屋根塗料の種類は多種多様!それぞれの特徴を解説

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屋根は高所にあるため、頻繁に塗り直すものではありません。そのため多くの方は屋根の塗り直しをしようと思っても、どのように選べばよいか迷ってしまうものです。そもそもどの塗料が必要か、わからない方も多いでしょう。

屋根塗料の製品は多いですが、あなたに適した塗料を選ぶことはできます。それは、塗料を選ぶポイントは限られているためです。どれだけ製品が多くても、ポイントさえ押さえて選べば間違いはありません。

この記事では屋根に使われる塗料の種類と特徴、および選び方を解説していきます。この記事をお読みになることで、それそれの事情に合った塗料を適切に選ぶことができます。


1. 屋根の塗料は、下塗り用と上塗り用に分けられる



屋根に使う塗料は、大きく分けて下塗り用と上塗り用に分けられます。両者の使われる目的は、それぞれ異なります。このため、塗装を行う上では下塗り用の塗料を塗った後、上塗り用の塗料を塗る必要があります。

1.1. 下塗り用塗料の目的

下塗り用塗料の目的は、以下のものがあげられます。

・下地と上塗り塗料とを接着する
・下地の色を隠し、塗料の吸い込みを防止することで、効果的な上塗りにつなげる
・下地が金属の場合は、さび止めをする

一般の方が塗装と聞くと、色のことなど上塗り用塗料に目が向きがちです。しかし美観を保ち建物を守るためには、下塗り用塗料も重要な役割を果たしています。このため下塗りといえども、しっかり塗装することが必要です。

一方で下地の状態が悪い場合は、下塗りを複数回行う場合もあります。状態を確認した上でシーラーを複数回塗るというケースもあれば、シーラーとフィラーを組み合わせる場合もあります。

1.2. 上塗り用塗料の目的

上塗り用塗料の目的には、以下の3点があげられます。

・美観を保つ
・外気や水、さびなどから建物を保護する
・遮熱により室温を下げるなど、快適な暮らしを提供する

上塗りは、通常複数回に分けて行われます。また業者によっては、最後の塗装以外の工程を中塗りと呼ぶ場合もあります。

2. 下塗り用塗料の種類

下塗り用塗料は、シーラー・プライマー・フィラーの3種類に分けられます。このうちシーラーとプライマーは、同じ意味で使われる場合もあります。

いずれの下塗り用塗料も、下地と上塗り用塗料を接着する役割は共通です。このため、下地の素材と上塗り用塗料にあわせて製品を選択するという点が特徴です。

2.1. シーラー

シーラーはサラサラした液体で、下地の上に塗る目的で使われます。シーラーを塗ることで、以下の効果があります。

・下地の色を隠す
・塗料の吸い込みを抑える

シーラーは1回だけ塗る場合もありますが、吸い込みの多い下地の場合は2回以上塗る場合もあります。

2.2. プライマー

プライマーもシーラーと同じ目的で使われます。金属に使われることも多く、さび止めの成分が入った「防錆プライマー」も販売されています。さびの原因のなかには、接触している金属が影響する場合や、台風で飛んできた金属からさびをもらうという場合もあります。このためさびにくい金属でも、さび止めが入ったプライマーを塗ることがオススメです。

またトタン屋根などの場合は、プライマーの代わりにさび止め塗料を塗る場合もあります。

2.3. フィラー

フィラーはシーラーやプライマーと異なり、下地の凹凸を埋めて塗装面を平らにする目的で使われます。このためフィラーは、とろみのある液体となっています。また、必ず使われるとは限りません。

またフィラーを使う場合は、シーラーやプライマーに上塗りする形となります。最近では屋根用のフィラーも製品化されています。

3. 上塗り用塗料の種類

上塗り用塗料は、大きく4種類に分けられます。それぞれの塗料の特徴は大きく異なりますので、順に説明していきます。また塗料の価格については、「屋根塗料の価格はいくら?見積もりで損しないコツとは!」記事をご参照ください。

屋根は日々太陽光にさらされるなど、外壁以上に過酷な環境です。そのため外壁塗装で使われることがあるアクリル塗料は、屋根では使われません。代わりに家の状況や希望によっては、遮熱塗料が使われる場合もあります。

3.1. ウレタン塗料

ウレタン塗料は、ポリウレタンを使ったウレタン樹脂が主成分となっています。ポリウレタンは伸縮性を持つ衣料でよく使われていますから、お持ちの方も多いでしょう。塗料で使った場合は柔軟性や弾力性を発揮しますから、ひび割れが起きにくい特徴があります。

