【入門】外壁タイルとは?メリット・デメリット、塗装時の注意点

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タイル張りの外壁は大変高級感があって、おしゃれに見えますよね。
「外壁タイルは手入れが簡単なのでオススメだ」と聞いて気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は外壁タイルの魅力はもちろん、
「外壁タイルって実際のところどうなの?」
という疑問を解消できるよう、外壁タイルについてまとめてみました。

みなさんの外壁材選びの手助けになる記事となれば幸いです。

Point
  • ・外壁タイルは耐久性が高く、トータルコストでお得な外壁材
  • ・初期費用は高いが、長くその家に住む予定の方にはオススメ
  • ・ただしメンテナンスはゼロではないので要注意!

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外壁タイルとは?

外壁タイルってどんな外壁材?

タイルは土や石を高温で焼き固めて成形したものです。壁や床などに貼り付けられ、外壁以外にも内装や浴室などで普段見かける機会も多いですよね。
土や石は素材としては年月が経っても変色せず、腐ったり燃えたりもしないので、半永久的に存在する素材です。
そのためタイルも耐久性が大変高く、劣化がしにくい外壁材として扱われています。

外壁タイルの特徴

デザイン  
<出典:リクシルHP
価格 7,000円~/㎡
初期費用は高い傾向にある
性能 耐久性
  • ・非常に硬く、外的要因からの傷に強い
  • ・紫外線の影響による色褪せがしにくい
断熱性
  • ・無機物なので熱の伝導率が低い
耐水性
  • ・吸水率が大変低く、凍害が起こりにくい
防汚性
  • ・親水機能で汚れが雨水と一緒に落ちる
遮音性
  • ・タイルの厚みに依存する
    ・遮音塗料の方が効果は高い
重量
  • ・総じて他の外壁材より重い傾向にある
    ・最近は以前のタイルより軽いものも増えてきた
メンテナンス性 頻度 ・約10年周期でメンテナンスが必要
劣化症状 ・汚れ
・シーリングのひび割れ
・タイルのひび割れ、浮き、剥がれ
方法 ・タイル洗浄
・シーリングの打ち増し・打ち換え
・タイル補修、タイル交換

外壁タイルは初期費用が他の外壁材と比べて2倍近く高いですが、その分耐久性に大変優れています。
釘で擦ったり掻いたりしても傷が付かないほど、タイルは外部からの傷に強いという特徴があります。

また紫外線にも強いので、変色や色褪せしにくいので劣化スピードが遅い外壁材なのです。

サイディングとモルタルとの違い

タイル サイディング モルタル

日本の住宅で多くのシェアを占める「サイディング」「モルタル」という外壁材があります。

タイルはサイディング・モルタルと比べて大変耐久性に優れた外壁材ですが、以下でより詳しく比較をしてみましょう。

タイルvsサイディング

 
耐久性 断熱性 初期費用 耐用年数
タイル 高い 40年
サイディング 安い 25年

サイディングは初期コストが安く、デザインバリエーションが多いことから現在シェアが70%以上も占めています。
施工が簡単なので業者の技術に仕上がりが左右されないのもメリットです。

しかしサイディングは定期的なメンテナンスが必要で、1回につき費用が100万円近くかかる大がかりな工事を毎回する必要があります。

サイディングを外壁タイルと比べたときのメリットとデメリットをまとめてみました。

サイディングのメリット・デメリット

○初期費用が外壁タイルより安い
○デザインのバリエーションが多くある(タイル柄も豊富にある)
×メンテナンス費用が高い
×本物のタイルと比べて見た目の高級感が劣る

タイルvsモルタル

 
耐久性 耐火性 初期費用 耐用年数
タイル 高い 40年
モルタル 安い 30年

モルタルは現場で左官職人が直接作り上げる塗り壁なので、大変味わい深いデザインになる外壁材です。

遮熱性・耐火性に強いですが、地震などの動きが加わることでひび割れしやすいのが難点です。
モルタルもサイディング同様、定期的なメンテナンスと塗装が必要で、1回の工事につき100万円近くかかります。

モルタルを外壁タイルと比べたときのメリットとデメリットをまとめてみました。

モルタルのメリット・デメリット

○初期費用が外壁タイルより安い
○手作業ならではの温かみあるデザインになる
×メンテナンス費用が外壁タイルより高い
×ひび割れしやすい

外壁タイルのメリット

サイディング、モルタルに比べ、外壁タイルのシェア率は1%以下とかなり少ないです。
しかし外壁タイルが外壁材として劣っているわけではなく、むしろ他の外壁材にはない魅力が多くあります。
それでは以下で外壁タイルのメリットについて一緒に迫っていきましょう。

