仕上げよりも劣ります(7~8年で塗り替えが必要)。

    ※リシン仕上げとは、吹き付けリシンともいい、セメントリシンやアクリルリシンを吹き付けガンで薄く吹き付けて仕上げます。細かい砕石が混ざっている塗材のため、表面がザラザラの砂壁のようなテクスチャに仕上がります。
    詳しくは、以下の記事でご紹介しています

    リシン塗装の基礎知識とメリットデメリットを徹底解説

    4.スタッコ仕上げの起きやすい劣化症状

    以下はスタッコ仕上げに起きやすい劣化症状です。

    ・コケやカビ、藻の発生

    表面が平らな外壁に比べ、凹凸のある外壁はカビやコケなどの根が張りやすいため、特に日の当たらない北側の外壁などにコケやカビが発生しやすくなります。

    ・凹凸に入り込んだ汚れが取れない

    凹凸が特徴であるスタッコ仕上げは、凹凸の隙間に汚れが溜まりやすく、埃や排気ガス・雨だれ汚れなどにコケやカビが繁殖すると洗浄してもなかなか取れなくなってしまいます。美観を維持するためには早めのメンテナンスが必要です。

    ・塗膜の剥がれ

    スタッコ仕上げに限ったことではありませんが、経年によって塗膜の保護機能が徐々に失われ、剥がれてくることがあります。塗膜が剥がれてくるとそこから雨水が侵入し、益々劣化を早めることになるため、早めの塗り替えが必要です。

    ・ひび割れ

    モルタル壁は乾燥収縮によって軽微なひび割れ(ヘアークラック)を起こします。また躯体の歪から起きる比較的大きなひび割れが発生することもあります。厚い塗膜のスタッコ仕上げでも経年劣化によって柔軟性が失われてくるため、ひび割れが目立つようになります。

    ・塗膜の膨れ

    施工不良や施工ミスから、塗膜の膨れが発生することがあります。弾性スタッコ仕上げの外壁の塗り替え時に弾性系塗料を使用した場合、凹凸部分に溜まっていた空気が熱などの影響によって塗膜に膨れを発生させることがあります。
    また、塗り替えの際の高圧洗浄後、乾燥が不足したまま塗装した場合にも膨れが発生します。これは塗膜が厚いため水蒸気を含みやすく、湿気が抜けにくいことが原因です。


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    5.スタッコ仕上げ外壁の塗り替え時の注意点

    スタッコ仕上げの外壁の塗り替えを検討している方は以下のようなポイントに注意が必要です。

    ・スタッコ仕上げ面はポーラス(多孔)で空気層を抱くため、弾性塗料や厚膜タイプの塗料を塗ると塗膜の膨れが発生しやすくなります。そのため、ひび割れがある場合でも通気性を重視した塗料選びが重要です(弾性スタッコの塗り替えは、エスケー化研のアートフレッシュがオススメです)。

    凹凸が大きいため、大量の塗料が必要になります。カタログ等で記載されている使用量よりも大幅に増加することがあります。

    ・スタッコ仕上げ面が劣化し、チョーキング(白亜化)すると凹凸面の隙間などに塗料粉化物が溜まっていることがあります。これを残したまま塗装してしまうと付着性を阻害するため、再塗装の際には高圧洗浄によって念入りな下地調整が必要です。

    ・高圧洗浄の後は十分な乾燥時間をとらなければなりません。表面が乾いているようでも内部は湿気を含んでいることがあります。

    6.まとめ

    スタッコ仕上げの基礎知識を解説しましたが、要点は以下の通りです。

    ・スタッコ仕上げは一昔前に一般的に採用されていたモルタル外壁の仕上げ方法である。
    ・スタッコ仕上げはリシン仕上げよりも高級感や重厚感があり耐久性も高い。
    ・スタッコ仕上げの特徴である凹凸は、メリットにもデメリットにもなる。

    ご自宅の外壁がスタッコ仕上げの場合の塗り替えには、是非以上のことを念頭に入れていただき、スタッコ仕上げの外壁に詳しい塗装業者をお選びください。

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    この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

    監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

    塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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