ウレタン塗料の価格は、1㎡当たり1,500円から2,200円です。一方で耐久年数は7年から10年と、現在主流となっているシリコン塗料と比べると短くなっています。現在ではウレタン塗料の魅力は価格面であるため、以前よりも使われにくくなっています。

3.2. シリコン塗料

シリコン塗料はシリコン樹脂が主成分となっている塗料で、現在最もよく使われています。一度塗ると10年から15年持ち、耐候性や耐水性、柔軟性に優れることがメリットにあげられます。また近年ではセラミックを配合して、汚れにくさを向上させたシリコン塗料もあります。

一方で価格は1㎡当たり1,800円から2,500円と、ウレタン塗料よりは高めです。一方で品質面ではウレタン塗料を上回るため、コストパフォーマンスがよい塗料です。近年では、ウレタン塗料と変わらない価格の塗料もあります。

シリコン塗料はシリコンの成分量によって、性能が大きく変わります。なるべく大手メーカーの製品を選ぶと安心です。

3.3. フッ素塗料

フッ素塗料は、フッ素樹脂を主成分とする塗料です。密着性が高い特徴を持つため、色あせや劣化がしにくいなど、耐候性に優れることがメリットです。また熱にも強いため、太陽光にさらされる屋根に使うことで性能を発揮します。このため一度塗装すると、15年から20年にわたって性能を維持し続けます。

フッ素塗料は高性能である一方で、価格は1㎡当たり3,000円から4,500円と高価です。また艶消し塗料を選びにくい点もデメリットにあげられます。

3.4. 遮熱塗料

近年では暑さ対策として、遮熱塗料も選択肢に入るようになりました。遮熱塗料は赤外線を反射する特殊塗料を使用することで、夏場における室内の暑さを和らげる効果があります。加えて塗料によっては、汚れにくい性能を持った製品もあります。

エスケー化研によると、遮熱塗料を塗った場合の室内温度は、夏季の場合で3℃程度下がるという実験結果が出ています。これにより冷房の効果がアップし、電気代の節約が期待できます。

遮熱塗料は高性能な一方、価格は1㎡当たり3,500円から4,500円と、フッ素塗料以上に高価な塗料です。その代わり耐久性も高く、一度塗ると15年から20年は持ちます。

4. 同じ種類の塗料でも、さらに細かく分けられる

ここまで、下塗り用塗料と上塗り用塗料を種類別に解説してきました。実際に塗装に使う塗料を選ぶ際には、他にもいくつかのポイントがあります。この点について、解説していきましょう。

4.1. 色の種類



色は外観を決めるという点で、塗料を選ぶ際の最も重要な要素となります。

基本的には塗りたい色がある塗料を選ぶことになりますが、業者による調色サービスを利用することもできます。また塗装業者に依頼する場合は、現地で色の調合を行う場合もあります。

4.2. 水性と油性

塗料は大きく分けて水性と油性に分けられます。両者の違いはうすめ液であり、それぞれ以下のものが使われます。

・水性塗料:水
・油性塗料:指定のペイントうすめ液(有機溶剤:シンナーが代表的)

油性塗料は製品自体にも有機溶剤が入っているため、強い臭いがします。吸い込むと健康被害を起こすおそれがあるため、取り扱いに注意が必要です。一方で水性塗料は臭いが少ない一方で、耐久性や艶は油性塗料に劣ります。このため屋根の塗装には、油性塗料が多く使われます。

なお水性塗料の上に油性塗料を塗ると、先に塗った塗料が溶けるなどのトラブルを起こすおそれがあります。このため下塗りを水性、上塗りを油性で行う場合は、事前に問題がないことを確認しておきましょう。

4.3. 艶ありと艶消し

塗料には艶ありと艶消しがあります。これは2つにきっちり分けられるものではなく、艶の度合いによって以下の5段階に分けられます。

・艶あり
・7分艶(3分艶消し)
・5分艶(半艶)
・3分艶(7分艶消し)
・艶消し(マット仕上げ)

艶があるとピカピカした仕上がりになり、表面がつるつるしているため汚れもつきにくくなります。一方で艶消しの場合は、落ち着いた仕上がりとなることが特徴です。7分艶・5分艶・3分艶の場合はこの中間となり、数字が下がるほど艶がなくなっていきます。


5. 塗料を選ぶポイントは?



