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事前に「相場」を知ることは、後々失敗しないための重要なカギになります。
この記事では、延床面積35坪の外壁塗装の費用相場安く塗装する方法・適正価格の見分け方など、初めてリフォームする方向けに、外壁塗装前に絶対に知っておいてほしい情報を詳しくご紹介します。
「外壁塗装の費用相場」について一般的な知識を知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「外壁塗装の費用相場は？費用の計算方法と安くする方法についても解説」
- 35坪外壁塗装の費用相場は85~135万円。
- 平均的な広さの壁＆最もシンプルな工事で約88万円が目安。
- 外壁塗装を安く行うために最も有効な方法は、早期に相見積もりを取得すること。
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外装塗装するといくら？
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執筆者：中田 大生
4万件以上の成約実績をもつ「ヌリカエ」のデータのもと、費用・相場情報をお届け！外壁塗装アドバイザーの資格保持者が、実態に基づいた記事を作成しています。 略歴・プロフィール：執筆者｜中田 大生（株式会社Speee） 記事の制作過程：費用・相場記事の制作過程 |
35坪外壁塗装の費用相場は85~135万円
| 塗装面積／塗料 | ウレタン (8~10年) |
シリコン (12~15年) |
ラジカル (13~16年) |
フッ素 (15~20年) |
|---|---|---|---|---|
| 125㎡ | 75万円 | 80万円 | 82万円 | 111万円 |
| 130㎡ | 78万円 | 83万円 | 85万円 | 115万円 |
| 135㎡（平均） | 80万円 | 86万円 | 88万円 | 119万円 |
| 140㎡ | 83万円 | 88万円 | 89万円 | 120万円 |
| 145㎡ | 85万円 | 90万円 | 92万円 | 125万円 |
もっとも人気な「ラジカル塗料」を使用し、平均的な広さの35坪住宅に外壁塗装をした場合の費用相場は88万円です。
こちらの費用は、足場代、高圧洗浄台、養生代、飛散防止ネット代、塗装材工費（下塗り1回+中・上塗り）、業者諸経費10%を含む、税込みの外壁塗装の総工事費用になります。
工事で使用する塗料と塗装面積をもとに、総工事費用はいくらかかるか把握してください。
35坪住宅の外壁塗装の計算方法
ここからは、外壁塗装にかかる費用を「自分で計算したい」という方のために、ご自身でできる外壁塗装費用の求め方をご紹介します。
外壁塗装の合計費用は次のように求められます。
外壁面積×工事代の単価（塗料代・足場代等）＋その他諸経費
したがって、外壁面積と工事代の単価が分かれば、外壁塗装の費用相場は自分で計算ができるのです。
ここからは、外壁面積の計算方法と工事代の単価を紹介します。
外壁面積の算出方法
外壁面積の求め方は次の通りです。
外壁面積＝延べ床面積（㎡）×1.1~1.3（係数）
（坪数から平米数を求める場合は「坪数×3.3＝平米数」と算出してください。
（例：35坪の場合、35坪×3.3=115.5㎡）
窓やベランダなど、塗装しない箇所の大きさに応じて係数を変化させて計算しましょう。
（※係数の参考値：通常の35坪の家：1.1~1.3 ベランダなど追加面積がある場合：1.4~1.6 非塗装箇所も含めた外壁面積：1.7~1.8）
通常の35坪の家の場合
塗装面積 ＝ 延べ床面積（㎡）× 1.3（係数）＝ 35坪 × 3.3 × 1.3（係数）
＝ 115.5（㎡） × 1.3（係数）
＝ 150.2（㎡）
外壁塗装の工事単価
下記で紹介する工事単価を、外壁面積にかける合わせると外壁塗装の費用相場を自分で計算することができます。
塗料の費用単価
| グレード | 単価（㎡）*３回塗りの合計 | 35坪の場合の塗料代 |
|---|---|---|
| アクリル | 1400~1600円 | 21万円~24万円 |
| ウレタン | 1700~2200円 | 26万円~33万円 |
| シリコン | 2300~3000円 | 35万円~45万円 |
| ラジカル制御型塗料 | 2500~3000円 | 38万円~45万円 |
| フッ素 | 3800~4800円 | 57万円~72万円 |
| 光触媒塗料 | 4200~5000円 | 63万円~75万円 |
| 無機塗料 | 4500~5500円 | 68万円~83万円 |
なお、最も一般的に使われている塗料はシリコン塗料・ラジカル塗料の2種類です。
工事代の単価
| 工事工程 | 単価（㎡）*３回塗りの合計 | 355坪の場合の工事代 |
|---|---|---|
| 飛散防止ネット | 150~250円/㎡ | 2万円~4万円 |
| 高圧洗浄 | 200~250円/㎡ | 3万円~4万円 |
| 足場設置 | 700~1,000円/㎡ | 11万円~15万円 |
| 下地補修 | 600~1,000円/㎡ | 9万円~15万円 |
