サイディングのカバー工法にかかる費用と工事方法は?段階的に解説します

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この記事では、サイディング張り替え工事におけるカバー工法という張り替え方法についてご紹介いたします。 サイディングのカバー工法とは、既存の外壁材を施工前に点検した後、補修を加えてそのまま外壁材を残して工事を行う方法です。一般的には外壁の張り替え方法は2種類で、1つは既存の外壁材をすべて撤去して行う張り替えと、この記事で解説する既存の外壁材を残して行うカバー工法というものです。 以下に簡単な2種類の工法の違いと一般的な30坪の家で工事を行った場合の費用を記載しますので参考にしてみてください。

目次

1.サイディングのカバー工法にかかる費用


サイディングをカバー工法にて行う場合は外壁を撤去する張り替え工事とは違い、既存の外壁をそのまま使用して上から重ね張りをして工事を行うため、本来かかる費用である【既存の外壁の撤去費】がかからないケースとなります。 上記の表では外壁をカバー工法にて行う際の価格の相場を記載しておりますので、既存外壁を撤去する張り替え工事を検討される方は、価格表から30万円~50万円ほど人件費と撤去費用が加算されるケースがあるためご注意ください。

2.サイディングのカバー工法の方法


参考:ケイミュー

サイディングのカバー工法は、既存の外壁材を撤去して一から新しい外壁材を張る、張り替え工法とは工事の工程が異なります。カバー工法の主な工程は以下の通りです。


2-1.サイディングカバー工法を行うための足場組立

サイディングカバー工事を行うための作業用足場を家の周辺に組んでいきます。すべての面をしっかりと作業できるように歩ける場所を確保するための工事です。専門の足場組立て業者さんが訪れ、しっかりと工事を行う方のための作業場を確保します。


2-2.サイディングカバー工法を行う前の下地補修

サイディングカバー工事は、既存の外壁材を残したまま工事を行っていきます。そのため、既存の傷んでいる個所を補修する必要があります。カバー工事を行う前にしっかりと外壁の状態を確認し、ひびや割れなどの劣化している個所がある場合は補修していきます。補修方法は、パテやシーリングなどを使ってひびや割れを埋めていきます。この作業でしっかりと下地処理をして、既存の外壁材の痛みを補修していないと、のちに外壁材が上から張られた後で損傷が発覚しても、補修が困難になってしまうので注が必要です。


2-3.サイディングカバー工法用の胴縁取り付け

サイディングカバー工事を行う際に最初に必要なのが、胴縁(どうぶち)と呼ばれる新たなサイディングをカバーしていくための下地工事です。この胴縁が入っていないと、材料が固いサイディングボードを固定することが困難になり、サイディングを張り終えた後にぐらつきや波うちと呼ばれるボードのずれが生じてしまいます。この材料の数が少なかったり感覚をごまかすとその後の工事に影響がありますので注意が必要です。


2-4.サイディングカバー工法サイディング重ね張り付け

胴縁工事が終わったら、いよいよ新しいサイディングボードを張り付けていく工程に進みます。本体である新しいサイディングボードを取り付ける場合は、基本的には建物の1番下からサイディングを張り重ねていきます。この工程で、家の外観がすべて決まってくるので、サイディング取り付け時のずれやサイディング材そのものが割れていないかなどをチェックしながら、慎重に張り重ねを進めていきます。


2-5.サイディングカバー本体取り付け後サッシ窓などに見切り材の取り付け

サイディング重ね張り工事を行った場合は、前述の工程で取り付けた胴縁と呼ばれる材料がむき出しになってしまう箇所が出てきてしまいます。それを防いで見えないようにするために、サッシ窓の周りに見切り材と呼ばれる板を取り付けていきます。この工程もしっかりと行っていないと、既存の外壁材がむき出しに見える部分が出てくるだけでなく、雨水が入り込んで中の外壁を劣化させる原因となってしまいます。


2-6.サイディングカバー本体取り付け後ボード結合部のシーリング

サイディングのカバー工事が完了し、新しいサイディングの取り付けが終わった後は、サイディング同士のつなぎ目部分のシーリング工事を行っていきます。シーリング工事をしっかりと行わないと、継ぎ目の部分から雨水が侵入してきてしまい、外壁内部の腐食の原因となってしまいます。シーリングはしっかりと適正な量を使用して継ぎ目をふさいでいるかというところが重要になってきます。


