ヌリカエサイディングのカバー工法とは?費用、工期、メリット・デメリットを解説

サイディングのカバー工法とは?費用、工期、メリット・デメリットを解説

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サイディングのカバー工法は、張り替えよりも費用は安いがデメリットが多い

サイディングのカバー工法とは、今の外壁を外さずに、上から新しいサイディングを張りつける工事のことをいいます。
カバー工法は、同じ外壁の全体工事である「張り替え」よりも費用が安いかわりに、数々のデメリットが伴います。

本記事では、

  • 「カバー工法がどのような工事か知りたい」
  • 「自分の場合、カバー工法がほんとうに最適な工事か知りたい」
  • 「工事費用の目安が知りたい、自分の見積もり額が適正か知りたい」

という疑問にお答えできる解説をしていきます。


自宅の場合はいくら?

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1. サイディングのカバー工法とは?

外壁のカバー工法の工事内容

サイディングをはじめとしたのカバー工法とは、外壁の修理・メンテナンス方法の一つで、既存の外壁の上から新しいサイディングを張りつける工事のことです。

サイディングのカバー工法は、外壁全体の経年劣化、広範囲に及ぶ外壁の破損などへの対処として行われます。

カバー工法は、別名「重ね葺き(かさねぶき)」とも呼ばれ、業者によってはこの呼び名を使うところあります。

サイディングのカバー工法の費用相場は?

サイディングのカバー工法の費用相場は、一般的な30坪住宅の場合で160~220万円です。

工事費用のおもな内訳は、足場代が「20万円」、新しい土台の設置が「20万円」、新しいサイディングの張り付けが「120~180万円」が目安となっています。

サイディングのカバー工法の工期は?

サイディングのカバー工法にかかる日数は、2~3週間が目安です。

工程には、足場設置、新しい土台(胴縁)の取付け、新しいサイディングの張り付けなどが含まれます。

サイディングのカバー工法の費用相場は、一般的な30坪住宅の場合で160~220万円です。 工事費用のおもな内訳は、足場代が「20万円」、新しい土台の設置が「20万円」、新しいサイディングの張り付けが「120~180万円」が目安となっています。

サイディングのカバー工法の効果は?

サイディングカバー工法の工事を行うことにより、外壁の傷んだ部分が見えなくなり、外壁全体の見栄えが新調されます。
また、表面のヒビ割れなども壁の中に埋まってしまうので、外壁全体の防水性も回復します。

ただし、傷んだ古い部分を取り除くわけではないため、家全体の重さや厚みが増すことと、見えない部分で進行していた異常は発見できないことを了承のうえ、選択する必要がある工事です。

カバー工法と他の外壁工事との違いは?

工事方法 工事内容 工事費用 工期
カバー工法 【低予算な全体修理】
古い外壁を新しい外壁で覆う
160~220万円 2~3週間
張り替え 【全体修理】
古い外壁を外し、新しい外壁を張りつける
200~250万円 3~4週間
塗装 【メンテナンス】
外壁の塗料を塗り替える
約50~70万円 10~14日間

サイディングの工事には、カバー工法のほかに「張り替え」と「塗装」があります。

張り替えは、古い外壁を解体・撤去してから新しいサイディングを張る工事です。
カバー工法に比べて費用が高いかわりに、劣化や異常の根本解決ができます。

塗装は、外壁の表面の塗料を塗り替え、美観と防水性を向上させる工事です。
外壁にトラブルがおこった場合の修理ではなく、定期的なメンテナンス作業と捉えたほうがよいでしょう。

>> サイディングの「張り替え」について、もっと詳しく知りたい方はこちら

2. サイディングのカバー工法のメリット・デメリットは?

サイディングのカバー工法と、同じ外壁全体の修理工事である「張り替え」を比較して解説します。

比較項目 張り替え カバー工法
工事内容 サイディングの全交換 古い外壁の上から新しいサイディングを張る
費用 200~250万円 160~220万円
工期の目安 3~4週間 2~3週間
内部の劣化 発見可能 発見不可
施工可能なサイディング 制限なし 金属系サイディング一択

サイディングのカバー工法の4つのメリット

工事費用が安い

古い外壁の解体・撤去の作業がないため、張り替えに比べて工事費用が安くなります。

工期が短い

同じく、古い外壁の解体・撤去がないため、工事に必要な期間も短くなります。

古い外壁がアスベスト入りの場合にかかる、追加費用がかからない

解体作業がないことで、特殊処理が必要な「アスベスト」が外壁に含まれている家でも、追加費用なしで外壁工事をすることができます。

防音性・断熱性が上がる

カバー工法により壁の厚みが増すことで、理論上は家の防音性と断熱性の向上が期待できます。
あくまでオマケ程度の効果とお考えください。

サイディングのカバー工法の5つのデメリット

内部の老朽化は放置される

カバー工法では古い外壁を撤去しないので、表面から見えない部分で異常が進行していても、発見することができません。
例えば、下地の木材が腐っていた場合、新しいサイディングを打ち付けてもうまく固定されず、すぐに崩れてしまうリスクが考えられます。