外壁タイルのメリット
①上質感・高級感のある外壁になる
②メンテナンス費用が安く、手入れも簡単
③耐傷性・耐候性が高く、汚れにくい

上質感・高級感のある外壁になる


外壁タイルの見た目は、本物のタイルならではのおしゃれなデザインになります。
サイディングでもタイル柄のデザインはありますが、質感はやはり本物のタイルに勝てません。
実際の外壁タイルは立体感があって、他の外壁材に比類するものはない存在感のある外壁になります。

また最近はタイルのバリエーションも豊富になり、モダン、和風、洋風などさまざまなテイストに対応可能です。

外壁タイルのデザイン例


<引用:リクシル HP


<引用:リクシル HP


<引用:sunclay HP

同じタイルでも印象が全く違いますよね。多彩なスタイルと高級感が演出できるのは外壁タイルの大きな特徴です。

メンテナンス費用が安く、手入れも簡単


外壁タイルは耐久性が高いので、一般的な外壁よりメンテナンス頻度が少なく済みます。またメンテナンス工事も簡単なので費用も安いです。
例えばサイディングと比べてみると、30年~40年でもかなり差がでます。もしそれ以上住む予定があればもっとお得になるのは明白でしょう。

  10年後 20年後 30年後 40年後
サイディング 80万~120万円 160万~240万円 240万~360万円 320万~480万円
外壁タイル 30万~50万円 60万~100万円 90万〜150万円 120万~200万円
累計差額 50万~70万円 100万~140万円 150万~210万円 200万~280万円

サイディングやモルタルなどの一般的な外壁は100万円近くのメンテナンス費用がかかりますが、外壁タイルのメンテナンス費用は30~50万円で済みます。
トータルコストを抑えるようにするか、最初に準備できる予算を抑えるかライフステージに合わせて慎重に選択した方がよいでしょう。

外壁タイルもメンテナンスゼロではない

外壁タイルは「メンテナンスフリーなのでは?」と言われることも多いですが、そういうわけではありません。タイルの継ぎ目であるシーリングと呼ばれる場所の補修は10年ごとにしなければなりません。定期的に洗浄などでも手入れをする必要はあるので、「メンテナンスフリー」という言葉に安易に騙されないようにしましょう。

耐傷性・耐候性が高く、汚れにくい

外壁タイルは、石や土を高温で焼き固めて作られています。
そのためとても丈夫で、天候による劣化や色褪せがしにくく、擦り傷や掻き傷などの物理的な衝撃にも強いのです。

また汚れが付着しにくく、雨と一緒に汚れを流れ落とすセルフクリーニング機能があることから、メンテナンスが容易なのも頷けます。


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外壁タイルのデメリット

上記で外壁タイルのメリットに触れてきました。魅力を多く感じる外壁タイルですが、もちろん以下のデメリットも存在します。メリットと同じく一つずつ見ていきましょう。

外壁タイルのデメリット
①初期費用が高い
②職人に技術がないと剥離が起こる可能性がある

初期費用が高い

外壁タイルはメンテナンス費用が安いというメリットは先ほど紹介しましたが、導入する際の初期費用は一般的な外壁材より高いです。
以下で1㎡あたりの単価を見てみましょう。

  費用単価
外壁タイル 7,000円~9,000円/㎡
サイディング 3,500円~5,000円/㎡
モルタル 1,500円~4,000円/㎡

それぞれ商品によって値段は変わりますが、外壁タイルはその耐久性の高さゆえに一般的なサイディングの2倍はかかると考えておいた方が無難です。

もしリフォームの場合は、既存の外壁材の撤去費用と施工費も加算されます。そうすると少なくとも10,000円/㎡以上、商品や工法によっては50,000円/㎡近くまで費用が上がる場合もあります。

しかし将来的にその家に長く住み続ける予定がある方にとって、初期費用が高くてもトータルコストを抑えられるのは大変魅力的です。
費用に関しては「初期費用が安ければいい」「メンテナンス費用が安ければいい」と一概には言えないので、ご自身のライフサイクルに合った外壁材をよく検討しましょう。

職人に技術がないと剥離が起こる可能性がある

腕の良い職人に施工してもらえると、外壁タイルの基本的なメンテナンスは洗浄とシーリングの補修のみで済む場合が多いのですが、職人に技術力がないとタイルの落下や剥離が起こる可能性があります。

もちろん自然災害などの不測の事態がきっかけで必要になるメンテナンスもありますが、施工不良で起こるタイルの浮きや剥がれの事象も多いので業者選びは念入りに行いましょう。

