ヌリカエケレン作業で手を抜くと高い塗料がムダになる?その理由とは | 外壁塗装の基礎知識

ケレン作業で手を抜くと高い塗料がムダになる?その理由とは | 外壁塗装の基礎知識

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このコラムでは、外壁塗装を成功させるための基礎知識について、いろいろな視点から解説しています。今回は、外壁塗装には欠かせない作業「ケレン」についての話。

外壁塗装の見積書に「下地処理・ケレン」「高圧洗浄・ケレン」と記載されているのを見たことはありませんか?

「ケレン作業」とは、外壁塗装に必要な下地処理のひとつ。鉄部の古い塗膜やサビを除去する作業です。トタン屋根や階段、雨樋に塗られた塗料も、数年経つと塗膜の剥がれやサビが発生します。キレイに塗料でコーティングするためには、塗膜やサビを取り去ることが必要です。

もし、あなたがケレン作業の必要性を説明されているとしたら、しっかり工事をしてくれる業者である可能性があります。逆に「ケレンは必要ない」という説明であれば、業者はあなたの家をしっかり見てくれていない可能性があります。

では、このケレン作業をしっかりやってもらうにはどうすればいいのでしょうか。そのカギは、実は「適切な業者選び」にありました。

この記事では、前半では「ケレン」に関する基礎知識をお教えした上で、業者にしっかり下地処理・ケレンをやってもらい、あなたの外壁塗装を成功させるためのノウハウをお教えします。


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1. ケレンを怠ると、高い塗料がムダになる

先ほど解説したように、ケレンとは、屋根・階段・雨樋の金属部のサビ・剥がれて古くなった塗料を落とす作業です。カビやコケがある場合は、木部に施されることもあります。

ケレンをやらないと、以下のようなデメリットが発生します。

1. 下地にサビ・剥がれがあると、どんなに塗料を塗っても密着しない

ケレン作業を省くと、塗料の密着度を落ちます。

古い塗膜のなかで、ひび割れ・膨れがあるものは「死膜」と呼ばれます。死膜になると構造物をコーティングできず、サビの原因となります。
サビや古い塗膜が残っていると、上から新たに塗装をしても塗料が密着しません。
そこで、素地と塗料が密着しやすくなるようにケレン作業によって下地を調整するのです。
塗装面が平滑すぎる場合には、わざと目が粗い紙ヤスリで素地に細かいキズをつけて塗装することもあります。

塗料の密着度が強ければ強いほど、塗装は長持ちをします。

一見してサビやカビ・コケなどが発生していなくてもケレン作業が必要になるのは、塗料の密着度を高めるためです。

2. 塗料が密着しないと浮きやムラが出て、見た目が汚くなる

外壁や屋根に塗装する塗料の厚みってどのくらいになるかご存知ですか?

使用する塗料の種類や塗装する回数によって差がありますが、実は標準的な塗装工事では0.5㎜にも満たない厚みしかありません。
たったそれだけの厚みしかないのですから、素地にサビやコケなどの異物がある上から塗装するとその箇所だけ塗膜に厚みができてしまいます。
しっかりと塗装しても平滑さがなくムラができてしまうので、仕上がりが美しくありません。

以上の2つがデメリットです。

たとえば「高いけど長持ちする塗料がいい」として高額なフッ素塗料などを選んだとしても、ケレンを始めとする下地処理に手抜きがあれば塗料は長持ちしません。15年もつ高い塗料を買ったのに、2~3年で劣化症状が始まってしまうケースもあるのです。

外壁のように見えやすいところであればいいですが、金属屋根のような普段みえにくい場所だと、塗料の剥がれに気づくのが遅くなりやすいということも覚えておくべきでしょう。

2. ケレン作業ってどんなことをするの?