このように、せっかく外壁をしても、すぐにまだ修理が必要になってしまうリスクを納得のうえで工事する必要があります。

家の耐震性が下がる

新しいサイディングが重ね張りされることで、家の重量が増し、耐震性が下がることになります。
構造上耐えられる重さであれば心配ない程度ですが、気になる方もいらっしゃるでしょう。

金属系サイディングしか選べない

ほとんどのカバー工法では、工事後の家の耐震性をなるべく下げないために、軽量な金属系サイディングが用いられます。
そのため、窯業系サイディングなどを使いたい場合には、カバー工法は向きません。

次の工事が高額になる可能性がある

金属系サイディングのうち、「嵌合式(かんごうしき)」という種類で施工された外壁は、将来部分修理をしたい場合、費用が思わぬ高額になることがあります。

嵌合式とは、サイディングのパネル同士を引っ掛け合わせて張りつける方式です。
嵌合式の外壁は、どこか1枚だけを修理しようとしても、上下左右のパネルもはがさなければ修理・交換ができない状況になるため、材料費や工賃が膨れ上がってしまうことがあるのです。

修理に火災保険が使えない

火災保険の対象となる工事は「損害の原状回復」が原則です。
カバー工法のような、「元の壁に別の壁材を重ね張り作業」では、元の状態に戻す工事とは判断されず、補償の対象外と判断されることがほとんどです。

「カバー工法」で外壁工事をしたほうがいい場合は?

  • 工事予算が少ない人
  • 費用の安さを最重視する人
  • アスベスト入りの外壁で、追加の撤去費用を払えない人

メリット・デメリットを検討した結果、カバー工法は外壁内部の異常の発見・修理を諦めるかわりに、費用を安く済ませる工事方法と言えます。
そのため、カバー工法は張り替え工事では予算がどうしても足りない場合以外には、おすすめできないと、私たちは考えています。

また、外壁がアスベスト入りの素材だった場合には、特殊処理の費用の発生を避けるため、撤去工程のないカバー工法を選ぶ方も比較的多くいらっしゃいます。

3. サイディングのカバー工法の流れ

参考:ケイミュー

サイディングのカバー工法は、既存の外壁材を撤去して一から新しい外壁材を張る、張り替え工法とは工事の工程が異なります。カバー工法の主な工程は以下の通りです。

カバー工法の工程1: 足場組立

サイディングカバー工事を行うための作業用足場を家の周辺に組んでいきます。すべての面をしっかりと作業できるように歩ける場所を確保するための工事です。専門の足場組立て業者さんが訪れ、しっかりと工事を行う方のための作業場を確保します。

カバー工法の工程2: 下地補修

サイディングカバー工事は、既存の外壁材を残したまま工事を行っていきます。そのため、既存の傷んでいる個所を補修する必要があります。カバー工事を行う前にしっかりと外壁の状態を確認し、ひびや割れなどの劣化している個所がある場合は補修していきます。補修方法は、パテやシーリングなどを使ってひびや割れを埋めていきます。この作業でしっかりと下地処理をして、既存の外壁材の痛みを補修していないと、のちに外壁材が上から張られた後で損傷が発覚しても、補修が困難になってしまうので注が必要です。

カバー工法の工程3: 胴縁取り付け

サイディングカバー工事を行う際に最初に必要なのが、胴縁(どうぶち)と呼ばれる新たなサイディングをカバーしていくための下地工事です。この胴縁が入っていないと、材料が固いサイディングボードを固定することが困難になり、サイディングを張り終えた後にぐらつきや波うちと呼ばれるボードのずれが生じてしまいます。この材料の数が少なかったり感覚をごまかすとその後の工事に影響がありますので注意が必要です。

カバー工法の工程4: サイディング重ね張り付け

胴縁工事が終わったら、いよいよ新しいサイディングボードを張り付けていく工程に進みます。本体である新しいサイディングボードを取り付ける場合は、基本的には建物の1番下からサイディングを張り重ねていきます。この工程で、家の外観がすべて決まってくるので、サイディング取り付け時のずれやサイディング材そのものが割れていないかなどをチェックしながら、慎重に張り重ねを進めていきます。

カバー工法の工程5: 見切り材の取り付け

サイディング重ね張り工事を行った場合は、前述の工程で取り付けた胴縁と呼ばれる材料がむき出しになってしまう箇所が出てきてしまいます。それを防いで見えないようにするために、サッシ窓の周りに見切り材と呼ばれる板を取り付けていきます。この工程もしっかりと行っていないと、既存の外壁材がむき出しに見える部分が出てくるだけでなく、雨水が入り込んで中の外壁を劣化させる原因となってしまいます。