2-7.サイディングカバー工法後既存外壁に取り付いていた付帯部などの復旧

サイディングのシーリング工事が完了後、カバー工事を行う前の外壁に取り付けられていた付帯部【雨どい、電気メーターボックス、エアコンカバー】の復旧を行っていきます。ここもしっかりと工事前の状態に戻していきます。


2-8.サイディングカバー工法後 足場解体 清掃

すべての工事と、最終点検を各所見て回ったら、作業用に使っていた足場を解体していきます。足場を解体してしまった後に不備が見つからないようしっかりと見ていきます。点検が完了後足場を解体し、解体した後は家の周辺を清掃し、作業に使用した道具、作業中に発生したごみなどを残さないように気を付けて清掃します。清掃が終わったら、サイディングカバー工事の完了となります。


3.サイディングカバー工法の注意点

サイディングのカバー工法を行う場合は、以下の項目に注意しましょう。

  • 地震が起きたときに建物自体が揺れやすくなってしまう
  • 一度張り重ねてしまってからでは既存外壁の補修が困難
  • 既存外壁の内部結露防止のための通気層の確保

3-1.地震が起きたときに建物自体が揺れやすくなってしまう

サイディングカバー工事は、一般には重ね張り、カバー工法と呼ばれています。名前のとおり既存の外壁材の上にあらたなサイディングボードを、重ねて張っていくという工事になりますので、一つ外壁が上乗せされるというイメージです。外壁が上乗せされるということは、建物自体の重さにも変化が生じてきますので、通常よりも重さのある状態になります。地震などでは少し強い揺れを感じるようになりますので、家の中の倒れやすいものなどはしっかりと固定させるなどの対策をしておきましょう。

3-2.一度張り重ねてしまってからでは既存外壁の補修が困難

サイディングボードを一度カバー(重ね張り)してしまうと、既存外壁は外から全く見えなくなってしまいます。見えなくなった内部の外壁が劣化を起こすと、修復には時間と手間を要するようになってしまいます。そのような状況を避けるためにも、工事に入る前にしっかりと既存外壁の状態を業者に確認してもらい、補修が必要な箇所はすべて行ってもらうようにしましょう。


3-3.既存外壁の内部結露防止のための通気層の確保

サイディングカバー工法を行った際、最も地注意しなくてはならない事が、【内部結露の防止】です。既存外壁が外気にさらされにくくなると、内部に結露が生じ、空気の通りが悪くなると結露が乾かなくなって腐食やカビの原因となってしまいます。そのような事態を避けるために【通気層】呼ばれる空気の通り道を確保する必要があります。空気の通り道を確保するための、見切りと呼ばれる材料を使って通気性を保つようにしていくのですが、事前にしっかりとその旨を業者に「内部結露対策は大丈夫であるか?」ということを確認していきましょう。


4.サイディングのカバー工法が必要な劣化症状

サイディングのカバー工法が必要な劣化症状は、基本的には塗装、張り替え工事を検討するときの症状と同じです。家の外壁にひび割れやチョーキングと呼ばれる粉吹き現象などが起こった際は、工事の検討をする必要があります。放っておくと更なる劣化の促進や、外壁の痛みが生じてしまいますので、早めに業者に相談していきましょう。もし工事を検討するためのサイディングの劣化症状について詳しく知りたい方は、サイディングの劣化症状に合わせたメンテナンス時期と費用のページで詳細を解説していますので、参考にしてみてください。


5.サイディングのカバー工法の完成イメージ

ここまで、サイディングのカバー工法と注意点について解説してきましたが、「カバー工法のことは分かったけど、今の外壁を残して新しく重ねて張るということにイメージが湧かない」という方もいるのではないでしょうか? そのような方のために、以下にサイディングカバー工法を行う前と後のビフォーアフターの完成写真を掲載いたしますので、是非参考にしてみてください。参考画像は、日本で最もポピュラーな使用率のある窯業系サイディングの家をカバー工法にて重ね張り工事をしたものです。

出典:ニチハ株式会社

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この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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