ここでは、ケレンに必要な工具や、作業工程を解説します。

2.1. ケレン作業に必要なオススメ工具

ケレンをやるなら電動工具と手工具、どちらも揃えておきましょう。

階段や雨樋などの入り組んだところはディスクサンダーやカップブラシなどの電動工具が向いています。手作業でサビや塗膜を落とすのは非効率です。

一方、屋根などの広い場所をケレンすると、電動工具では時間がかかりすぎてしまいます。そういったときのために、ケレン棒を用意しておきましょう。立ったままケレンができるので楽です。部分的なサビであれば、ヘラやスクレーパー、サンドペーパーのほうがササっと作業できて効率的です。

また、(あまり知られていないのですが)ホウキや不織布も用意しておくと役立ちます。

ホウキがあれば、ケレン後の塗膜のカスを綺麗に掃き取ることができます。不織布で養生すれば、屋根からケレンカスが風に流され、隣の家に入ったり歩行者にかかることを防ぐことができます。

以下に、ケレンで必要なオススメ工具をまとめましたので参考にしてください。

手工具

名称 ヘラ・スクレーパー
詳細 ヘラやスクレーパーは片手で持てるほどの大きさです。 外壁や屋根の古い塗膜だけではなく、コケや油のこびりつきを剥がす作業、壁の穴のパテ埋めや床の補修など、用途はさまざまです。
価格 200~500円
名称 ケレン棒
詳細 ケレン棒は、ヘラやスクレーパーよりも大きいため、屈まず立ったままで剥離することができます。 外壁だけではなく、内壁の浮いた塗装を落とすのにも利用できます。ガッシリと丈夫そうで耐久度が高そうな商品を選びましょう。 また、刃の幅の大きさもケレンのしやすさに関係します。
価格 1,500~2,000円
名称 ワイヤーブラシ
詳細 ワイヤーブラシは、錆を落としたり、塗装の剥離するのに向いています。研磨する力が強く、削って表面をなめらかにすることができます。バイクや自転車の錆取りに利用されることもあります。
価格 100~300円
名称 紙ヤスリ
詳細 紙ヤスリをつかうと、サビ取りやバリ取りができます。安価ですので、枚数を多く揃え、使い捨て感覚でつかうことができます。
価格 200~400円

電動工具

名称 カップブラシ
詳細 カップブラシがあると、古い塗膜やサビを一気に研磨することができます。エヌグリットが有名です。
価格
名称 ディスクサンダー(グラインダ)
詳細 ディスクサンダーがあると、古い塗膜やサビを一気に研磨することができます。
価格

その他

・ほうき
・ 不織布(ふしょくふ)

このような器具を使います。

2.2. ケレン作業の種類

一口に「ケレン作業」と言っても、軽めの作業から重い作業まで様々です。サビが少ない場合は、ヤスリで磨く程度で問題ない場合もあります。一方で、築年数が数十年あり、至るところにサビが発生している場合、ケレン作業はたいへん労力がかかるものになります。

ケレンは手作業ですから、サビの度合いによって単価が変動します。

それでは、どのように単価が決まるのでしょうか。

日本道路協会の基準に従うと、第1〜4種までのレベルが設定されています。

4種類のうちもっとも強力な第1種ケレン作業は、ブラスト法という特殊な工法を使ったり、剥離剤という特殊な薬品を用いる作業なので、一般住宅で使用されることはまずありません。

一般住宅の外壁・屋根の塗り替えでは、第2〜4種のケレン作業が主になります。

ただし、実際には厳密に種類を定めることはできないため、現場では業者と確認しながら、施主がしっかりと水準を示すことが必要です。

2.2. 第2種ケレン

第2種ケレン作業は、ディスクサンダーという電動工具のほか、ワイヤーブラシという鉄製のブラシなどを使って金属のサビや古い塗膜などを完全に除去する作業を指します。
サビがひどく、そのまま塗装するとサビが浮いてしまうような場合は、完全にサビを除去します。
また、古い塗膜とは別の種類の塗料を使う場合には、古い塗膜をすべて除去する必要があるため第2種ケレン作業で古い塗膜を完全に除去します。

2.3. 第3種ケレン

第3種ケレン作業も、ディスクサンダーやワイヤーブラシを使ってサビを除去します。
ディスクサンダーが入らない狭い箇所や、凹凸・曲面などがあれば研磨スポンジなどを使うこともあります。