カバー工法の工程6: シーリング

サイディングのカバー工事が完了し、新しいサイディングの取り付けが終わった後は、サイディング同士のつなぎ目部分のシーリング工事を行っていきます。シーリング工事をしっかりと行わないと、継ぎ目の部分から雨水が侵入してきてしまい、外壁内部の腐食の原因となってしまいます。シーリングはしっかりと適正な量を使用して継ぎ目をふさいでいるかというところが重要になってきます。

カバー工法の工程7: 付帯部などの復旧

サイディングのシーリング工事が完了後、カバー工事を行う前の外壁に取り付けられていた付帯部【雨どい、電気メーターボックス、エアコンカバー】の復旧を行っていきます。ここもしっかりと工事前の状態に戻していきます。

カバー工法の工程8: 足場解体 清掃

すべての工事と、最終点検を各所見て回ったら、作業用に使っていた足場を解体していきます。足場を解体してしまった後に不備が見つからないようしっかりと見ていきます。点検が完了後足場を解体し、解体した後は家の周辺を清掃し、作業に使用した道具、作業中に発生したごみなどを残さないように気を付けて清掃します。清掃が終わったら、サイディングカバー工事の完了となります。


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4. サイディングのカバー工法の完成イメージ

ここまで、サイディングのカバー工法と注意点について解説してきましたが、「カバー工法のことは分かったけど、今の外壁を残して新しく重ねて張るということにイメージが湧かない」という方もいるのではないでしょうか?

そのような方のために、以下にサイディングカバー工法を行う前と後のビフォーアフターの完成写真を掲載いたしますので、是非参考にしてみてください。参考画像は、日本で最もポピュラーな使用率のある窯業系サイディングの家を、カバー工法で金属系サイディングを重ね張りしたものです。

[ 画像出典:リフォームスタジオニシヤマ ]

5. サイディングのカバー工法の適正費用と見積りの見方

カバー工法の見積もりをとったあと、金額や工事内容が適正かどうかを判断するため、相場金額でつくった見積もり所のモデルを紹介します。

サイディングカバー工法の費目と内訳

外壁面積122㎡の戸建てで行った、カバー工法の工事費用と内訳

費用名目 金額 備考
仮設足場 156,100 単価:700円/㎡、足場面積223㎡
透湿防水シート 73,200 単価:600円/㎡
胴縁取付け 146,400 単価:1,200円/㎡
サイディング張り付け 890,600 単価:7,300円/㎡。材料費含む
目地コーキング 273,600 単価:1,200円/m、施工長228m
運搬費・諸経費 98,950 ここまでの合計の5~10%が相場
合計 1,802,735円 (消費税10%込み)

上の表と同じ費目・単価のまま外壁面積を変えて試算すると、工事費用の合計金額は以下のように変わります。

外壁面積100~200㎡でのカバー工法の費用試算

外壁面積 工事費用 備考
100㎡ 148万円 大きさ目安:20坪前後の家
120㎡ 177万円 目安:25坪前後の家
140㎡ 207万円 目安:35坪前後の家
160㎡ 237万円 目安:45坪前後の家
180㎡ 266万円 目安:50坪前後の家
200㎡ 296万円 目安:55坪前後の家

上記2つの試算のもとになった、実際の見積書はこちらから確認できます。
同時に行った屋根や付帯部分の工事費用も含んだ見積書になっていますので、ご注意ください。


6. サイディングカバー工法の良い業者の探し方

サイディングのカバー工法を検討中に、やりとりしている業者の腕や提示費用に不安を感じた場合は、他の業者からも「相見積もり」をとることがオススメです。

3~4社ほどの業者から相見積もりをとることで、

  • ・あなたの適正金額が見えてくる
  • ・業者の説明力や人柄が比べられる
  • ・感じの悪い業者を避けられる

というメリットがあります。

とくに外壁工事は、業者により得意な工法や外壁材がバラバラなため、あとでもっと安く済んだ例を知り、後悔する人も多いのです。
相見積もりで、やりたい工事にピッタリな得意分野をもつ業者に出会えれば、かならず耐久年数は長くなり、工事費用は安くなります。


「相見積もりをとりたくても、業者に心当たりがない…」という方は、よろしければこのページの料金計算ツールや診断ボタンから、相見積もり照会をぜひご利用ください。
当サービスを経由して相見積もりをしていただいた方へのサービスとして、業者へのキャンセル連絡が必要な場合に、お客様にかわって当社が連絡をお引き受けいたします。

以上、本記事があなたのご自宅の防水工事の検討に役立てば大変幸いです。


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外壁リフォーム全般について全体像を把握されたい方は、下記の記事も併せてご覧ください。
>> 【外壁】リフォーム工事の費用はいくら?3つの工法別相場を徹底解説!



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この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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