| コーキング | 500~1,000円/ｍ | 10~24万円（※） |
| 屋根塗装 | 2,400~2,600円/㎡ | 36万円~39万円 |
この中で注意をしたいのが、コーキングの費用です。
コーキングの単価は㎡単価ではなくm単価で算出をされますので注意をしてください。
※上の表では一般的なコーキング費用の相場を記載
▼「外壁コーキングの費用」について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
＞＞外壁コーキングは必要？費用はいくら？工事で注意したいポイントを解説！
さいごに、諸経費として、工事費用の10%を足せば、外壁塗装でかかるおおまかな費用が算出できます。
そもそも「35坪の家」とは？
一般に「35坪の家」という言葉は、延床面積（各階の床面積の合計）が35坪である家のことを指します。坪単価に直すと、
- 1坪 ＝ 約3.3㎡（畳2枚分）
- 1㎡ ＝ 0.3坪（縦1.8m×横1.8m）
となりますので、延床面積35坪を㎡換算すると約115㎡ほどになります。また、外壁面積に換算すると約160~190㎡が平均となります。（最終的に見積もりに記載されている塗装面積は、130㎡~150㎡の範囲内にあることが多いです。）
35坪住宅の外壁塗装にかかる費用相場事例
最も人気な外壁塗装（シリコン塗料）と、屋根塗装（フッ素塗料）を同時に行う工事費用例は下記のとおりです。
| 費目 | 単価 | 数量 | 金額（￥） | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 足場代 | 750 | 220(㎡) | 165,000 | 外壁用と共用、屋根足場不要の場合 |
| 高圧洗浄代 | 200 | 135(㎡) | 27,000 | |
| 養生代 | 350 | 135(㎡) | 47,250 | |
| 飛散防止ネット | 150 | 135(㎡) | 20,250 | |
| 外壁塗装 | ||||
| 下地補修：外壁 | – | – | 22,000 | 不要な場合あり |
| 外壁塗装 | 2300 | 135(㎡) | 310,500 | シリコン塗料を使用 |
| 下地補修：屋根 | – | – | 22,000 | 不要な場合あり |
| 屋根塗装 | 4300 | 75(㎡) | 322,500 | フッ素塗料を使用 |
| 業者 諸経費 | – | 10% | 93,650 | 工事費の10%と設定 |
| 税込合計 | – | 10% | 1,030,150 | |
合計金額は約103万円になりました。
工事においておすすめしているのは、屋根塗装を同時に行うこと・屋根に「フッ素」、外壁に「シリコン」で塗装するというポイントです。
2つの塗装工事を一度に済ませることで足場代が節約できるのに加え、この塗料の組み合わせならば次回の塗り替えタイミングも外壁・屋根が同時に来るようになります。
別々のタイミングで塗装工事を行ったのに比べて、15~20万円、日数では1週間節約できます。
屋根塗装の相場について詳しく知りたい方は、下記の記事もご覧ください。
>>「屋根塗装の相場はいくら？坪数ごとの目安額、外壁と一緒の場合の金額」
35坪外壁塗装の適正価格見極めチェックリスト
適正な見積もり価格かどうかは自分自身でチェックをすることができます。
まず見積もり依頼前は、 依頼先がハウスメーカーなどの大手でないかチェックしましょう
ハウスメーカーに依頼すると、中間マージンがかかるため、同じ質・内容の工事でも本記事の例の1.5倍近く費用がかかることも珍しくありません。
見積もりを取得した後は、「 塗装面積が水増しされていないか」「工事単価は高すぎないか」「 業者経費は取りすぎではないか」チェックしましょう
塗装面積や工事単価や業者経費については、「35坪住宅の外壁塗装の計算方法」でも解説をしていますので、比較情報として参考にしてしてください。
記事のおさらい
35坪の自宅の外壁塗装の費用相場はいくら？
35坪の外壁塗装の費用相場は、85~135万円です。詳しく知りたい方は35坪外壁塗装の費用相場は85~135万円をご覧ください。
35坪住宅の外壁塗装は自分で計算できる
外壁面積と工事代の単価が分かれば、外壁塗装の費用相場は自分で計算ができます。外壁塗装の合計費用は、「外壁面積×工事代の単価（塗料代・足場代等）＋その他諸経費」で求められます。詳しくは35坪住宅の外壁塗装の計算方法をご覧下さい。
最後に
業者の説明や提示金額に少しでも不安を感じたり、リフォーム工事の金額をなるべく抑えたいとお考えでしたら、「相見積もり」をとるのがオススメです。
複数の業者の提示単価・塗装面積を比べたり、営業担当者に触れて信頼性などを見ることができるので、金額的にも品質的にも納得のいく工事にたどりつくには、相見積もりはもはや欠かせない準備と言えます。
もし、声をかける業者をどこにすれば良いか分からない場合はヌリカエをご利用下さい。業者紹介前には、専門知識のある相談員があなたのご要望を丁寧にヒアリングしますので、不要な連絡がいくご心配もありません。お役立ていただけますと幸いです。
建築工事研究会『積算資料ポケット版 住宅建築編 2019年度版』2019 経済調査会
▼専門家（ヒアリング）
株式会社POD 代表 長谷川佳広 氏