第2種と違うところは、古い塗膜を残すという点です。

古い塗膜まですべて除去する必要がない場合は、ディスクサンダーを軽く当てる、ワイヤーブラシだけで削り落とすといった方法でケレンを施します。
一般住宅の外壁・屋根のケレン作業でもっとも多いのがこの第3種ケレン作業です。

2.4. 第4種ケレン

第4種ケレン作業は紙ヤスリや研磨スポンジで塗装面を全体的に擦る作業になります。
金属の素地は、手で触ってみるとわかりやすいのですが表面にザラつきが生じています。
軽いサビやザラつきは紙ヤスリでこする程度でも十分に処理できますが、すべて手作業になるので実は大変な作業なのです。

2.5. 一般住宅では場所に応じてケレン作業を使い分ける

一般住宅の下地処理では、場所に応じて複数のケレン作業を使い分けます。

たとえば、大窓や勝手口の上にある小庇は鉄板になっていることが多く、特に日光が当たりにくい北側にある小庇は激しくサビが発生していることがあります。
サビの発生が激しい場合は、紙ヤスリで擦るだけではサビの芯が残ってしまうので、ディスクサンダーで鉄板の素地が露出するまで徹底的に削ります。
一方で、日当たりが良い面の屋根板金などでは、塗装の表面にわずかにサビが浮く程度なので紙ヤスリでこする程度でも十分です。
また、木部には表面にカビやコケが発生することがありますが、ディスクサンダーを使うと材木を大きく削り取ってしまうため、紙ヤスリでやさしくカビ・コケをこすり落とします。

一軒の住宅でも、建材の材質や日当たり、塗料の種類やランクなどによってサビの発生には差が生じるため、複数のケレン作業を組み合わせて下地処理をおこなうのです。

3. ケレン作業を省略する塗装業者には要注意!

残念ながら、外壁塗装の業界には工事価格を水増ししたり、見積書に書いてある工程を省略して人件費を受けせたりする悪徳業者が存在しています。

もし、塗装業者から見積書を取り寄せた際に、工程の中にケレン作業が入っていなかったら要注意です。
必ず「ケレン作業は入っていないのですか?」と確認しましょう。

先ほど紹介した「ケレン作業が必要な理由」を理解していれば、外壁・屋根の塗り替えでケレン作業をしない塗装業者に大切なご自宅のお化粧直しをお任せすることなんてできませんよね。

また、ケレン作業を「サービスでやりますよ」という業者がいるかもしれませんが、そんな甘い言葉にも要注意です。

ケレン作業だけでも真面目にやれば半日から丸1日はかかる作業なので、それだけの人件費がかかる作業を無償でするからにはどこかで経費を削減されているおそれがあります。
もしかすると、見積書に記載されている塗料よりもランクが低い塗料を使って材料費を削っているかもしれません。

必要な工程を適切な価格でしっかりと工事してくれる業者こそ、美しく長持ちする塗り替えを実現できる塗装業者なのです。

4. ヌリカエに出来ること

「ケレン」とは、そもそも英語の “ clean ” からきている言葉です。
ネイティブな発音ではクリーンが「ケレーン」と聞こえたことから「ケレン」と呼ばれています。
つまり、ケレン作業とは単純には「清掃作業」といった意味合いになります。

より良い塗装に仕上げるために、塗装前に下地を清掃しておくのがケレン作業であり、絶対に省略することはできない重要な工程です。

ご自宅の外壁・屋根の塗り替えを検討している方は、見積書にケレン作業が記載されているかをしっかりとチェックしておきましょう。

また、ケレン作業の必要性をしっかり説明してくれる業者は、信頼できる業者です。
ヌリカエは、外壁塗装で最も大切な業者選びの支援をしたいと思っています。

信頼できる業者が見つからない、と悩んでいたらぜひヌリカエをご利用ください。

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外壁塗装
相見積もり」が重要
【ヌリカエの特徴】
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優良業者紹介・キャンセル代行も可能
この記事の監修者:株式会社POD 代表取締役  長谷川佳広

監修者:株式会社POD 代表 長谷川佳広

塗装歴29年。年間施工件数は200件にのぼる。千葉を中心に戸建・マンション・アパート・工場・店舗等の外装一切を請け負い、経営と現場の両面に携わる。

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