塗装の専門家直伝!砂壁を甦らせるリフォーム方法とは?

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砂壁は、古い和風の家に見られる床の間などに多く、独特の趣や風情があり、高温多湿な日本の気候にマッチした調湿性のある壁材です。

しかし、砂壁は時間が経つと、ボロボロと落ちてきたり、汚れやカビが発生してきたりしてしまいます。

今回、砂壁のリフォームを検討している方に向けて、砂壁をキレイに甦らせる4種類の手段や塗装のやり方、業者に依頼したときの費用相場などについて解説していきます!

Point
  • ・砂壁のリフォームは既存の砂壁の上から行う手段と、
     既存の砂壁を剥がして新しく作り直す手段がある!
  • ・もし砂壁の砂が剥がれてくるなら洗濯糊を吹き付けよう!
  • ・砂壁のリフォームは時間と手間をかけたくないなら業者へ!
     費用を抑えながら、手作り感も楽しめそうならDIYもあり!


砂壁を蘇らせる4つのリフォーム手段

砂壁を新しくリフォームする場合、主に4つの手段があります。
ポイントとなるのは、既存の砂壁を剥がしてから施工するのか、剥がさずにそのまま上から施工するのか、ということになります。


①砂壁を剥がし、新しく砂壁を施工する

既存の砂壁を全部撤去してから、新しく砂壁を塗り直す方法です。
砂壁を一新することで、砂壁のメリットを最大限に再度活かすことが出来ます。

既存の砂壁撤去は、ヘラや砂壁専用のはがし材を使って、DIYで行うことも可能です。

しかし、新しく砂壁を作るのであれば、DIYは一般的ではないので、左官職人のプロの技術に任せた方が良いでしょう。

業者に依頼した場合の費用相場
6畳間で¥60,000~、8畳間で¥80,000円~

②砂壁を剥がし、他の塗り壁材を施工する

上記と同様に、既存の砂壁を撤去してから、砂壁ではない他塗り壁材を塗る方法です。
例えば、珪藻土や漆喰などを新しく塗って、砂壁とは全く違う塗材にすることが出来ます。

DIYだと既存砂壁の上から施工することがありますが、「砂壁を新しい塗り壁材にしたい」と業者に依頼すると、基本的には既存の砂壁を撤去してからという方法がベターです。

業者に依頼した場合の費用相場
珪藻土:6畳間で¥60,000~120,000、8畳間で¥80,000~160,000

漆喰:6畳間で¥60,000~、8畳間で¥80,000~

③既存の砂壁の上から塗料を塗装する

既存の砂壁を撤去せず、砂壁の上からペンキなどで塗装する方法です。DIYでも行うことが出来ます。費用は塗る塗料によりますが、基本的にはどのような塗料でも施工可能です。

業者に依頼した場合の費用相場
6畳間で¥60,000円程度、8畳間で¥80,000程度

④既存の砂壁の上から施工して違う壁材にする

既存の砂壁を撤去せず、上から珪藻土や漆喰を施工したり、ベニヤ板やクロスを貼ったりする方法です。
こちらは、塗材によって費用は変わってきます。

③、④のように、既存の砂壁からリフォームする方法は、DIYでも人気なので、以下で手順を見ていきましょう。


既存の砂壁のままDIYでリフォームする方法

共通手順1:まずは壁の汚れを落とす

まずは壁の汚れをキレイに落とすため、濡れ雑巾で砂壁を拭きましょう。
砂壁の砂がポロポロ落ちてくるようであれば、刷毛やほうきなどで砂を払い落としましょう。


共通手順2:養生する

他の部分に塗料が付着しないように、養生テープを使用して丁寧に養生します。


共通手順3:シーラーの塗布

四隅の細かい部分は刷毛を使用し、広い面はローラーを使用して、シーラーで下塗りを行います。
シーラーを塗ることで、ポロポロしやすい砂を固め、上から塗る塗料の下地にもなるので、とても重要です。


共通手順4:乾燥させる

最初のシーラーは砂壁の性質上、壁内部までシーラーが浸透してしまうので、乾燥に時間がかかります。
目安は、半日程度置くのが良いでしょう。
手で触って砂がついてこなければきちんと乾いている証拠です。


共通手順5:2回目のシーラーを塗布

砂壁のシミ・アクを固めてしまうためにもシーラーは2回塗りがベストです。


①漆喰を塗る場合

消石灰に砂・糊・麻スサ(繊維くず)などを混ぜた塗り壁材で、優れた調湿・殺菌効果があり、土蔵などにも使われてきました。
表面は硬質でなめらかで、色は白が基本です。
コテもしくはローラーで塗っていきましょう。


②珪藻土を塗る場合

珪藻(植物性プランクトンの一種)の死骸から形成された土壁の一種です。
調湿性の他、断熱性・吸音遮音性・耐火性にも優れた、高機能な塗り壁材として扱われています。
珪藻土は、コテ板を使ってコテで塗っていきましょう。


③塗料を塗る場合

シーラーを塗るときの要領で、塗料を塗っていきましょう。塗料なので、好みの色に塗装することが可能です。
2回塗りした方が仕上がりがぐっと綺麗に見えます。

業者に依頼した場合
6畳間で¥60,000程度、8畳間で¥80,000程度

④ベニヤ板を貼る場合

5.5mm程度のベニヤ板を貼って、その上からクロスで仕上げるのがよくある方法です。
塗装の必要がないので、仕上がりに差が出にくく、見栄えも良くなります。

業者に依頼した場合
ベニヤ板+クロスで¥80,000~100,000程度

⑤クロスや壁紙を貼る場合

ベニヤ板を貼らず、クロスや壁紙を砂壁に直接貼る方法です。
砂壁の凸凹が浮き出てしまう可能性があるので、薄すぎるクロスは注意が必要です。




砂壁の劣化症状別・メンテナンス方法

砂壁にカビが発生している!