ここまで、屋根塗料の種類についてさまざまな観点から解説してきました。塗料を選ぶにあたっては、いくつか考慮すべき点があります。また塗装業者に依頼する場合は、塗料選びは業者に任せることがベストです。

本記事での最後では、塗料を選ぶポイントとその理由について解説します。

5.1. どんな外観にしたいか?

屋根の色は、家のイメージを決める主な要素の1つです。このため、塗料を選ぶうえで色の選択は大変重要です。特に屋根をこれまでと異なる色に塗り替える場合は、色見本などを入念に調べた上で、求める家のイメージと異ならないかチェックが必要です。あわせて、近隣と比べて不自然な色にならないかという点も確認しておきましょう。

また屋根を艶あり塗料で塗ると、近隣に反射する太陽光がそのぶん多くなります。このため近隣がまぶしくなるというおそれもありますから、事前に問題がないかチェックが必要です。

どちらの点についても、可能なかぎり塗装業者など専門家の判断を仰ぐことがオススメです。特に艶については艶ありや艶消しよりも、7分艶・5分艶・3分艶の方が適する場合もあります。

5.2. 次の塗装まで何年持たせたいか

塗料を選ぶ場合は、次の塗装まで何年持たせたいかという点も選択のポイントになります。この点については、以下の表が参考となります。

要望に応じたオススメの塗料
要望の例 塗料
頻繁に塗り替えたい
今の家に長く住む予定がない
ウレタン塗料
ある程度長持ちする塗料を希望する
多くの実績を持つ塗料がよい
シリコン塗料
塗り替えはこれで最後にしたい
塗り替えの手間を極力省きたい
フッ素塗料
遮熱塗料

但し長期間持つ塗料を塗ったとしても、下地が先に劣化し、修理が必要になる場合もあります。もしフッ素塗料など長持ちする塗料を塗る場合は、下地の状態もチェックすることが必要です。

5.3. 住まいの課題を解決する塗料を選ぶ

住まいの課題は、適切な塗料を塗ることで解決できる場合もあります。代表的な例として、以下のものがあげられます。

・屋根のさび対策:さび止めの入った塗料(主にプライマー)
・家の中が熱くなる:遮熱塗料を使う(主に上塗り塗料)

このような課題を解決する場合は、その機能が含まれた塗料を使わなければなりません。

5.4. 塗装業者に依頼する場合、製品の選択は業者に任せることがベスト

皆さまの中には塗料の製品を指定した上で、塗装業者に依頼したいと考える方もいるでしょう。たとえば前回塗った塗料の名前を知っている場合は、同じ塗料で依頼すれば間違いないといった理由が挙げられます。しかしこの方法は、オススメできません。

理由の1つとして、前回の塗装時と現在では家の状態が異なるという点があげられます。特に家の劣化度合いは大きく異なる場合があるため、塗料も現在の状態にあわせて選択する必要があります。

もう1つの理由として、塗装業者が扱う塗料の種類は限られるという点があげられます。塗料にはさまざまな種類がありますが、塗装業者の仕入れ先は限られますから、希望する塗料を使えるとは限りません。また同等の機能を持つ塗料は多数あるため、製品名を指定することにはあまり意味がありません。

したがって塗装業者へのリクエストは遮熱性などの機能面や、色や艶、求める家のイメージなどを伝えるとよいでしょう。具体的な製品の選択は、塗装業者に任せることがベストです。

6. まとめ

いかがでしたでしょうか?ここまで解説してきたポイントをまとめると、以下の通りとなります。

・屋根用の塗料は上塗り用だけでなく、下塗り用の使用も必須
・上塗り用塗料の主な種類はウレタン、シリコン、フッ素、遮熱の4種類
・塗料を選ぶには、住まいの課題の解決や外観、どれだけ塗装を持たせたいかといったことを考慮する

屋根塗料の種類はいろいろありますが、外壁塗装に使う塗料とは多少異なることに注意が必要です。屋根は頻繁に塗装できない場所ですから、長持ちする塗装がよいと思いがちです。しかし下地が傷むと補修が必要となりますから、ウレタン塗料やシリコン塗料で塗装し、10年から15年で塗り替えることも選択肢の1つです。

また塗料を選ぶ際には、快適に生活することも考慮に入れましょう。遮熱塗料を選ぶと、夏場のエアコンの効きが良くなることが期待できます。外観という観点では、色や艶の有無も重要な要素となります。

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