外壁タイルの施工法

タイルを施工するのに、湿式工法乾式工法という2つの工法があります。
湿式工法は現場で下地を作り、一枚一枚職人が貼り付けていくので、上手に仕上げるにはかなり技術力が必要になります。
乾式工法は、湿式工法より新しい工法で、接着剤でタイルを貼り付けていく方法です。湿式工法より工期も短く済み、職人の技術力も湿式工法より高く問われません。
接着剤ということで不安に感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、最近は耐震性もかなり高くなってきているのでまず心配はありません。

業者の選び方について詳しくはこちら↓

外壁タイルのメンテナンス方法

タイルは耐久性が高い外壁材ですが、まったく劣化症状が出ないというわけではありません。
この章ではメンテナンスの方法を中心に見ていきましょう。

タイルの洗浄

タイルに汚れやカビ、コケが目立ってきたら、タイルの洗浄が必要です。
高圧洗浄は水圧で汚れを取り除く方法で、単価相場は1㎡あたり200~300円程度かかります。

汚れの付着が酷いと、バイオ洗浄といって薬品を塗布して洗浄する方法もありますが、単価相場は1㎡あたり250~500円程度と高圧洗浄より少し高めです。

自分でも低い場所ならメンテナンスできる!

手の届く範囲に汚れを見つけたら、薄めた中性洗剤を付けてスポンジやブラシなどでタイルを洗浄しましょう。
汚れは付着して日が浅いほど落ちやすいので、半年に1回汚れの点検と洗浄を行えば更にタイルが長持ちします。
しかし高いところは危険なので、ブラシで届く範囲内に注意して行ってください。

タイルの浮き補修

タイルが浮いてしまった箇所には、エポキシ樹脂をタイルに注入し、浮きを固定する必要があります。
タイルに穴を開けて注入するので、業者の経験や技術力がとても重要になります。
費用相場は、1ヶ所につき約500~1,000円です。

タイルの一部交換

タイルにひび割れ、剥がれ、剥離などが起きてしまった場合は、該当部分のタイルを交換しなければなりません。
費用はタイルの商品によっても変わります。もちろん同じ商品が用意できればいいのですが、生産が終了していれば代わりの商品を使うことになります。

シーリングの打ち直し


外壁タイルには目地の間から水が入るのを防ぐためシーリングという充填剤が使用されています。
シーリングの寿命は5年~10年なので、シーリングの打ち直しが定期的に必要です。
外壁タイルの定期的なメンテナンス工事の内容は、主にシーリングの補修・打ち直しとなるでしょう。

ちなみに外壁タイルのシーリングは誘発目地の役割があるので、素人がDIYで補修するのはオススメしません。
シーリングの打ち替えの単価相場は約700~1,200円/mです。

外壁タイルの目地やシーリング(コーキング)については詳しくはこちら↓

人気の外壁タイルメーカー・ブランド

ここからは外壁タイルの主要メーカー・ブランドをご紹介します。

リクシル

水を使わず、接着剤でタイルを張り付けていく「はるかべ工法」を用いた外壁タイルを取り扱っています。
公式HPは施工事例も豊富で、テイスト別、カラー別に検索できるので自分のイメージに合う外壁タイルを探しやすいでしょう。

リクシルの外壁タイル施工事例①



リクシルの外壁タイル施工事例②


<引用:リクシル HP

アイコットリョーワ

建材タイル生産販売量が日本一のメーカーです。
アイコットリョーワのタイルはカフェや大学、空港など幅広いところで使用されています
表面積が50㎠以下のタイルを組み合わせたモザイクタイルやボーダータイル、二丁掛けのレンガタイルなどを取り扱っています。

アイコットリョーワの外壁タイル施工事例①



アイコットリョーワの外壁タイル施工事例②


<引用:アイコットリョーワ HP

sunclay

sunclayは、オフィスビルや大型施設を手がけてきた平田タイルの自社ブランドです。
高い親水性でセルフクリーニング効果を発揮し、遮音性や耐火性にも優れた外壁タイルを取り揃えています。

sunclayの外壁タイル施工事例①



sunclayの外壁タイル施工事例②


<引用:sunclay HP

まとめ

いかがでしたでしょうか。
外壁タイルはメンテナンスの手間が減るので、初期費用の高さは悩ましいですが、かなり魅力的な外壁材ですよね。

デザイン性も抜群ですが、写真と実物の印象はかなり違ってくると思います。
検討している方は、是非ショールームや展示会などに足を運んでみて下さい。


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この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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