砂壁は除湿効果があるので、どうしてもカビが発生してしまう可能性があります。
しかし、カビが発生している部屋にいると精神的にも身体的にも被害を受けるので、小さいカビでも見つけたら早めに除去しましょう。

自分で落とす方法

①消毒用エタノールを使う
ドラッグストアなどで売っている消毒用のエタノールを直接スプレーで吹付けて、清潔なタオルで拭きます。乾燥したら再度エタノールをスプレーで塗布することで殺菌作用にもなります。

②サンドペーパーで削る
目の細かいサンドペーパーでカビが付着している箇所を削る方法です。砂壁を削るので、砂が出てきてしまいます。床に新聞紙などを敷いて作業しましょう。

【自分でカビを落とすときの注意点】
塩素系の漂白剤は砂壁の色が白くなってしまうので使うのはおすすめしません。
また、濡れたタオルで拭くのも避けましょう。
砂壁は水分を吸収しやすいので、またカビが発生してしまう可能性があるからです。

業者に頼むべきカビの状態

以下のような症状が出ていたら自分でカビの除去は行わず、専門業者に依頼してください。

~業者に依頼すべきカビの状態~
・カビが砂壁の広範囲に発生している
・カビの臭いが強烈である
・集まっているカビの面積が大きい
・一度除去してもまたすぐカビが発生する

このような場合は、カビがかなり繁栄しやすい環境になってしまっているため、専門業者に依頼し、根こそぎ除去する必要があります。

また、小さいお子さんやお年寄り、体調が優れない人が家に居る場合も早めに業者に依頼することをおすすめします。

砂壁の防カビ方法

~砂壁のカビ予防方法~
・湿度を60%以上にしない!
→除湿とか喚起などを行いましょう。

・ホコリを発生させない!
→ホコリはカビのエサになってしまいます。

砂壁に穴・ひび割れが出来た!


<引用:PAJOLIS.com

自分でパテで修繕する場合は?

手順
①マスキングテープで周りを養生する
②穴埋め用のパテで、ひびや穴を埋める
③パテが乾燥したら上から塗料を塗る

もし、表面で収まっている穴やひび割れであればこちらの方法で問題ありません。
しかし、下地の部分まで穴やひび割れが及んでしまっている場合は、上記で紹介した砂壁を剥がして新しく作り直す方が仕上がりは綺麗になります。


日常のお手入れ・お掃除方法は?

ほうきで掃く

砂壁は水分を吸収してしまうので、水拭きは避けましょう。
ほうきでほこりを落とすイメージでササっと払うように掃除してください。

洗濯糊を吹き付ける

砂壁の砂が剥がれ落ちやすくなってきたら、洗濯糊を薄めて、吹付スプレーなどで吹付をすると砂が壁にくっついて落ちにくくなります。

大変な作業ではないので、ポロポロと砂が落ちるのが気になるようでしたら、試してみましょう。


結局、砂壁リフォームは業者 or DIY?

業者に依頼する方が向いているのはこんな方

・仕上がりを綺麗にしたい
・材料を揃えたり、作業したりするのが面倒くさそうと感じる
・時間がなくて忙しい

業者に依頼する最大のメリットは、やはり仕上がりの綺麗さと、時間や手間のかからなさでしょう。
砂壁のDIYは挑戦する方も多く、さまざまなところにDIYの情報がありますが、乾燥する時間や準備の時間なども含めると到底1日では終わりません。
また、見栄えを気にされる方は、プロの職人に任せた方が無難です。


DIYの方が向いているのはこんな方

・砂壁のリフォームにお金をかけたくない
・子どもと一緒に楽しみながらDIYをやってみたい
・仕上がりにムラが出ても大丈夫

DIYの最大のメリットは、費用面を業者に依頼するより抑えられることです。

逆にデメリットは、素人がやると仕上がりにムラが出てしまう可能性があることです。
ですが、たとえムラが出てしまっても、「かえって味が出て良いのではないか?」と考えられる方もいるので、工程も楽しみながら作業出来る人はDIYでチャレンジしてみても良いのではないでしょうか。


まとめ

いかがでしたでしょうか。
砂壁は内壁に使用されることが多いので、DIYでリフォームしてしまおうと考えていた方も多いかと思います。

ヌリカエでは、工数や手間が多くかかってしまうので、既存の砂壁を撤去するような工事はDIYをおすすめしていません。
よく検討された上で、ご自宅に合った方法を選ぶようにしましょう。

もし業者選びに悩んだら、是非ヌリカエをご利用ください。
お住まいの優良業者とあなたをマッチングさせていただきます。




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この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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